7月21日〜7月27日のオーストリアのニュース



7月21日(月)

     国外ニュース

ブッシュ シリアとイランに対しより厳しい発言

米国大統領ジョージ W. ブッシュは昨日、シリアとイランに対しよ
り語調を強めた。両国は今なおテロ組織を支援し、彼らに対し逃げ
場を提供している、と述べた。「この措置は受け入れられない」と
ブッシュはテキサス州のクロフォードでイタリア首相シルヴィオ 
ベルルスコーニとの共同記者会見で述べた。両国政府には、その他
の近東諸国と同様、イスラエルとパレスチナの和平の努力に協力す
るよう求めており、テロリストを支援する国家はそれを説明しなけ
ればならない、と強調した。

     国内ニュース

ダラボス オイロファイター関連書類の公表を求める

社会民主党の連邦執行部長ノルバート ダラボスは、政府に対し、
迎撃戦闘機調達に関する会計検査院の報告書の現物の公開を求め
た。国防大臣ギュンター プラター(国民党)の潔白を示す詳細部
分だけが公開されるのでは十分ではない、とダラボスは記者会見で
述べた。社会民主党は、さらに連邦議会に緊急動議を提出し、プラ
ターが会計検査院の報告書を公開し、野党に知らせるように求め
る、とのもべた。




7月22日(火)

     国外ニュース

リベリアでの戦闘 停戦状態にもかかわらず続行

武器使用の中止予告にもかかわらず、政府軍と反乱勢力はリベリア
の首都モンロヴィアで、さらに激しい戦闘を続けている。昨日の戦
闘の中心地は、中心部にある橋のところであった。援助組織は、モ
ンロヴィアの情勢を、コレラが蔓延しており、破滅的な状況だ、と
伝えている。30万人が逃走している、と世界食糧計画は発表した。
数ヶ月前から続く極めて激しい戦闘では月曜日だけで百人が死亡し
た。

     国内ニュース

シャイプナー 迎撃戦闘機購入を擁護

元国防大臣で現在自由党の国会の会派長を務めるヘルバート ハオ
プトは昨日、オイロファイターの購入で政府がとった措置を再び擁
護し、国会内に調査委員会を設置することを拒否した。政府は「極
めて透明性の高い形で」交渉を行ない、会計検査院の原報告書に関
して、それほど激しい議論はなかった、とテレヴィ番組で述べ、こ
の政府報告書は一部分を選んで公表した、との批判を退けた。




7月23日(水)

     国外ニュース

仏政府 異論のある年金改革を決議

数ヶ月にわたる綱引きの結果、フランス国会は木曜日、異論の出て
いた年金改革を議決する。パリの国民議会および上院は、春に数十
万人の公務員がストを行なって抗議した年金改革の措置に同意する
予定である。この改革は主として、ごく普通の年金を支払う年金組
合に対する、掛け金の払い込み期間を延長するものである。議会は
6月からこの計画について話し合いを行なってきた。この話し合い
の期間は、フランスの歴史の中でももっとも長いものの一つであ
る。

     国内ニュース

連邦刑事警察庁 4千件の早期年金受給を調査

国営ないしは半官半民の企業に務めていた早期年金受給者の多く
が、これから影響をこうむる。オーストリア鉄道、テレコム、郵便
および郵便バス株式会社の元職員で、1998年から2002年に病気
のために早期年金受給を開始した4千人が、検察による事後調査を
受ける、と新聞が報道している。連邦刑事検察庁の20人の特別委
員会が調査した4,500件のうち、4,000件が、違法なやり方を行な
っていたとの疑いが強まった、と報じられている。




7月24日(木)

     国外ニュース

イタリア 最大3千人の兵士をイラクに派遣

イタリア議会は木曜日、2,500人から3,000人のイタリア兵をイラ
クに派遣する決定を下した。首相シルヴィオ ベルルスコーニ率い
る中道右派の連立政権が賛成し、左派のや党は反対した。兵士はイ
ラク南部に、英国の指揮の下に駐留し、主として人道支援の保護を
行なうことになっている。警官も派遣され、警察の業務を引き継ぐ
ことになっている。イタリア軍の第1陣はすでにイラクにいる。ベ
ルルスコーニはイラク戦争の間中、米国大統領ジョージ W. ブッシ
ュの立場を積極的に支持していた。イラクおよび危機が発生してい
るその他の地域に派遣されているイタリア兵に対して、国会議員は
政党の垣根を越えて長時間にわたる喝采を行なった。議長ピエル 
フェルディナンド カシーニは採決後、国民代表が支持している、
と兵士たちに述べた。

