6月9日〜6月15日のドイツのニュース



6月9日(月)

英国政府 オイロ参加を当面中止

(ロンドン)英国はオイロを当面導入しない。英国大蔵大臣ゴードン ブラウンは
下院で、オイロ使用地域へ参加するための産業面の条件をまだ満たしておらず、英
国の産業界はオイロ地域の状況の変動に十分対応できない、また他方EUにはさら
なる合理化が必要である、と述べた。彼は、さらに改革を行なうとも述べ、2004
年に共同通貨オイロを導入するための国民投票を行なう可能性を否定しなかった。
ドイツ政府は、この決定に理解を示し、オイロ導入には慎重に準備を行なわなけれ
ばならず、英国がオイロを採用することが、長期的にはオイロと英国にとって経
済、政治上利益になる、との声明を出した。

     その他のニュース

ポーランド EU加盟の障害を取り除く

(ワルシャワ)ポーランドは、EU加盟のための準備を調えた。有
権者の77.5%が2日間にわたって行われた国民投票で、EU加盟に賛
成した。選挙委員界の情報では、投票率は58.9%で、投票が有効に
なる50%の水準をはるかに越えた。この投票結果は世界各国から歓
迎されている。独首相シュレーダーは、ドイツとポーランドの関係
がEU加盟を通じてさらに活性化されることに満足の意を表明した。
ポーランド出身の教皇ヨハネ パウロ2世は、EU加盟は同国が産業
面、社会福祉面での問題を解決するのに役立つと期待している、と
述べた。大統領クワシニエフスキは、同国はヨーロッパという家族
に復帰した、と述べた。また彼は多数派政府の組閣のための協議に
入った。

国防軍のアフガニスタン派兵に関し議論

(ベルリン)国外で活動する国防軍に対する歴史上最悪のテロ攻撃
を受け、計画中のアフガニスタン派兵の拡大をめぐる議論が再燃し
ている。野党キリスト教民主、社会同盟と対立する形で、国防相シ
ュトルックは、アフガニスタン国際保護部隊に参加するドイツ兵
は、カブール市外にも駐留する可能性がある、と主張した。攻撃に
もかかわらず、国防軍の先遣部隊は火曜日にアフガニスタンに向け
出発し、派兵の拡大について調査を行なう。専門家の帰国を待っ
て、シュトルックは決定を下す意向である。一方国防軍は事後の措
置を取りはじめた。カブールを通ってバスで兵士を輸送するのは大
幅に見送られた。衛生部隊の飛行機が、攻撃で負傷した29人をド
イツに輸送した。独首相シュレーダーと米大統領ブッシュは攻撃後
初めてとなる電話会談を7カ月ぶりに行なった。両者は、国際テロ
組織との戦いを今後も続ける意志を持っていることで一致した、と
のことである。

ドレスデン駅に置かれた旅行鞄は爆弾

(ドレスデン)ドレスデンで謎の旅行鞄が見つかってから3日、こ
の事件の規模がはっきりしてきている。中央駅で見つかった鞄には
複雑な爆弾が入っていた。もしこれが爆発したら、多くの死傷者が
発生する可能性があった、とザクセン州刑事局広報は発表した。誰
が置いたのかわからないこの鞄にの背景について、当局は何も発表
していない。




6月10日(火)

ドイツ兵の遺体 ドイツへ

(ケルン)アフガニスタンの首都カブールのテロ攻撃で死亡したドイツ兵4人の遺
体が、ドイツに運ばれた。台に載せた棺を前に軍隊式の儀式を行ない、家族、国防
大臣ペーター シュトルック、統合幕僚長ヴォルフガング シュナイダーハンがケ
ルン空港で死者を追悼した。
これより前シュトルックと首相ゲアハルト シュレーダーは、政府は襲撃後もアフ
ガニスタンへの国防軍派遣を続行することを明らかにした。野党は重戦車の派遣を
求めているが、シュトルックはこれを拒否した。国際アフガニスタン保護部隊は、
占領軍のような行動を取ってはならない、とも述べた。
在カブールドイツ大使館は、新たなテロ攻撃3件が発生する可能性がある、と警告
した。

