７月３０日〜８月５日のドイツのニュース
７月３０日（月）
ポーランド、堤防の決壊が増加
（ワルシャワ）ポーランド南部での高水は一週間以上続いており、各川の堤防はさ
らに決壊している。ヴァイクセル川（ビスワ川）とザン川が合流して流れている地
点の堤防が5ヶ所に渡って壊れている。多くの村、数百の農場が水につかっている。
住民数千人が非難させられている。救助隊は、多くの場所で堤防はこれ以上持ちこ
たえない、と見ている。ビスワ川の氾濫は首都ワルシャワに近づいている。ポーラ
ンド政府はすでに約1500万マルクを災害援助資金として準備している。国境を接
するブランデンブルク州では、オーデル川沿いで初めて洪水に対する警戒を呼びか
けた。
マケドニア和平交渉続く
（スコピエ）マケドニア和平交渉で、紛争に参加している両者が前
進をしていると認めているにもかかわらず、合意には達していない。
争点は、少数派アルバニア人の、アルバニア語を第2公用語とせよ
という要求である。マケドニア側は、アルバニア人が住民の20%以
上を占める地域では第2公用語とするとの妥協案を出した。この提
案実施にはなお紆余曲折がある。一方マケドニア検察はアルバニア
人反乱勢力11人の逮捕を命令した。EUはマケドニアからの難民に対
する緊急支援として約300万マルクを準備している。イスラエル、ガザ地区でパレスチナ警察を攻撃
（ガザ市）近東では新たな武力衝突が頻繁に起っている。イスラエ
ル軍は、ガザ地区のパレスチナ人警察本部をヘリのミサイルで攻撃
し、少なくとも4人が怪我をした。攻撃は武器工場を目的としてい
た、と軍は発表した。この事件の前にはエルサレム中心部のスーパ
ーマーケットで爆弾が爆発したが、怪我人はでなかった。パレスチ
ナ大統領アラファト率いるファタハは、前夜西ヨルダンランドの難
民収容所ファラで6人が爆破で死亡した件で、新たに攻撃を行なう、
と威嚇した。パレスチナ側によれば、これはイスラエル軍によるも
のである。イスラエル側は、これは爆弾を制作中の事故である、と
見ている。生物兵器協定、暗礁に乗り上げる
（ジュネーヴ）国連は、生物兵器禁止が守られているか監視するこ
とをめぐる議論を再開した。米国が兵器監視の決定を受け入れるこ
とを拒否したため、いわゆる生物兵器協定は袋小路に入っている、
と交渉の議長ハンガリーのトートは見ている。彼は「危機的状況」
にある、とも発言した。米国は生物兵器の開発、生産、貯蔵を禁止
する生物兵器協定の維持を、安全保障および産業上の懸念から、拒
否している。この条約は1972年に採択され、米国を含め143ヶ国
が批准している。この条約は監視組織を持たないまま1975年に発
効した。
７月３１日（火）
イスラエル軍、攻勢に出る
（エルサレム）イスラエル側がイスラム急進派ハマスに対する軍事攻勢に出たため、
近東紛争はさらに激化した。イスラエル軍は西ヨルダンランドのナブルスでハマス
の事務所をミサイルを使って攻撃し、少なくとも8人のパレスチナ人を殺害した。
死者にはハマスの幹部2人と子供2人が含まれていた。イスラエル政府は、これは
爆弾攻撃の準備をしていたテロリストに対する攻撃である、と正当化している。ハ
マスの創設者シャイク アーメド ヤシンは血の報復を行なうと脅迫した。大統領
ヤセル アラファトは国際監視団の派遣を要請し、イスラエルは絶滅作戦に出てい
る、と語った。アメリカ外務省報道官は、イスラエルの態度は「極めて挑発的に事
態を悪化させる」ものだ、と評した。国連からも厳しい批判が出ている。
その他のニュース
ロシア特殊部隊、人質を解放
