1月1日〜1月5日のオーストリアのニュース



1月1日(水)

     国外ニュース

ブッシュ イラクから攻撃があるかもしれないと警告

米国大統領ジョージ W. ブッシュは、イラク本国ないしはイラクが
支援するものによる米国攻撃が経済的な影響を及ぼすことがあるか
もしれない、と警告した。同時に彼は、米国は現在あるすべての紛
争の平和的解決のため努力している、とも述べた。テキサスの自分
の農場で大晦日に彼はイラク戦争にともなう犠牲について尋ねられ
た彼は、「イラク大統領サッダーム フセインの攻撃、あるいは彼
の代役による攻撃は、米国の産業を麻痺させるかもしれない」と答
えた。

     国内ニュース

ハイダー 賢人会議をケルンテン州で行なう方針

ケルンテン州首相イエルク ハイダー(自由党)は元日、ケルンテ
ン州賢人会議を創設する、と予告した。この会議の目的は、より広
範な基盤の上に同州の政策を立てるためである、とハイダーは語っ
た。




1月2日(木)

     国外ニュース

米国 混成砂漠戦闘部隊を湾岸地域へ

11,000人を越える米国兵は、湾岸地域への配備の準備を進めてい
る。米国防省筋の情報によれば、砂漠地帯での戦闘の訓練を積んだ
兵士の配備をすることで、1991年の湾岸戦争以来はじめて同地域
へ完全な戦闘師団を派遣することになる。12月末に命じられた出
動とあわせると、湾岸地域の米国兵士の数は現在の6万人の倍にな
る。

     国内ニュース

社民党党首 交渉の成果に賛成

社会民主党党首アルフレート グーセンバオアーは、国民党との連
立政権交渉が成果を収めた場合、党委員会ないしは党大会で承認さ
せる、と木曜日のテレヴィ番組で語った。社会民主党は金曜日から
ザンクト エージュト(ニーダーエスターライヒ州)で今後の対処
について話し合う。実際には国民党との連立を話しあうかどうかは
来週になって決定することになる、とグーセンバオアーは語った。
その後、相手の意向を探る話し合いが両党の間で行なわれる、との
ことである。




1月3日(金)

     国外ニュース

ブッシュ「サッダーム フセインは米国にとって脅威である」

米国大統領ジョージ W. ブッシュは、イラクのサッダーム フセイ
ン体制を、米国および同盟国に対する大きな脅威である、と語っ
た。サッダーム フセインは大量殺戮兵器を所有しており、自国民
に対してそれを使用し、さらに隣国に対し侵略的な態度をとってお
り、米国を憎んでいる、とテキサス州の基地で兵士に対する演説の
中で述べた。また彼は、サッダーム フセインを改めて、武器庫を
公開しなかった、と非難した。サッダーム フセインは平和な道を
歩く機会を持っていたのだが、国際社会と対立する決定を下した、
とものべた。もしイラクが武装解除しないのであれば、米軍には出
動準備が整っており、米国はイラクを征服しようとしているのでは
なく、解放しようとしているのだ、イラクにとって真実の日は近づ
いている、と語った。

     国内ニュース

ライトル「無意味な意見をたれ流している」

産業会議議長クリストフ ライトル(国民党)は、立場を変え、自
由党との連立に反対した。彼は新聞に対し、自由党は国境通過問題
に関して拒否権行使を行うと無意味に脅して、支持を失った、と述
べた。最近自由党が行ったことは「無意味なことのたれ流し」に分
類される、EU全体を見渡した場合、オーストリアこのやり方ではま
すます笑われてしまう。ライトルはまず社会民主党との連立交渉が
終わるのを待つ方針である。間違った妥協をする前に、国民党単独
の少数政権を作るよう助言する、と述べた。




1月4日(土)

     国外ニュース

トルコの和平提案「イラク危機は戦争なしで解決可能」

トルコ首相アブドウラ ギュルは昨日イラク紛争を平和的に解決す
るために外交面での提案をシリアで行なった。彼はシリア大統領バ
シャル アサドとダマスカスで会談し「この問題は戦闘なしで解決
できる、と私たちは今なお考えている」と述べた。彼はイラクに対
し、国連の武器査察団に全面的に協力するよう求めた。核、生物、
化学兵器をイラクが利用できる状態にあるとの情報があれば、疑わ
れる余地があるからである。アサドは国連と湾岸地域の各国に対
し、戦争を回避するためにあらゆることを行なう、とシリア国営通
信社は報じている。

     国内ニュース

自由党との連立の条件としてハイダーに過料

自由党との連立政権を続ける可能性があることを考慮して、国民党
は先週公証役場の手続きで必要な手続きをとると予告した。それ
は、ケルンテン州首相イエルク ハイダー(自由党)に、連邦政治
には関与しないという内容の書類に署名させる、手続きである、と
新聞が報じた。連邦政治に関する発言をするたびに3,000オイロの
過料を児童緊急施設に支払わせる案などが考えられる、とされてい
る。




1月5日(日)

     国外ニュース

イスラエル軍 ガザ攻撃

目撃者の情報によれば、イスラエルの軍用ヘリコプターは昨晩ガザ
を攻撃し、ミサイルでいくつかの建物に発砲した、とフランスの通
信社AFPは報道した。またイスラエルの国会議員選挙を約3週間後
に控えて、パレスチナ人2人の自殺攻撃がテル アヴィヴで起こ
り、少なくとも22人が死亡した。その他数百人が負傷し、生命に
かかわる重傷者もいる。犯人2人は日曜午後ほぼ同時に、同市の人
通りの多い中心部で金属とねじが入った爆弾を爆破させた。犠牲者
の中には外国人労働者も含まれていた。

     国内ニュース

フィンツ 政府の予算の方針を擁護

社会民主党の予算問題の専門家クリストフ マッツネッターは、
「2000年から改革が進んでいない」と予算を批判しているのに対
し、出発点としてはあまり喜ばしくない状況の中、政府は予算の整
理をうまくやった、と国民党大蔵政務次官アルフレート フィンツ
は、日曜日に発表した。不景気と洪水のため、2002年には赤字ゼ
ロという目標を一時的に断念したのはやむをえなかった、予定より
1年早く2001年の時点ですでに国家財政の赤字削減は達成できて
いた、とフィンツは記者会見で語った。債務比率は1999年の64.7
%から2002年には62.7%に減少し、これによりオーストリアはEU
全体で最悪の状況を抜け出し、中ほどの位置になった。支出と税率
は、正しい政策に基づき、削減されている、などとも述べた。



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