2月10日〜2月16日のドイツのニュース



2月10日(月)

仏・露・独「戦争以外に道はある」

(パリ)フランス、ロシア、ドイツは、イラク紛争に関する共同宣言を出して、米
国の強硬姿勢に断固として反対した。この3ヶ国は国連のイラク武器査察団を増員
することに賛成である、とロシア大統領ウラジミール プーチンとの会談を終え、
フランス大統領ジャック シラクは述べた。シラクが読み上げた声明の中では、戦
争以外に選択肢がある、と強調されている。その他、大量殺戮兵器が存在する決定
的な証拠はない、とも述べられている。ドイツ、フランス、ロシアは国連武器査察
団を人員および技術面で実質的に強化するよう求めた。
ドイツ首相ゲアハルト シュレーダーは、社会民主党の国会議員に、1つの大国に
国際問題の決定権があるかどうか、多極的な世界の中で紛争が平和的に解決できる
かどうか、が本質的に問われているのだ、と述べた。

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イラク政策 NATOの負担に

(ブリュッセル)NATOはイラク政策で意見の一致を目指してさら
に議論を行なう。フランス、ベルギー、ドイツはトルコが動議を提
出した特別会議後も、トルコ防衛のための計画に着手するとの米国
の提案に拒否権を行使するとの態度を変えなかった。3ヶ国は、そ
のような措置は「時期尚早」かつ「誤った方針」である、と評し
た。独政府は、この対立によってNATOの団結が危機にさらされる
ことはない、との見方を示したが、NATO事務長ロバートソンは由
々しき事態である、と述べた。話し合いは火曜日も続けられること
になっている。ロバートソンは、この会議で出来るだけ早く決定が
下されるよう望んでいる。米国は、NATOにAWACS偵察機とペイ
トリオット地対空ミサイルをトルコに配備させる意向である。米国
防相ラムズフェルドは、仏、独、ベルギーは、NATOの大半の国が
任務を全うしようとするのを阻止している、と非難した。

イラク妥協 U2偵察機の使用を認める

(ニュー ヨーク、バグダッド)国連イラク大使モハメド アル 
ドウリによれば、イラクは国連武器査察団による偵察飛行をイラク
全土で即時かつ無条件を認めた。ただし大統領サッダーム フセイ
ンは、米英は空爆を中止しなければならない、イラクは国連の要求
すべてを満たし、これ以上出来ることは思い浮かばない、とテレヴ
ィ番組で述べた。米国のU2型機を用いた偵察飛行は、数週間前か
ら武器査察団の重点要求項目であった。今までイラク政府は、米国
はスパイ行為をしている、と述べていた。米国政府は、偵察飛行は
武装解除ではない、としている。査察団長ブリックスとエル バラ
ダイは、金曜日に国連安保理に、戦争に突入することを決める可能
性を持つ調査報告を提出することになっている。

モタサデク事件の秘密文書 公開されず

(ライプツィヒ)ハンブルク高等裁判所でのアル カイダ裁判の判
決言い渡しを前に、ライプツィヒの連邦行政裁判所は、米国の盗聴
記録を公開差し止めを確認した。これにより同裁判所は9月11日の
テロ攻撃を支援したと見られるエル モタサデクの弁護側の緊急動
議2件を却下したことになる。弁護側は、被告の罪を軽くする見込
みがあるとして、すぐに2人の目撃者の調書と記録を提出するよう
連邦情報局に求めていた。裁判では15年間の拘留が要求されてい
る。モタサデクは、9月11日のテロ攻撃の支援をした疑いで裁判に
かけられている。彼は主として、テロ組織に加わっていたことと、
3千人以上の死を手助けしたことがとがめられている。




2月11日(火)

ビン ラディンの録音テープ イラク防衛を要求

(ドーハ)アラブのテレヴィ局アル ジャジーラは、テロリストの指導者ウサマ 
ビン ラディンのものとされる録音テープを放送した。その中で、すべてのモスレ
ムに対し、米国攻撃でイラクを防衛するよう呼びかけている。またその声はアラブ
各国に対し、米国を支持しないよう警告した。
ワシントンの通信社の報道によれば、米国の専門家はこの録音テープは本物であ
る、と見ている。放送前に、米国外務大臣コリン パウエルは、この録音はビン 
ラディンとイラクがつながりを持っていることを示している、と述べた。

