8月25日〜8月31日のドイツのニュース



8月25日(月)

ボンベイで爆弾攻撃 死者多数

(ボンベイ)インドの都市ボンベイで数回の爆弾攻撃があり、40人以上が死亡、
最大150人が負傷した。インド警察によれば、爆発は同市中心部にある多くの人が
訪れるボンベイの象徴的存在「インドの門口」の近くで起こった。その他にヒンド
ゥー教の寺院の近くでも爆発が起きた。爆発物はタクシーの中に隠されていた、と
のことである。攻撃の背後関係はまだ不明である。
ドイツ首相ゲアハルト シュレーダーはインドに支援を約束した。彼はインド首相
アタラ ベハリ ヴァジパイに、ドイツ政府はこの悲劇の起きた時間にインドの味
方である、と書き送った。外務大臣ヨシュカ フィッシャーはこの攻撃を、犯罪行
為であると非難し、驚きで胸が一杯だ、と述べた。隣国パキスタンも、この攻撃を
テロ行為であると非難した。

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アフガニスタン南東での戦闘でタリバン兵 最大50人死亡

(カブール)アフガニスタン政府軍は、同国南東で米軍の空からの
援護を受けて激しい戦闘を行ない、少なくとも50人のタリバン兵
を殺害した。ツァブール州での攻勢には、約千人のアフガニスタン
兵と数十人の米兵が参加した、と同州政府は発表した。戦闘はまだ
続いている。政府軍および米軍側の損害に関する情報は今のところ
ない。一方同国暫定大統領カルザイは、来年の大統領選挙に立候補
する意志を持っており、その前提条件は、民主的憲法が採択される
ことである、と述べた。

アル カイダ バグダッド攻撃の犯行声明

(バグダッド)テロ組織アル カイダに近い組織が、火曜日に国連
特別使節デ メロを含め23人の死者を出したバグダッドの国連本
部への攻撃の犯行声明を出した。アラブ系の新聞「アル ハイアッ
ト」によれば、この声明には、テロ組織「アブ ハフィス エル 
マスリ」の署名があった。米兵は、失脚した大統領サッダーム フ
セインの故郷ティクリットで手入れを行ない、容疑者7人を逮捕し
た。うち5人は米軍の攻撃の責任がある、今回の作戦は、サッダー
ム フセインの元組織フェダーイン民兵に対するものである、と治
安維持部隊は発表した。

イランでの報道関係者殺害の裁判 始まる

(テヘラン)イラン系カナダ人報道写真家カツェミが暴力で死亡し
てから6週間半、テヘランの裁判官がイランの秘密情報部員2人に
対する裁判を開始した。この両者は、彼女を半ば謀殺した件で訴え
られている、と報じられている。彼女は77時間にわたって罵倒さ
れたあげく、7月10日に死亡した。死の原因は脳出血であったが、
これは当初もみ消されていた。彼女は学生が暴動をおこしている
間、テヘランの秘密収容所の写真を撮影したため、逮捕されてい
た。




8月26日(火)

ドイツのトラック通行料問題 EU委員会との対立妥協

(ブリュッセル)独政府との長期間にわたる対立の末、EU委員会は11月2日から
のドイツでのトラック通行料導入を認めた。ただし予定通り、当面運送業者にはこ
の通行料は課されない。交通大臣マンフレート シュトルペとEU交通委員ロヨラ 
デ パラシオは妥協案に合意した。運輸会社は、この業種に対する補償を行なわず
に通行料を導入することを批判した。運輸業同盟は、負担可能な補償の規則を導入
するまで、通行料を課すのを延期するよう求めた。シュトルペは、EU委員会はドイ
ツがEUの規定の範囲内で通行料を導入することを承認した、と述べた。デ パラシ
オは、通行料制度と補償計画を明確に分離せよ、との中心的な要請を認めさせた。
この解決は法的にに拘束力をもって実施される、とシュトルペは述べた。

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インド パキスタンが攻撃を支援していると非難

(ニュー デリー)インドは、ボンベイ攻撃に関連して、隣国パキ
スタンに、暴力をいとわぬモスレムの引き渡しを求めた。行方を追
求している男たちの引き渡しをすることによってのみ、パキスタン
は先日ボンベイで起きた一連の攻撃の有罪判決を真剣に捉えている
ことを示すことができる、と副首相ラル クリシュナ アドヴァニ
がニュー デリーで述べた。警察は、少なくとも50人の死者、
140人以上の負傷者を出したこの攻撃の背後に、モスレムの組織が
あるものと推定している。パキスタン情報相シェイク ラシド ア
ーメドは、インド側のこの非難を全面的に否定し、引き渡しを拒否
した。過去にインドは繰り返し、モスレム急進派に攻撃の責任があ
るとし、パキスタンがこれを支援していると非難している。

