12月2日〜12月8日のドイツのニュース



12月2日(月)

連邦政府 さらなるアフガニスタン再建支援を約束

(ボン)連邦政府はアフガニスタンに対し、治安および産業の状況が今なお悪いた
め、再建のための支援を続ける約束をした。連邦外務大臣ヨシュカ フィッシャー
はボン近郊のペータースベルクで開かれている第2回アフガニスタン会議で、ドイ
ツは特に教育、基盤整備、警察の分野で協力していく、と語った。また彼は、国防
軍のアフガニスタン派遣を続けると予告したが、軍の任務の拡大は拒否した。アフ
ガニスタン大統領ハミド カルザイは、7万人規模の軍隊の創設を行なうという内
容の決定に署名した。彼によれば、すでに40を越える国々が武器、装備の提供を
約束した。その他彼は、隣国イラン、パキスタン、中国、ウズベキスタン、トルク
メニスタン、タジキスタンとの協力条約締結を目指している、と述べた。

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CDU/CSU 選挙背任調査委員会設置を決定

(ベルリン)連邦議会のキリスト教民主、社会同盟の会派は、賛成
多数で、選挙の際の欺瞞を調査する委員会の設置を決定した。同会
派はこの委員会で、政府の閣僚が連邦議会選挙前に、経済状態につ
いての重要な数値をめぐって誤解を招くような言動をとっていたか
どうかを調査する方針である。首相シュレーダーはこの行動を「ば
か騒ぎ」と呼び、法的に許可されるかどうか疑わしい、今までなか
ったような政敵による中傷行為である、と述べた。

自民党 メレマンとの関係を絶つ

(ベルリン)自由民主党は元党首代理メレマンを党から追放した。
同党幹部会は賛成多数で、党規則による手続きをとることを決定し
た。連邦議会とノルトライン・ヴェストファーレン州議会の同党の
議員団の幹部は、メレマンの除名を行なう努力をしている。党執行
部は彼が、政党法に違反したと見ている。一方メレマンは、関係者
の公聴会も行わずに追放するのは「陰湿かつ狡猾」である、と語っ
た。連邦首相シュレーダーは、同党の措置を陽動作戦である、と批
判した。

首相 これ以上の増税を拒否

(ベルリン)首相シュレーダーはこれ以上の増税を拒否した。彼
は、社会民主党幹部会の会合の後、国の活動を可能にするにはどの
ようにすればよいかをめぐって、「広範な議論」のきっかけを作っ
たのは会派長ミュンテフェリングであり、増税に関する話し合いを
これ以上行なう理由はない、と語った。ミュンテフェリングは、州
による目的を限定した増税を、財産税だけに再び導入するという発
言を行ない、異論を引き起こしていた。シュレーダーは、付加価値
税の増税は行わない、とも語った。




12月3日(火)

予算の方針をめぐり 連邦議会で対立

(ベルリン)連邦議会では3日間の日程で予算の審議が始まったが、大蔵大臣ハン
ス アイヒェルは政府の支出削減の方針の正当性を訴えた。さらに彼は社会福祉制
度の転換を行なう、と予告した。彼は野党が計画している選挙戦での欺瞞を調査す
る委員会の設置は、野党が国家予算の立て直し計画を持っていないことを隠蔽しよ
うとするものだ、と非難した。野党キリスト教民主、社会同盟の副会派長フリード
リヒ メルツは、アイヒェルが国家の財政状況に関して、わざと虚偽を述べた、と
非難した。来年の予算案は、約2,500億オイロの支出を見込んでいる。

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内閣 国防軍の海外任務を延長

(ベルリン)内閣は、マケドニアとカブール近郊への国防軍派遣を
延長する決定を下した。マケドニアには予定より駐留を半年、アフ
ガニスタンでは12ヶ月延長する。アフガニスタンの安定化をさら
に支援するために、派遣する兵を2,500人まで増員する。一方マケ
ドニアでは治安状態が改善されていることを受け、70人まで減ら
すことになっている。この決定には連邦議会の承認が必要である
が、国会の賛成は確実と見られている。

