8月11日〜8月17日のドイツのニュース



8月11日(月)

テイラー リベリア出国

(モンロヴィア)リベリア大統領チャールズ テイラーは辞任し、国外に去った。
しかしモンロヴィアで開かれた退任式で彼は、帰国すると予告した。引き続き今ま
で副大統領を務めていたモーゼス ブラーが大統領の服務宣誓を行なった。その際
ブラーは反乱勢力に対して、政府に協力するよう呼びかけた。反乱勢力LURDの広
報は、戦闘を中止する、と約束した。ガーナ大統領ジョン クーフオルによれば、
ブラーは10月まで権力の座にとどまり、その後を暫定政権が引き継ぐことにな
る、と述べた。退任式から数時間後、テイラーは家族とともにナイジェリア政府機
に乗ってリベリアを出国した。テイラーの辞任と出国は、長年にわたるリベリア内
戦を終わらせるための前提条件と見られていた。EU委員会と米国政府の代表は、
彼の出国を歓迎した。

     その他のニュース

アフガニスタン保護部隊 指揮権交代

(カブール)NATOはドイツとオランダから、国際アフガニスタン
保護部隊の指揮権を引き継いだ。この式典には国防相シュトルック
とアフガニスタン大統領カルザイも出席した。1954年にNATOが
結成されてから、NATO域外に派兵するのは初めてである。責任を
引き継ぐのは、アフガニスタンの平和と安定を守る義務を長年にわ
たってNATO加盟国が持つためである、と新指揮官ドイツ陸軍中将
グリーメロートは述べた。シュトルックは、アフガニスタン保護部
隊の命令を受けて、首都カブール以外に再建作業班を派遣するよう
訴えた。彼はカルザイと、国防軍の派遣をカブール以外に広げるこ
とをめぐって話し合いを行なった。派遣候補地としては、北アフガ
ニスタンのクンドゥスが上っている。

政府 国防軍のイラク派兵の可能性を否定

(ベルリン)連邦政府は、ドイツがイラクに対して軍事面で関与す
る可能性はない、と以前同様否定した。この明確な態度には全く変
化がない、と政府報道官シュテークは述べた。これは週末にNATO
のイラク派兵に原則的に賛成した国防相シュトルックの発言に対す
るものである。シュトルックは、ドイツがこの作戦に参加するかど
うかの問題今のところは理屈の上だけの問題である、とも述べてい
た。一方緑の党の代表ベーアは、この派兵はあり得ると見ている。
国連のもとでのNATO派兵の枠組みへの参加を検討する必要があ
る、と彼女は述べた。

ケリー委員会作業開始

(ロンドン)英国のケリー事件を解明する司法調査委員会は作業を
開始した。大法官ハットンを議長とし、武器の専門家ケリーが7月
に自殺した事情を、多面的に掘り下げることになっている。最初に
国防省の武器の専門家として元同僚であった人物が発言した。彼は
ケリーを突出した科学者であった、と評価した。首相ブレアはイラ
クの大量殺戮兵器による危険を意図的に誇張した、と報道したBBC
の主要な情報源がケリーであったと見られている。彼の死で、政権
は深刻な危機に落ち入った。




8月12日(火)

リベリア反乱勢力 モンロヴィアからの撤退を約束

(モンロヴィア)大統領チャールズ テイラーの辞任から1日、反乱勢力は首都モ
ンロヴィアから撤退すると約束した。反乱勢力LURDの戦闘員は、これに関する声
明に署名済みである、と米国使節ジョン ブレイニーは発表した。通信社は補足し
て、LURDは遅くとも木曜日までにモンロヴィア港を立ち去り、西アフリカ介入部
隊に明け渡さなければならない、と報じている。介入部隊の指揮官ナイジェリアの
将軍フェストゥス オコンコは、新大統領モーゼス ブラー政権もモンロヴィアか
ら政府軍を撤退させる義務を負っている、と述べた。
反乱勢力が港湾地区から撤退することで、飢えに苦しむ住民への物資補給は容易に
なる、と援助組織は見ている。
シエラ レオネの国連特別法廷は、ナイジェリアで亡命生活を送る元リベリア大統
領テイラーの引き渡しを求めた。テイラーは、残虐行為で悪名高いシエラ レオネ
の反乱勢力RUFを支援したとして、訴えられている。

