9月1日〜9月7日のドイツのニュース



9月1日(月)

政府 国防軍のイラク派遣に反対姿勢を変えず

連邦政府は、ドイツ兵のイラク派遣に関する最新の検討結果に対して、はっきりと
拒否をした。今後軍事的な行動を行なう計画はない、と政府報道官はベルリンで確
約した。これは緑の党代表のアンゲリカ ベーアの発言に答えたものである。ベー
アは週末に、国連からのはっきりした委託があれば、国防軍のイラク派兵を検討す
ることに賛成である、と述べていた。キリスト教民主、社会同盟の会派長ウォルフ
ガング ショイブレは、政府に対し、イラクへのドイツ兵派遣の可能性を最初から
排除しないように警告し、それは無責任である、と述べていた。

     その他のニュース

イラク移行評議会 大臣25人を任命

イラクの移行評議会は、サッダーム フセイン失脚後初めてとなる
内閣を構成する25人の大臣を任命した。移行評議会の評議員によ
れば、新内閣の宗教的および部族面での構成は、移行評議会の構成
と同じで、シーア派アラブ人13人、スンニ派アラブ人5人、クルド
人5人、キリスト教とトルクメン人民族組織からそれぞれ1人ずつ
である。

ハマスの隊員 イスラエルのミサイル攻撃で死亡

ガザ市でイスラエルはミサイル攻撃を行ない、パレスチナ側の最新
情報によれば、急進派イスラーム組織ハマス運動の少なくとも1人
が死亡し、20人以上が負傷した。今回の攻撃は戦闘用ヘリコプタ
ーから、市の中心部を走っていた自動車に向けてミサイル数発が発
射されたものである。その前にイスラエル軍は、ヘブロン近郊にあ
るパレスチナ大統領アラファト率いるファタハ運動の支持者の家を
破壊していた。この支持者には反イスラエル活動数件の責任がある
とされている。

シャローン ソラナとの会談を中止

イスラエル首相シャローンは、月曜午後に予定されていたEU外務
委員ソラナとの会談を中止した。シャローンの事務所によれば、彼
は体調を崩し、午後の予定すべてを取り消した、とのことである。
ソラナはその後、近東訪問のその次の目的地シリアに旅立った。彼
はシャローンとの会談で、パレスチナ人急進派の暗殺にも言及する
つもりであった、と報道官は発表した。




9月2日(火)

シーア派指導者 ナジャフで埋葬

(バグダッド)数千人のシーア派の信徒が出席し、暗殺されたアヤトラ モハメド
 バクル エル ハキムはイラク南部のナジャフに埋葬された。数千人の重装備を
した治安維持部隊が行進に沿って警備をし、新たな攻撃が行われないようにした。
イラク警察のほかいくつかの宗教組織の民兵も投入され、その中にはハキムが指導
していたイスラム革命最高評議会のバドル旅団も含まれていた。穏健派と目されて
いたハキムは金曜日、ナジャフのイマム・アリ・モスク前で起きた攻撃で死亡し
た。80人を越える人々が死亡した。イラクのシーア派の葬儀と同じ頃、バグダッ
ドの警察学校に自動車爆弾による攻撃が行なわれた。警官1人が死亡、少なくとも
15人が負傷した。

     その他のニュース

シュレーダー トルコ首相を出迎える

(ベルリン)独首相シュレーダーは、トルコのEU加盟の努力を支
援する、と約束した。開始された改革はと極めて有効である、とト
ルコ首相エルドアンとの会談後、シュレーダーは述べた。同時に彼
は、野党キリスト教民主、社会同盟から出ているトルコのEU加盟
反対の発言を厳しく退けた。両首相はイスラーム指導者カプランの
トルコへの強制退去を実施するとの意向を共に確認した。ケルン行
政裁判所は、カプランはトルコでは法の原則に合致しないような措
置を受ける可能性があるとの理由で、彼の強制退去を認めなかっ
た。