（モスクワ）ロシアの対テロリスト部隊は、重装備のチェチェン人
2人に乗っ取られていたバスを襲い、人質全員を解放した。犯人の
1人は、南ロシアのミネラルニエ ウォディ市の空港で殺され、も
う1人は逮捕された。ガラスの破片で人質数人が軽い怪我を負った、
と当局は発表した。犯人二人は、当初約40人の乗客をのせたバスを
ニェビンノムィスクで乗っ取り、逮捕されているチェチェン人テロ
リストの解放を要求していた。国内秘密情報機関の対テロリスト部
隊がモスクワから北カフカスに飛び、人質解放作戦を行なった。ドイツ最大の核廃棄物輸送、発進
（ルートヴィヒスブルク）ドイツで過去最大の核のゴミの輸送が始
まった。5つの原発から出た燃料棒をのせた、あわせて12機のコン
テナが、再処理のため、仏ラ アーグと英セラフィールドに輸送さ
れる。大きな混乱もなく、バーデン・ヴュルテンベルク州のネッカ
ーヴェストハイムの原発から、ラインラント・プファルツ州のヴェ
ルトへの列車輸送が始まった。水曜日にはさらにブルンスビュッテ
ル、ミュールハイム・ケアリッヒ、フィリプスブルクのゴミがそこ
まで運ばれることになっている。反原発の活動家は輸送路沿線で抗
議活動を行なう、と予告していた。安全のため、数百人の警官が投
入されている。マケドニア紛争、さらなる妥協案が提示
（スコピエ）マケドニア政府とアルバニア人の代表は、紛争の平和
的解決を目指して、4日目の交渉を行なった。争点は相変わらずア
ルバニア語の第2公用語化が可能かどうか、である。EUと米国の調
停役、レオタールとパルデューは、再び妥協案を提案した、とのこ
とである。反乱勢力UCKの政治面での指導者、アリ アハメティは
AFPに、今までの交渉に失望していると語った。同国南部での和平
交渉は月曜日には成果を挙げられずに中断していた。さらに検察が
アルバニア反乱勢力11人の逮捕を命令したため、交渉は難航してい
る。
８月１日（水）
同性愛者の結婚第1号
（ベルリン）ドイツでは同性愛者同志の配偶を認める法律が発効した。結婚同様、
同じ姓を名乗る権利、相互扶養の義務、法定相続権、貸借権、および配偶者の健康
保険と介護保険の加入が認められている。結婚を望む同性愛者は、いくつかの州を
除いて、官庁に配偶の確認を求めることができる。バイエルン州、ザクセン州、テ
ューリンゲン州は連邦憲法裁判所に、この法律の無効を求めて裁判を起こしている。
ヘッセン州、メクレンブルク・フォアポメルン州は期限通りの実施を見送った。
その他のニュース
マケドニア紛争、妥協に合意
（スコピエ）マケドニアではスラブ人政党とアルバニア人政党の交
渉担当者が水曜日、アルバニア語の公用語化をめぐる対立で、妥協
点を見いだした、とオーリドで開かれている交渉の国際調停団が発
表した。それによれば将来アルバニア語は国会と、アルバニア人が
住人の20%以上を占める地域では公用語となることになった。アル
バニア側からは、警察の位置づけ等のほかの争点でも合意がなされ
て初めて、合意に署名するようにとの指示が出された。金曜日には
再び交渉が行なわれる。パレスチナ人、報復を呼びかけ
（ナブルス、エルサレム）イスラエルが西ヨルダンランドのハマス
の事務所を攻撃したのを受け、数万人のパレスチナ人が報復を行な
うと誓った。10万人の怒ったデモ隊が水曜日、死者を悼んでナブル
スを行進し、イスラエルに対する聖戦を呼びかけた。火曜日の攻撃
ではパレスチナ人急進派組織の6人と子供2人が殺された。各国の激
しい批判を浴びて、イスラエル安全保障会議はパレスチナ人活動家
