7月30日〜8月5日のオーストリアのニュース

7月30日(月)

ハイダー、教員代表機関を引っ越しさせる

ケルンテン州首相イエルク ハイダーの指示により、月曜午後義務
教育の教員機関事務所は、もとの場所から追い出された。事務所は
2分以内に撤去しなければならず、警官を伴なって引っ越し業者が
現われた。この事務所は以前ミースターラー通りの役所の6階に置
かれていたが、今後はイエセルニング通りに移ることになる。

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早期年金受給の傾向に変化

国民党所属の国民議会議員フォイアシュタインは、早期年金に関す
る傾向に変化が出てきた、と語っている。今年6月は、昨年6月と比
べて、早期老齢年金を受給する人の数が約6千5百人減少した、と語
っている。国民党国民議会議員コプフとフォイアシュタインは月曜
日、この一年間の国会の総括を提出した。必要な改革の多くが、既
に実施されうる状況にある、と彼らは見ている。


7月31日(火)

世論調査、シュッセルとグーセンバオアーには牽引力なし

オーストリアは今、人気のある首相も、人間性豊かな野党の党首も
持っていない、そのため他の政党にも可能性がある、との調査結果
をリンツの世論調査機関IMASが公表した。IMASは5月終わりから
6月中旬にかけて、6月下旬から7月中ごろにかけて、それぞれ千人
を対象に調査を行なっていた。それによれば、ウォルフガング シ
ュッセル(国民党)もアルフレート グーセンバオアー(社会民主
党)も人間性に関して、およそ4分の1の国民からしか支持を受けて
いない。一方二人とも半数の国民から人格的な面で受け入れられて
いない。

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シュトゥムフォル、赤字を容認

2002年に赤字をなくすことを目標にしているが、それはそのまま
今後毎年赤字を出さない、ということを意味しない、と国民党の財
政問題の専門家シュトゥムフォルは新聞のインタヴューで答えた。
将来的に景気が悪化した場合には新たな借り入れを行なう可能性も
あるが、好景気の時期には政府は予算の黒字を目指して努力する、
と彼は語った。また「毎年0.000%ぴったりの赤字」ということは
ありえない、もしそんなことになったら、予算政策は不要になる、
とも語った。


8月1日(水)

ハイダー、EU拡大に反対

ケルンテン州首相イエルク ハイダー(自由党)は水曜日のテレヴ
ィ番組で、EU拡大交渉に対して批判的な態度を取ることを明確にし
た。境界となる国の計画が実施できないのであれば、EU拡大交渉は
中止すべきだ」と語った。またハイダーは、政府は拒否権を行使し
ないようにしている、と非難し、これは政府がEUに対して弱腰であ
るを示すもののように思われる、と語った。

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シュトラサー、自由党批判

「自由党の発する言葉は、私からみれば調子がはずれていて、オー
ストリアの国内政治にとっても、対外政策にとっても、役立たない。
首脳陣も変えたほうがよい」と内務大臣シュトラサー(国民党)が
新聞に語った。外交政策に関して、オーストリアは「亡命先」では
あるが、「移民が住み着く代表的な国」ではない、と彼は強調した。


8月2日(木)

ワネック、外来診療費の有料化に満足

木曜日厚生政務次官ラインハルト ワネック(自由党)は外来診療
の有料化が成果を挙げたことに満足している、と語った。外来診療
を受ける人がこれ以上増えないようにするのが、有料化の目的であ
った、と彼は語った。昨年は外来診療を受ける人が5%増加していた
が、今年はウィーン総合病院では約10%減少しており、「期待以上」
であると彼は述べた。

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外相、テメリン原発の廃止はチェコ政府の判断によると発言

外相フェレーロ・ワルトナー(国民党)にとって、問題になってい
る南ボヘミアの原子力発電所テメリンの操業停止はチェコ共和国の
主権に属することである。新聞のインタヴューに答えて彼女は、独
環境大臣トリティン(緑の党)はテメリン原発の操業停止を求めて
いるが、これに自分も賛成であるが、「それをできるのはチェコ政
府だけであり、チェコの主権に関する決断である」と語った。


