2月17日〜3月2日のオーストリアのニュース



2月17日(月)

     国外ニュース

国連安保理 イラク問題の討議を続行

国連安全保障理事会は火曜日も、武器査察団の最新報告に関する審
議を続ける。公開会議では、安保理理事国以外の国連加盟国すべて
が態度を表明する機会を持っている。査察団長ハンス ブリックス
と国際原発機構会長モハメド エル バラダイは、金曜日に査察の
延長を要請していた。これにより彼らは常任理事国フランス、ロシ
ア、中国の指示を受けた。一方、米国と英国は迅速な対処を迫っ
た。会議は現地時間10時に始まる。60人以上の国連大使が発言の
意志を示している。

     国内ニュース

国民党と緑の党の連立 失敗の原因

雰囲気がよくなることはなかった。そして、それは徹底的な選挙戦
での対決姿勢が原因であった。ここ数日間、国民党と緑の党は極め
て立場が接近しており、連立は固いものと思われた。しかし日曜午
前、国民党と緑の党による連立計画は破綻した。本質的な原因は、
両党が特に予算政策と迎撃戦闘機問題で譲歩しなかったためであっ
た。




しばらくお休みします。


2月26日(水)

     国外ニュース

イラク問題 プーチンとシュレーダーは平和的解決に賛成

ドイツ首相ゲアハルト シュレーダーとロシア大統領ウラジミール
 プーチンは水曜日、英国と米国の計画に反対し、新たなイラク決
議を行ない、この紛争の平和的解決のために新たな努力をするよう
求めた。「ロシアの態度は既に示されている。私たちは、戦争をは
じめる権利が自動的に与えられるという内容の決議を採択すること
は受け入れられない、と考えている。」このようにプーチンはシュ
レーダーとモスクワで会談した後、述べた。ロシアには戦争を行な
う容易ではなく、話し合いを行なう用意がある、戦争は劣悪な解決
法であると考える、などとも述べた。シュレーダーは、紛争は関係
各国にその意志があれば、平和的に解決可能であると信じている、
と述べた。

     国内ニュース

社民党 シュッセルの連立交渉の態度を批判

国民党と社会民主党の連立が破綻してからの国民党の態度に対す
る、社会民主党の一種の総決算が昨日、選挙後3回目になる国民議
会の会議の主題となった。「連邦首相シュッセルの乱暴なやり口が
成果をあげた」との意見を社会民主党の国会議員団長ヨーセフ カ
ープは述べ、「私たちは6ヵ月間待ったが、結局国民党と社会民主
党の連立は成立しない」と述べた。シュッセルは長期にわたった交
渉を擁護し、「その時間は無駄ではなかった」として、80%あるい
はそれ以上の点で意見が一致している、と述べた。




2月27日(木)

     国外ニュース

国連安保理 イラク問題で深い亀裂

国連安全保障理事会は、イラク問題であいかわらず深い亀裂を抱え
込んでいる。これは同理事会の最初の公式の審議が開かれた昨日の
会議で、イラク決議の新しい草案をめぐって明らかになった。米
国、英国、スペインはこの草案で、イラク政府に対する軍事攻撃を
行なう権限を得たい、としている。フランス、ドイツ、ロシアはこ
の非公開会議で、自分たちが用意していた覚え書きを擁護した。そ
れは「明確な行動計画に基づき」集中的な査察を行なうことを目指
したものである。

     国内ニュース

シュトラサー カリタス会の救護所から手を引く

ドイツの利益追求団体ヨーロッパ ホームケア社が、連邦亡命希望
者救護所に業務を委託したことを受け、内務大臣エルンスト シュ
トラサー(国民党)はこの支援組織に対するこれ以上の社会福祉業
務を任せないことにした。彼はカリタス会およびウィーンの強制救
護所国民支援組織との協力関係を解消する。水曜日の書簡で両支援
組織に対し、この通告は今日づけで発行すると、伝えられている。




2月28日(金)