連立与党 両院協議会で過半数を確保

(カールスルーエ)社会民主党と緑の党は、連邦議会と連邦参議院
の両院協議会で差し当たり過半数を確保した。カールスルーエの連
邦憲法裁判所は、キリスト教民主、社会同盟の暫定命令を出すよう
にとの緊急動議を却下した。両党は、両院協議会での過半数を可能
にしている社会民主党の超過議席が無効であることを求めていた。
両院協議会は、今週木曜日から、与党の労働市場改革計画、健康保
険及び年金制度緊急計画、環境税拡大案について話し合いをする方
針である。

イラク大統領宮殿初めての査察 予告なしで

(バグダッド)国連によるイラク武器査察は、決定的な局面に入っ
た。監視団は大統領サッダーム フセインの宮殿を初めて調査し
た。彼らは予告なしで、バグダッドの西にあるアル サジュドに2
つの方向から入って、大量殺戮兵器の痕跡を捜索した。宮殿の警護
員は、査察団の訪問に備えていた様子で、時期だけが意外であった
ようだ。アル サジュドには、大統領の住居と事務所がある。一方
米大統領ブッシュとは異なり、国連事務総長アナンは、イラクが武
器査察に協力していることに満足している。アナンは、査察は最初
の1週間がようやく終わっただけだ、と述べた。




12月4日(水)

連邦議会の一般討論で激しい応酬

(ベルリン)連邦議会は、時には極めて感情的な議論門も交えて、与党社会民主党
と緑の党の連立政権の方針に関して、論争が行なわれた。連邦首相ゲアハルト シ
ュレーダーは、野党は政敵を個人的に中傷するだけで、自らの提案を行っていな
い、と非難した。また彼は、社会福祉制度を全面的に変えることになる制度改革を
行う、とも予告した。これにより、健康保険の分野での給付が、医療上必要なもの
だけに限られることになる、とも語った。一方キリスト教民主、社会同盟の会派長
アンゲラ メルケルは、シュレーダーは改革を実行することが出来ず、素人にすぎ
ない、と非難した。彼女は、シュレーダーは新たな失業者数に関して自分の態度を
明確にしていない、とも注文をつけた。
自由民主党党首グイド ヴェスターヴェレは、特に労働市場政策で、シュレーダー
が嘘をついた、と明言した。

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連邦議会 トルコをめぐっても対立

(ベルリン)連邦議会の外交部門での議論で、政府と野党は激しい
やり取りを行なった。首相シュレーダーはトルコにEU加盟の可能
性を与えることに賛成である、と述べ、同国が西側との結びつきを
強め、イスラム原理主義と一線を画していることが重要だ、とその
理由を説明した。逆にキリスト教民主、社会同盟はトルコのEU加
盟を拒否するよう要請した。キリスト教民主党党首メルケルは、ト
ルコはヨーロッパに貢献するような政治体制とは全く異なってい
る、と述べた。一方、シュレーダーはブランデンブルク州のシュト
ルコフで、仏大統領シラクと会談を行なった。そこでの主題はトル
コに対しEUがどのような態度をとるかであった。

景気に力なく 失業者再び増加

(ニュルンベルク)ドイツでは先月の失業者数が再び400万人を突
破した。連邦労働施設によれば、11月には失業者が2万6千人増え、
10月より9万6千人、昨年11月より23万7千人増加した。これは失
業者の増加率としては9.7%に相当する。同施設長ゲルスターは、
景気上昇に力がないためである、と述べた。彼は、来年後半には労
働市場が活性化すると見ている。彼はまた、若者の失業が激増して
いることに警告をした。彼によれば、11月には25歳未満の47万
2千人が職を持たず、昨年より4万2千人増えている、とのことであ
る。