     その他のニュース

自殺攻撃 近東和平を揺るがす

(エルサレム)パレスチナ人による自殺攻撃が2件発生し、近東和
平実現に手痛い打撃が加えられた。テル アヴィヴの商業施設と西
ヨルダンランドのユダヤ人入植地アリエルで、2人の犯人がそれぞ
れイスラエル人1人を巻き添えに爆死した。急進派パレスチナ人組
織のハマスとアル アクサ旅団が犯行声明を出した。この攻撃が起
きた後、イスラエルは計画されていたパレスチナ人拘留者76人の
釈放を延期した。米外相パウエルと独外相フィッシャーは、暴力事
件があっても、断固として和平計画を前進させるよう求めた。

サウジ・アラビアの急進派との銃撃戦で死者

(リヤド)サウジ・アラビアの首都リヤドで、治安維持部隊はイス
ラーム急進派と見られる集団と銃撃戦を行なった。目撃者によれ
ば、数人の容疑者が一件の家に潜んでおり、包囲していた治安維持
部隊に発砲し、警官4人と急進派と見られる1人が死亡した、とのこ
とである。5月に起きた自殺攻撃事件で35人が死亡して以来、同国
警察は急進派に対する捜査を強化していた。

イラクで米兵攻撃

(バグダッド)イラクで米兵を狙った攻撃は続いている。軍報道官
の発表によれば、ラマディ市で軍用トラックに対して爆弾攻撃が行
なわれ、兵士1人が死亡し、その他に2人が負傷した。ファルジャ
市近郊では、乗っていたジープが攻撃をうけ、米兵1人が負傷した。




8月13日(水)

内閣 包括的改革法案成立へ向けた動き

(ベルリン)連邦内閣は夏休みご初めての会合で、包括的改革法案の成立にむけ動
きだした。連邦首相ゲアハルト シュレーダーのもと閣僚会議は、税制改革の第3
段階の早期実施、地方自治体の財源の再編、失業給付金と社会保障の一本化を進め
ていくことにした。シュレーダーは、この決定により必要な構造改革を前に進め、
景気刺激を強められる、と確信していると述べた。彼は野党にも協力を要請した。
キリスト教民主同盟党首アンゲラ メルケルは法律の取り扱いを厳しく批判し、決
定された措置を実施すると、負債はさらに増加し、官僚主義がさらに強まる、と述
べた。
ただしキリスト教民主、社会同盟は、基本的には交渉を行なう準備がある、とも彼
女は述べた。産業界の代表は、この計画を再び骨抜きにすることがないように、と
警告した。

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シュレーダー ブッシュと9月に会談を行なう可能性あり

(ベルリン)イラク戦争以降初めて、連邦首相シュレーダーは9月
に米大統領ブッシュと首脳会談を行なう可能性がある。連邦政府
は、イラク再建に何らかの形で参加すると約束したが、シュレーダ
ーによれば、これはこの首脳会談とは関係ない、とのことである。
また彼は、すでに独国防軍はバルカンとアフガニスタン等に約9千
人を派兵していることに注意を促した。イラクに関連して彼は、イ
ラクにもNATOが関与しても、その際にはただちにドイツ軍の派遣
を検討するのは間違いである、と述べた。アフガニスタンへの増員
はすでに決定済みであり、北部のクンドゥス市に駐留するかどうか
を検討させる、とも述べた。シュレーダーは今まで、9月下旬にニ
ュー ヨークで開かれる国連総会の際に、ブッシュと会談する可能
性を否定していなかった。

連邦政府 アフガニスタンのクンドゥスに偵察隊を派遣

(ベルリン)連邦政府は、ドイツ国防軍をカブール市以外へも派遣
する調査を行なうために、アフガニスタン北部の都市クンドゥスに
来週派遣する。連邦首相シュレーダーは、兵士の安全面を確保する
責任を負えるかどうかわかってから、決断を下す、と述べた。国防
軍の兵士はクンドゥスで、一般市民の支援者が再建の仕事を行なう
のを警備する仕事をする予定である。