     国外ニュース

トルコ国会 米軍の駐留に関する投票

トルコ国会は土曜日、62,000人の米兵の駐留に関する決定を行な
う。投票は既に何度も予告され、繰り返し延期されていた。トルコ
政府は火曜日に、米国との長い交渉を経て、イラク戦争に備えて部
隊の駐留をしたいという米国の以来を受け入れていた。ただし最終
的な決定は、国会で行なわれる。政府の動議は、兵士の駐留のほか
に、6ヵ月の期限で300機を越える飛行機とヘリコプターの派遣も
予定されている。その他国会は、戦争が起きた場合に、イラク北部
へトルコ部隊を移すことに関する投票も行なうことになっている。

     国内ニュース

自由党 新人事発表

国民党と自由の連立が成立したため、自由党の組織も変更が加えら
れた。マークス ミッタールツナーは連邦執行部長を退任した。彼
の後継者には水曜日にフォアアールベルク州元執行部長アルノ エ
ッヒャーが指名された。事務長もカール シュヴァイツァーがスポ
ーツ担当政務次官に就任したため、後継者として副党首マグダ ブ
レックマンの名前が挙がっている。ブレックマンは、実際に事務長
になるかどうかはまだ決めていない。党広報によれば、彼女は家族
と話し合いたい、と述べているとのことである。




3月1日(土)

     国外ニュース

パキスタン アル カイダの有力者を逮捕

米国での報道によれば、パキスタンでアル カイダのテロリストと
して重点的に行方を追求されていた男が逮捕された。これはカリド
 シャイク モハメドである、と政府高官の言葉として米国では一
致して報じられた。パキスタン警察はこの男と2人の共犯者を、米国
刑事警察FBIと協力して、イスラマバードの近くのラワルピンディで
逮捕した。同国情報大臣シャイク ラシードは、この男は米国に引
き渡されることになる、と述べたが、正確な日時については公表し
なかった。

     国内ニュース

国民党と自由党の連立政権始動

国民の支持を失ったのは、第1回目の国民党と自由党の連立政権で
はなく、改革路線を危機にさらしたためであった、と首相ウォルフ
ガング シュッセル(国民党)は、自由党との連立を再び行なう理
由を述べた。社会民主党および緑の党とは異なり、自由党は十分な
気概を見せてくれた、とも述べた。副首相ハオプト(自由党)は、
これは3つめの選択肢ではない、と強調した。新政府は土曜日に宣
誓式を行ない、7人の新閣僚が入閣した。




3月2日(日)

     国外ニュース

シラク アルジェで大歓迎を受ける

フランス大統領ジャック シラクは初めてアルジェリアを公式訪問
し、大歓迎を受けた。約百万人が日曜、アルジェで彼を大歓迎し
た。とフランスのテレヴィ局は報じた。アルジェリア大統領アブデ
ラジス ブーテフェリカとともに、シラクは紙吹雪の中、北アフリ
カの同国の首都の中心部を通り抜けた。彼は同国が1962年に元植
民国であるフランスから独立してから以来、同国を公式訪問する初
めての大統領である。彼は両国関係を新たなものにしようとしてい
る。シラクは独立戦争中アルジェリアで士官を務めていたが、月曜
には外国の元首として初めて国会で演説することになっている。

     国内ニュース

ハオプナー クニッテルフェルト決議は政府綱領の一部

次期社会福祉政務次官ウルスラ ハオプナー(自由党)は、クニッ
テルフェルト決議は、第2次シュッセル内閣の政府綱領の中で復活
した、との意見を持っている。「クニッテルフェルトで文書の形で
合意したことは、今になってまた政府綱領の中に含まれている」と
新聞に述べている。この決議のため、第1次シュッセル内閣で副首
相を務めたスサネ リース・パサーは、数人の自由党所属の閣僚と
ともに辞任し、その後首相ウォルフガング シュッセル(国民党)
は連立を解消した。イエルク ハイダーの姉妹であるハオプナー
は、ハイダーを懐柔する素振りをとってはいない、と考えている。
政府にも、ハイダーにもその必要はない、と述べ、自分が政務次官
に就任するとの決断する前には、他の政治に関する問題と同様、ハ
イダーに助言を求めた、とも語った。



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