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シュレーダーとシラク コンゴ派兵で合意

(ベルリン)ドイツはフランスが指揮するコンゴ民主共和国に対す
る国連和平作戦に、支援だけで参加することになる。仏大統領シラ
クとの会談がベルリンで開かれ、首相シュレーダーは、アフガニス
タンおよびその他の紛争地域に国防軍が派遣されているため、国防
軍の活動は限定されたものになる、と指摘した。シラクは来れに理
解を示し、フランスはコンゴで、ドイツはアフガニスタンで指導的
な役割を持っていおり、コンゴでの作戦で重要なのは、ドイツも参
加しているという事実である、と述べた。国防軍は輸送機と医療支
援で、コンゴ派遣に参加する方針である。ドイツ兵は内戦が行われ
ている同国へ派遣されることはない。

外国人 リベリアからさらに退去

(モンロヴィア)激しい戦闘が行われているリベリアの首都モンロ
ヴィアで、フランス兵は外国人の救援作戦を続行した。前日すでに
米国、EU、レバノンを中心として約500人の外国人をヘリコプター
で、港近くに停泊している軍艦に脱出させた。国際手配されている
リベリア大統領テイラーの政府軍と、反体制運動LURDの戦闘員は、
モンロヴィアの郊外で激しい戦闘を行なった。一方西アフリカ諸国
経済共同体ECOWASの代表2人が、停戦を仲介するために、首都で
会談した。国連安保理は月曜日、内戦を行なっている両者に暴力の
即時中止を呼びかけていた。

イスラエルのガザ地区攻撃で死者発生

(ガザ市)イスラーム急進派ハマス運動の幹部に対するミサイル攻
撃から数時間、イスラエル兵はガザ地区で少なくとも3人のパレス
チナ人を殺害、約30人を負傷させた。目撃者の話では、戦車とヘ
リを持つ部隊が居住地に攻撃を行なった。ほぼ同じ頃、パレスチナ
人がミサイル6機をガザ地区北部から発射し、うち4機がイスラエ
ルに命中した、とイスラエル軍は発表した。ハマスの幹部アブデル
 アジス ランティシは、イスラエルのガザ地区へのミサイル攻撃
で、危うく命を落とすところであった。3人が死亡し、ランティシ
は、足に負傷した。米大統領ブッシュは、この行動はイスラエルの
安定に役立たない、と述べた。国連事務総長アナン喪、この攻撃を
非難した。




6月11日(水)

エルサレムで自殺攻撃 死者多数

(エルサレム)アカバでの和平首脳会談からわずか1週間、近東では流血を伴う暴
力が再発した。水曜だけで流血の惨事で、24人が犠牲となって死亡した。エルサ
レムでは、ユダヤ式の正統的な服を着たパレスチナ人が、満員のバスの中で自殺攻
撃を行ない、少なくとも16人のイスラエル人が死亡した。約60人の乗客が負傷し、
中には重傷者もいる。ハマスの武装組織が犯行声明を出した。しばらく後に、イス
ラエルのヘリコプターがガザ地区で、ハマスの幹部2人が乗った車をミサイル攻撃
し、2人は死亡した。その他5人が殺害された、とのことである。火曜日には、ハ
マスはその指導者アブデル アジス ランティシの殺害後、流血の報復を行なう、
と宣言していた。

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ブッシュとアラファト エルサレム攻撃を非難

(ワシントン)米国大統領ブッシュは、先日のエルサレムでのテロ
攻撃を非難した。彼は近東和平計画に参加している当事者に、現在
行われているような襲撃を防止するためにあらゆることを行うよう
訴えた。パレスチナ大統領痩せる アラファトはこの自殺攻撃をテ
ロ行為であるとしたが、イスラエルもただちに停戦を行ない、あら
ゆる軍事攻撃を中止させるよう求めた。

シュトルック「カブール攻撃はアル カイダによるもの」

(ベルリン)カブールで起きたドイツ兵に対する自殺攻撃の責任
は、テロ組織アル カイダにある、と連邦政府は確信している。国
防相シュトルックはテレヴィ番組で、犯人はアル カイダの一員で
あるとの当初の予想は正しく、アフガニスタンの民兵の指揮官グル
ブディン ヘカマテュアルが、この攻撃の資金および物資面で後押
ししていた、と述べた。また、元タリバンもこの攻撃の準備に加わ
っていた、とも述べた。連邦検事総長ネームは、犯人の捜査を開始
した。国防軍兵士の死亡した4人と負傷者29人を出した犯行から4
日、連邦刑事警察庁の職員は、カブールでの捜査を続けている。

