8月5日〜11日のドイツのニュース

8月5日(月)

イスラエル軍 ガザ市攻撃

(エルサレム)イスラエル軍ヘリコプターは月曜午後、パレスチナ人の住む都市ガ
ザを攻撃した。攻撃目的は、パレスチナ人の武器工場であった、と軍は発表した。
通信員の報道によれば、ヘリコプターはミサイル3発を発射し、少なくともパレス
チナ人2人が負傷した。イスラエルは月曜日に攻撃に対抗して、西ヨルダンランド
のパレスチナ人の移動の自由を大きく制限する措置を取った。ナブルス、ジェニン、
カリキルヤ、トゥルカレム、ラマラに対して軍は外出の全面禁止を命じた。例外に
なるのは人道上の理由がある時だけである。

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米軍機 イラクの施設を攻撃

(ワシントン)米国軍機がイラク南部の飛行禁止区域で、対空放火
施設を爆撃した。この攻撃は、日常監視飛行の最中にイラクがとっ
た敵対的な行動に対する措置である、と米中央司令部は発表した。
英米軍機は飛行禁止区域2箇所で、今年の初めからすでに70回に及
ぶミサイルと砲弾の攻撃を受けている。イラク軍に対する飛行禁止
区域は湾岸戦争後、北部のクルド人とイラク南部のシーア派保護の
ために設置された。

国連事務総長 イラク攻撃を行なわないように警告

(ニュー ヨーク)国連事務総長アナンは、米国に対しイラク攻撃
を行なわないように警告した。近東情勢に鑑みて、イラクを軍事的
に攻撃するのは賢明ではない、と彼は語った。安保理は月曜日に、
イランが国連武器査察団長ブリックスを招待していることに関して
審議する方針である。ブリックスは、イラク訪問のためには1998
年以来イラクが拒否している査察を無条件で受け入れることが必要
だ、と語った。イラク議会議長サッドゥーン ハマディは米国議会
の代表を招待した。議員はイラクで自ら大量殺戮兵器の製造に関し
て情報を収集してよい、と招待状で述べている。米国政府はこの提
案を全面的に拒否した。

首相 ドイツの企業の経営者を批判

(ハノーファー)連邦首相シュレーダーはドイツの主要企業の経営
者をきびしく非難した。彼は経営者たちにより多くの社会的な責任
をより果たすように求めた。企業に信頼を寄せた人々を解雇する一
方、上位数社では巨額の退職一時金を差し押さえるのは中止しなけ
ればならない、と社会民主党の公式の選挙集会の冒頭で語った。ド
イツ産業の中枢には新たな道徳観が必要である、とも述べた。シュ
レーダーは社会民主党幹部会の後、同党はドイツが、対イラク戦に
参加することを拒否することを明確にし、これは国連の代表が軍事
派遣をすることになっても変わらないとした。


8月6日(火)

イラク政策をめぐり 各党対立

(ベルリン)野党側は、対イラク政策で政府は独断でことを行なおうとしている、
と非難しているが、外務大臣ヨシュカ フィッシャーはこれを否定した。ヨーロッ
パ全体で協調した立場を作り上げることが大切である、と彼は語った。首相ゲアハ
ルト シュレーダーが国連からの委託があった場合でもイラク攻撃にドイツが参加
することはない、と言明したが、これに対しキリスト教民主、社会同盟と自由民主
党は、ドイツが独自の道を行かないよう警告した。キリスト教民主、社会同盟の選
挙対策班で外交問題を担当しているヴォルフガング ショイブレは、イラク政府に
国際的な圧力をかけるべきところを、連立政府は弱腰になっている、と語った。

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国連 イラクの武器査察の無条件受け入れを要請

(ニュー ヨーク)国連安保理は、イラクが国連武器査察団を無条
件に受け入れるよう強く要求した。イラク政府が国連武器査察団長
ブリックスを招待している件を、安保理は拒否した。国連事務総長
アナンは、イラクに対し査察団の再入国を許可するように迫るつも
りだ、と予告した。一方イラク大統領サッダーム フセインは、米
国に対する戦いを進めるよう軍指導部に指示した。