に狙いを定めて攻撃を行なうことを決定した。イスラエル軍の攻撃
は、ただでさえ壊れやすい近東の休戦を危険にさらすものだ、とド
イツ外務省は警告し、暴力が激化するのに終止符を打つためにあら
ゆることが行なわれなければならない、と声明を出した。英・アイルランド和平計画を委任
（ベルファスト）英国とアイルランドは水曜日、北アイルランド問
題の平和的解決に向け全力を尽くすことにした。英外相リード、ア
イルランド外相コーウェンは、地下組織IRAの武装解除が不可欠で
あり、駐留英軍の大幅な削減を視野に入れる、との提案を北アイル
ランドの政権党4つのうちの3党に、実施を委ねた。両大臣は北アイ
ルランド各党の代表に、この提案に対する態度を明確化するよう要
請した。この提案は、プロテスタントとカトリックが1つの政府を
作るための、いわゆる聖金曜日（受難日）協定をほごにしないため
に行なわれた。
８月２日（木）
セルビアの将軍に拘禁46年
（デン ハーグ）国連戦争犯罪法定はセルビア系ボスニア人の元将軍ラジスラフ
クルスティッチは大量殺戮の責任があるとして、46年間の拘禁を言い渡した。ま
た同法廷は94日間に及ぶ取り調べの結果、彼が1995年スレブレニツァで8千人以
上のイスラム系住民の殺害が行なわれた際に、これに荷担していたことでも有罪で
ある、と看做した。同法廷はこの事件で初めての判決を言い渡したことになる。ク
ルスティッチは1992年から5年にかけてのボスニア戦争の際に、大量殺戮と人間
性に対する犯罪で訴えられていた。スレブレニツァ市は1995年7月には国連保護
地域であったにもかかわらず、セルビア側の手に落ちていた。
その他のニュース
マケドニア首相、占領地区の返還を希望
（スコピエ）マケドニア首相ゲオルギエフスキはアルバニア人反乱
勢力が占領した地域の返還を求めた。反乱勢力の威嚇をうけて和平
協定に署名するのは恥ずべきことだ、と彼はマケドニアの国民の休
日の催しで語った。水曜日の話し合いでは、アルバニア語を第2公
用語とすることで合意が成り立っていた。アルバニア人はこの他に、
アルバニア系住民が多数を占める地域で警察に対してより強い監督
権を要求している。話し合いは金曜日にも続けられる。アラファト、国際監視団派遣を要請
（ローマ）新たな暴力がくらい影を落とす中、パレスチナ大統領ア
ラファトは国際監視団の紛争地域への迅速な派遣を要請した。彼は
イタリア首相ベルルスコーニ、教皇ヨハネ パウロ 2世と会談を
行ない、即時休戦を求めた。イスラエルは国際監視団の受け入れを
拒否している。イスラエル首相シャローンは、パレスチナ人テロリ
ストを狙って攻撃し、殺害する権利をイスラエルは持っている、と
強調した。パレスチナ当局はイスラエル協力者と見られる人物に厳
しい措置を取っている。いわゆる安全保障法廷は52歳の男性に、イ
スラエルにハマス首脳の殺害に役立つ情報を漏らした件で、死刑を
言い渡した。交通相、列車の遅れに損害賠償を支払いを計画
（ベルリン）列車の利用客は今後、列車が大幅に遅れた場合、賠償
を求める権利を持つことになる。関係法案を現在準備している、と
交通省が発表した。運休あるいは大きな遅れを出した場合、宿泊代、
電話代を鉄道側が負担することが含まれている。ドイツ鉄道はこの
措置を基本的に歓迎しているが、遅延の場合現在既に賠償が行なわ
れていると指摘した。この計画には乗客連合、購買者保護団体、緑
の党が賛成している。
８月３日（金）
移住問題、合意に近づく
（ベルリン）内務大臣オットー シリーが移民問題に関して提案している法案は、