パレスチナ側へ再びミサイル攻撃

(ガザ市)イスラエルの軍用ヘリコプターがガザ地区を改めて攻撃
し、武装パレスチナ人が占拠していたと見られる自動車を攻撃し
た。操縦士はミサイル数発をこの自動車に向けて発射し、完全に破
壊した。目撃者によれば、その際無関係な通行人1人が死亡し、約
20人が負傷した。自動車の乗員は攻撃の直前に逃げだすことに成
功した、とのことである。日曜日にはイスラエル空軍が同様の作戦
を実施し、急進派組織ハマスの主要な活動家2人と警官2人を殺害
していた。その直後ハマスの全司令部は地下に潜った、とのことで
ある。

北イラクで大規模な手入れ

(バグダッド)米軍はバグダッドの北で、テロリストとイラクの旧
体制の支持者と見られる人物に対する大規模な手入れを行なった。
約3千人の兵士が投入された、とバグダッドの米軍報道官が発表し
た。バグダッドの北50キロのチャリスでは、容疑者22名が逮捕さ
れた。捜査がもっとも集中して行なわれた地域のひとつは、サッダ
ーム フセインの故郷ティクリットである。この地域には多くの彼
の支持者が潜伏しているものと見られている。一方バグダッド近郊
では米兵1人が殺害された。彼は戦後139人目の犠牲者である。戦
闘行為が行なわれていた6週間の米軍の犠牲者は138人であった。




8月27日(水)

ドイツアフガニスタン派兵 クンドゥスへ拡大

(ベルリン)連邦政府は、国防軍の派兵地域をを首都カブールの外側へ拡大する方
針である。そのため約250人のドイツ兵を北部の州都クンドゥスへと派遣すること
になる、と連邦首相ゲアハルト シュレーダーはベルリンの安全保障閣議のあとで
発表した。ただしそのためには国連安保理が、国際アフガニスタン保護部隊の委託
を拡大する必要がある、とも述べた。キリスト教民主同盟党首アンゲラ メルケル
は、基本的に同党は政府の計画を支持するが、多くの問題をまず解決してからであ
る、と述べた。
クンドゥスでは国防軍部隊は、道路、学校、病院の再建にたずさわる一般市民の支
援隊の警護にあたる。クンドゥス市は比較的安全と見られている。政府筋の情報で
は、全員が文民のドイツ人組織は西アフガニスタンのとしヘラトでも活動すること
になっている。

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法廷 カプランのトルコ拡大を禁止

(ケルン)「ケルンのカリフ」として知られるイスラームの指導者
カプランが、トルコへの国外追放されることは認められなかった。
ケルン行政裁判所はその理由として、カプランはトルコでは法治国
家では当たり前の法手続を受けられない可能性が高いことを挙げ
て、拷問で証言を強要することが行われる可能性がある、とした。
また裁判官は、ドイツ当局がカプランから亡命の法的地位を剥奪し
たことを確認した。これは、禁止された原理主義的な運動「カリフ
の国」の代表である彼は、対立する組織の1人の殺害を暗に求める
発言を行なった件で4年間の拘禁の判決を受けていた。連邦内相シ
リーは、カプランを国外追放するためにあらゆる措置を講じる、と
述べた。またキリスト教民主、社会同盟の会派長代理ボースバッハ
も、この判決を批判し、法治国家であるドイツは笑い物になろうと
している、と述べた。

政府 3.8%の赤字を予想

(ベルリン)政府筋の情報によれば連邦内閣は、今年の国家財政の
赤字の割合を国内総生産の3.8%と見ている。この数字は大蔵省が
今週欧州委員会に提出する文書の中に乗っている。これによりドイ
ツが、EUの定める3%の上限を越えるのは2度目となる。EU加盟国
は8月末までに国家財政の状況に関する説明に関する時事的な報告
書をEUに対し提出しなければならない。連立政府によれば、大蔵
省は2004年には赤字をなくす方針である。多くの分析や専門家
は、ドイツは来年も3%の上限を突破すると見ている。

