6月3日〜9日のドイツのニュース

6月3日(月)

パキスタン カシミール会議に参加の方針

(アルマトイ)アジア首脳会談の開催を翌日に控え、パキスタンの軍事権力者ペル
ヴェズ ムシャラフはインド首相アタル ベハリ ヴァジパイとの会談を行ない、
カシミール危機について話し合う準備がある、と発表した。ムシャラフはカザフス
タンの都市アルマトイで、これに関しては前提条件をつけない、とも語った。ヴァ
ジパイは、パキスタンの急進派がカシミール地方へ攻撃を終えるかどうかに関係な
く、会談には賛成するとしている。アルマトイでの首脳会談では、ロシア大統領ウ
ラジミール プーチンと中国主席江沢民も、敵対する両核保有国間の紛争解決に乗
り出す意向である。
国連事務総長コフィ アナンはインドとパキスタンが首脳会談をカシミール紛争を
沈静化させる場として利用することを期待している。

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イスラエル 新たな居住地建設

(エルサレム)パレスチナ人の抗議を受けつつ、イスラエルはエル
サレムのアラブ系住民の住む地域に新たなユダヤ人居住地の建設を
開始した。イスラエルラジオの報道では、国境警察隊が、抗議活動
から建設作業を守っている、とのことである。パレスチナ側は、こ
れは違法行為である、とかたっている。イスラエル側からも批判が
出ている。野党党首サリドは、居住地建設計画は和平の可能性をな
くし、パレスチナ人によるテロをあおる、と語った。一方CIA長官
テネットは、イスラエル首相シャローンと会談した。

イスラエル政府内部の危機 解消

(エルサレム)首相シャローンによる解任から2週間、超正統派の
シャス党の4人の大臣はイスラエル政府に復帰した。彼らは国会で
就任の宣誓をした。シャス党所属の17人の国会議員が、予算健全
化に向けた政府の計画に第1回読会で反対投票を行なった後、彼ら
はシャローンに解任されていた。数日前シャス党はシャローンに、
支出削減に賛成することを約束していた。

急進派パレスチナ人の指導者 解放

(ガザ市)パレスチナ最高裁は、急進派組織パレスチナ解放国民戦
線の指導者アハメド サーダトの即時釈放を命じた。イスラエルは
彼が、昨年10月のイスラエル観光相ゼエヴィ暗殺の黒幕である、と
非難していた。同組織は犯行声明を出していた。サーダトは5月初
め国際監視下でジェリコの刑務所に入れられたパレスチナ人の中の
1人であった。米国が仲介して結ぼうとしている協定は、パレスチ
ナ大統領アラファトをラマラに足止めするのを中止することを前提
としている。イスラエル首相シャローンは、サーダト釈放をあらゆ
る手段を講じて阻止する、と語った。


6月4日(火)

CIA長官 アラファト訪問

(エルサレム)パレスチナ自治政府は改革を行なうと予告していたが、それが形を
とりつつある。パレスチナ大統領ヤセル アラファトは火曜日、米国秘密情報機関
の長官ジョージ テネットに、自らの計画を説明し、安保担当の新たな責任者の名
前を挙げた。またアラファトは、専門家と野党の代表者からなる助言者委員会を作
る方針である。一方イスラエル政府は、首相アリエル シャローンが来週ワシント
ンを訪問することを確認した。イスラエル軍は西ヨルダンランドで大規模な作戦を
続行した。

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カシミール紛争の仲裁失敗

(アルマトイ)対立する核保有国インドとパキスタンは、お互いを
厳しく非難しあい、ロシアが主導する若い調停は失敗した。カザフ
スタンの都市アルマトイで開かれているアジア首脳会談で、インド
首相ヴァジパイはロシア大統領プーチンとの会談で、カシミールで
のテロの責任はパキスタンにある、と改めて語った。しかし、ヴァ
ジパイもパキスタン大統領ムシャラフも、自ら戦争を始める意志は
ない、と強調した。プーチンはなお両国の直接対話の可能性がある、
と見ている。カシミール地方では銃撃戦が行なわれた。