党派を越えた合意が成立にむかっている。国会に提案されているこの法案をキリス
ト教民主同盟、キリスト教社会同盟と自由民主党も基本的には前向きに受け止めて
いる。ただし両会派は修正と補正を求めている。社会民主党と緑の党はこの法案を
今後の交渉のよい叩き台になるもとのと評価している。シリーは、移民を産業界の
要求に合わせた形で行ない、亡命権の濫用を制限したいとしている。さらに移民は
ドイツ語口座の受講を義務づけられることになる。シリーはすべての党に対し譲歩
するよう呼びかけた。この法案はまず連立与党内部で調整され、9月26日に閣議で
了承されることになっている。シリーは国会内での手続きを年末までに終わらせる
方針である。
その他のニュース
連立与党、シュタージ新法を要求
（ベルリン）重要人物に関する旧東独秘密警察文書をめぐる議論で、
社会民主党と緑の党は秘密警察文書局が求めていた法律改正に賛成
した。社会民主党議員団長代理シュティークラーは、同局が報道関
係者や研究者に重要人物に関する文書を提供してもかまわないこと
を法律上明確にするべきだ、と語った。緑の党内務問題の専門家エ
ツィデミーアも改正を支持した。同局長ビルトラーは以前、連邦行
政裁判所の判断が出るまではこのような文書を公開とする、と発言
しており、内相シリーの要求を彼女ははねつけていた。近東での武力衝突、続く
（エルサレム）近東での暴力を終わらせようという各方面からの訴
えかけにもかかわらず、金曜日イスラエルとパレスチナ人居住区で
再び暴力行為と暗殺事件が起った。ベツレヘム近郊ではイスラエル
軍協力者と見られていたパレスチナ人1人が殺された。犯人はわか
っていない。テル アヴィヴのバスターミナルでは警察が、4キロ
の爆薬を荷物に入れて運んでいたパレスチナ人女性1人を逮捕した。
この爆薬には自動発火装置がついていた。エルサレムの神殿の丘で
はモスレムがいつものように金曜日の祈りが行なわれていたが、懸
念されていた衝突は起らなかった。イスラエル警察は人員を増強し
てはいるものの、約1万2千人の信者がこの40年間ここに入るのを
容認していた。ロンドン、爆発で7人怪我
（ロンドン）ロンドンで爆発物が使用され、7人が怪我をした。犯
人はわかっていない。警察情報によれば、木曜日夜、地下鉄駅近く
で、少なくとも40キロの爆弾が爆発した。警察は北アイルランドの
和平交渉を中断しようというIRAの犯行と見ている。犠牲者7人は
肋骨骨折と打撲の被害を受けたが、命には別状がない。
８月４日（土）
ファタハ指導者 イスラエル軍の攻撃をかろうじて逃れる
（ラマラ）パレスティナのファタハの中心人物マルワン バルグティはイスラエル
軍のラマラでの攻撃をかろうじて逃れた。彼が乗った車を狙ったミサイル2発は、
数メートルはずれただけだった。軍の放送によれば、この作戦で彼の護衛1人が死
亡した。この護衛はイスラエル人暗殺の件で行方を追われていた。イスラエルによ
るパレスティナ人一掃政策は国際的に厳しい批判にさらされている。
その他のニュース
経済の専門家も景気の鈍化を予測
（ハンブルク）経済成長審査専門家協議会も経済成長の予想を下方
修正した、と「シュピーゲル」誌は伝えている。いわゆる経済賢人
は今年は1.4%の成長が可能であると見ている。主要な経済研究所は、
この数週間のうちに1.0から1.7%へ予測を下方修正していた。連邦
政府は公式には2%の予想を維持している。シュトイバー 移住法改正に反対
（ベルリン）キリスト教社会同盟党首シュトイバーは、内務大臣シ
リーが提案した移住法案に反対する論陣を張っている。キリスト教