経営陣首脳3人 海外投資に努力

(ベルリン)連邦政府は海外投資を増やす努力を続ける方針であ
る。政府はドイツの主要な経営者3人を、海外投資に関する政府委
員に任命した。ダイムラー・クライスラー社役員マンゴルトは中央
アジア地域を担当し、ズィーメンス社社長フォン ピーラーはアジ
ア太平洋地区を、ルフトハンザ社監査役ヴェーバーは米大陸を中心
に担当することになっている。さらに3人の手助けをする会社の予
算を5百万オイロ上積みして、745万オイロとする。協力者の数も
20人に増員する。




8月28日(木)

シュレーダー 定年前退職対策を重視

(ベルリン)連邦首相ゲアハルト シュレーダーと社会福祉大臣ウラ シュミット
は、法定老齢年金の支給開始年齢を67歳に引き上げることについて、異なる意見
を持っている。シュレーダーは、これは優先される問題ではない、まず定年前退職
の規定を元に戻さなければならない、と述べた。これに対しシュミットは、年金支
給開始年齢の引き上げの準備を始めるべきである、と述べた。これは先日報告書が
公表されたリュールプ委員会の提案に含まれている。その他同委員会は、老齢年金
の毎年の引き上げを今までより低く抑えるよう提案している。こうした措置の目標
は、2030年までに年金への払込金の額を、総収入の22%を越えないようにするこ
とである。

     その他のニュース

リュールプ計画 さまざまな反応

(ベルリン)リュールプ委員会の提案は予想通り、さまざまな反応
を引き起こした。キリスト教民主、社会同盟は特に、年金改革計画
を拒否した。また社会福祉の専門家ゼードルファー(キリスト教社
会同盟)とシュトルム(キリスト教民主同盟)は、連邦政府に運営
が難しく恣意的な年金政策をとることがないように、と非難した。
主として年金支給年齢の引き上げと、老齢年金水準の切り下げに対
して、労働組合と福祉連合から批判が出ている。リュールプ委員会
は、国民がより多く負担し、より少ない支給でがまんすることを求
めている、と平等福祉連合は述べている。一方使用者団体の会長フ
ントは、改革案は指針となるものだ、と評価している。特に年金水
準の40%への引き下げと、支給年齢の引き上げは避けて通れない、
と彼は述べた。

クレメント ベルリンの無線の展示会を開会

(ベルリン)連邦産業大臣クレメントは第44回国際無線展示会の
ベルリンでの開会を宣言した。世界最大の娯楽用電気機器および通
信用電気機器の見本市は、工業会の成長のためにぜひとも欠かせな
い刺激を与えるものだ、と彼は述べた。この分野は昨年5%を越え
る売り上げ減であったが、今や再び若干上向きになっている。今年
の見本市の目玉は、コンピューターと娯楽用電気機器の融合が増え
ていることである。37カ国から1,007の出店があり、新記録にな
っていると、主催者は発表した。3分の2は国外からの出店である。

シュレーダーとフィッシャー 2006年も続投の意向

(ベルリン)連邦首相シュレーダー(社会民主党)と外相フィッシ
ャー(同盟緑の党)は、2006年の連邦議会選挙に再び立候補する
方針である。政府筋では、2人はこれについて合意したということ
である。それによれば、彼らは過去数年間、密接かつ信頼できる協
力関係を築けたため、今後も協力を続けていく方針である。フィッ
シャーは今まで今後作られるEU外相就任を目指している、と噂さ
れていた。緑の党代表ベーアは、これを喜び、これによりドイツに
必要な改革政治は社会民主党と緑の党の計画に従って進められる、
とインタヴューで述べた。




8月29日(金)

イラクで爆弾攻撃 死者多数

イラクの都市ナジャフで極めて大きな自動車爆弾攻撃が発生し、百人以上が死亡し
た模様である。これは病院の情報として通信員が伝えてきたものである。今までの
ところ少なくとも75人が死亡し、その中にはシーア派の指導者モハメド バクル
 エル ハキムが含まれているとのことである。このイマム・アリ・モスク前での
攻撃では多数の負傷者もでた。爆発は金曜の祈祷が終わる頃、信者数千人がモスク
を立ち去ろうとしていた時に発生した。この犯行の背後には、失脚した大統領サッ
ダーム フセインの支持者がいるものとみられている。死亡したシーア派の指導者
にかわってイスラム革命最高評議会の頂点に立つのは、彼の兄弟アブデル アジス
 エル ハキムであるとのことである。イマム・アリ・モスクは、イラクのシーア
派の最高の聖地とされている。