CIAとFBIの協力の失敗 認める

(ワシントン)米国大統領ブッシュは、秘密情報機関CIAと連邦警
察FBIが、9月11日の攻撃の前に十分に協力していなかったことを
認めた。しかし彼は、協力がうまくいっていてもテロ攻撃を阻止で
きるだけの情報が得られたとは思えない、とも語った。現在国会は
この問題を討議しており、秘密情報機関の失敗に関する第1回の公
聴会が始まった。数日前から、同期間は9月11日以前からテロ攻撃
の兆候をつかんでいたとの非難の声が強まっている。

自由民主党 メレマン問題で苦境に

(ベルリン)自由民主党の首脳は、反ユダヤ主義問題の対立に関し
て、党首代理メレマンに同調した後、党首ヴェスターヴェレを当て
つけがましく擁護した。ドイツユダヤ人中央評議会は、問題になっ
ている州議会議員カルスリをヴェスターヴェレの意向に反して、同
党の会派に加えたノルトライン・ヴェストファーレン州同党の決定
に怒りをあらわにした。同党議長代理のデーリングは、メレマンが
再び連邦同党議長の地位に傷をつけることがないよう、見守らなけ
ればならない、と語った。ヴェスターヴェレ自身は、自由党は今後
中道派の位置を保つ、と強調した。反ユダヤ発言問題に関しては、
水曜日連邦議会が取り上げることにしている。


6月5日(水)

ヴェスターヴェレとメレマン 対立激化

(ベルリン)自由民主党党首グイード ヴェスターヴェレと党首代理ユルゲン メ
レマンの間では主導権争いが起きている。ヴェスターヴェレはメレマンに対し、問
題の議員ヤマル カルスリを少なくとも来週の月曜までに同党の会派から排除する
ように要請し、そうしなければ今後はメレマンとは信頼感に基づく協力はできない、
と語った。その理由として、カルスリが、パレスチナ人に対するイスラエルの政策
をナチのユダヤ人政策になぞらえたイスラエル人記者の手紙を、電子メールであち
こちに送り付けていることを挙げ、これは恐ろしいことである、と述べた。連邦議
会の時事問題の議論の中で、全会派が特にメレマンのユダヤ人中央評議会副議長ミ
ヒェル フリードマンに対する発言を非難した。メレマンに対しては約千人がベル
リンの同党本部前でデモを行なった。

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ズーアカンプ社 批判にもかかわらずヴァルツァーの新刊書発売

(フランクフルト アム マイン)ズーアカンプ社は、問題になっ
ているマルティン ヴァルツァーの小説「批評家の死」を計画通り、
公刊する。この本に対する批判が高まっていると言うのは誇張であ
り、ヴァルツァーは反ユダヤ的であるとの批判があった後も、伝統
に則り、同社は議論の場でありつづける、と同社社長ベルクはと語
った。その他ヴァルツァーは50年間で60以上の作品を同社で発表し
てきている、とも述べた。新作は6月26日に発行される。対立は新
聞の公開書簡が引き起こしたもので、新聞社は、この小説が「反ユ
ダヤ的な言い回し」を用いた「憎しみの記録である」ということを
理由に観光前の掲載を拒否していた。

イスラエルの路線バスで死者

(エルサレム)パレスチナ人の自殺攻撃がメギド近くを走るバスで
起こり、犯人を含め17人のイスラエル人が死亡し、40人以上が負傷
した。イスラム急進派組織ジハードが、6日間戦争の35周年記念日
がきっかけである、であるとの犯行声明を出した。6日間戦争とは、
ガザ地区と西ヨルダンランドをイスラエルが占領した事件のことで
ある。パレスチナ大統領アラファトの自治政府は今回の自殺攻撃を
非難した。イスラエルのラジオでは、当局はジハードの兵士を逮捕
させる意向だ、と報じている。米国秘密情報機関長官テネットは、
アラファトに対し、仲裁が自殺攻撃でこれ以上妨害されることがな
いようにと警告し、もしそうならなければ、米国はこれ以上介入を
止め、イスラエルの思い通りにさせる、と語った。パレスチナ人急
進派の捜索を、イスラエル軍はジェニンの数ヶ所で行なっている。