ドイツ人イスラーム教徒 アル カイダの要人であるとの情報

(パリ)フランス政府の情報では、先週パリで逮捕されたドイツ人
イスラーム教徒は、テロ組織アル カイダの重要人物になってい
る。内相サルコジは議会で、秘密情報機関によれば、逮捕された人
物はビン ラディンとのつながりを持っていて、アフガニスタンと
ボスニアにいたことがある、と述べた。この逮捕2日前パリの空港
で逮捕されたモロッコ人が、ポーランド系のこのドイツ人を、組織
の主催者の一人で、フランスの島ラ レウニオン党で起きた犯行の
資金提供を行なっている、と述べていた。




6月12日(木)

近東の暴力 終わらず

近東では、新たな暴力が終わる兆しがない。西ヨルダンランドでは、イスラエル兵
が武装組織イスラーム聖戦の活動家2人を射殺した、との情報がある。これより前、
イスラエル軍は急進派のハマスの幹部の乗る車を空から攻撃し、この24時間で18
人のパレスチナ人が殺害された。西ヨルダンランドでは、イスラエル人1人が車に
乗っていたところを射殺された。イスラエル政府は、パレスチナ人による水曜日、
エルサレムで16人の死者を出した自殺攻撃事件後、ハマスおよびその他の武装組
織が壊滅するまで、厳しい措置を取りつづける、と予告した。ハマスは前例がない
ほど激しく、イスラエル人に対して即時攻撃を行なうよう武装隊員に呼びかけた。
すべての外国人に対し、安全確保のためイスラエルとパレスチナ人居住地区をでき
るだけ早く立ち去るよう呼びかけが行われた。

     その他のニュース

フィッシャー 近東の両者に冷静な行動を呼びかけ

米国は来週、近東和平実現を泥沼化させないように、さらなる努力
を行なう。米外相パウエルは、ヨルダンの首都アンマンで、いわゆ
る近東4極の代表者と会談を行なう。木曜日には彼は独外相フィッ
シャー他欧州の外相と電話で、解決の糸口を探る話し合いを行なっ
た。フィッシャーはイスラエルとパレスチナ人に対し、先週アカバ
の首脳会談で決定した、和平への道からそれることがないように、
と呼びかけ、テロと軍事的な暴力は解決にはならない、と述べた。

米兵 さらなる不逮捕特権を得る

国連安保理は、米国の国連軍兵士が国際刑事裁判所に訴えられない
特権の期間を、1年間延長した。15の理事国のうち12カ国が、米の
提案に賛成した。独、仏、シリアは棄権した。米国政府は1年前、
激しいやりとりの末、当面12カ月間、国連の作戦行動に参加する米
国人が、偶然戦争犯罪を犯しても、デン ハーグの国際刑事裁判所
に訴えられない権利を得ていた。元米国大統領クリントンは、国連
戦争犯罪および人間性に対する犯罪裁判所の設置に関する条約に署
名していた。現大統領ブッシュは、米国の平和軍兵士が恣意的に刑
事訴追される可能性があることを理由に、批准を拒否した。

米国 ふたたびイラク空爆

約6週間前に湾岸清掃が終わって初めて、米軍機が再びイラクを爆
撃した。バグダッドの北約150キロのテロリスト養成所に爆撃を行
ない、攻撃の首謀者とされる人物への軍事作戦を続行した、と米国
中央司令部が発表した。この攻撃で少なくと10人のイラク人が殺
害された。これは終戦後最大の軍事作戦の1つで、米陸軍は過去数
日間、バグダッドの北で約4百人のイラク人を逮捕した。彼らは連
合軍攻撃に参加したか、それを計画していた人物であるとされてい
る。イラクの西部では、米国の軍用ヘリコプターが銃撃を受けた
が、乗組員には怪我はなかった。




6月13日(金)

内閣 国防軍のコンゴ派遣を決定

(ベルリン)国防軍は、国会の承認を条件として、最大350人の兵士でEUのコン
ゴ和平作戦に参加する。この決定はベルリンで行われた閣議で行われた。政府報道
官ベラ アンダによれば、ドイツの兵士はコンゴ民主共和国ではなく、隣国ウガン
ダに駐留し、物資輸送と医療の支援に限って活動する。また国防軍はEUの部隊のた
めに空輸手段を確保し、治療を受けるために避難用の大型飛行機を準備する、とも
発表しいた。この派兵は、来週中に連邦議会の承認を得る必要がある。またこの派
兵は9月1日までの期限つきである。