新たな衝突にもかかわらず イスラエルとパレスチナ間で対話

(エルサレム)暴力のうねりが続く中、イスラエルとパレスチナは
大臣級の安全保障会談を再会した。パレスチナ内相ジェヒアとの会
談後、イスラエル国防相ベン・エリエゼルは月曜夜、自治当局がパ
レスチナ人の都市4つの安全確保に取り組む場合には、この町の包
囲と占領を段階的に中止する準備を行なうよう指示した。国連総会
は過半数の賛成で可決した決定の中で、再占領したパレスチナ人居
住地域からのイスラエル軍が撤退するよう要請した。

7月の失業者数 400万人を越える

(ニュルンベルク)ドイツの7月の失業者数は400万人の大台を越
えた。連邦労働施設の資料を引用した新聞は、先月405万人が職を
失っていたと報道した。これは6月と比べて92,000人多く、昨年
7月と比べて25万人増えている。ドイツ通信社は、ある専門家の言
葉として、7月の失業者数は403万人である、と報じた。連邦労働
施設は水曜に公式の数字を発表する。


8月7日(水)

ドイツの失業者 400万人を越える

(ニュルンベルク)失業者数は心理的な壁である400万人を再び突破した。連邦労
働施設の情報では7月は404万7千人が職場を持っていなかった。これにより失業
者は、先月比で9万2千人以上、昨年同月比で約24万9千人増加した。同施設長フ
ローリアン ゲルスターは、以前と同様景気が悪い状態であることに主な原因があ
る、と発表した。また、多くの若者が学校及び職業教育を終えた後も就職できてい
ないと届け出ている。野党キリスト教民主、社会同盟の首相候補エドムント シュ
トイバーは、シュレーダー政権の最終決算は壊滅的なものになる、と語った。連邦
首相ゲアハルト シュレーダーは、この数字が良くないものであることを認めたが、
今年の最終四半期には上向きになる、とも語った。

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首相と外相 イラク攻撃を行なわないよう再び警告

(ベルリン)独首相シュレーダーと外相フィッシャーは、米国が行
なう可能性があるイラク攻撃を行なわないように再び警告した。シ
ュレーダーは「ビルト」紙に、このような攻撃は反テロの国際協力
同盟を瓦解させかねない、近東に必要なのは平和であって、新たな
戦争ではない、と語った。フィッシャーは「南ドイツ新聞」で、戦
争はヨーロッパにとって危険である、と語った。連邦議会外務委員
会議長クローゼ(社会民主党)は間接的にシュレーダーを批判し、
イラク大統領サッダーム フセインに武器査察団問題で方針転換を
させるためには、「舞台裏で効果的な圧力をかけ」続けることが必
要だ、と別の新聞に語った。キリスト教民主、社会同盟と自由民主
党は政府の方針に批判を強めた。

ブッシュ 慎重な対イラク政策を約束

(ワシントン)米国大統領ブッシュは、イラク攻撃を行なう前に、
議会及び米国の主要同盟国と意見を調整するとの方針を明らかにし
た。彼は、慎重に対処すると約束したが、米国があらゆる手段を講
じて圧力をかけていくことを全員が知っていてほしい、とも語っ
た。彼は、この発言で米国がイラク攻撃を計画しているという不安
が拡大するのを抑えようとした。外相のサウド王子は、米国はサウ
ジアラビアのテロをそのために利用してはならない、イラクではあ
らゆる変革が国民の中から沸き起こってきているはずだ、と語っ
た。

パレスチナ人 イスラエル国防相の提案に基本的に賛成

(ラマラ)近東では緊張緩和の可能性が出てきた。パレスチナ内閣
は、自治区からのイスラエル軍の撤退の提案に、基本的に賛成し
た。この提案を行なった国防相ベン・エリエゼルの予定では、撤退
はガザ地区及び西ヨルダンランドの一部で行われることになってい
る。一方パレスチナ側には、撤退した地域では急進派対策が義務づ
けられる。この提案に対してパレスチナ人の間では様々な反応が出
ている。閣僚の一部には、自治区からの全面的な撤退が行われた場
合にのみ、この提案は受け入れられるという見方もある。企画立案
大臣ナビル シャースによれば、イスラエルの提案に対し内閣は最
終的には賛成したが、まだはっきりしない点が数多くあるため、暫
定的な賛成であって、今後水曜日中もさらに話し合うとのことであ
る。