ニトロフェン疑惑拡大

(ハノーファー)禁止除草剤ニトロフェンが少なくとも1年前には
食物連鎖の輪の中に入り込んでいた疑いがある、とニーダーザクセ
ン州農省は発表した。政務次官主ルつは、ニトロフェンが生態系農
法で作られた鳥肉の中から2001年9月から見つかっていた、と発表
した。4ヶ月間の飼育期間を考えると、汚染された飼料は昨年の初
夏にはすでに与えられていた可能性がある、とのことである。一方
10の州とオーストリア、デンマーク、ベルギー、オランダではさら
に生態系農法で作られた商品の行方が追及されている。購買者保護
大臣キューナストは、従来の農法で作られた飼料もニトロフェンで
汚染されている可能性もある、と語った。ドイツ農業連合の予想に
よれば、今回の疑惑で少なくとも5億4000万オイロの被害が出る。


6月6日(木)

自民党党首ヴェスターヴェレ 自らの主張を押し通す

(ベルリン、ドュッセルドルフ)自由民主党内部での権力争いは、ひとまず党首ヴ
ェスターヴェレが優位に決着した。一方副党首ユルゲン メレマンはドイツユダヤ
人中央評議会との対立を続けている。彼はドイツ在住のユダヤ人に対し、自らの発
言を謝罪したが、同評議会副会長ミヒェル フリードマンに対してはあいかわらず
謝罪していない。問題になっている州議会議員ジャマル カルスリは、ノルトライ
ン・ヴェストファーレン州の同党の会派を離脱する。それにより、少なくともヴェ
スターヴェレと同評議会会長パオル シュピーゲル、副会長フリードマンが対話を
来週火曜日に行なう可能性は残された。ただしメレマンがその席に着くことはない、
彼は二枚舌の戦略をとり、交渉相手としてそして民主主義者として認められない、
とシュピーゲルは語った。

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ニトロフェン疑惑の拡大 懸念

(ベルリン)購買者保護大臣キューナストは、ニトロフェン疑惑の
拡大を心配している。伝統的な方法で生産された穀物には、禁止さ
れた除草剤ニトロフェンが残留している可能性があり、2001年9月
の時点ですでに汚染された七面鳥の肉が出回っていた、と彼女は国
会で語った。また彼女は、慎重に解明を続けるとも語った。選挙戦
を意識した討論で、野党は再び彼女の辞任を要求した。ドイツ、デ
ンマーク、オランダ、ベルギー、オーストリアでは、ニトロフェン
が残留している鳥肉の調査が行われている。該当する肉の大半は、
調査によればすでに食べられている。

反テロの戦いがNATOの中心課題に

(ブリュッセル)NATOは、テロの脅威からの防衛を最大の課題と
した。ブリュッセルで開かれている春の会議では、加盟19カ国の
国防相が、11月の次回首脳会談までに、なお残る防衛上の弱点克
服のための具体的な対策を練り上げることで合意した。NATO事務
長ロバートソンは防衛予算の増額を求めているが、ドイツ国防相シ
ャルピングはこれを拒否し、支出を増やすことが必ずしも加盟国が
より良い貢献をすることにはならない、と語った。カシミール紛争
をにらんでシャルピングは、インドとパキスタンに政治的な圧力を
かけるよう要請し、それだけが両国に交渉を再開させる、と語った。

イスラエル軍戦車ラマラに再び侵攻

(ラマラ)イスラエル軍は撤退後数時間で、再びラマラに戦車で侵
攻した。パレスチナ安保部隊によれば、15台の戦車が町の南部に
侵入した、とのことである。同軍は夜のうちにパレスチナ大統領ア
ラファトの本部を攻撃した。その際パレスチナ人警官1人が死亡し、
少なくともパレスチナ人6人が負傷した。事務所や警察の建物いく
つかが破壊された。イスラエルは水曜日に17人が死亡し、40人以
上が負傷した自殺攻撃の報復としてこれを行なった。この自殺攻撃
は武装組織イスラム聖戦が犯行声明を出している。イスラエル首相
シャローンは木曜に予定されていた米国訪問を土曜日に延期した。


6月7日(金)

