７月７日〜７月１３日のオーストリアのニュース
７月７日（月）
国外ニュース
テル アヴィヴで爆発 死者2名
月曜午後、テル アヴィヴ近郊で爆発が起こり、男女1人ずつが死
亡した。テル アヴィヴの北東にあり、西ヨルダンランドからさほ
ど離れていないクファル ジャベツ村で起きた大爆発で、家1軒が
破壊された、と警察は発表した。初動捜査の段階では、自殺攻撃に
よる可能性があると見られている。
国内ニュース
ゲーラー 各大学学長を叱責
国民党党首代理で教育大臣エリサベト ゲーラーは、連立相手の自
由党とも、大学分野にも問題はない、と見ている。大学に関して、
各学長は予算の総額の中で考え、計画を立てねばならない、足りな
い場合には予算から追加の資金提供が行われる可能性はあるが、そ
れはきわめて優れた計画に対してだけである、と彼女はテレヴィ番
組で述べた。
７月８日（火）
国外ニュース
カリフォルニア州知事解任動議
カリフォルニア州知事グレイ デイヴィスに対する解任動議の提出
を組織している主催者は、秋に選挙を実施するための署名を集め
た、との情報がある。「カリフォルニアを救え」という住民発議
は、共和党の議員ダレル アイサが資金を出しているが、この主催
者は昨日120万人の署名を集めた、と発表した。その他に2つの組
織が20万人分の署名を集めている、と新聞は報じている。
国内ニュース
社会保険組合主要連合 新取締役を選出
社会保険組合の主要連合は今日、最大2人の取締役を選出する。経
営管理委員会の会議で、2月に年金を受けとり始めたエーリヒ ニ
シェルビッツァーの後継者を決定する。同時に2人の取締役を選
ぶ、つまり元自由党の国会議員で企業経営管理の専門家ベアーテ
ハルティンガーと、産業会議の支持を取りつけている電子情報処理
の専門家フォルカー シェルクホーファーが選ぶ、との確実な情報
がある。7人が立候補しているとのことである。
７月９日（水）
国外ニュース
EU改革集会 憲法草案を取りまとめて終了
EU改革集会は木曜日ブリュッセルで最後の総会を開き、第1次EU
憲法の草案を取りまとめて、閉会する。ヴァレリー ジスカール
デスタンが率いた議長団は、午前中の審議開始にあたってもう一度
憲法草案の文面に最後の修正を加える可能性を残している。この
憲法案に署名をする式典を行ない、EU集会は閉幕する。昨年2月か
ら練り上げてきた条文が、10月に始まる各国政府の審議の叩き台
となる。この審議が憲法の内容に関する最終決定のとなる。2004
年5月1日に10の新規加盟国が加わった後も、EUが行動力を持つた
め、遅くとも春までにこの憲法は決議されることになっている。
国内ニュース
社会保険組合主要連合 新取締役を選出
社会保険組合の主要連合は、新たに2人の取締役を選出した。新取
締役は元自由党の国会議員ベアーテ ハルティンガーと電子情報処
理の専門家フォルカー シェルクホーファーである。経営管理委員
会の投票は昨日行なわれ、ぎりぎりの8対6の賛成で決定した。これ
は、連立与党の代表1人が、おそらく国民党の代表が、社会民主党
側の歩調を合わせた、ということである。
７月１０日（木）
国外ニュース
急進派パレスチナ人組織 停戦を実行
パレスチナ人の3大組織ファタハ、ハマス、イスラム聖戦は6月下
旬に告示されたイスラエルとの停戦を固く守っている。イスラエル
側に負傷者が出ているものの、この3つの組織は、停戦を実施する
ことで合意している、とハマスの代表イスマイル アブ シャナブ
は木曜日、ガザ地区でエジプトを交えた話し合いの後発表した。
国内ニュース
グラサー 調査小委員会に出席
大蔵大臣カール・ハインツ グラサーは金曜日もう一度国会での、
自らのホームページの資金源、迎撃戦闘機購入に関する経緯および
彼の任務に対する非難に関し、質疑応答に出席する。これが行われ
るのはいわゆる「調査小委員会」で、会計検査院調査委員会つまり
野党のもっとも力の強い監視委員会である。ホームページに関する
大蔵省の調査結果が示される予定になっている。ただし大蔵政務次