     その他のニュース

ナジャフ攻撃後 怒りと衝撃

国連事務総長アナンは、ナジャフの爆弾攻撃を厳しく非難した。同
時に彼は、イラクの全ての政治組織および宗教組織に対し、報復攻
撃を思いとどまるよう求めた。米国政府はこの攻撃を「テロ行為」
と呼んだ。米大統領府広報は、米国は脅えることはない、と強調し
た。独外相フィッシャーはベルリンで、この攻撃の責任は誰にある
かを捜査し、厳しく罰しなければならない、と述べた。

ブレアの広報部長 辞任を予告

英国首相ブレアのもっとも信任が厚い人物が辞任を予告した。英国
政府の広報部長キャンベルは、数週間以内に辞任する、この決定は
個人的な理由によるものだ、と発表した。彼は46歳で、過去数週
間、いわゆるケリー事件で圧力を受けていた。武器の専門家ケリー
は、政府に批判的なBBCの報道の情報源として名前が挙がった後、
7月に自殺している。この報道の中でブレア政府は、イラク戦争の
正当化のために書類を誇張した、と非難されていた。

ヴェネズエラ大統領 クーデタを危惧

ヴェネズエラ大統領チャヴェスは同国軍に、反対勢力のクーデター
に備えるよう呼びかけた。反対勢力が憲法に違反して自分を追い落
とそうとする場合には、内戦になる可能性がある、と彼は警告し
た。今週初めには同国最高裁は、チャヴェス解任のための国民投票
を組織する暫定選挙委員会を任命していた。チャヴェスは、主とし
て権力の乱用と産業政策の失敗で非難を受けている。




8月30日(土)

ナジャフの爆弾攻撃で逮捕者多数

イラクの巡礼者の町ナジャフで大規模な爆弾攻撃に関連して、警察は外国人を含め
19人の容疑者を逮捕した。全員テロ組織アル カイダとつながりを持っている、
とイラク捜査当局高官は発表した。それによれば、逮捕者はは政治家および宗教関
係者に対しさらなる攻撃を計画していた、とのことである。病院の最新の報告で
は、金曜日に起きたイマム・アリ・モスク攻撃では、85人が死亡した。以前は少
なくとも107人が死亡した、と言われていた。
当局が確認しているところによれば、使用された爆弾は、国連事務所および在バグ
ダッドヨルダン大使館での攻撃で使われた爆薬と同じ材料で作られている。この攻
撃で殺害されたシーア派の指導者アヤトラ モハメド バキル エル ハキムの支
持者数千人が追悼行進に参加し、この流血の惨事の報復を要求した。

     その他のニュース

EU イランにより厳格な核査察の受け入れを迫る

EU外務および安全保障政策担当の調整官ソラナは、イランに対し、
同国の各施設の集中的な査察に関する議定書に署名するよう迫っ
た。イラン外務大臣カラシが同席した記者会見でソラナは、欧州と
の良い関係を確保するためには、こうすることがイランの利益にな
る、と述べた。イラン大統領ハタミは話し合いの中でソラナに、同
国は原子力発電を平和的に利用する権利を持っているが、核兵器は
国防政策の中でいかなる位置も占めてはいない、と述べた。同国政
府は数日前、国際原子力機構と核施設の大規模な査察に関して交渉
をする準備がある、と声明を出していた。米国はイランが、秘密裏
に核兵器を保有するべく活動している、との疑惑を抱いている。

発展途上国の模造薬品輸入にむけ一歩前進

エイズ、マラリア、結核などの病気との戦いで、発展途上国は今後
安価な模造薬品を輸入することが認められることになる。世界貿易
機構はジュネーヴで、これに関する特許権保護の緩和に賛成した。
これにより途上国が、主として伝染病に関するいわゆるゲネーリカ
を輸入する道が開かれたことになる。この協定には、こうした安価
な薬品を工業国に密輸することを禁ずることも含まれている。支援
組織ははっきりとした批判を行なっている。「国境なき医師」は、
この協定は、とくに米と西側の医薬品産業を利するものであり、世
界的な特許の規則が医薬品の価格を押し上げている、と述べた。