8月8日(木)

首相 イラクに対し政治的圧力を強めるのに賛成

(ベルリン)連邦首相ゲアハルト シュレーダーはイラクとの対立で政治的な圧力
を強めることを支持した。国連の武器査察段の査察団の受け入れを認めるよう、イ
ラク政府に圧力をかけねばならない、とテレヴィ番組で語った。またかれは米国が
イラクを攻撃しないようくり返し警告し、軍事攻撃を行なうと、イラクの国際的孤
立と軽視が弱まって、反テロ同盟が瓦解する可能性がある、と語った。テロとの戦
いはまだ勝利を収めていないので、政治的に不安定で、世界経済に重要な地域での
新たな作戦を検討するべきではない、とも語った。外務大臣ヨシュカ フィッシャ
ーは米国との連帯を性急に行なわないように警告した。ブレーメンで彼は、ヨーロ
ッパは打開策を見つける上で影響力を確保するために、独自の立場を形成しなけれ
ばならない、と語った。

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イラク大統領 攻撃には必ず報復すると発言

(バグダッド)イラク大統領サッダーム フセインは、米国がイラ
クを相手に戦争を準備を進めているのに対し、軍縮で譲歩をする準
備をしていない。対イラン湾岸戦争(イランイラク戦争)終結14
年目の国民にむけた演説の中で彼は、イラクに対する攻撃を行なわ
ないように警告した。また彼は国連安保理に同国政府に対する義務
を履行するよう要求した。これはイラクに対する制裁措置の解除の
要請である。米大統領府は、全アラブ世界に中継されたこの演説に
関して、特段の関心を示さず、サッダーム フセインは何ら新たな
ことを述べなかった、と発表した。

トルコ軍 イラク北部の飛行場を引き継ぐ

(イスタンブール)新聞報道によれば、トルコ軍はイラク北部の戦
略的に重要な飛行場を引き継いだ。トルコの新聞は、対立関係にあ
るクルド人組織KDPと共に10年前から同国北部を支配している、
クルド人愛国同盟の代表ジャラル タラバニの言葉を伝えた。その
他にトルコ軍はイラク北部のいくつかの地点に、安保上の拠点を設
置した、とも伝えている。確かな筋の情報では、5千人以上のトル
コ兵がその拠点にいる、とのことである。バメルナ周辺の地域は、
英米が監視する飛行禁止区域によってイラク政府の管理を受けてい
ない。トルコは米国と密接な同盟関係にある、と見られている。イ
ラク北部は米国が攻撃を行なった場合には、戦略的に重要な場所で
ある。

ジンバブエの白人農場主に対する最終通告 期限切れ寸前

(ハラレ)ジンバブエの白人農場主2,900人に対する最終通告の期
限がきれるまであと数時間、関係者相互の紛争に対し裁判所の決定
が言い渡された。農場主が原告の裁判では、担当の裁判官は政府の
追放の決定は無効である、とした。国は、取り引きのある銀行に知
らせずに、抵当権のついた農場を先有することはできない、との判
断を示した。ジンバブエの白人所有の農場の多くは抵当権が設定さ
れている。これに先立ち同国政府は白人所有の農場に対し、金曜日
に農場に残っていた場合には逮捕する、と脅していた。農家は5月
に、90日以内に同国を立ち去るよう、異論の強い法律を出して要
求していた。最終期限は現地時間の木曜日深夜である。ジンバブエ
では現在600万人が飢餓にさらされている。


8月9日(木)

ハルツ委員会 最終報告を集約

(ベルリン)ハルツ委員会は全員一致で労働市場改革案に合意した。13の革新を
目指し、合意にいたった、と同委員会議長でフォルクス・ヴァーゲン社社長のペー
ター ハルツは審議の終わりで発表した。その中には異論のある「雇用増加策」、
基盤の脆弱な地域で新たな職場を作り出すための固定金利の有価証券の発行も含ま
れている。委員会筋の情報では、長期失業者に対する給付の切り詰めはこれ以上行
なわないが、個々人の給付削減の可能性はある。ハルツは、失業者数を2005年ま
でに半分にするという目標を堅持している事を強調した。連邦首相ゲアハルト シ
ュレーダーと連邦労働大臣ヴァルター リースターは、新たな方針が合意を集めた
事を歓迎した。