官の事務所は、この報告書が提出されていない、と発表している。
ただし情勢から見て、組織としてもグラサー自身も何らかの納税の
義務を持つことを証明することはできない、と推定されている。
７月１１日（金）
国外ニュース
イランで学生運動の指導者数人が逮捕
イラン警察は、改革派の学生の指導者2人をさらに逮捕した。これ
により過去48時間で、学生運動の指導者あわせて5人が拘禁された
ことになる、と文部省の治安維持担当の代表者アリ アクバル モ
シェニは述べた、と学生側の報道機関は発表した。逮捕されたばか
りの2人は、公然と活動している改革派の学生の最重要人物であ
り、彼らは大統領モハメド ハタミに宛てた、改革への取り組みが
不十分であると批判した公開書簡に、他の約百人の学生とともに署
名をしていた、とのことである。
国内ニュース
プレル 自由党批判を強める
ニーダーエスターライヒ州首相エルウィン プレル（国民党）は、
新聞インタヴューの中で、連邦国民党と連立相手である自由党を、
ますます強い言葉で非難した。自由党は国民党に屈伏する道を進む
ことになるだろう、との考えを自分は「支持できない」と述べ、国
民党がどれぐらい長い間この考えを我慢するだろうか、とみずから
に問を投げかけている。プレルは、社会民主党との連立を明確に支
持しており、国民党所属の州首相として、繰り返し自由党との連立
に批判的であるとの立場を明言していた。
７月１２日（土）
国外ニュース
ステファニ辞任 ベルルスコーニは問題解決と判断
イタリア観光大臣ステファノ ステファニが辞任し、少なくとも同
国首相シルヴィオ ベルルスコーニは、ドイツ人観光客をおとしめ
るような発言に関する対立は終わった、と見ている。事件は決着
し、自分の意見では、この事件は終了させることができた、と彼は
ローマで開かれた記者会見で述べた。ドイツの新聞で、ステファニ
は誤解を生みかねなかったことに対して謝罪した。ドイツ首相ゲア
ハルト シュレーダーは、イタリアでの休暇を中止する決定を変え
ていない。彼はハノーファーに滞在する、と政府報道官は金曜午後
にベルリンで発表した。
国内ニュース
ザルツブルク自由党 ナーデラー追放
ザルツブルク自由党は党内の対立を抱えていたが、同党首カール
シュネルがこれに勝利した。彼は、反対派でフラッハガウ同党主ヘ
ルムート ナーデラーを党から追放する方針を貫いた。夕刻から深
夜まで、同党党幹部は、次回の州議会選挙の名簿に関して議論を行
なった。フラッハガウでは、同党首シュネルは、自分の意向を曲げ
ず、フリードリッヒ ウィーダーマンを同地区の筆頭候補に指名し
た。火曜日に同地区幹部会で筆頭に置かれたばかりの同党首ナーデ
ラーは、筆頭候補でなくなるだけではなく、党からも追放される、
と同州同党首シュネルは述べた。
７月１３日（日）
国外ニュース
アル カイダを自称する組織 米国攻撃を予告
アル カイダを自称する組織が昨日、米国に対して激しい攻撃を行
なう、と威嚇した。身元のはっきりしていない人物が、放送局エル
アラビアが流した録音で、数日後に米国に対して新たな攻撃があ
るだろう、アメリカの背骨を完全に破壊する、と述べた。放送で
は、ターバンを巻き白髭の身元不明の男の写真も流された。この声
は「アル カイダを支持する武装イスラーム運動 ファルジャ支
部」はイラクの米軍に対する攻撃を画策しているものの、サッダー
ム フセイン元大統領の支持者ではない、としている。「神に誓っ
て、サッダーム フセインの支持者は、彼が主張しているような聖
戦の実施者ではない」とも述べた。
国内ニュース
コリネク「立法はより慎重に」
憲法裁判所長官カール コリネクは、立法にあたってはより慎重で
あるように、との願いを述べた。現在は内容が重視されていて、問
題の形式的な克服に対して多くのものがないがしろにされている、
と彼は日曜日のテレヴィ番組で述べた。憲法は実質に関して「極め
て役立つ」ものではあるが、その形式は十分なものとは言えないの
で、オーストリア集会の役割が重要なのである、とも述べた。