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独西協議で イラク問題で意見対立

(アレシフェ)独首相シュレーダーとスペイン首相アスナールはイ
ラク問題で、意見を接近させることはできなかった。意見の違いは
はっきりしており、意見を述べあった、とシュレーダーはランツァ
ロテ島で語った。アスナールはイラク紛争では、明確に米国の側に
立っている。独、仏、露は平和的解決を求め、イラク武器査察団の
活動期間延長と増員を求めている。フランスは紛争の平和的解決の
ための提案をまとめた書類を国連安保理の理事国に配った。

NATO大使 特別会議は水曜日に

(ブリュッセル)NATO加盟19ヶ国の大使は、ここ数日間何度か延
期になっているイラク紛争をめぐる特別会議を、最終的に水曜まで
延期した。NATO事務長ロバートソンは、独、仏、ベルギーが、現
時点でトルコ防衛計画に賛成するように翻意させるため、二国間会
談を行なったが、妥協点を見いだすことができなかった模様であ
る。この3ヶ国の政府は、このような決定は現時点では間違った方
針であり、戦争を引き起こす危険性を高めるものだ、との意見であ
り、いざという時のトルコ防衛は間違いなく行なう、としている。

シュトイバー 政府のイラク政策を批判

(ベルリン、ブリュッセル)キリスト教社会同盟党首シュトイバー
は、連邦政府に対しNATO理事会での妨害の姿勢をただちにやめる
よう訴えた。彼は、シュレーダーは仏、ベルギーの拒否権行使の支
援を受け、トルコ防衛計画に反対し、NATO土台を揺るがしかねな
い深刻な不信を招いた、と述べた。キリスト教民主、社会同盟の会
派は木曜日に連邦議会で、欧州8ヶ国が最近出した親米声明をはっ
きりと支持することにしている。シュレーダーのイラク政策に対す
る批判は政府内部からも上がっている。各国のNATO大使は、意見
の違いから数度にわたって延期されていた特別会議を水曜日に行な
うことを決めた。




2月12日(水)

NATO トルコ支援でいまだ合意せず

(ブリュッセル)トルコがイラク戦争が起こった際の支援を求めていることに関
し、NATOはまだ決定を下していない。NATO理事会はここ2日間で5度めの会議
を行なったが、結論は出なかった。戦争に備えて、NATOがトルコ防衛計画を開始
するかどうかが問題になっている。ドイツ、フランス、ベルギーはこれに反対して
いる。これら3ヶ国は現時点で、それは間違った意志表明であり、イラク紛争の平
和的解決の機会を小さくする、とその理由を述べている。木曜日にもさらなる会合
が予定されている。

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独西協議続く

(アレシフェ)スペインとドイツの間には、イラク政策をめぐりあ
いかわらず意見の違いがある。独首相シュレーダーとスペイン首相
アスナールは、ランツァロテ島で首脳会談を行なっているが、イラ
ク問題に関するヨーロッパ内部の意見の違いを埋めることはできな
かった。ただしシュレーダーは、イラク戦争が起こった際にトルコ
を軍事的に支援するかどうかをめぐり、NATO内部で対立があるに
もかかわらず、NATO加盟国としての義務をドイツは履行する、と
強調した。アスナールは、国連の今までのイラク決議に対する信頼
感を損なってはならない、と警告した。ヨーロッパと米国の関係を
最優先すべきだ、とも彼は語った。

ビン ラディンとされる録音をドイツの専門家が分析

(ベルリン)米国とは異なり、独政府は急進派の指導者ビン ラデ
ィンのものとされる録音テープは、彼の組織アル カイダとイラク
の協力関係を証明するものとは見ていない。ドイツの専門家の第1
回の分析後、米国が出したような結論を引き出さなかった、と政府
報道官は述べた。米外相パウエルは、このテープの内容を両者が協
力関係にある証拠だ、と述べていた。アラブ系の放送局アル ジャ
ジーラが流した録音では、すべてのモスレムに対し米国との戦争を
呼びかけていた。