首相 財産税の再導入に反対

(ベルリン)社会民主党上層部では、財産税の再導入をめぐる対立
が燃え上がっている。蔵相クレメントと対立し、首相シュレーダー
は1997年に廃止したこの税の再開に反対し、この税は当時理由が
あって廃止されたもので、状況は変わっていない、と述べた。同党
所属のニーダーザクセン州とノルトライン・ヴェストファーレン州
の首相ガブリエルとシュタインブリュックは、これに反対し、連邦
が主導してこの税の再導入を行なうよう求めている。両州は、裕福
な市民と利益をあげている企業に2004年から毎年90億オイロの負
担を求め、主として教育の財源とする方針である。




12月5日(木)

健康保険組合 予想より大きな赤字

(ベルリン)法定健康保険の赤字はますます増えている。厚生大臣ウラ シュミッ
トは連邦議会で、年末までの健康保険の赤字は25億オイロに達することを認めた。
今まで彼女は赤字は約20億オイロである、と述べていた。キリスト教民主、社会
同盟の副会派長ホルスト ゼーホーファーは、シュミットの政策は失敗であったと
非難し、ドイツ人は健康保険の歴史上最も高額の負担をしているのに、健康保険は
記録的な赤字を出している、と述べた。
これに先立ち産業・労働大臣ヴォルフガング クレメントは、労働市場改革案で妥
協を行なうよう呼びかけた。さらに彼は、来週にも店舗開店時間の延長を目指す法
案を内閣に提示する、と予告した。それによれば、商店は今後土曜日も20時まで
開店できるようになる。

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緊急法案で合意ならず

(ベルリン)連邦議会と連邦参議院の両院協議会は、政府が計画し
ている、健康保険及び年金制度に関する緊急法案に関し、合意に達
しなかった。これにより、連邦参議院の賛成が必要でない法律だけ
が2003年1月1日に発効する。その中には、病院への資金増額中止、
健康保険払込金増加の制限、年金料率の19.1%から19.5%への値上
げが含まれている。一方、連立与党が計画していた、高額医療に対
する資金投入及び健康保険の運営費用に上限を設ける法案は、当面
成立しない。労働市場に関するハルツ提案をめぐる論争は、連立与
党とキリスト教民主、社会同盟が作業班を作って取り組む方針であ
る。

連邦政府 欧州中央銀行の利下げを歓迎

(フランクフルト アム マイン)景気の先行きが不透明な中、欧
州中央銀行は金利を0.5%下げ、公定歩合を2.75%とした。同銀頭
取ドゥイゼンベルクはこれを、オイロ使用地域での景気の見通しを
改善する努力である、と述べた。とくにEU加盟各国は構造改革、
たとえば労働市場改革と同調していかなければならない、とも述べ
た。独政府と国内の産業連合の多くは、この利下げを歓迎してい
る。それに対し、複数の経済研究所は、今回の利下げで大きな期待
をしないように警告した。

国連武器査察団 マスタードガスの痕跡のある手榴弾を発見

(バグダッド)国連武器査察団は、イラクの元武器工場で、マスタ
ードガスの痕跡のある手榴弾約十個を発見した。この査察隊の隊長
ペリコスは、水曜日の監視を前に隊員に、砲弾があることを伝えて
いたが、化学的な物質が含まれていることまでは伝えていなかっ
た。この施設はバグダッドの北西70キロにあり、90年代末に、国
連査察団が破壊していた。イランはこの工場で、マスタードガス、
サリン、タブンを製造していた。1週間前に査察の再受け入れを開
始してから、この種の武器の発見が報告されたのは、初めてであ
る。イラク副大統領タリク アジスは、イラクは核、生物、化学兵
器を保有していない、と強調した。米大統領府は、この発言を改め
て否定した。




12月6日(金)

国防相 イスラエルにフクス型輸送車を提供する余裕はない

(ベルリン)ドイツは、外国に派遣しているフクス型軍用輸送装甲車をイスラエル
に回すことはない、と国防大臣ペーター シュトゥルックは述べた。彼は、国防軍
にはその余裕はない、とテレヴィのインタヴューに答えた。国防相の情報によれ
ば、これは、攻撃にしよう可能なフクス型戦車を貸すようにとのイスラエルからの
要請そのものを拒否する発言ではない。イスラエルは、現状では戦車は断念する、
との方針を既に示している。ドイツは既に、イスラエルからのペイトリオット型地
対空ミサイル提供要請に応えることを約束した。