ケニアのホテル火災 観光客数百人が避難

(ナイロビ)ドイツ人約300人を含め約500人の観光客が、東アフ
リカの港町モンバサの大規模なホテル火災にあったが、怪我もなく
逃れた。ケニア警察の情報によれば、4つある高級ホテルからなる
休暇施設の中で火災が発生した。反テロ連合「持続する自由」の任
務でモンバサに駐留していた独国防軍兵士の援助を受け、客は救出
された。国防軍はアフリカの角の海路を監視する任務についてい
る。ただしケニアの国防軍部隊はジブチに移動することになってい
る。火災の際、休暇施設の一部は破壊された。火災の原因はまだは
っきりしていないが、ケニア警察はテロ攻撃の可能性はない、とし
ている。

インドネシアのモスレムの説教者に懲役4年

(ジャカルタ)インドネシア法廷は、モスレムの説教者アブ バカ
ル バシルに反逆行為を理由に4年の懲役を言い渡した。彼は
1993年から2001年の間、同国政府の転覆計画に参加していた、
とされている。裁判官の見解によれば、彼はクーデタの指揮者では
ない。その他彼は急進派イスラム組織ジャマー イスラミヤの指導
者であるとの嫌疑に対しては、無罪が言い渡された。検察はもとも
とは、65歳の彼に対して反逆罪で懲役15年を求刑していた。急進
派の「ジャマー イスラミヤ」はキリスト教教会に対する攻撃の他
に、2002年10月にバリ島で起きた爆弾攻撃の責任がある、とされ
ている。バリ島の事件では約200人が死亡していた。犯人と見られ
るうち何人かは、バシルの弟子であると言われていた。




9月3日(水)

米国 イラク新決議案を提案

(ワシントン)米国はまもなく新イラク決議案を国連安保理に提案する方針であ
る。これは米国外務大臣コリン パウエルが確認した。この決議案には、米国の指
揮下で多国籍軍の統一司令部を作ることが含まれている。さらにイラクの暫定政府
は、憲法制定および自由選挙実施のための時間的な予定を策定することになってい
る。この決議によってさらに多くの国が、派兵を行なう意欲を持てるようになって
いる。パウエルは、ドイツ外務大臣およびフランス、ロシア、英国の外務大臣とも
この決議案について話し合った、と述べた。一方EU評議会の議長を務めるイタリ
は、ストラスブールの欧州議会で国連の委託拡大に賛成である、と述べた。

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ポーランド イラク南部の占領地域の指揮権を引き継ぐ

(バビロン)イラクの都市バビロンで式典を行ない、ポーランドは
21カ国からの9千人を越える兵士からなる多国籍軍の指揮権を引き
継いだ。米軍は中南部の命令権を将軍ティスキエヴィッチに渡し
た。その主な目的は安全な状態を作り出すことである、イラク人は
電力供給と水を再び利用できるようにし、さらに人道支援の目的を
達成しなければならない、と同部隊広報はドイッチェ ヴェレに述
べた。サッダーム フセイン失脚後約5カ月経って、移行政権は服
務宣誓を行なった。各大臣は米国が主導するバグダッド占領部隊の
本部で行なわれた式典で宣誓した。シーア派の指導者ハキムが攻撃
され死亡した事件の後、彼の兄弟アブデル アジス ハキムが、イ
スラム革命最高評議会の新議長選ばれた。

アッバス 政治の今後は議会の支持次第である

(ラマラ)パレスチナ首相アッバスは、イスラエルとの和平を前進
させるために、今後の自分の政治がどうなるかは、自分の権限が強
化されるかどうかと結びついている、と主張している。情報相アム
ルは通信社に、議会がアッバスに木曜日に必要な政治的権力を与え
ないなら、彼は4カ月後に退任するつもりであり、自分の任期の情
勢を分析したが、パレスチナ大統領アラファトとの権力争いを議会
で話すつもりはない、と述べた。両者の対立点は、アッバスがアラ
ファトに、治安維持部隊の指揮権全体を譲り渡すよう求めたことに
ある。しかしアラファトはこれを拒否した。彼は外国が作った和平
計画は頓挫したと述べ、その責任はイスラエルと米国にあるとし
た。