     その他のニュース

リベリアでの戦闘 続いている模様

(モンロヴィア)リベリアでは、水曜日に停戦が合意されたが、戦
闘が続いていると見られている。ドイツの支援団体ヘルマン・グマ
イナー・基金の広報は、反乱軍は首都モンロヴィア郊外まで迫って
おり、既に戦闘の音が聞こえる、と発表した。また難民の同市への
流入も続いており、すべての学校と銀行は閉鎖されている、とのこ
とである。支援団体は、リベリアにさらに難民などになった子供を
受け入れる施設を増設するよう働きかけている。同国厚生大臣コー
ルマンは、最近の戦闘で、最大4百人が死亡した、と発表した。大
統領テイラーと反乱組織LURDは、水曜日に停戦に合意したが、反
政府側の第2勢力は、これに同意しなかった。先週の戦闘の激化以
来、十万人を越える人々が難民となった。

パウエル イスラエルに報復を行なわないよう要請

(ワシントン)引き続く暴力に関して、米国はイスラエルに対し、
パレスチナ人の攻撃を受けても自制するよう求めた。パレスチナ人
に矛先を転じて、もっともイスラエルに対するテロは中止されねば
ならない、とも外相パウエルは述べた。イスラエル軍はガザで、車
に対するヘリからのミサイル攻撃を行ない、パレスチナ人少なくと
も1人を殺害、10人以上を負傷させた。イスラエルは、16人の死
者を出したパレスチナ人による自殺攻撃に対する反攻として、今週
既に5回武装組織ハマスの成員に対しミサイル攻撃を行ない、20人
以上を殺害した。国連事務総長アナンは、この地域へ武装和平部隊
を派遣することを提案した。イスラエルの国連大使代理メケルはこ
の提案を拒否した。

米兵 戦闘で約百人のイラク人を殺害

(バグダッド)米軍によれば、米兵はイラクで戦闘を行ない、約百
人のイラク人を殺害した。バグダッドの北バラドを戦車で巡回して
いたところ攻撃を受け、イラク人27人を殺害した、と軍は発表し
た。米軍は同国北西部の施設を攻撃し、少なくとも70人を殺害し
た。これはテロリストが建設したとされている施設である。イラク
北部で行なわれた手入れでは、米兵はテロ組織アル カイダの支持
者と見られる74人を逮捕した。戦後の紛争にアル カイダが加わ
っている、と初めて発表した。戦後イラクで発生した攻撃で、約
40人の米兵が殺害された。




6月14日(土)

チェコ国民 EU加盟に明確な賛意

(プラハ)チェコは、国民投票を行ない、EU加盟を決定した。当局の集計によれ
ば、賛成が77.3%であった。投票率は55.2%であった。投票を有効にするための最
低投票率は設けられていなかった。拘束力のある国民投票はチェコの歴史上初めて
である。連邦首相ゲアハルト シュレーダーは、チェコの国民と政府が、この決定
を下したことを祝し、これでチェコは歴史的な機会を手に入れたことになる、と述
べた。EU評議会議長ロマーノ プロディは、今日はヨーロッパにとってよい日で
ある、と述べた。
チェコは2004年のEU加盟をめぐって国民投票を行なう10カ国のうち7番目の国で
ある。ラトビアとエストニアは9月に投票を行ない、キプロスは国会が決定を下す。

     その他のニュース

テヘランの情勢 緊迫の度合を増す

(テヘラン)イランのテヘランで続いている衝突はさらに激化して
いる。金曜夜には、急進派イスラーム民兵が、首都テヘランの学生
寮に押し寄せた。彼らは眠っていた学生たちに攻撃を加え、そのう
ち数人を連れ去り、50人以上が負傷した、と住民側は発表した。
ラジオ テヘランの報道によれば、この襲撃事件に責任がある民兵
の幹部数人を逮捕した。この前学生数百人は、イランの宗教上の終
身指導者に任命されているアヤトラ アリ ハメネイに対する抗議
を4日続けて行なっていた。この抗議活動で、ハメネイの支持者と
正規軍は、デモ隊を警棒で抑えていた。亡命イラン人が米国で運営
しているテレヴィ局は、このような衝突はイスファハンの町でも起
きている、と報じている。

