7月15日〜21日のドイツのニュース

7月15日(月)

ホルモン汚染 EU内で拡大

(ブリュッセル)オランダ産飼料と飲料のホルモンに汚染問題は、EUのほとんど
全ての国に関係している。EU健康及び購買者保護担当委員デイヴィッド バーン
の広報官は、この疑いを免れているのは、ギリシア、フィンランド、アイルラン
ド、オーストリアだけである、と語った。オランダ農業省は、6月初めからだけで
15,000トンを越える汚染された飼料が輸出されたことを認めた。その大半に当た
る8,500トンはドイツに入った。ブリュッセルで開かれたEU加盟各国の農業大臣
会議で、ドイツの購買者保護大臣レナーテ キューナストは飼料産業により厳しい
規則と監督を行なうことに賛成だ、と述べた。ノルトライン・ヴェストファーレン
州では160を越える家畜飼育農家が、汚染された飼料の提供を受けたため隔離措置
を受けている。

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CDU/CSU政権の州 移民法を憲法違反として訴える

(ザールブリュッケン)キリスト教民主、社会同盟が政権をとる6
つの州は、連邦憲法裁判所に移民法案に反対する訴訟を起こした。
ザールラント、バイエルン、ヘッセン、バーデン・ヴュルテンベル
ク、ザクセン、テューリンゲン州は、3月22日に連邦参議院で行な
われたこの法律の採決が、違法なものであると捉えている。連邦参
議院議長ヴォーヴェライトは、ブランデンブルク州の投票で、当時
同州社会民主党党首のシュトルペと同州内相でキリスト教民主同盟
のシェーンボームの投票は違っていたが、これを投票として認めた。

仏 2006年以前の農業改革に反対

(パリ)フランスは、2006年より前にEUの農業政策を徹底的に改
革するのに厳しく反対した。EU農業委員フィシュラーが説明した
提案は、1999年のベルリン首脳会談の決定とは矛盾する、と大統
領シラクはデンマーク首相ラスムセンとの会談後語った。フィシュ
ラーは、ドイツ政府と同様、EU拡大にともない、農家に対し直接
巨額の補助金を支払うことを見直すことに賛成していた。フランス
は農家に対する補助金をもっとも多く受け取っている国であり、ド
イツはEU最大の支払い国である。

イスラエル国防相とエジプト大統領 会談

(カイロ)イスラエル国防相ベン・エリエゼルとエジプト大統領ム
バラクは、アレクサンドリアで会談し、近東和平実現を再び推し進
めるために踏み出すことで合意した。ムバラクは、詳細については
明らかにしなかったが、パレスチナ大統領アラファトの役割をどう
捉えるかで、両国間には意見の違いがあることを認めた。ムバラク
はアラファトを「パレスチナ人の父」と評しているが、ベン・エリ
エゼルは「過去の人物」と見ている。


7月16日(火)

ズィーラー テレコム社長に

(ボン)ドイツ電話電信会社の社長に、6ヶ月間暫定的に元監査役会会長ヘルムー
ト ズィーラー就任することに決まった、と監査役会会長ハンス・ディートリヒ 
ヴィンクハオスが発表した。候補として名前が上がっていた元技術部門の役員ゲル
ト テンツァーは、同社の社長代理になる。ヴィンクハオスは、今回の人事は役員
全員が同意している、と語った。今まで社長を務めていたロン ゾマーは数日間の
権力争いに敗れて辞任を発表していた。彼は、監査役会に対する信頼関係が失われ
た、と辞任の理由を説明し、同社に対し辞任がこれ以上の損害を与えないようにす
るためのものである、と語った。
連邦大蔵省は辞任を歓迎している。これにより同社が長期的に成長していく道がつ
けられた、と同省報道官は発表した。