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国防軍連合 大臣による削減案支持

(ドレスデン)ドイツ国防軍連合会長ゲルツは、国防相シュトゥル
ックが予告している軍備調達計画の削減を、必要な措置であるとし
て支持した。国防軍が244億オイロの予算でやっていけるようにす
るためには、この削減が必要である、と彼は述べた。その他にも彼
は、戦闘部隊の削減も必要であるが、国防軍は国外の紛争地域での
戦いに派兵するにあたって、主として通信、補給、衛生、飛行機操
縦に従事する兵士がよりたくさん必要である、と見ている。木曜日
にはシュトゥルックはさらなる支出削減を行う、と予告していた。
主として、大型輸送機の購入とユーロファイターの武装の削減が予
定されている。

国連とEU イスラエルの軍投入を批判

(ニュー ヨーク)国連は、イスラエルが軍をガザ地区に投入し、
8人のパレスチナ人と国連の2人を殺害したことを厳しく非難し
た。パレスチナ人難民収容所アル ブライジュで殺害された国連職
員の男女は武器を持っておらず、武装組織と何の関係も持っておら
ず、イスラエルはこの人口密集地で、無差別に重火器を使用した、
と国連報道官は発表した。EUもイスラエルの措置を批判した。イ
スラエル兵はパレスチナ人急進派の捜索でこの難民収容所に入り、
数時間にわたって住民と交戦した。武装ハマスは、死者のうち6人
が組織に属していた、と発表した。

アル カイダ イスラエルを威嚇した模様

(ワシントン)テロ組織アル カイダは、イスラエルを新たな攻撃
目標としている、と米国の新聞が報じた。それによれば、アル カ
イダのものとされるインターネット上のサイトで、イスラエルに対
する自殺攻撃が予告されている、とのことである。米国秘密情報部
は、このウェッブサイトではアル カイダの名前で実際に情報が公
表されると見ている、とも報じられている。




12月7日(土)

イラク 武器報告書提出 クウェート侵略を謝罪

(バグダッド)国連が定めた期日の1日前、イラクは国連に、同国の武装及び武器
計画に関する報告書を提出した。同時に独裁者サッダーム フセインは、1990年
8月に同国軍がクウェートに侵攻した件を公式に謝罪した。テレヴィで放送された
演説で彼は、クウェートに対し協力して外国軍と戦おう、と呼びかけた。1万1千
ページを超える網羅的な武器報告書の提出は、バグダッドの国連本部で行なわれ
た。イラクの連絡将校ホッサム モハメド アミンは、同国の武装にかかわった企
業及び国の人材の名前も含まれている、イラクは今はもう大量殺戮兵器を保有して
いない、と発表した。

     その他のニュース

イラン ドイツの外交拡大の方針

(テヘラン)イランはドイツのとの関係拡大に関心を持っている、
と同国大統領ハタミは語った。ドイツはEU内では、イランの最大
の貿易相手国であるばかりでなく、イランとの外交に積極的な態度
を持っている、とのハタミの言葉を国営通信社IRNAは伝えている。
ハタミはこれに先立ち、在ベルリンイラク新大使シャムセディン 
ハレガニと話し合っていた。さらに同国の首脳は、ドイツが今後予
想される米国のたいイラク戦に参加しないという決定を歓迎する、
とも述べている。

イスラエル なおドイツの輸送戦車提供を求める

(エルサレム)イスラエル大統領カツアフは、日曜日からのドイツ
訪問を前に記者会見で、ドイツのフクス型輸送戦車を派遣できない
かとの問い合わせを行なうと述べた。イスラエルを破壊しようと思
うアラブ系の隣国は今なお存在している、と彼は「シュピーゲル」
誌に語った。ただし、この戦車をパレスチナ人居住区に使用しない
との保証はできない、独政府がイスラエルのこの照会を最終的に拒
否するのであれば、極めて残念である、とも述べた。独国防相シュ
トゥルックは、独国防軍は国外の多くの地域に派兵を行なっている
ため、戦車を提供する余裕がない、との理由で拒否している。連立
与党緑の党も、拒否の意見を持っている。