国連法廷での終身刑判決に対し控訴

(デン ハーグ)国連戦争犯罪裁判所によって終身刑が言い渡され
たスタクヴィチは、この判決を不服として控訴した。また検察側も
控訴した。これは同裁判所広報が確認した。ボスニア系セルビア人
の41歳のスタクヴィチは7月に、1992年にユーゴスラヴィアで戦
争犯罪と人間性に対する犯罪を犯した容疑で、同法廷から最高刑を
言い渡された初めての被告である。彼は当時ボスニア北部の都市プ
リジェドルでセルビア人の最高位の文民公務員であった。裁判官の
見解によれば、彼は数百人のモスレムとクロアチア人が迫害を受け
殺害された悪名の高い3つの収容所の事件に責任があった。




9月4日(木)

大統領ラオ 2期目はなし

(ベルリン)連邦大統領ヨハネス ラオは2期目は務めない。彼はベルリンで報道
関係者を前にこれに関する声明を発表して、数ヶ月にわたって繰り広げられてきた
推測にけりをつけた。社会民主党の政治家である彼は、この決定を下した理由とし
て、個人的な理由を挙げ、彼が1月に73歳になるためである、とした。次期大統領
は2004年5月23日に連邦会議で選ばれるが、ここでは野党のキリスト教民主、社
会同盟と自由民主党がぎりぎりの過半数を持っている。
前頭の広報はラオに感謝と敬意を表わした。彼の主義の「分裂ではなく和解」は彼
の大統領の任期にもあてはまり、彼自身が「あらゆる強者と弱者とともに」任期を
全うした、との印象を持っていると彼自身が強調した。

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シュレーダーとシラク 米国のイラク決議案と距離をとる

(ドレスデン)独首相シュレーダーと仏大統領シラクは、国連イラ
ク決議の米国案に懐疑的な評価を下した。ドレスデンでの意見交換
後、シュレーダーはシラクの、この提案は状態を変化させるもので
はないし、十分でもない」との意見に賛成した。シラクは、この決
議は、イラク人に政府を作る力を与える、との目標からかけ離れて
いる、と強調した。両者はさらに国連が主導的な役割を果たすこと
に賛成した。また、今年中にも新EU憲法に関する審議を終え、EU
集会の規則に関する法案を再び開始することに賛成である、と述べ
た。シュレーダーはホヴァルツヴェルケ ドイツ 造船所とフラン
スの国営造船所DCNの合併に賛成した。またドイツの武器会社をフ
ランスの企業が買収することについても基本的に異議は唱えなかっ
た。

パウエル シュレーダーとシラクの国連決議案に対する疑念を否定

(ワシントン、バグダッド)独仏は米国の国連イラク新決議案に対
して疑念を持っているが、米外相パウエルは、これを否定した。こ
の案は、仏大統領シラクと独首相シュレーダーが以前提起した懸念
に答えるものである、とパウエルは述べた。両国がこの決議に提案
するつもりなら、自分はそれに耳を傾ける準備がある、とも付け加
えた。米国防相ラムズフェルドは予告なしにバグダッドを訪問し、
同国の安全面での情報を集めた。ティクリットでは米軍は地下組織
と激しい戦闘を行なった。米軍の発表によれば、米兵は攻撃を受
け、発砲しかえした、とのことである。

EU議会 国際イラク裁判所設置を要求

(ストラスブール)欧州議会は国際イラク刑事裁判所の設置を求め
た。この法廷は国連の後援で、元権力者サッダーム フセイン体制
下で行なわれた戦争犯罪と人間性に対する犯罪の調査を行うものに
すべきである、と同議会は世界の人権の情勢に関する決議の中で求
めている。議員たちは、イスラエル議会が可決した差別的な法律も
批判した。この法律に従えば、パレスチナ人はイスラエル人と結婚
しても、イスラエルの国籍を獲得できいない。さらに欧州議会議員
は、世界の人権侵害の増加を糾弾した。なかでも米国では2001年
9月1日以降「テロとの戦い」で正当化される人権侵害が増えてい
る。




