6月30日〜7月6日のオーストリアのニュース



6月30日(月)

     国外ニュース

シャローンとアッバス 和平計画について話し合い

イスラエル首相アリエル シャローンとパレスチナ首相マームド 
アッバスは、火曜日近東和平計画の次の段階に関する話し合いを行
なう方針である。会談はエルサレムで行われる、とイスラエルラジ
オは昨日報じた。アクバで開かれた近東首脳会談の後、2人が会談
するのは初めてである。一方アル・アクサ旅団は、他のパレスチナ
人組織にならって、武力攻撃の中止声明を出す方針である。パレス
チナ大統領ヤセル アラファトのファタハ運動の武装組織が月曜
日、これに関する声明を出した。

     国内ニュース

グラサー フェーストアルピネ社のマグナ社への売却を否定

大蔵大臣カール・ハインツ グラサーは月曜日、国が34.7%を保
有している鉄鋼会社フェーストアルピネ社の株をマグナ インター
ナショナル社に売却するかどうかをめぐり、広範な議論を行ない、
マグナ社への復帰をすぐに働きかける可能性を否定した。「オース
トリア共和国が株を持っている企業にマグナ社が興味を抱いている
可能性を否定しないが、私は利益の対立を生む可能性があるものは
みな、最初から排除しておきたい、と述べた。「私は利益の対立
に関係したことはなかったし、今も、そして今後も関係する気はな
い」とも語った。




7月1日(月)

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シャローンとアッバス 平和への意志を強調

イスラエル首相アリエル シャローンは、数十年にわたるパレスチ
ナ人との紛争解決に新たな好機が到来していることに関して、楽観
的な意見を述べた。現在両民族がより良い未来を持つ可能性は、過
去より大きくなっている、とシャローンはパレスチナ首相マームド
 アッバスとの共同記者会見で述べた。その後エルサレムで、彼ら
は討論を行なった。イスラエルの側には、和平のためにつらい代償
を支払う準備がある、パレスチナ人がテロを続けるかぎりは和平は
不可能である、とシャローンは述べた。一方アッバスは、パレスチ
ナ人はイスラエルとの紛争を終えることを望んでいる、唯一の方法
は対話と交渉であり、殺人と破壊は憎しみと敵意しかもたらさな
い、イスラエルとの合意に達しない日は失われた日である、と述べ
た。

     国内ニュース

ゴルバッハ トラックの通行料金12月1日に導入

交通大臣フーバート ゴルバッハ(国民党)は、2003年12月1日
から、道路通行料を導入することが可能である、との考えを述べ
た。これは火曜午後、国会の会計検査委員会にゴルバッハが伝えた
ものである。トラックに対する通行料金導入の試験は徹底的に行な
う、と彼は語った。彼はこの委員会で、走行距離1キロあたり平均
して22セントの通行料金を維持する、と強調した。




7月2日(水)

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EU議会 国境通過条約を決議

EU議会は木曜日、2004年からの国境通過条約の延長に関する議決
を行なう。議員の多数が、新型トラックの自由な通行に賛成するも
のとみられているが、これにより大型トラックの約8割にはあらゆ
る規制が撤廃されることになる。旧型のトラックに対しては、アル
プス通過の際には環境ポイントが適用される。

     国内ニュース

サッダーム フセインの外相サブリ オーストリアに潜伏か

サッダーム フセイン政権の最後の外務大臣ナジ サブリ エル・
ハディティは、オーストリアの携帯電話番号で接触できる、と家族
が述べている。これはオーストリアの新聞が報じていることであ
る。持ち主の電話番号と名前は別人のものであるが、サブリがオー
ストリアに滞在している可能性は、具体的な証拠はないものの、否
定できない、と憲法擁護およびテロ対策省は認めている。今までの
ところサブリが国内に滞在している証拠はない、と当局は否定して
いる。




7月3日(木)

     国外ニュース

EU集会 多数決による採決に関する審議を行なう

EU改革集会では、ヨーロッパ憲法案の練り上げが行なわれている
が、金曜日ブリュッセルでは、最後から2番目となる全体会議が行
われる。特に、個々の政治分野に関する投票手続きを定めた、憲法
草案の第3部に関する議論が行われる。数多くの修正案が集会の参
加者から出され、さまざまな政治分野での多数決の導入が計画され
ている。外交および安全保障政策、亡命及び移民政策に関する議論
にもこの問題は関っている。憲法草案は金曜日と来週金曜日の全体
集会で採決が行われる。