国防相 コソヴォ派遣部隊を徐々に撤退させたい

(プリツレン)国防相シュトゥルックは、コソヴォにいるドイツ軍
の兵士の割合をゆっくり、しかし確実に減らすことが出来るのでは
ないか、との期待を述べた。とはいえセルビア人居住地域の安全確
保には今後何年もドイツ兵の参加が必要である、とも初めてのコソ
ヴォ訪問で語った。コソヴォ治安維持部隊の1万人の兵のうち3千
7百人がドイツから派遣されている。シュトゥルックはこの訪問を
終えて、ベルリンに向かっている。




12月8日(日)

緑の党党大会終了

(ハノーファー)ハノーファーで開かれていた緑の党の連邦党大会は、新たな党首
を選出して終了した。劇的な夜の会議の後、参加した代表者は国防問題の専門家ア
ンゲリカ ベーアと今まで連邦執行部にいたラインハルト ビューティーコーファ
ーを新たな党首に選んだ。前任者クラオディア ロートとフリッツ クーンは、党
首と国会議員を別の人物にする規定を一時的に取りやめる試みが失敗したため、今
回の党首選には立候補していなかった。クーンとロートは、連邦議会議員にとどま
ることを望んだ。失敗に終わった規定の改正は、5月に党の一般党員が決定するこ
とになっている。党大会の参加者達は、連邦政府に対し、イラクとの戦争が行なわ
れる場合には、いかに消極的なものであっても、米英に支援することを拒否するよ
う求めた。その他には、トルコが改革の方針を進めているため、EU加盟に賛成の
立場を明らかにした。

     その他のニュース

セルビア大統領選 再び無効

(ベオグラード)セルビアでは2度目の大統領選が行なわれたが、
投票率が低かったため成立しなかった。中立の選挙監視団CeSid
は、650万人の有権者のうち44.8%しか選挙権を行使しなかった、
と発表した。人気があると見られていたユーゴスラヴィア大統領コ
シュトゥニッツァは、投票が成立しなかった場合、セルビア国会議
員選挙を早期に行う、と繰り返し述べていた。10月に行なわれた
決選投票でも、選挙を成立させるのに必要な50%の投票が得られな
かった。退陣することになっている大統領ミルツィノヴィッチの任
期は1月5日にきれる。彼はデン ハーグの国連法廷からコソヴォ
での戦争犯罪で訴えられているが、今まで身柄の引き渡しが行なわ
れなかった。

ヴッパータールの新シナゴーグ 落成式

(ヴッパータール)ヴッパータールでは、新しいシナゴーグの落成
式典が行われた。連邦大統領ヨハネス ラオが出席した式典では、
イスラエル大統領カツアフは、ドイツとイスラエルの友好関係を評
価した。また彼はドイツ訪問を始めるにあたって、ドイツ人に対し
あらゆる形態の反ユダヤ主義と断固対決するよう、呼びかけた。ラ
オは、ドイツとイスラエルの関係には特別な気配りが必要である、
と述べた。ドイツユダヤ人中央評議会会長シュピーゲルは、カツア
フの訪問は、イスラエルがドイツのユダヤ人共同体をますます受け
入れているあかしである、と述べた。ドイツには約10万人のユダ
ヤ人共同体があり、ヨーロッパで3番目に大きなものである。

ガザ地区でパレスチナ人女性射殺

(ガザ市)イスラエル兵はガザ地区南部でパレスチナ人女性1人を
射殺し、その子供3人とその他女性1人が重傷である。目撃者によ
れば、この41歳の女性は子供と、パレスチナ人の町ラファと隣の
ユダヤ人入植地との間の道を渡ろうとしていたところ、突然兵士が
入植地側から発砲した、とのことである。ラファの住民によれば、
兵士は武装パレスチナ人が入植地へ入り込もうとしている、と考え
ていろいろな方向へ発砲した、と語った。



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