シャルピング ベルギー軍をドイツから送りだす

(ボン)国防大臣ルドルフ シャルピングは、ボン近郊のトロイスドルフの国防軍
の帰営ラッパを吹いて、ベルギー軍をドイツから送りだした。この式典はトロイス
ドルフのベルギー軍の最後の拠点で行なわれた。第2次世界大戦終了後57年にわた
る駐留期間を経て、最後の2,000人のベルギー兵はドイツを去った。当初は2万
7千人のベルギー兵が駐留していた。午後には国王アルベール2世と連邦大統領ヨ
ハネス ラオがトロイスドルフから撤退する兵士の軍事パレードを見守った。その
際ラオはベルギーの功績をたたえる発言を行なった。

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EU カシミール紛争調停案を提案

(マドリード)EUは、核兵器保有国インドとパキスタンのカシミ
ール紛争を仲介する提案を行なった。EU理事会議長のスペインの
ピケーは、EUとアジア10カ国の外相会談の席上で、ロシアによる
仲介で会談実現へむけ障害はかなり取り除かれている、と語った。
参加した各国外相は、カシミール紛争のテロリストの活動全てを即
時中止するよう求めた。現在米国副外相アーミテイジが仲介の努力
を行なっている。パキスタン空軍は、インドの無人偵察機をパキス
タン上空で撃ち落とした、との情報がある。紛争地域での戦闘では、
一般市民8人と兵士数人が死亡した、と軍は発表した。

イスラエル軍 ジェニンに再び侵攻

(エルサレム)イスラエル軍は再びパレスチナ人の町ジェニンに侵
攻した。イスラエルでは新たな暗殺事件が発生するとの警告が出て
から、軍は西ヨルダンランドの他の町の包囲も強化している。難民
収容所トゥルカレム、ベツレヘム、ヘブロンでは手入れが行なわれ、
急進派と見られる人物数人が逮捕された。パレスチナ大統領アラフ
ァトは、近東会議をできるだけ早急に開くようを求めた。

失業者 400万人を割る

(ニュルンベルク)春の経済成長はここ9年間で最低となり、連邦
議会選挙前に労働市場の状況が改善するのではないかとの連立与党
の期待は裏切られた。連邦労働施設の発表によれば、5月の失業者
数は先月から77,600人しか減少しなかった。これは春になって市
場が活性化する5月としては、1993年以来もっとも低い数字であ
る。先月の失業者は394万6千人である。失業者数が400万人を割
ったのは今年初めてである。失業率は4月の9.7%から9.5%に下が
った。同施設長ゲルスターの見通しによれば、労働市場はまだ悪化
する可能性がある、とのことである。


6月8日(土)

パレスチナ人国家建国の日程 合意せず

(キャンプ デイヴィッド)米国大統領ジョージ W. ブッシュは、現時点でパレス
チナ人国家建国の具体的な日程を決めることに反対した。キャンプ デイヴィッド
でエジプト大統領ホスニ ムバラクと会談した後、ブッシュはパレスチナ自治政府
の大幅な改革を要求した。パレスチナ大統領ヤセル アラファトは、改革を実行す
る機会を与えられた、とムバラクは語った。ブッシュはアラファトに対し、全てを
自分の権力下に置き、イスラエルに対する攻撃を止めるよう今一度求めた。一方パ
レスチナの閣僚アハメド アブデルラハマンはラマラで、新パレスチナ政府の組閣
は2日以内に公表される、と発表した。
パレスチナ人居住区では新たな衝突が起こり、イスラエル人3人、パレスチナ人6
人が死亡した。

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カシミール国境では衝突 

(イスラマバード、ニュー デリー)インドの無人偵察機がパキス
タン上空で撃墜され、国境地域では戦闘が起こっているにもかかわ
らず、カシミール紛争では意見の交換が行われる兆しがある。イン
ド政府は、パキスタンが急進派に対策を強化するとの約束を歓迎し
た。米国の仲介役アーミテイジによれば、インドはパキスタンから
引き揚げた外交官の再派遣にむけて、外交できな努力を始めること
を検討している、とのことである。パキスタン情報相メモンは、ア
ーミテイジの発表を受け、氷が溶け始めているようだ、と語った。
ただしパキスタンは、インドによる領空侵犯に抗議を行なった。イ
ンド国防省は、無人偵察機は現在の日常の業務に着いていただけだ、
と強調した。カシミール地域では新たな戦闘が起き、数人が死亡し
た。