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シュトイバー 選挙対策団にベックシュタインを招集

(ベルリン)キリスト教民主、社会同盟の首相候補シュトイバーの
側近団が完成した。8人目として彼は、バイエルン州内相ベックシ
ュタイン(キリスト教社会同盟)を選挙対策団に招集した。58歳
のベックシュタインは国内の安全保障を担当する。シュトイバーは
彼を評して、「いかなる形式の暴力も犯罪も許さない」と語った。
ベックシュタインは、連邦内務大臣職を打診があれば、すぐに受け
入れる、と強調した。しかしフランケン地方出身のベックシュタイ
ンは、シュトイバーの後任としてバイエルン州首相になる可能性も
取り沙汰されている。

従業員情報の照会 わずかな反響

(ヴィースバーデン)連邦刑事庁は9月11日のテロ攻撃以降、大規
模に行なっている調査の中で、ドイツ企業及び研究所約4千で働く
人々の情報を提供するよう求めた。同庁報道官によれば、アラブあ
るいはイスラム国家出身の従業員の情報をよせるようにという要請
に従ったのは、約200社だけだった。また、法律上の根拠がないた
め、この照会ではしらみつぶしの捜査は行なっていない、と発表さ
れた。また企業には、従業員の出自の提供を拒む事ができる、とい
うことが伝えられている、とのことである。この調査の結果につい
て報道官は見解を明らかにしておらず、この種の照会としては再大
規模である、と述べるに留まった。

パキスタンのキリスト教系病院に攻撃

(イスラマバード)パキスタンの伝道系の病院が攻撃を受け、3人
のキリスト教信者の看護婦が死亡し、20人以上が負傷した。この病
院では長老派教会の施設である。この病院は米国、ドイツ、スェー
デンの支援を受けている。この攻撃はこの一週間でキリスト教の施
設への攻撃としては2度目のものである。パキスタン政府は、イス
ラムとキリスト教の信者の分断を狙った悪意ある攻撃である、と評
した。


8月10日(土)

社民党事務長 ビルト紙に対する告発取り下げ

(ベルリン)社会民主党事務長フランツ ミュンテフェリングは、「ビルト」紙に
対する告発を取り下げたが、飛行機のボーナスポイント問題に関する報道の手法を
めぐり、同紙を改めて批判した。同紙との政治的な対立は選挙戦中も続行する、と
彼は語った。また、同紙にはキリスト教民主、社会同盟の首相候補エドムント シ
ュトイバーを首相に据えたいという明確な意図がある、と確信している、とも述べ
た。ミュンテフェリングは訴えを取り下げる理由として、ルフトハンザ社が社内の
情報が外に出す体制を作ったとことをあげた。ルフトハンザ社によれば、疑惑の社
員がボーナスポイントを使用とした全政党の百人を越える政治家の調査を行なって
いる、と発表した。

     その他のニュース

首相 脱税の恩赦の条件を提示

(ベルリン)ハルツ委員会の労働市場改革案に対する反応として、
連邦首相シュレーダーは税を逃れるため国外に資金を移した租税回
避者がドイツに資金を戻した場合には、恩赦を行なうことを検討し
ている。この条件が賛成を受けた場合には、恩赦を行なう方針だ、
と雑誌に語った。蔵相アイヒェルは、以前は恩赦を拒否していた
が、今回は同様の趣旨のことを語った。ハルツ委員会は、疑惑の資
金をドイツ東部への投資へつながるよう、この種の租税回避者に対
する恩赦を提案していた。一方、キリスト教民主、社会同盟はこの
改革案を拒否する、と強調した。

