2月12日〜18日のオーストリアのニュース

2月12日(月)

外務大臣ベニータ フェレーロ・ワルトナーは火曜日、経済使節団
とともにイランを実務訪問する。水曜日には彼女はテヘランでイラ
ン・イスラム共和国の政治面での首脳との会談を行なう。彼女はイ
ラン外相カマール ハラチと会談し、また大統領モハマド ハタミ
の出迎えを受ける。金曜日までの交渉相手は、副大統領マスメ エ
ベテカルと国会議長メーディ カロウビである。

     その他のニュース
・火曜日午前に再び「テメリン(原子力発電諸問題)首脳会談」が
リンツで行なわれる。州政府と州議会の会派の代表と、反原子力発
電所団体の代表が参加する。今週金曜日から日曜日にかけて行なわ
れる国境封鎖計画の実施について合意が行なわれる予定である。原
子力発電所反対派は、チェコはメルク協定を遵守していない、とい
う意見を持っており、そのことに不満を表明するつもりである。


2月13日(火)

チェコ外相ヤン カヴァンとオーストリア農業大臣ウィルヘルム 
モルテラーの共同声明で、チェコの原子力発電所テメリンの環境保
全調査をメルク合意にしたがって進めていくことが確認された。こ
れに対し、原発反対派はあいまいでとらえどころがない、という評
価から、肯定的な評価まで様々な反応をしている。

     その他のニュース
・今日火曜日にウィーン市長ホイプルと副市長ゲアクが提出したウ
ィーン市の計画には、ウィーンがますます発展させる方針が示され
ている。この計画書の題名は「品位を保持したままで、新しいウィ
ーンを」というもので、ウィーン市の将来を作るための政治上の戦
略が記されている。たとえば中央図書館、工場団地、義務教育期間
へのコンピューター網の設置などが含まれている。


2月14日(木)

アメリカ大統領ジョージ W. ブッシュは、バルカン平和維持軍から
アメリカ兵が性急に撤退することはない、と語った。ヴァージニア
州チャールストンの州兵を前に、ブッシュは水曜日、以前とは違っ
てアメリカは世界中の平和維持軍に部隊を投入することをこれ以上
躊躇しない、と演説した。「私たちは平和を達成するのを支援する
つもりです。しかし私たちは争っている当事者の間に入るために、
地上軍を投入するつもりはありません」と彼は語った。

     その他のニュース
・ウィーンで開かれたOPEC会談のテロ事件の裁判で木曜お昼に判
決が言い渡される。検察と弁護人はフランクフルト地方裁判所に、
3件の殺人で訴えられている元テロリストハンス・ヨアヒム クラ
インに対し、共犯証人規定の適用を要請した。求刑は(検察側は)
14年と(弁護側は)最長8年で大きく違っている。同じく訴えられ
ていたシンドラーは無罪を求めているが、検察は5年を要求してい
る。国際的なテロリスト「カルロス」の部下はウィーンで1975年
12月21日に3人を射殺した。その後彼らは石油相11人を人質とし
てアルジェリアに逃走した。


2月15日(木)

チロル労働者会議議長フリッツ ディンクハオサーは新聞で自分の
属する党に激しい批判を行なった。国民党は「再びカトリックの政
党に」ならなければならない、国民党は突然政策を転換し、何年も
前から社会福祉の面では社会民主党と同じ政策を取っている、など
と述べた。

     その他のニュース
・副首相リース・パサー(自由党)は今日、国民党農業連合と農業
会議の提案を拒否した。この提案はBSE危機に対処するための財源
として、税金あるいは手数料の値上げを行なうことを求めるもので
あった。


2月16日(金)

連邦首相ウォルフガング シュッセル(国民党)は新聞で、公務員
の本採用と、社会保険の問題に関して連立与党間の意見の違いを解
消する努力を行なった、と語った。彼は、裁判官、検察官、外交官、
警官、その他の主権に関する機関など、「主要分野での」公務員の
採用は変更しない、と強調した。以前大蔵政務次官アルフレート 
フィンツ(国民党)は自由党から出されていた公務員の採用中止要
請を拒否し、副首相スサネ リース・パサーの叱責をかっていた。

     その他のニュース
・土曜午後ケルンテン州首相ハイダーを議長として州首相会議がフ
ィラッハで行なわれる。議事日程には、BSE問題、購買者保護、行
政改革、構造改革、裁判組織の改革、診療所に対する財政援助、オ
ーストリアのエネルギー問題が上っている。


2月17日(土)

グラーツの社会民主党のトップ、タティアナ カルテンベックは17
日、ハンス サルムターにペーター シャハナーの後継者となって
シュタイアーマルク州社会民主党党首に就任するよう協力を求めた。
サルムターはこの提案を断った。カルテンベックの提案で人事問題
の公開討議が行なわれ、シュタイアーマルク州同党からいろいろな
反応があったものの、彼女は自分の意見を守り通した。サルムター
は党首になる気はなく、社会保険の主要連合の仕事を続けたい、と
語った。

     その他のニュース
・約2千人のセルビア系コソヴォ人は17日コソヴォスカ・ミトロヴ
ィッツァの町で国際平和維持軍の司令官カルロ カビジオース将軍
の退陣を求め、デモを行なった。町の北部をデモした人々は新政権
に対し、セルビア系住民には何もしてくれない、という非難の声も
あげた。


2月18日(日)

副首相で自由党党首スサネ リース・パサーは日曜日、オーストリ
アの公務員の地位の撤廃に賛成する旨を述べた。司法と執行機関の
分野では今後の契約では、より高度の保護が与えられる必要がある
が、その他の行政の分野では私法に適合する労働契約が必要である、
と彼女は語った。大蔵政務次官アルフレート フィンツ(国民党)
はこの自由党案は法律上認められるかどうかは疑問がある、と見て
おり、公務員の資格撤廃には300億シリング必要である、としてい
る。

     その他のニュース
・ウィーン市長ホイプル(社会民主党)は次期州議会と地方議会選
挙で同党の得票が減少したら、それは「苦痛に耐えられるぎりぎり
の限界」である、と評し、「僅かな減少でもホイプルは過去の人物
になる」と述べた。また彼は選挙法を徹底的に改革する、と予告し
た。


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