民主同盟、キリスト教社会同盟の他の人々とは違って、彼は「現在
労働移民を受け入れる余裕はない」と見ている。一方同党の幹部グ
ロスはシリーの提案を、受け入れ可能な土台だ、と見ている。また
緑の党は、この提案に譲歩を表明しているが、3年後の亡命権の見
直しと、移住後に呼び寄せるられるのを子供に限定することには反
対している。シリー 欧州反暴動警察に賛成
（ベルリン）ジェノヴァG8首脳会談での暴動を見て、内相シリー
（社会民主党）は欧州反暴動警察の創設を提案した。特殊訓練を施
した警察部隊が、国際的な協力を行なえば、暴動を鎮静化させる役
割を果たせるのではないか、と発言した。また必要があれば、この
部隊は暴力に訴えるつもりのあるデモ隊に対抗することもできる、
とも語った。シリーによれば、ドイツには約6千人の武装活動家が
いて、そのうち約4百人がジェノヴァで活動した。
８月５日（日）
イスラエル軍 パレスティナ人急進派を殺害
（テル アヴィヴ）テル アヴィヴのイスラエル軍本部前で1人のパレスティナ人
が銃を発射し、10人に怪我をおわせ、みずからも撃たれた後自殺した。数時間後、
イスラエル軍は西ヨルダンランドでイスラム急進派ハマスの活動家を殺害した。イ
スラエルはパレスティナ人テロリストと目される人物に狙いを定め、暗殺戦術を進
めることになった。土曜日にはイスラエルのヘリコプターがラマラでパレスティナ
人の指導者をのせた車を攻撃したが、パレスティナ大統領ヤセル アラファトのフ
ァタハ組織の西ヨルダンランドの幹部であるこの人物は怪我を負わなかった。土曜
夜には数千人イスラエル人が、軍が特定のパレスティナ人を狙った殺人に抗議活動
を行なった。
その他のニュース
ハメネイ 改革派との勢力争いで調停を求める
（テヘラン）イランでは保守派と改革派が対立しているが、この国
の宗教上の指導者ハメネイは調停委員会に照会を行なった。改革派
の大統領ハタミの宣誓式が延期されているが、同委員会はこれをめ
ぐる対立を調停することになる、とハメネイは発表した。調停委員
会は保守派と目されており、委員すべてはハメネイに任命されてい
る。イラン国会はハメネイの指示により日曜日に予定されていたハ
タミの宣誓式を延期し、改革派の政府の組閣をとりあえず阻止した。
国会が土曜日に監視委員の候補者一覧を2回に渡って拒否した後、
保守派と改革派の対立は激化している。ソラナ 和平交渉に積極的に関与
（スコピエ）EUの外務および安全保障委員ソラナは、暗礁に乗り上
げているマケドニアの和平交渉の進展にのりだした。彼は、マケド
ニア政府軍に武器を最も多く供給しているウクライナの外相スレン
コと会談した。監視団は、武器の提供を強制的に中断させることが
交渉を進める上で役に立つのではないか、と見ている。またソラナ
はマケドニア大統領トライコフスキとアルバニア人政党、スラヴ人
政党双方の代表と、交渉の争点を解決するために話し合いを行なっ
た。アルバニア語の公用語化に関する対立で基本的な合意が成立し
た後の現在、アルバニア人が同国の警察に加わっていくことが問題
になっている。フィリピン軍 人質解放に成功
（マニラ）イスラム過激派アブ サヤフによる人質10人の斬首の後、
フィリピン軍は急襲を行なって他の人質13人を無傷で解放した。過
激派は銃撃戦後、逃走し、人質を返さざるを得なくなっていた、と
軍報道官は発表した。人質は、木曜日にキリスト教徒が住む村2つ
が襲撃されて、連れ去られた人たちである。また少なくともフィリ
ピン人19人、米国人2人が数週間前ホテルから誘拐されたままにな
っている。