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西ヨルダンランドのバス襲撃で死者7名

(テル アヴィヴ)西ヨルダンランドの北部でテロ攻撃があり、少
なくとも7人のイスラエル人が死亡し、約20人が負傷した。報道に
よれば、3人の重装備のパレスチナ人が、入植地エマヌエル近くで
装甲を施した路線バスの隣で数発の爆弾を破裂させた。バスから逃
げ出した乗客を銃撃し、手榴弾を投げつけた。犠牲者の多くはテル
 アヴィヴの正統派のユダヤ人であった。襲撃犯は逃走した。この
攻撃は、ニュー ヨークで米、EU、露、国連が協議にはいる数時
間前に起こった。この協議会の参加者は、独立国家パレスチナを3
年以内に建国することに賛成である、と述べた。

トルコ政府 選挙を強行

(アンカラ)政府の危機が続くトルコでは、総選挙を11月3日に前
倒しで行なうことになった。連立与党3党が、健康を害している首
相エジェヴィットとの話し合いの席で合意に達した。77歳の首相
が率いる現政権は、彼の民主左派政党から国会議員が一部離脱した
後、国会で絶対多数を失っていた。

IRA 内戦で一般市民から犠牲者が出たことを謝罪

(ベルファスト)北アイルランドの地下組織IRAは、武力闘争で一
般市民に犠牲者が出たことで初めて謝罪した。これは歴史的な声明
と評されている。一連の流血の自動車爆弾の30周年記念日を数日
後に控えて、非戦闘員の死傷者に謝罪するのはふさわしい、また被
害者の家族に謝罪し同情する、とベルファストで公にされた声明文
の中で述べられている。カトリックのIRAは30年以上に渡って、
北アイルランドを英国から分離し、アイルランド共和国と統一する
ために戦っている。この内戦では3,200人以上が死亡している。


7月17日(水)

テル アヴィヴで2件の自殺攻撃

(テル アヴィヴ)テル アヴィヴ南部で、パレスチナ人による自殺攻撃事件2件
が相次いで起こり、少なくとも5人が死亡した。そのほか、朝の中央バス停留所の
人込みの中での爆発で、重傷者を含めおよそ35人が怪我をした。犠牲者の多くは
外国人労働者と見られている。6月にパレスチナ人の住む都市の再占領が行なわれ
てから初めての自殺攻撃事件である。イスラム聖戦が電話で犯行声明を出した。パ
レスチナ自治政府はこの攻撃を非難している。
ラマラ近くの難民収容所での爆破事件では、2人のパレスチナ人が死亡した。この
原因は今のところはっきりしていない。

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同性同士の結婚 合憲

(カールスルーエ)ドイツで同性同士の結婚第1号が成立して1年、
連邦憲法裁判所は、この問題の法的根拠を確認した。いわゆる同性
婚は、基本法に一致しており、結婚に与えられる保護を毀損しない、
との判断が下された。これにより同裁判所は、キリスト教民主、社
会同盟が政権を握るバイエルン、テューリンゲン、ザクセン州の訴
えを却下したことになる。一方同党の首相候補シュトイバーは失望
したと語り、選挙で勝利した場合にはもう一度この法律の取り消し
を求めると強調した。

EU委員会 自動車販売の競争導入を決定

(ブリュッセル)購買者は新車購入価格が下がることを期待できる
かもしれない。EU委員会は特にドイツで問題になっている、EU内
での自動車販売の改革で、主張を押し通した。EUは、EU競争促進
委員モンティの提案を反対票なしで受け入れた。それによれば、販
売会社は2005年10月1日までの移行期間終了後、EU加盟の全ての
国で自動車の販売ができる。2003年10月から独占販売会社には、
整備及び修理の提供を義務づけられなくなる。その後は製造業者の
技術情報や特殊工具の購入を要求する権利を持つ独立の自動車工場
が修理、整備を行なえるようになる。産業界及び労働組合はこの新
たな方針を強く批判している。