アフガニスタン南部で爆弾攻撃 死者15名

(カブール)アフガニスタン南部でバスが爆弾攻撃を受け、一般市
民15人が死亡した。ヘルマンド州行政府は、爆弾は州都ラシュカ
ルガの西を走っていた小型バスで爆発したが、他の場所の攻撃する
予定であったものを思われる、と発表した。この攻撃はタリバン民
兵によるものであると、当局は予想している。ここ数ヶ月で最大の
襲撃が南東の国境の州コストで行なわれ、政府の情報によれば、タ
リバンあるいはアル カイダの戦闘員16人と国境警備兵5人が死亡
した。カブールからの情報では、中央アフガニスタンのウルスガン
州では、対立する組織同士が交戦し、25人が犠牲になった。大統
領カルザイは幾人かの州知事を後退させた。カンダハルの有力な知
事グル アグハ シェルザイも解任された。




8月14日(木)

シュレーダー 年金生活者の負担増を予告

(ベルリン)ドイツの年金生活者は、さらなる負担増をこうむることになる、と連
邦首相ゲアハルト シュレーダーは述べた。高齢者の収入は今後、今まで同様の上
昇をすることはもはや不可能である、とテレヴィのインタヴューで彼は述べた。人
口構成が変化しているため、高齢者保護制度を改革して、高齢者が安全に生きら
れ、若い世代もそれを負担できるようにする必要がある、ただしその際には高齢者
が貧困に落ち入ることは避けなければならない、また社会保障制度は自己責任を増
やす方向へ変えていかざるをえない、個人にとってこれがどのような意味を持つか
は秋に呈示する、と述べた。

     その他のニュース

アイヒェル 補助金の削減を進める方針

(ベルリン)連邦蔵相アイヒェルは、水曜日に閣議で決定された対
策より進んで補助金の削減を進める方針である。補助金と税制優遇
廃止の第1段階に過ぎない、国家財政を長期的に安定させるために
は、さらなる支出削減が必要である、とアイヒェルはベルリンで述
べた。彼は財政安定化の目標として、子供の世話、教育、研究など
の未来に関する分野により多くの資金を投資できるようにすること
を挙げた。またアイヒェルは、国会財政を健全化し、減税を早期に
実施し、地方自治体財政を改革するための政府の決定を擁護し、そ
の際には確固とした計画を立てることが重要だ、と述べた。

米国 テロ容疑者「ハムバリ」逮捕

(ワシントン)国際テロ組織の要人と見られるインドネシア人リド
ゥアン ビン イソムディンが逮捕された、と米大統領府は発表し
た。テレヴィ局の情報によれば、ハムバリという名前でも知られて
いる彼は、某所で米国の拘置下にある。彼は36歳で、イスラームの
学者であり、中でも200人の死者を出したバリ島の爆弾事件や、最
近首都ジャカルタで起きたマリオットホテルの攻撃の黒幕であると
の疑いがかけられている。

国連 イラク新決議を可決

(ニュー ヨーク)国連安保理は、米国のイラク新決議に賛成し、
いわゆる統治評議会を同国の暫定執行部として承認した。この決議
は、シリアが保留し、14の賛成で成立した。この決議により、イ
ラクの政治および科学技術の再建を後押しするため、国連が12カ
月間に渡る正式な委託を行なうことを認めた。占領国米英が単独で
軍事的な権限を持っていることは変わらない。独首相シュレーダー
は新決議を歓迎し、ドイツがイラクに軍事面で貢献することをめぐ
って当面決定は行なわない、と述べた。一方イラク南部のバスラで
は、英兵1人が爆弾攻撃で死亡し、その他2人が救急車に対する攻
撃で負傷した、と英国政府は公式に発表した。




8月15日(金)