トラックの通行料試行期間が始まる

ドイツの高速道路を走るトラックの通行料を導入する2カ月の期間
が始まった。12トン車以上のトラックの運転手は、国境通過地点、
トラック用駐車場、給油場で、あるいはインターネットを通じて、
運転経路を入力して通行料の情報を得ることで、記録することがで
きる。トラックがすでに登録用器材をすでに搭載している場合に
は、この記録は自動的に行われる。試行期間を経て11月2日から通
行料徴収が開始される。平均1キロあたり12.4セントの負担にな
る。通行料は車軸の本数と、排出する有害物質の等級に応じて段階
がつけられている。日曜日は中部ヨーロッパ夏時間の22時までは、
高速道路上をトラックが走ることが全面的に禁止されているので、
この制度は当面わずかな利用者しかいない。月曜日からはかなり多
くの参加者がでると予想されている。




8月31日(日)

金属産業労組 新たな執行部を選出

(フランクフルト アム マイン)世界最大の鉱業労働組合である金属産業労働組
合は、新たな会長を持つ。伝統を重視派と見られているユルゲン ペータースが会
長に選ばれた。代議員の66.1%が彼に投票した。これはここ40年間の同労組会長
選挙で、もっとも賛成の割合が低かった。会長代理には革新派と目されているベル
トルト フーバーが選ばれた。彼は67.1%の賛成を得、ペータースを1%上まわっ
た。新幹部の選挙で数ヶ月にわたって続いた執行部をめぐる対立に終止符を打っ
た。元会長クラオス ツヴィッケルは、ペータースの動きを抑えることができず
に、7月下旬に退陣した。ツヴィッケルは、ドイツ東部での週35時間労働制度の導
入を求めるストライキに失敗した原因はペータース個人にある、としていた。

     その他のニュース

バグダッドでシーア派指導者ハキムの復讐の誓い

(バグダッド)ハキムに対する攻撃および殺害を受け、彼の支持者
たちはイラクの数都市で、シーア派の指導者であった彼の追悼を行
なった。数千人が「復讐」を誓いながら、バグダッドのシーア派の
住む地区を行進した。ハキムの遺体は火曜日に巡礼の町ナジャフに
埋葬される、とのことである。米軍の最新情報によれば、ナジャフ
での爆弾事件で、125人が死亡し、142人が負傷した。容疑者19
人が逮捕された。元権力者サッダーム フセインの支持者の捜索で
は、米兵がイラク北部のモスル近郊では農家の捜索を行なった。英
外相ストローは、多くの襲撃事件にもかかわらず軍の指揮権を国連
に譲り渡すことはない、と述べた。占領軍は監督力を失っている、
との非難を彼は否定した。

ソラナ「EUはアラファトとの会談を続ける方針」

(テル アヴィヴ)イスラエルはEUが米国にならって、パレスチ
ナ大統領アラファトと一切接触を断つように、と求めているが、
EU外務使節ソラナはこれを拒否し、EUはパレスチナ人およびその
大統領と話し合いを続ける、と外相シャロームとテル アヴィヴで
会談した後、彼は述べた。また彼はイスラエルが進めている西ヨル
ダンランドの遮断壁建設を批判した。その間イスラエル人のトラッ
ク運転手が、ガザ地区南部で撃たれた。国防相モファズは、首相ア
ッバスとアラファトの権力争いをにらんで、パレスチナ人は2重の
指導部を持っており、武器をおさえることができていない、と述べ
た。それより前にパレスチナ議会は、アッバスに対する信任投票を
休会にしていた。

アフガニスタンで激しい戦闘 さらに広がる

(カブール)アフガニスタンでは新たな戦闘が起こり、土曜日から
でも米兵2人とタリバン兵少なくとも29人が死亡した。パキスタン
と国境を接するパクティア州でのタリバンの戦闘員との銃撃戦の
後、日曜日には米兵2人が死亡した、とドーハの米軍中央司令部は
発表した。シュキン市近くでの銃撃戦ではさらに米兵1人が負傷
し、タリバン4人が死亡した。アフガニスタン軍は1週間強の間、
米軍の空からの援護を受けて、ツァブール州およびウルスガン州で
タリバン民兵と戦っている。米軍機は土曜日夜にツァブール州の山
地を爆撃し、少なくとも25人を殺害した、とパキスタンに本拠地
のあるアフガニスタンの通信社は報じた。



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