独テレコム監査役会会長 社長交代を擁護

(ボン)ドイツ電信電話会社監査役会会長ヴィンクハオスは、各方
面からの批判から同社の幹部交代を擁護した。元社長ゾマー市に対
する不信感が交代の理由であり、同社の整理を行なうための交代で
あり、暫定社長に就任したズィーラーは、必要経費を切り詰め、質
と効率性を高め、負債を削減しなければならない、と語った。ズィ
ーラー(72歳)は火曜日、ゾマーの6ヶ月間の後継に指名された。
彼の代理には同社の技術部門の役員テンツァーが就任した。ドイツ
工業団体連邦連合会とドイツ労働組合連合は、社会民主党とキリス
ト教民主、社会同盟に対し、同社の問題を選挙戦の争点にしないよ
うに呼びかけた。


7月18日(木)

首相 国防相解任

(ベルリン)連邦議会選挙を66日後に控え、連邦首相ゲアハルト シュレーダー
は、国防大臣ルドルフ シャルピングを一連の不祥事により解任し、社会民主党会
派長のペーター シュトゥルックを後任に指名した。シャルピングの解任の原因は、
フランクフルトの広告会社モーリッツ フンツィガーとの疑惑の関係が報じられた
ことである。シャルピング自身は、共同作業を行うために必要な基盤が失われたか
らだとし、自らの行為は完全に合法的で、自分を狙った追い落とし運動であると語
った。キリスト教民主、社会同盟と自由民主党は、彼の辞任を遅きに失したと評し、
シュレーダーの指導力が弱いと批判した。連邦大統領ヨハネス ラオはシャルピン
グとシュトゥルックの金曜日にそれぞれ解任式、および任命式を行なう予定である。
シュトゥルックの後継者として、今まで代理を務めていたルートヴィヒ シュティ
ークラーが会派長に就任することになっている。

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飼料問題 さらに拡大

(デュッセルドルフ、ベルリン)ホルモンに汚染された飼料に関連
するドイツの農家の数は、1日で6倍に増えた。ノルトライン・ヴェ
ストファーレン、ラインラント・プファルツ州では合わせて1,800
以上の農家が封鎖された。これらの農家はノルトライン・ヴェスト
ファーレン州の2つの納入業者から成長ホルモンMPAに汚染された
飼料を取り寄せていた、と同州環境大臣ヘーンは発表した。

連邦財政裁判所 投資税憲法違反判決

(ミュンヘン)投資で民間株式会社から得た所得に対し、今まで税
が課されていたが、連邦財政裁判所の判断によれば、これは憲法違
反である。税務署に対し投資で得た所得を申告した人だけがこの税
金を払うのであって、税務署は全面的には監視できないから、これ
は憲法の平等の原則に違反する、と同裁判所は発表した。最終的な
決定を出すために、連邦憲法裁判所に訴える方針である。

パウエル 3年でパレスチナ国家建国との目標を掲げる

(ワシントン)米国外相パウエルは木曜、米国は3年以内に自立し
たパレスチナ人国家建国のために努力する、と強調した。エジプト、
ヨルダン、サウジ アラビア外相との会談後、彼はこの地域の紛争
終結のためにも努力をする、とも語った。この外相会談では、イス
ラエルとパレスチナの和平実現を進める可能性について話し合った。
2件の自殺攻撃事件の後、イスラエルはパレスチナ人一般市民に対
する禁止事項の軽減を無期限に延期した。攻撃再発の恐れから、全
土で警戒体制がとられている。テル アヴィヴへの道は封鎖された。


7月19日(金)

新国防大臣シュトゥルック任命

(ベルリン)国防大臣ルドルフ シャルピングの解任から1日、後任のペーター 
シュトゥルックが着任した。連邦大統領ヨハネス ラオは、任命通知を手渡し、大
臣の交代を確定した。今まで社会民主党会派長を務めていたシュトゥルックは、木
曜日に連邦議会の特別会議で宣誓式を行うことになる。その後彼は、アフガニスタ
ンとバルカン半島の国防軍部隊を訪問することにしている。野党の代表は彼の適正
と能力に疑いを抱いている。キリスト教民主同盟の国防の専門家、パオル ブロイ
アーは、シュトゥルックは国防に携わって成果を挙げていない、と語った。連邦議
会内の社会民主党の会派は、今まで副会派長であったルートヴィヒ シュティーク
ラーを木曜日にシュトゥルックの後任に選ぶ方針である。連邦首相ゲアハルト シ
ュレーダーはシャルピングが、広告代理店が彼に支払った報酬が疑わしいため、解
任していた。シャルピングはこの非難に反論している。

