8月14日〜8月20日のオーストリアのニュース

8月14日

10月に行われる国民議会選挙で、社会民主党SPOeは33..2%を獲得す
るかもしれない。「クローネン新聞」に載った世論調査の結果によれ
ば、現在は社会民主党の支持は31%である。
それによれば、国民党OeVPは26.9%から28%に、自由党FPOeは
26.9%から27%に、緑の党は7.4%から11%に支持をふやしている。

その他のニュース

・イスラエル国会は今日特別議会を招集し、近東平和会談の状況につ
いて審議する。
議論は右派の野党が要求したもので、パレスチナとの交渉再開を拒否
している。
その外にバラク首相に反対する勢力は、バラクが国会内で過半数をと
っていないのであれば、暫定閣僚を任命するかどうかを問題にしている。


8月15日

秋が近づき、政府と公務員の間でお決まりの賃上げ交渉が始まる。激
しい前哨戦がすでに始まっている。自由党FPOe党首で副首相のリー
ス・パサーはマスコミを通じて労働組合に、大幅な賃上げをする余裕
はなく、当てにしないように、と訴えた。月曜日には彼女は全く逆に、
賃上げなしを再検討していた。公務員側は「我々は同意していない」
と一貫して答えている。副首相が「熱い秋」を望むのであれば、その
とおりのものを得られる、と公務員労働組合は応戦する構えである。


8月16日

アメリカ民主党の大統領候補アル ゴアは、全国で14日間に渡って
選挙活動を繰り広げた後、水曜日にロス アンジェルスに到着した。
そこで同党は月曜日から彼の指名党大会を行なっていた。
妻ティパーと副大統領候補ジョゼフ リーバーマンと一緒に、ゴア
は12時半頃バーバンク空港に到着した。空港には数百人の支持者が
集まっていた。ゴアは引き続きハリウッドの有名なワーナースタジ
オでの式典に参加する予定である。
彼は今日民主党の大統領候補として正式な指名を受けることになっ
ている。

     その他のニュース
・「未来 経験と期待、計画」というテーマの元で今年のヨーロッ
パ フォーラム アルプバハが開幕する。連邦首相ウォルフガング
 シュッセル(国民党OeVP)がチロルの山村での開幕式を執り行う。
9月2日までのこのフォーラムに経済、政治、学問の代表者が技術や、
健康、政治、経済に関する難問をそれぞれの部門に分かれて、ある
いはゼミナールの形で、社会発展の現実について話し合う。今年前
半に行われたマスコミ会議も再び行われ、「公共性の検討」という
題で話し合いが行われる。


8月17日

ドイツの各州の内務大臣とドイツ連邦内務大臣オットー シリーは
金曜日にデュッセルドルフで極右勢力との戦いの長期計画を話し合
う。ノルトライン・ヴェストファーレン州のフリッツ ベーレンス
は、極右や反外国人の暴力との戦いを集中審議するが、単に行動が
必要だというだけでは誰の役にも立たないし、連邦も州も外国人に
対する暴力と人権軽視の宣伝活動を極めて憂慮している、と語って
いる。
会議では、軍服を着て示威行為をする極右の思想を持った若者に対
する措置や、偽装集会に対する警察の徹底的な介入や、警官による
極右に対する呼びかけなどが話し合われる。会議の目標は「極右の
暴力と宣伝活動に対する明確な警告」である、とのことだ。


8月18日のオーストリアのニュース

フィリピンのホーロ島で人質になっている人達の悪夢はひょっとす
ると土曜日に終るかもしれない。
交渉団代表のアヴェンタヤードは、イスラム教過激派が人質に取っ
ている28人が正午から解放される、と発表した。彼らはたぶん3人
か4人のグループで週末の内に交渉団に渡される予定である。
解放された人質はまずリビアに運ばれる。リビアは人質解放交渉に
積極的にかかわってきた。リビアは人質は間もなく解放される、と
発表した。

     その他のニュース
・世論調査は社会民主党SPOe党首グーセンバオアーに壊滅的な結果
を突きつけた、と「スタンダード」紙は報じている。ここ数ヶ月彼
に対する同情はずっと低い水準にある。オーストリアの世論調査会
社は、グーセンバオアーが外見を劇的に変える決心をしないのであ
れば、事態はもっとひどくなるかもしれない、と予想している。


8月19日

国立カダフィ財団の情報によれば、リビアはフィリピン政府が月曜
夕方までに交渉の進展をはからないのであれば、フィリピンの人質
解放交渉から手を引く意向である。リビア元首ムアマル カダフィ
の息子が運営している同財団は土曜日夜にも同じような声明を出し
ていた。同財団はリビアの公式の代理人として交渉に参加していた。
この声明の中で、同財団はフィリピン政府に日曜日に予定されてい
た人質解放は、軍部が活動したため中止になった、と述べていた。

     その他のニュース
・蔵相グラサーは、富裕層により多くの負担を求める予算案を提出
するかもしれない。彼の計画では、この措置の対象になるのは、社
会保障費を最高額支払う人、すなわち4万3千シリング以上というこ
とになる。彼は高額納税者に対し、社会保障給付の権利を放棄する
ように求めた。資産家のヤッピーやその他の金持ちは、家族給付や
その他の社会保障給付を請求する権利がなくなるかもしれない、と
蔵相は語った。


8月20日

連立政府内で対立が深まっている。自由党はチェコとスロヴェニア
のEU加盟を、戦争終結直後に行われた公用徴収と国外追放の二つを
無効にするかどうかにかかわりなく認めるべきだと要求している。
自由党FPOe幹部ウェステンターラーは政府のEU拡大の全権代理人元
副首相エアハルト ブーセク(国民党OeVP)を解任することを求め
ている。
ブーセクは、自分は「党幹部の全権でもないし、州首相の全権でも
ない」し、「実際質問に答えないまま」のウェステンターラーが先
走って語ってきたことは「自由党内部で結局一度も合意されること
はない」だろう、と語っている。


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