ブッシュ 配電網の更新を促す

(ニュー ヨーク)北アメリカの歴史の中で最悪の電力不足の原因はまだわかって
いない。はっきりしているのは、相互につながれている21箇所の発電所が、連鎖
的に停止したことだけである。米国大統領ジョージ W. ブッシュは、破壊活動によ
るものの可能性を否定した。彼は、電力供給の方法を新たなものに変えるよう、促
した。停電は米国とカナダの東岸のいくつかの巨大都市の昨日を麻痺させた。約
5千万人が影響を受け、夜を暗闇の中で過ごした者も少なくなかった。数百万の家
庭にまだ電気が届いていない。ニュー ヨーク市長マイケル ブルームバーグは、
市民8百万人に電気を節約するよう呼びかけるとともに、市民が平静を保ち、他人
を思いやった態度をとっていることを賞賛した。米国の配電網は古いと見られてい
る。ドイツとは違って、発電機は毎日限界まで稼働している。一人あたりの電力使
用量は、ヨーロッパの約2倍である。

     その他のニュース

米国のような停電はドイツでは起こりえない

(フランクフルト アム マイン)北米の停電がきっかけになっ
て、ドイツでは国内の配電網の状況が議論された。連邦政府とドイ
ツの電力会社は、警戒の必要はない、と発表した。連邦環境相トリ
ティンの見解では、米国と同じような停電はドイツではありえな
い、米国とは違ってドイツでは余裕をもって発電が行なわれている
からだ、米国では限界まで発電が行なわれている、と述べた。電力
会社同盟は、ドイツの配電網は世界でももっとも安全なものの一つ
である。米国の一人あたりの電力消費量は12,000キロワット時で、
これはドイツの2倍である。

支援物資を積んだ船 モンロヴィアに到着

(モンロヴィア)リベリアの首都モンロヴィアの港から反乱勢力が
撤退した後、数ヶ月ぶりに支援物資が海路で同国に着いた。国連難
民救済機関の船と世界食料計画の船が港に到着した。この船には主
に食糧と毛布が乗せられている。世界食料計画は今後毎月9千トン
の食糧をリベリアに供給する方針である。これにより50万人分の
食糧が提供できる、と同広報は発表した。反乱勢力は木曜日に、こ
の港の支配を西アフリカ介入部隊ECOMILに譲り渡した。反乱勢力
は退去後すぐに、政府軍もモンロヴィアから退却するよう求めた。
もしこれが守られない場合、反乱勢力側も再び戻ってくる、と指導
者セコウ コネーは述べた。

イスラエル パレスチナ人拘置者73人を解放

(エルサレム)イスラエルは、直前に中止となっていたパレスチナ
人拘留者73人を解放した。彼らはバスでガザ地区と西ヨルダンラ
ンドの監視所に運ばれた。大統領カツアフは、主として軽い犯罪で
有罪判決をうけた拘留者の特赦を行なうことを月曜日に決定してい
た。彼らは火曜日に解放される予定であったが、イスラエル人2人
が死亡、重傷者を含め10人以上が負傷した2件の自殺攻撃が起きた
ため、延期になっていた。




8月16日(土)

北米の停電 正常化

(ワシントン)米国とカナダの電力供給は、北米大陸の歴史上最大の停電から2日
で、完全に正常化した。ニュー ヨーク州知事ジョージ パタキは、電力供給は完
全に復旧したと述べたが、米国北東部とカナダ南部ではまだ数百万の家庭があいか
わらず停電したままである、と米国では報じられている。多くの都市では水の供給
にも問題が発生した。交通もまだ障害を抱えている。
なぜ木曜日に20を越える発電所が連鎖的に停止し、5千万人を越える市民に電力が
届かなくなったのかは、いまだにはっきりしていない。米国とカナダは、共同で専
門家による原因究明を行なうことで合意した。停電の直後、両国は電力不足の原因
は相手にある、と主張していた。

     その他のニュース

緑の党 米国の停電の影響調査を要求

(ベルリン)米国とカナダでの電力不足を受け、緑の党はドイツの
電力供給への影響を調査するよう求めた。電力会社は法律上、公共
の生活基盤の品質を保証する義務を負っているはずだ、と連邦議会
同党会派長ロスケは述べた。またドイツでも、利益優先で電力網を
ないがしろにする、米国同様の傾向が生じている、とも述べた。環
境大臣トリティンは、ドイツでは北米のような電力不足は起こりえ
ない、北米とは違ってドイツでは電力供給に余裕がある、と述べて
いた。