ギリシア EU内の協調を要求

(アテネ)EU理事会議長国ギリシアは、今後のイラク政策をめぐ
る対立に関するEU内の対立が深まることがないよう、警告した。
加盟各国が月曜日にブリュッセルで開かれる首脳会談でも、同じ態
度を取ることで合意できないのであれば、ギリシア政府は合意に達
する可能性はもはやないと考える、と同国外務相は発表した。EU
各国外相は1月27日にイラク紛争に関する共同声明に合意してい
た。2日後英、西、伊、デンマーク、ポルトガルは書簡を起草し、
その中で米国に対し全面的な支援を約束していた。




2月13日(木)

シュレーダー イラク政策を擁護

(ベルリン)連邦首相ゲアハルト シュレーダーと外務大臣ヨシュカ フィッシャ
ーは連邦議会で、イラク戦争に反対であることを強調した。イラクを平和的に武装
解除するのはまだ遅すぎるわけではない、とシュレーダーは政府声明の中で述べ
た。また彼は、軍事攻撃を行なう場合、国際的な反テロ同盟が危機に瀕する可能性
もある、と述べた。フィッシャーは国連武器査察団の拡充を要請した。キリスト教
民主、社会同盟の会派長アンゲラ メルケルは、フィッシャーがイラクに対する軍
事攻撃をかたくなに拒否しているため、外交上の損失を被っている、これによりシ
ュレーダーはイラクの権力者サッダーム フセインに圧力を低下させ、かえって戦
争を起こりやすくしている、と非難した。

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ミサイル問題でイラクをめぐる対立激化

(ロンドン)イラク危機に関する国連安保理の次回の会議を前に、
イラクのミサイルに関する報告が、対立を深めている。英首相ブレ
アは、この報告が正しいことが確認されたら、国連決議1441の重
大な侵害である、と述べた。国連の専門家による報告によれば、イ
ラクは国連が認めている射程150キロよりも遠い所を攻撃できるミ
サイルを保有している、とのことである。イラク副首相アジスは、
この報国を否定した。彼は現在ローマに滞在しており、金曜日には
教皇ヨハネ パウロ2世と会談する意向である。一方、独外相フィ
ッシャーはニュー ヨークに出発したが、金曜日にはイラク危機を
めぐる安保理の議長を務めることになっている。その席上、国連武
器査察団は現状に関する報告をすることになっている。

ブッシュ イラクの武器査察で国連が勇気と気骨を持つよう訴える

(ワシントン)金曜日には武器査察団が事態を決定する報告をする
と見られる中、米国大統領ブッシュは国連に対し、イラク紛争では
勇気と気骨を示すよう求めた。フロリダの海軍基地で兵士を前に彼
は演説し、緊急の場合にはイラクに対すし軍事的な手段を取るとの
断固とした決意を述べ、これは最後の選択ではないが、平和と米国
および同盟国の安全、守るために実力行使が必要であれば、米国は
行動を起こす、と述べた。今度は国連が、決議を実施する意志を示
さねばならない、とも述べた。国連安保理はイラクに対し、12月
の国連決議に違反した場合、深刻な結果を招く、と圧力をかけてい
た。

NATO 無期限で戦争の計画に関する審議を延期

(ブリュッセル)NATO理事会は、イラク戦争が起きた場合に、ト
ルコを軍事的に支援する計画の審議を無期限に延期した。加盟各国
政府との協議で、現在のところ公式の会議で進展が望めず、次の期
日を決めない、とNATO報道官は発表した。各国のNATO大は、
NATOの軍事委員会に計画を委託するという内容の、事務長ロバー
トソンの提案で意見を調整する方針であった。独、仏、ベルギーは
数日前から、NATOの決定を阻止してきた。3ヶ国は、イラク紛争
の平和的解決のためにあらゆる外交的手段が講じられていない間
は、戦争を計画するのは意向を誤って伝えることになる、と拒否し
ていた。