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トリ−ネケンス 保釈

(ケルン)廃棄物処理会社フィアゼンのトリーネケンスは、厳しい
条件の元で未決拘留から解かれた。この措置のため彼は1億オイロ
保釈金を支払わねばならなかった。捜査当局は、彼をケルンのごみ
焼却施設の建設をめぐる汚職事件の鍵を握る人物と見ている。彼に
は買収及び脱税の従犯の疑いがかけられている。彼の発言で、最近
キリスト教民主同盟のマイスが逮捕された。売僧はライン・ズィー
クごみ処理会社の社長で、利益供与を受けた疑いが持たれている。

ホルモン汚染疑惑 ほぼ全国に広がる

(ベルリン)ホルモン汚染の飼料問題は、2週間でほぼドイツ全州
に広がった。ザクセン州でも金曜日に発見された。ラインラント・
プファルツ州では、使用禁止の成長ホルモンMPAがブドウ糖シロッ
プが見つかったが、販売はされていない。封鎖されている農家は、
乳製品からMPAが検出されていないため、金曜から牛乳を出荷する
ことが認められた。ただしこれの農場の家畜は相変わらず、屠殺し
たり、疑わしい飼料を使用することはできない。ノルトライン・ヴ
ェストファーレン州を中心とする1,700を越える農家は封鎖された
ままである。

米国 モロッコとスペインの対立を仲介

(ワシントン)米国は、モロッコとスペインの間のペレイール島
(レイラ島)をめぐる対立の仲介を行った。外相パウエルは電話で
モロッコ国王モハメドとスペイン外務省のパラシオと電話会談を行
なった、と報道官が発表した。米国はモロッコ湾外の岩でできたこ
の島を双方が占領する前の状態の、無人島に戻るよう努力を行なっ
ている。7月11日にモロッコの兵士がこの島に上陸していたが、水
曜日にはスペイン軍に追い出されていた。モロッコ外相モハメド 
ベナイサの言葉として、スペインのラジオ局は、スペインが兵士を
引き上げるのであれば、モロッコはこの島を再び占領することはな
い、と伝えいている。彼はパリで後に、自分のこの言葉は文脈から
切り離されている、と語った。


7月20日(土)

ポーランド大統領 ベルリンの国防軍訪問

(ベルリン)厳重な警察の警護の中、ベルリンでは約500人の新兵が、連邦共和国
に対する忠誠の誓約式を行なった。ベンデラー地区で行われた式典には、ポーラン
ド大統領アレクサンダー クワシニエフスキが外国の政治家として初めて演説を行
った。彼は国防軍に対し、平和、権利、自由を守るためにポーランドが支援するこ
とを約束した。アドルフ ヒトラー暗殺未遂の58回目に記念日に、新国防大臣ペ
ーター シュトゥルックは、ナチ体制に対抗する軍事蜂起が、国防軍の伝統的な最
重要路線の一つである、と強調した。同時に彼は、国際和平の任務を仲介するのが
国防軍の新しい役割である、とも強調した。誓約式に反対して若者を中心とする数
百人がデモを行った。

     その他のニュース

新国防相 国防の拡充は行なわない方針

(ベルリン)新国防大臣シュトゥルックは、国防を拡充しない方針
である。内閣で決定された2003年の連邦予算案に基本的には同意
し、修正の必要があるとは思えない、と新聞のインタヴューに答え
た。自由民主党党首ヴェスターヴェレは、国防軍に新たな国際的な
任務を引き受けさせるのであれば、より多くの物資の調達手段を確
立しなければならない、と述べている。キリスト教民主、社会同盟
はシュトゥルックに、8月中旬までに新たな防衛用戦車「パンテー
ア」の開発を行なうかどうか決めるよう要請した。前国防相シャル
ピングは、解任直前に開発中止を指示していた。