9月5日(金)

ラオ続投なしをめぐる議論

(ベルリン)連邦大統領ヨハネス ラオが2期目を務めない、と発表したことを受
けて、社会民主党と緑の党の有力者は、将来の大統領を女性にすることに賛成し
た。プラハ訪問中の連邦首相ゲアハルト シュレーダーは、社会民主党事務長オー
ラフ ショルツのこの提案を指示した。緑の党代表のアンゲリカ ベーアも、大統
領就任に強い意欲を示した。ラオ自身は自分の後継者選びをめぐる議論に、時期尚
早だと批判している。同時に彼は、自分が社会民主党と緑の党が連邦会議で過半数
を持っていないため、再選を断念したのだ、との推測を否定し、「そうする気にな
れなかっただけだ」と述べた。
自由民主党の動向が選挙では鍵を握っているが、同党首グイド ヴェスターヴェレ
は、他の国会議員を出している各党の党首と、人選について話し合いたい、と述べ
た。

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シュレーダー プラハで会談

(プラハ)独首相シュレーダーはドイツ人とチェコ人に対し、両国
関係を新たな段階に入れるよう呼びかけた。彼はチェコ首相シュピ
ドラとプラハで会談し、過去からは学ばなければならないが、過去
のせいで未来を壊してはならない、と述べた。1日のプラハ訪問の
最初に彼は、大統領クラウスと会談した。2002年3月に両国関係
が悪化した時にシュレーダーは、プラハ訪問を直前になって中止し
ていた。その前当時のチェコ首相ツェーマンは選挙戦の中で、ズデ
ーテンドイツ人はヒトラーの5番目の縦隊であったと評し、第2次
世界大戦後の追放を正当化していた。

独仏露 イラクの主権の迅速な回復に賛成

(ベルリン)独仏は、新イラク決議の米国案に対する批判を具体的
に明らかにした。独政府広報アンダは、独政府は仏政府同様、イラ
クの主権のできるだけ早期の回復を要求する、と述べた。プラハ訪
問中の首相シュレーダーはイラクが今後の見通しを立てることが重
要であるが、米国の決議案がイラクの将来に関する議論に影響を与
えたことは誰もが賞賛しなければならない、と述べた。露外相イワ
ノフも、修正を求めた。彼は、米国が国連にイラクでより大きな役
割を認める方針であることは歓迎した。国連安保理は金曜日に決議
案の審議を開始する。

EU外相 イラク情勢を議論

(ローマ)EUは、イラクのさらなる安定化のための共通の立場を
見いだせていない。ガルダ湖畔で開かれているEU外相会談の初日
には、このことが明らかになった。独外相フィッシャーは、イタリ
アのリヴァ デル ガルダの会議で、新たな戦略をとり、国連が中
心的な役割を果たすべく働きかけている。米政府の決議案をにらん
で彼は、イラクの安定のためにはこの案では十分ではない、と述べ
た。同時に彼は、独政府にはドイツ兵をイラクに派遣する気はない
ことを確認した。もう一つの議題はEU憲法である。小国を中心と
して、半年ごとに評議会議長を交代するやり方を、常設の議長団に
置き換えるという提案を拒否している。フィッシャーは間接的なが
ら、改革集会が提案した憲法案を骨抜きにすることがないように、
と警告した。




9月6日(土)

近東和平実現に大打撃 アッバス辞任

(ラマラ)パレスチナ首相マームド アッバスは辞任した。大統領ヤセル アラフ
ァトとの権力闘争の結果である。この事態は世界各国から、近東和平実現に大打撃
である、と見られている。アラファトは、穏健派と見られていたアッバスの後継者
を指名するために、3週間の猶予を持っている。アラファトがアッバスを任命した
のも、米国を中心とした大きな圧力を受けた後のことであった。アッバスは辞任の
理由として、パレスチナ執行部内部での対立と、イスラエルが和平計画を現実に実
行する用意が欠けていたことを挙げた。
パレスチナの両首脳の間で、主として安全保障組織の指揮権をめぐる争いが最後に
残った。この指揮権はアラファトにとっては、あいかわらず重要な権力維持の要と
なっている。