2月14日(金)

安保理 査察団の報告後も意見分裂

(ニュー ヨーク)イラクの武装解除のための国連査察団の幹部2人が報告を行な
った後も、安全保障理事会は今後の対応に関して分裂している。フランス、ドイ
ツ、ロシア、中国は一致して、査察が効果をあげていることが証明されたとして、
査察の継続に賛成している。安保理の議長を務めているドイツ外務大臣ヨシュカ 
フィッシャーは、軍事力行使にすぐに突入しないよう警告した。米国外務大臣コリ
ン パウエルは、イラクに3月1日までさらに時間を与え、武装解除を求める国連
の全ての要請を履行指せることで、安保理は意見が一致している、と強調した。米
国大統領ジョージ W. ブッシュは、この報告がどんなものであれ、米国は緊急事態
には独断で軍事力を用いてイラクを武装解除する、と宣言していた。

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査察団 大量殺戮兵器の証拠を見つけていない

(ニュー ヨーク)国連武器査察団は今までのところ、イラクで大
量殺戮兵器を発見していない。しかし、団長ハンス ブリックスは
国連安保理での報告の中で、イラクは禁止武器を持っていることに
関し、弁明を行なわなかった、と非難した。また米外相パウエルは
最近、イラクは疑惑の野営地を撤去したとする衛星写真を呈示した
が、ブリックスは予断を許さないこの会議の中で、それに対し疑念
を表明した。国際原発機構会長エル バラダイは、査察はさらに強
化されるべきだ、と述べた。この報告を前にイラク大統領サッダー
ム フセインは、国連の今後の要求に応え、指令によって大量殺戮
兵器の輸入と製造を禁止していた。

メルケル イラクの協力は不十分

(ベルリン)キリスト教民主同盟党首メルケルは、国連武器査察団
長ブリックスの最新報告で、イラクが十分い協力していないことが
確認された、と見ている。イラクの権力者サッダーム フセインに
対する圧力を強化しなければならない、安保理でドイツは、米国に
反対するのではなく、ヨーロッパ各国と米国に協力する態度を取ら
ねばならない、と彼女は述べた。

セルビア元指導者 国連戦争犯罪法廷に

(デン ハーグ)国連戦争犯罪法廷は、セルビア民兵の元指導者セ
セルジをバルカン戦争で果たした役割で、訴えた。同法廷は、セル
ビア急進党の党首であった彼が、クロアチアとボスニア・ヘルツェ
ゴヴィナで戦争犯罪と人間性に対する罪を犯した、と非難してい
る。セセルジは既に、法廷に立つ意志があり、2月24日にデン ハ
ーグに赴く、と予告している。




2月15日(土)

世界各地でイラク戦争に反対するデモ

(ベルリン)世界各地で数百万人が参加し、近づきつつあるイラク戦争に反対する
デモが行なわれた。およそ600の都市で、米国がイラクに対して武力を行使するこ
とを断念するよう迫る行動に参加するよう呼びかけが行なわれた。ベルリンでは、
警察発表によれば、50万人の戦争反対派がデモを行なった。参加者の中には、シ
ュレーダー政権の閣僚数人も含まれていた。ローマ、ロンドン、マドリードではそ
れぞれ百万人程がデモに参加した。ニュー ヨークでは、約10万人が米国政府の
イラク政策に反対するデモを行なった。世界各地、ニュー ジーランド、オースト
ラリア、日本、韓国、マレーシア、タイでも抗議活動が始まった。

     その他のニュース

フィッシャー 武器査察の続行を要求

(ミュンヘン)独外相フィッシャーは、イラク紛争に関して、国連
の武器査察をさらに有効なものにする。彼は、査察の無期限の続行
を求めている。査察団が今までに挙げた成果と、今後あげる可能性
があることを考えに入れると、戦争は正当化できない、と述べた。
フィンランドを訪問している首相シュレーダーは、紛争の平和的解
決を求める、と強調した。一方英国首相ブレアも、査察団により長
い時間を与えることに賛成した。査察団の幹部ブリックスとエル 
バラダイは、金曜日の国連安保理で、査察の状況に関する報告を行
なった。ブリックスはその席で、今までのところイラクでは大量殺
戮兵器が見つかっていないが、存在する可能性は否定できない、と
述べた。