8月3日(金)

経済会議、退職手当で譲歩

経済会議は「新退職手当」をめぐる議論で譲歩する。同会議事務長
代理ラインホルト ミッターレーナーは新聞のインタヴューに答え
て、使用者側は雇用後3ヶ月から手当てを支払うことにしてはどう
か、と提案した。今まで経済界は、雇用後1年経ってから退職手当
を支払うことにしたい、としていた。一方国民党側の被雇用者団体
OeAABと自由党は雇用当日からの支払いを求めていた。これ以外に
も経済会議が反対している点があった。2002年1月1日にこの改革
を実施に移すのは早すぎる、とミッターレーナーは見ている。

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9月から執行機関公務員手当て、減額

9月1日から内勤の執行機関公務員は、手当全額を受け取ることがで
きなくなる。内務省は連邦会計局に、手当ての税金相当額を封鎖勘
定に入れるよう求めた。これによって、5千人ほどの公安監視官、
刑事、警察の法律家は毎月1千数百シリングが減額されることにな
る。この措置が取られたのは、内務省と大蔵省が、現在第23区税務
署に関する税金の問題で対立しているためである。


8月4日(土)

パレスティナ側の反撃が激化

パレスティナのファタハの西ヨルダンランドでの指導者、マルワン
 バルグティは土曜日、ラマラでイスラエル軍の標的になったもの
の、かろうじて難を逃れたが、彼は報復として、蜂起(インティフ
ァーダ)の拡大を予告した。「今や全面戦争だ」と彼はフランスの
通信社に語った。パレスティナ議会議長アーメド コレイはイスラ
エル側が戦闘の拡大を行なわないように、と警告を発した。ヤセル
 アラファト率いるパレスティナ国民行政当局は今後地下活動を行
なう可能性がある、とコレイは語った。

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ミロシェヴィッチ 党内で初めて敗北

デン ハーグで拘留中のユーゴ元大統領ミロシェヴィッチは、土曜
日彼の社会党内で初めて敗北を喫した。社会党幹部会はベオグラー
ドで会議を開き、ミロシェヴィッチの厳しい命令に反して、首脳の
イヴコヴィッチを党幹部から除名しないことを決めた。イヴコヴィ
ッチは新たに作られた9人からなる書記団に選ばれた、とアンジェ
ルコヴィッチは語った。


8月5日(日)

ソラナ マケドニア警察改革で合意

マケドニアの対立する政党双方は、日曜午後、警察改革で合意した。
これによって和平交渉全体の大きな障害となっていたものが取り除
かれたことになる、とEUの外交代表ハヴィエル ソラナは交渉の地
オーリドで語った。アルバニア人政党は、アルバニア系住民が多数
を占める地域で、独自の警察隊を作ることを求めていた。警察改革
計画の詳細については、とりあえず何も公表されていない。アルバ
ニア人側が求めている憲法改正の要求についてはまだ話し合われて
いない。諸外国が参加した会談ですべての問題を検討したあとで、
最終的な協定に署名が行なわれる。

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ハタミの宣誓式 延期

イラン大統領ハタミの第2期目の宣誓式を翌日に控えた土曜日、イ
ランの宗教上の指導者ハメネイは、国会での宣誓式を無期限に延期
した。国営放送で伝えられた声明の中で、ハメネイは憲法上の理由
を挙げた。彼は木曜日には6月の選挙でハタミが勝利したことを公
式に確認していた。この声明によれば、ハタミの改革派が多数を占
める国会が、強硬派が主流の監視委員会の委員3人の任命を承認し
なかった。憲法に従えば、就任式には監視委員の出席が必要である。
ただし12人の委員すべての出席が必要かどうかは憲法には明記され
ていない。


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