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ハオプト 会議後も自由党党首にとどまる

自由党党首ヘルバート ハオプトによれば、人事問題は、木曜午後
の各州同党党首会合の議題にはならなかった。「党首の仕事をやり
ぬくと言う私の決意が共有されている」と述べた。ケルンテン州首
相イエルク ハイダーも同じ考えであり、木曜日にはこれに関する
投票は行われなかった、ともハオプトは語った。各州党首と政府閣
僚の会議では、フェーストアルピネ社の今後、年金制度の調整、オ
ーストリア集会に関する話し合いが行なわれた、と発表した。




7月4日(金)

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パキスタンのモスク攻撃を受け40人以上が死亡

昨日パキスタンのクエッタで、シーア派のモスレムが訪れるモスク
で自殺攻撃が起こり、私的な緊急機関の情報によれば、少なくとも
44人が死亡した。負傷者の数は少なくとも65人に上る。当局と政
府の代表者は、今のところ32人が死亡で、その数は増える可能性
がある、と発表している。この攻撃の背後関係については、現在情
報がない。過去数年間、パキスタンではシーア派とスンニ派のが信
仰上の方針をめぐって敵対しており、数百人の死者を出している。
大統領ペルフェズ ムシャラフはこの攻撃を非難した。

     国内ニュース

自由党の危機 国民党総選挙を検討せず

国民党事務長ラインホルト ロパトカは現在、連立相手の自由党が
党内で軋轢を生んでいるにもかかわらず、総選挙を実施することは
ない予定である。土曜日の新聞では、ロパトカは、「現時点まで
に、何らかの委員会で総選挙に関して検討したことはない。我々は
全力を挙げて、改革を行なっている」と述べた。




7月5日(土)

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メキシコ 新議会を選挙

メキシコは今日新たな国会を選ぶ。最新の世論調査では、大統領ヴ
ィンセンテ フォックス率いる保守的な与党PANが38%の支持を集
めているが、これは野党PRIと同じ数字である。第3勢力は左派の
PRD党で、これらが500の議席を争う」。大統領フォックスの今後
の進退と、選挙結果は無関係である。同国はフォックスが大統領に
就任してからの3年間も、汚職と犯罪にまみれている。国民の半数
は貧困層である。世論調査によれば、6,400万人の有権者の半分は
投票に行かないつもりである。国会と並んで6州の知事の選挙も行
われる。

     国内ニュース

プレル「自由党と国家を作ることはできない」

ニーダーエスターライヒ州首相エルウィン プレル(国民党)は、
国民党は自由党との連立が不安定になりかかっていることに対し警
告を発した。自由党と一緒では「国家を作ることはできない」と彼
は述べた。




7月6日(日)

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米国 逮捕したトルコ兵を釈放

報道によれば、米国はイラクで逮捕したトルコの特殊部隊11人を
昨日釈放した。彼らは金曜日にスレイマニヤ市にあるトルコの基地
に対する手入れが行なわれた際、拘禁された。この事件はトルコと
米国の間の外交危機に発展していた。この逮捕に対する措置とし
て、トルコは、米軍に対する補給路であるイラクのと国境地域を閉
鎖した。トルコ首相レセップ タイイプ エルドアンと米副大統領
ディック チェーニーは、30分間話し合い、この対立を解こうと
していた。米外相コリン パウエルは、トルコ外相アブドゥラ ギ
ュルと電話で会談した。「この下品で見苦しい事件を今夜までには
終わらせる。米国との関係が悪化しないよう望んでいる」とギュル
は述べた。

     国内ニュース

クホール 連邦議会を各州代表による議会に改変する意向

国民議会議長アンドレアス クホール(国民党)は、現在の形の連
邦議会を廃止することに賛成である、と述べた。報酬を得る議員に
かわって、州首相、その代理、州議会首脳部、市町村の代表からな
る連邦議会を作る方針である。彼はこの提案を憲法集会で実現させ
る方針である。この提案を出す動機として、党に有利になるように
するつもりではないか、という意見を彼は否定した。この措置で、
連邦議会の価値が高まる、と昨日のテレヴィ番組で述べた。国民議
会と州議会に関しては彼は何も変えるつもりはなさそうである。



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