イラク戦争の影響を話し合う国際会議開幕

(ジュネーヴ)21の国際機関と29ヶ国の代表がジュネーヴに集ま
り、イラク戦争の影響について話し合った。スイス外相カルミー・
レイは、戦争に巻き込まれる一般市民の運命をを争点にする、と述
べた。2日間の会議の中心は、人道支援という実務上の問題であ
る。戦争になった場合約2百万人の亡命者と、最大150万人の難民
が生まれる、と国連は見ている。

バーレーンでテロ計画者 逮捕

(マナマ)湾岸の首長国バーレーン当局は、テロ攻撃を計画してい
た組織の5人を逮捕した、と発表した。通信社によれば、男たちは
武器と弾薬を持っていた、とのことである。同国に駐留している米
軍基地の攻撃を計画していたものとみられている。バーレーンには
米軍第5艦隊の本部がある。逮捕された組織が単独のものなのか、
アル カイダなどのテロ組織の一部なのかはまだはっきりしていい
ない、と警察は発表した。




2月16日(日)

NATO トルコ支援をめぐる対立で妥協を模索

(ブリュッセル)NATOの代表者たちは、イラク戦争が起きた場合のトルコ防衛を
めぐる対立を解決する努力をさらに続けている。ブリュッセルでは、ベルギー政府
が妥協案を呈示したのを受け、いわゆる防衛計画委員会が会議を開いた。その妥協
案とは、トルコに対する支援計画は純粋に防御のためのものである、ということを
NATOは明確にせよ、というものである。ベルギー外務大臣ルイ ミシェルはこの
話し合いは困難をきわめると述べた。ベルギー、ドイツ、フランスは今までのとこ
ろ、トルコをNATOが支援するとの計画を、戦争の準備を行なっているとの印象を
与えるようなことはすべて回避したいという理由で、阻止している。

     その他のニュース

アラブ イラク戦争に反対

(カイロ)アラブ連合はイラク紛争に関して、EUとの連帯が可能
かどうか探っている。危機の時代においては、アラブ諸国がヨーロ
ッパ諸国との密接な関係を利用するのは正常な事態である、とリビ
ア外相マームド ハムドはカイロで開かれている同連合特別外相会
談で語った。レバノンが現在議長を務めている。共同宣言でアラブ
諸国は、米国が先陣をっ切って行なうイラク攻撃に反対している。
そのほかこの宣言は、イラクでの戦争はアラブ民族の安全にとって
深刻な脅威である、とも述べている。

イラク市民に対する支援会議 閉幕

(ジュネーヴ)戦争が起きた場合にイラクの一般市民のためにさら
に多くの資金を準備するよう強く訴えて、ジュネーヴで開かれてい
た国際支援会議は終了した。この会議は21の支援組織と29ヶ国を
集めて、スイスが招集したもので、世界各国は大量の難民が生まれ
る事態に備えなければならない、とスイス政府の代表は語った。国
連の組織は戦争が起きた場合には、2百万人の亡命者と最大で150
万人の難民が生まれる、と予測している。米国はこの会議に参加す
ることを拒否した。

近東で暴力続く

(ガザ市)ガザ市にあるイスラム急進派ハマス運動の隊員の家が爆
破され、少なくとも5人のパレスチナ人が死亡した。爆破の正確な
原因は不明である。ハマス運動はイスラエル兵に責任がある、とし
ている。その数時間前、イスラエル国防相モファズは、ハマス運動
に対し厳しい措置を取る、と予告していた。彼はこの措置で、ハマ
スが土曜日にイスラエルの戦車を爆弾攻撃し、4人を殺害した事件
に対処するつもりであった。



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