連邦政府 ニトロフェン問題でEU委員会に情報を寄せる

(ベルリン)ニトロフェン疑惑でドイツに対するEUの制裁が課され
る日が近づく中、連邦と各州の農業事務次官が集まって、緊急対策
会議を行なった。連邦購買者保護省事務次官ミュラーによれば、各
州の調査結果および対策を全て取りまとめて、EUに伝える、とのこ
とである。EU委員会はドイツ産の生態系農法による食品の販売禁止
を検討している、との報道を否定し、すでにニトロフェン疑惑で隔
離された農場だけを対象とするものである、と語った。

郵便と建築業で労働争議

(ベルリン)警告ストが拡大する中、第3次産業労働組合ver.diは
ドイツ郵便の争議を続行する。1300万通を越える郵便が処理され
ていない、と同労組は発表した。バーデン・ヴュルテンベルク州、
ヘッセン、ラインラント・プファルツ、ザールラント州の大半で郵
便の配達が行なわれなかった。組合員投票を直後に控え、建設産業
労働組合は、引き渡し期日が迫っている重要な建築現場でストライ
キを当面強化する、と発表した。同労組会長ヴィーゼヒューゲルは、
これで企業に打撃を与えたい、と語った。


6月9日(日)

シラク陣営 国会議員選挙の第1回投票で勝利

(パリ)フランスの国会議員選挙で、大統領ジャック シラクの支持者は第1回投
票で明確な勝利を収めた。投票所の閉鎖後に公表された第1回の予想では、保守派
と自由派が全国で約43%の票を獲得した。この結果、左派の36%、極右13%を上
回り、同党が最大勢力となった。これにより右翼ブルジョワ派は来週の第2回投票
で国民議会で過半数を取り、過去5年与党であった左派政党を政権の座から追い落
とすことになる。

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パレスチナ 小さな内閣を組閣

(ラマラ)パレスチナ自治当局は、今まで31人の閣僚を抱えてい
たが、今回は21人からなる小さな内閣を公表した。情報相ラボは、
いくつかの省は統合された、と語った。近東での新たな暴力が暗い
影を投げ掛ける中、イスラエル首相アリエル シャローンは米国訪
問を開始した。彼は安保問題の顧問ライス、大統領ブッシュと会談
をし、パレスチナ人と段階的に協定を結ぶことには賛成であるが、
1967年の教会までイスラエルが完全に撤退することには反対であ
る、と述べる方針である。パレスチナ人居住区ではまた衝突が起こ
り、2人が死亡、数人が負傷した。

独政府 有機農法の産物の販売禁止の可能性を取り除く

(ベルリン)ニトロフェン疑惑で、連邦購買者保護省は、EUが生
態系農法によるドイツ産食品の販売禁止を課す可能性はなくなった、
と見ている。事務次官ミュラーは連邦と各州の危機対策会議で、新
たな調査結果から見て、生態系農法で作ったソーセージは除草剤に
汚染されていない、との結果を発表した。これにより、ニトロフェ
ンに汚染されたマルヒンの貯蔵庫の他にも、飼料貯蔵庫が汚染され
ているとの疑いは少なくなった。他にも貯蔵庫が汚染されている恐
れがあったため、EU委員会はドイツ産の生態系農法の製品の販売
禁止を検討していた。ベルギーはすでに特定の食品のドイツからの
輸入を禁止しているが、これは「ニトロフェン未検出」の証明書が
あるものには適用されない。

ギュージー 社民党・緑の党の容認を求める

(ライプツィヒ)民主社会党は、連立与党である社会民主党と緑の
党に、連邦議会議員選挙後、同党を受け入れるよう呼びかけた。こ
れは、2大政党の連立が成立する場合を除いて、同党がシュレーダ
ー首相の再選を確実にするため協力するということである、と同党
のギュージーは新聞で語った。また彼は、社会民主党と民主社会党
が連立政権を作る時期は熟していないことを認めた。社会民主党は、
選挙綱領の中で、民主社会党との連立は絶対にあり得ない、として
いる。


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