     国内ニュース

クーカッカ 連立政府の苦難を過小評価していた

交通省政務次官ヘルムート クーカッカ(国民党)は、国民党と自
由党の連立から生じる困難を過小評価していた。「個々の仕事の良
い成果が色あせている。戦略上窮地に陥っている自由党の議論が、
成果を隠している」と彼は新聞で述べた。イエルク ハイダーが自
由党の党首に復帰することが、自分にとって、事態が定まらないよ
り好ましいかどうかについて、「それは自由党が明確にしなければ
ならない問題である。はっきりしているのは、これは新たな国際問
題に発展する、と言うことである。おそらく党の名声を高めるには
役立たないが、それを決めるのは自由党である」と述べた。




7月25日(金)

     国外ニュース

ブッシュ「パレスチナ人居住区の封鎖壁は問題」

米国大統領ジョージ W. ブッシュは、イスラエルがパレスチナ人居
住区との境界に沿って封鎖壁を建設したことに対して、パレスチナ
人の批判と同調した。「この壁は問題である」とブッシュは昨日パ
レスチナ首相マームド アッバスと会談後ワシントンで述べた。ブ
ッシュはイスラエルに対し、パレスチナ人居住区での入植地の建設
を止めるよう求めた。ただしブッシュは、イスラエルが和平を実現
する努力を行なっていることには、全体としては満足している、と
述べた。

     国内ニュース

ハーバーツェトル「鉄道の時間外労働を拒否する」と脅す

鉄道労働組合は、政府が進めているオーストリア鉄道改革に、あら
ゆる手段を使って抵抗する方針である。ストライキの計画はない
が、被雇用者は時間外労働を一切行なわないように要請する、と同
労組会長ウィルヘルム ハーバーツェトルは金曜日午後のテレヴィ
番組で述べた。彼の予想では、この措置で6日以内に鉄道輸送全体
が麻痺する。オーストリア鉄道では1年に630万時間の時間外労働
が行なわれている、と彼は述べた。




7月26日(土)/P>

     国外ニュース

マニラで離反した兵士がショッピングセンターを占拠

フィリピンの首都マニラの中心部で、軍を離反した部隊がショッピ
ングセンターを占拠した模様である。この部隊は、以前謀反をおこ
そうとしたとして、 大統領グロリア アロヨが疑いを持っていた
軍隊の一部である、と警察と目撃者は述べた。赤い腕輪をした部隊
が、ショッピングセンターの内部のスーパーマーケット、ホテル、
居住施設の入り口のところに爆発物を仕掛けたところを通信社の記
者は見ていた。

     国内ニュース

ラオホ・カラット ハイダーの政権入りは考えない

厚生・女性問題担当大臣マリア ラオホ・カラット(国民党)は雑
誌のインタヴューで、イエルク ハイダーが連邦政治に復帰する可
能性をめぐる議論に、落ち着いた対応をしている。ケルンテン州首
相のハイダーが、近々政府の座席で自分のとなりに座る可能性があ
ると考える理由はない、と述べた。彼女は連立政権が行なっている
仕事を弁護したが、最近ザルツブルク州首相フランツ シャオスベ
ルガー(国民党)が自分に対してとった態度を批判した。自分自身
は自由党との協力関係に以前は反対していたが、、経験をつむこと
で見方を変えたが、緑の党との協力を行なう可能性を排除してはい
ない、と述べた。




7月27日(日)

     国外ニュース

スペインの空港の駐車場で自動車爆弾爆発

スペイン北部のサンタンデールの空港の駐車場で、日曜午後に自動
車爆弾が爆発した。その直前、匿名の電話がラジオ局にかかり、爆
発を予告していた。国営ラジオ局の報道によれば、負傷者はいな
い、とのことである。この駐車場を空にする時間的な余裕があっ
た。当局の発表によれば、この爆弾は「深刻な被害」を与えるもの
であった。空港の正面のガラスが爆発の引き起こした風圧で割れ
た。

     国内ニュース

ファン シュター 年金に対する介入を行なう可能性

ティロール州首相ヘルウィヒ ファン シュター(国民党)は州の
代表者として、国民党が計画している年金制度の調整計画作成に関
連して初めて発言し、この調整を進める間に、現在の年金制度に手
を入れる可能性がある、と述べた。雑誌のインタヴューで彼は、
「年金制度の調整は、公正を土台にして組み立てねばならない。私
はもはや、現在の年金に手を入れる必要があるということを、否定
することはできない、と考えている」と述べた。



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