イラクの石油輸送管 爆弾で破壊

(バグダッド)イラク北部からトルコへの石油輸送管は、再開通後
わずか数日で攻撃を受けた。これはイラク石油省が確認した。地下
に設置された送油管は、バグダッドの北約200キロの地点で攻撃さ
れた。焔はおさまっているが、修理には少なくとも5日かかる、と
のことである。過去3カ月でイラクの送油管は15回攻撃を受けた。
イラクは、再建を財政面で支えるために、石油輸出の専門家から急
いで対策をとるよう指示を受けている。

ウガンダ元独裁者アミン死亡

(カンパラ)ウガンダの元独裁者イディ アミンは死亡した。「ア
フリカの屠殺屋」として知られた支配者は、亡命中のサウジ・アラ
ビアで腎臓病で死亡した。精確な生年月日走られていない。家族に
よれば、サウジ・アラビアに埋葬された、とのことである。彼は8
年間の暴政下で、約40万人が殺害された。人権団体アムネスティ 
インターナショナルは、アミンが自らの犯罪に対する責任を法廷で
果たすことがなかったのは残念であり、国際社会が無関心だったた
め、彼が刑罰を受けずにすむことを許容することになった、と発表
した。




8月17日(日)

サハラの人質解放 情報錯綜

(バマコ)半年前にサハラで誘拐された人質をめぐる情勢は、今なお不透明であ
る。矛盾する報道が流れている。AFP通信は、人質は解放されている、とマリ当
局の情報を引いて報じている。ZDFも同じ情報を流している。ドイツ外務省と在
マリドイツ大使は、まだ人質解放を確認していない。ドイツ、スイス、オランダ
の観光客14人は、ドイツ空軍機でマリの首都バマコに運ばれ、手当を受けるこ
とになっている。バマコには外務政務次官ユルゲン クローボクが行っており、
6カ月にわたる人質事件が急速に解決することに自信がある、と述べていた。

     その他のニュース

イラク物資供給路に攻撃

(バグダッド)イラクでは新たな攻撃が続いて発生した。首都バグ
ダッドでは、破壊活動により、水の補給路が被害を受けた。一部で
は水があふれてた。住民約30万人の水の供給路が絶たれた。数時
間後に漏水箇所は埋められた。バグダッドの収容所が攻撃をうけ、
米軍によれば、イラク人6人が死亡、約60人が負傷した。あいかわ
らず、トルコへつながる送油管は稼働していない。この送油管は金
曜日に攻撃を受けた。通信社によれば、日曜日にこの送油管は2度
目の破壊活動を受け、大きな被害を受けた、とのことである。

リベリア和平会談でようやく前進

(モンロヴィア)リベリアでもっとも重要な反乱勢力は、予定され
ている暫定政権の首脳の座を要求していたが、これを断念し、行き
詰まっていた和平会談が前進する素地が急に固まった。西アフリカ
の仲介者の代表は日曜日ガーナで、おそらく月曜日には平和協定に
署名が行なえる、と自信をのぞかせた。この協定により、14年間
続いたリベリア内戦に終止符が打たれることになる。日曜日には紛
争当事者双方の代表が文書の形で、支援組織が同国に入国すること
を認めた、と英国の放送局が報じた。

ジャカルタ攻撃から2週間 容疑者数人逮捕

(ジャカルタ)12人の死者を出したインドネシアの首都ジャカル
タのマリオットホテルに対する自殺攻撃から2週間、現地警察は数
人の容疑者を逮捕した。内5人は、バリ島の爆破事件も含め、他の
犯行にも関与している模様だ、と当局は発表している。同国の国民
の祝日に新たな攻撃が行われるとの警告があったため、日曜日には
治安維持部隊は最高度の警備隊性についていた。主としてホテル、
政府の建物、商店街等が警備対象となった。アル カイダの重要人
物ハムバリと見られる人物が逮捕されたにもかかわらず、10月に
タイで行なわれるアジア・太平洋公開討論の首脳会談が、攻撃を受
ける可能性がある、と米国は見ている。リドゥアン ビン イソム
ディンという名前も持つインドネシア人ハムバリは火曜日にタイで
逮捕されている。



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