暴風雨おさまらず

(モスクワ)現地当局の発表では、ロシアの黒海岸での暴風雨で、
死者は少なくとも44人に上った。数千人が安全な場所に避難しなけ
ればならなかった。オーストリアでは消防と警察が、道路と橋を通
行できるようにまだ作業を続けている。ドナウ川の西では、水を流
すために、堤防を爆破した。ヨーロッパの広い地域を襲った暴風雨
は土曜日もスペイン北東部では洪水の恐れがある。マヨルカでは道
路と地下駐車場の多くが水没した。

イラク反政府側の政治家 米国へ

(ワシントン)米国大統領ブッシュはイラクに対する軍事攻撃の決
定に関する予定をたてていない、との情報がある。米国政府は、イ
ラクで体制変革を行なわせる、との意志を固めている、とイラクの
野党の政治達が語った。彼らは同地で副大統領チェーニーと国防相
ラムズフェルド、外相パウエルとの会談を行なった。


8月11日(日)

大雨による洪水で大被害

(ケルン)ドイツでは再び大雨による壊滅的な洪水が起こった。バイエルン州、バ
ーデン・ヴュルテンベルク州、ニーダーザクセン州では、多くの道路が水没し、地
下室がまた水に浸かった。多くの地域で出されていた警戒警報は解除された。岸を
水が越えた川も多かった。ヨーロッパの他の地区でも大雨は続いている。日曜まで
の段階で、ここ数十年で最悪の洪水のため、60人以上が死亡した。ロシアの黒海
岸が最もひどい被害を受け、55人が洪水で死亡した。チェコ、ブルガリア、ルー
マニア、イタリアの広い地域で、この大雨は深刻な被害をもたらした。

     その他のニュース

労組 ハルツ委員会の提案を検討

(ベルリン)ドイツ労働組合連合は木曜日に特別会議を開いて、労
働市場の改革をめぐるハルツ委員会の提案を検討する方針である。
会長ゾマーは同委員会が全会一致で賛成したことを歓迎し、今まで
公表された提案の内容を注目に値する、と評した。あらゆる点が活
性化し、失業者の利益になる、とゾマーは語った。同時に彼は使用
者側に、この提案のあら捜しをしたり、効果を削ぐようなことをし
ないよう、警告した。キリスト教民主、社会同盟の首相候補シュト
イバーと使用者側は、この提案を拒否した。この提案では失業の中
心問題を解決できない、とシュトイバーは語った。使用者側の代表
フントは、この提案は新たな職場を作り出すのには役立たない、と
語った。

イラン アル カイダの戦闘員と見られる人物を引き渡し

(テヘラン)公式発表によれば、イラン政府は急進派組織アル カ
イダの隊員と見られる人物数人をサウジ・アラビアに引き渡した。
同国外務省はワシントン・ポスト紙のこれに関する報道を認めた。
同紙はサウジ・アラビア外相サウド エル ファイサル王子の言葉
を伝えて、同国出身のアル カイダの隊員と見られる16人が6月に
同国に引き渡された、彼らはアフガニスタンからイランに逃げ込ん
だ者たちである、と伝えている。同国報道官は、イランは国連安保
理の決議に従う形でこの問題を取り扱った、と語った。サウドは新
聞のインタヴューに答えて、イランはこの件で、サウジ・アラビア
当局だけではなく、米国とも密な協力をした、と語った。米国はイ
ランが、アフガニスタンから逃げてきたアル カイダの隊員に隠れ
家を提供している、と非難したが、イラン側はこれを否定してい
た。

パレスチナ 選挙実施の条件を提示

(ワシントン)パレスチナは米国で行なっている会談で、自治政府
の選挙とイスラエル軍の撤退を結び付けて提示した。パレスチナ使
節は米国政府に対し、イスラエルが西ヨルダンランドとガザ地区で
占領している都市から撤退しないのであれば、選挙を行なう可能性
はないと伝えた、とパレスチナ政府顧問ナビル アブ ルデネーは
語った。その他、近東の安定はパレスチナ人国家の創設の上に築か
れる、とも語った。会談の終わりで、内相アブデル ラサク ジェ
ヒジェが団長を務めるこの使節は、CIA長官テネットとも会談し
た。この会談の間にも近東では衝突が起こった。週末に西ヨルダン
ランドとガザ地区で起きた事件では少なくとも4人が死亡した。


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