イスラエルとパレスチナ 安保交渉を再開する方針

(ニュー ヨーク)近東では暴力が激化しているが、イスラエル人
とパレスチナ人は安保国章を再開する方針である。両者の情報によ
れば、警察および軍の代表による会談が土曜日に行われることにな
っている。急進派パレスチナ人組織ハマスによる水曜日の自殺攻撃
と、それに対する流血の報復攻撃のため、この地域で多国間で進め
られている和平計画が実現するかどうか疑わしくなっている。国連
安保理は両者に対し、和平計画から生じる義務を遂行し、2つの民
主的国家を作るという目標を実現するよう、訴えた。これに先立ち
国連事務総長アナンは、改めて武装平和軍を派遣することに賛成で
ある、と述べた。イスラエルによるハマスの活動家の車に対するミ
サイル攻撃が、ガザ市で金曜夕刻行なわれ、目撃者によれば、2人
が死亡、20人以上が負傷した。

緑の党幹部 党に改革の意欲を持つよう訴え

(コットブス)独外相フィッシャーは、首相シュレーダーの改革の
方針を実施する上で、同党が支持するように要請した。フィッシャ
ーは、社会福祉制度の改革はつらいものであることを認めた上で、
緑の党は手をこまねいて、冬の失業者数が500万人を越えるままに
しておくわけにはいかない、と述べた。この党大会の冒頭で同党主
ビューティコファーは、参加者に2010年改革計画に賛成するよう
義務づけ、改革を要求するだけでは不十分であり、改革に着手する
必要がある、と述べた。社会民主党は、異論のある2010年改革計
画を2週間前承認していた。




6月15日(日)

社民党 緑の党が2010年改革計画に賛成したことを歓迎

(コットブス)緑の党はコットブスの特別党大会で、連邦首相ゲアハルト シュレ
ーダーの2010年改革計画を多数の賛成で承認した。議長団によれば、党大会参加
者の約90%が党執行部が提出した関連主要提案に賛成票を投じた。ただし、同党は
さらなる改革と財産税の再導入を求めた。社会民主党事務長オーラフ ショルツ
は、緑の党はこの決定で、2010年改革計画を迅速に実施する連立与党の断固とし
た姿勢を示した、と述べた。自由民主党事務長コルネリア ピーパーは改めて、同
党がこの改革計画の核心部分を基本的には支持していることを明らかにした。

     その他のニュース

社民党 党員請求を取り下げ

(フランクフルト アム マイン)社会民主党内部の2010年改革
計画反対派は、党員請求を取り下げた。発議人たちはフランクフル
トで会議を開き、さらに署名は集めるが、改革に関する党員による
決議を求めることはしない、と発表した。党内左派は、今後も討論
を続けるために党綱領を変更し、組織に関する実質的なものとする
よう求めていくことを決定した。発議人代表プローノルトは、公正
な政策を求めて戦っていく、と予告した。社会民主党と緑の党は、
特別党大会を開き、それぞれ90%の賛成で2010年改革計画を承認
した。

労働組合 連邦政府と再び話し合い

(ケルン)労働組合は計画中の社会福祉改革に反対しているが、金
属産業労組会長ツヴィッケルは連邦政府と再び話し合いを行なう、
と述べた。まず労組連合内部で、2010年改革計画の基盤部分につ
いて決定することになり、その際労働組合は立場の一部を修正する
必要があるが、政治的な取り引きをすることはない、と彼はラジオ
で述べた。また彼は、論争の第1段階では、期待していたような賛
成が得られなかったことを認め、組合員は、改革計画の少なくとも
一部を受け入れる準備ができているようだ、と述べた。ツヴィッケ
ルは、化学、鉱業、電力産業労組会長シュモルトとともに、現在行
なわれている立法手続きに影響力を行使することに賛成した。

仏政府 近東和平部隊参加の方針

(パリ、ガザ)フランスは、世界各国に対し、近東に和平部隊を派
遣することに関し実現可能な予備的計画を提案した。国際社会はイ
スラエル人とパレスチナ人の間の状況が今後も悪化していくのを傍
観していてはならない、と外相ド ヴィルパンはパリで述べた。国
連事務総長アナンは、武装和平部隊をイスラエル人とパレスチナ人
の間に緩衝として派遣することを提案したが、イスラエルはこれを
拒否していた。米国の圧力を受け、イスラエル人とパレスチナ人
は、イスラエル軍のガザ地区北部からの撤退について話し合いを行
なった。国防相モファズによれば、両者は数日後詳細を話しあうこ
とにしている。



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