エツデミーア 広告代理店フンツィンガーから貸付を受ける

(ベルリン)前国防相シャルピングのほかに、緑の党所属の連邦議
会議員エツデミーアは、広告代理店フンツィンガーからお金を受け
取っていた。彼は、1999年同社から5.5%の利息で約41,000オイ
ロの私的な貸付を受けていた、と発表した。この謝金は毎月1,022
オイロずつ返却しており、残金も全額支払うつもりである。シャル
ピングは、14万マルクの謝礼をフンツィンガーから受け取ったこ
とが明るみに出て、金曜日に解任された。連邦議会議長ティールゼ
は、シャルピングに対し、4週間以内にこの副収入に関する情報を
提供するよう命令した。「シュテルン」誌は、シャルピングはこの
謝礼を連邦議会に対する規定に反し、隠していたと報じている。

スペインとモロッコ 領土紛争を解決

(ワシントン)スペインとモロッコは、米国の仲裁で、無人の岩だ
らけの島ペレイールをめぐる対立を解決した。両国政府も 米国外
相パウエルの情報を確認した。パウエルの発言によれば、両国は7
月11日以前の状態に立ち戻ることで合意した。これはモロッコの地
中海に面した湾の外側にあるこの島は、非武装の無人とになるとい
うことである。7月11日に、モロッコ兵がこの島に上陸し、スペイ
ンの部隊が水曜日に追い払っていた。この合意成立の直後から、ス
ペインの精鋭部隊75名は退去の準備を開始した。


7月21日(日)

シューマッハー 5回目のF1覇者に

ミヒャエル シューマッハーは5度目となるF1の優勝を成し遂げた。フェラーリを
操縦する彼は、フランスの大会で1位でゴールした。これで11大会で8勝目であり、
6戦を残しているが、33歳の彼にとって3連覇となる勝利であった。シューマッハ
ーの前にはF1で、これほど早い時点で優勝を決めた人はいない。

     その他のニュース

イスラエル 封鎖をゆるめる準備中

(エルサレム)イスラエルは、パレスチナ当局が暗殺事件対策を講
じることを条件に、西ヨルダンランドの占領地域から試験的に撤退
する準備を進めている。これは外相ペレスがパレスチナ代表と会談
した後、発表したものである。ラジオの報道では、イスラエル軍は
火曜日にヘブロンとベツレヘムから撤退を開始する可能性がある。
これ以上暗殺事件が起きない場合には、ペレスは7千人のパレスチ
ナ人に対しイスラエルでの労働許可を出す方針である。

イスラエル法廷 パレスチナ人の住居破壊を停止

(エルサレム)イスラエル最高裁は、軍が計画している西ヨルダン
ランドのパレスチナ人の家2件の破壊を禁止した。住民に余裕を持
って警告が出されていない、との理由を裁判官は示した。住民はイ
スラエル人件団体の請求に応じ、取り壊し計画に反対する異議を申
し立てていた。軍はこの家を壊して、パレスチナ人の暗殺者と目さ
れる人物の親戚を罰する方針であった。また最高裁は、急進派と目
される人たちを国外追放することに反対する集団訴訟に対する勧告
を受け入れた。武装アル アクサ旅団は、パレスチナ人の国外追放
が行なわれた場合には、イスラエル人の役人の家族に対する攻撃を
行うと脅していた。

パキスタンでイスラム急進派4人逮捕

(イスラマバード)パキスタン当局は禁止されているイスラム急進
派組織と見られる4人を逮捕した。警察の情報では、宗教的理由で
テロ攻撃を準備していた、とのことである。ラシュカレ ジャング
ヴィという名称のこの組織はもともとはシーア派のムスリムに対抗
するために作られた組織で、最近、外国人にむけた活動を行ってい
る模様である。この組織はテロ組織アル カイダとつながりがある
と噂されている。


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