     その他のニュース

イスラエル アラファト体制を受け入れず

(エルサレム、ローマ)イスラエルはパレスチナ人が、大統領アラ
ファトが主導する政府を結成しないよう、警告した。イスラエル首
相シャローンの声明の中では、アラファトが再びパレスチナ当局の
支配権を得るような事態を承認することはない、とされている。こ
れはイスラエルがパレスチナ首相アッバスの辞任声明に応えたもの
である。EUおよびロシアも懸念を明らかにした。EU評議会議長で
イタリア外相フラッティニは、リヴァで開かれている外相会談の席
で、パレスチナの首脳部が不安定になって、危険が生じている、と
述べた。独外相フィッシャーは、和平実現が挫折することがないよ
う警告した。ロシア外務省は、近東危機がこれ以上後退することを
恐れている。

ハマス創設者ヤシン イスラエルの攻撃で負傷

(ガザ市)イスラエル軍は、モスレムのハマス運動の創設者にして
宗教上の指導者ヤシンが殺害の目標になっていることを認めた。ガ
ザ市を空から攻撃した際に、ヤシンがハマス指導部と会議をしてい
た建物を標的とした、とのことである。彼は軽傷を負い、他のハマ
スの幹部1名と、その他に10人以上も負傷した。軍の発表では、急
進派イスラーム組織に対する「容赦のない戦争」を行なう、と言及
されている。ハマスはイスラエル政府閣僚を狙った報復を行なう、
と威嚇している。

EU ハマスをテロリストと分類

(ローマ)EUは、急進派イスラームパレスチナ人組織ハマスの政
治部門も、テロリストと分類する方針である。この問題で合意が成
立した、とイタリア外相フラッティニはEU外相会談が開かれてい
るガルダ湖畔のリヴァで発表した。それによれば、ハマスはこれか
らテロリスト組織のブラックリストに載せられる、とのことであ
る。ハマスの武装組織エル・カッセム旅団は2001年12月に既にテ
ロリストに分類されていた。いつEUがこの決定を正式に下すかは
まだ未定である、フラッティニは述べた。今後のイラク対策をめぐ
る対立で、外相は統一方針を取りまとめる努力をしている。彼の情
報によれば、多国が参加する部隊は、これを求める国連の委託があ
って初めて、イラクに駐留が可能である、という点では合意が成
立している。




9月7日(日)

アッバス 辞任は最終的なもの

(ラマラ)パレスチナ首相マームド アッバスの辞任は近東の紛争地帯を、深い不
確定性の中につき落とした。彼が辞任を発表してから1日たった日曜日、自分の辞
任は最終的なものである、と述べた。公式には確認されていない報告書によれば、
パレスチナ大統領ヤセル アラファトとファタハおよびPLOの執行委員会は、イス
ラエルと米国の大きな圧力を受けて、今まで議会の議長を務めていたアーメド ク
レイをアッバスの後継者として任命する、と決定した。
一方多くの主要な政治家たちは、アラファトの国外退去を求めている。イスラエル
外務大臣シルワン シャロームは、アラファトは、自分の他にパレスチナの指導者
を持つことには甘受しないだろう、と述べた。

     その他のニュース

ラムズフェルド アフガニスタン国際保護部隊の拡大に賛成

(カブール)米国防省ラムズフェルドは、アフガニスタン国際保護
部隊の派遣をカブールおよびその周辺以外へ拡大することに賛成し
た。また彼は1日間のカブール訪問で長期間にわたって同国の安全
保障に責任を持たねばならない、と強調した。彼と一緒に記者会見
を行なった同国大統領カルザイは、タリバンの活動家がパキスタン
との国境地域に増えていることに懸念を述べた。数日前から急進派
イスラームのタリバンと米国が指揮する連合軍が慟哭南部で激しい
戦闘を行なった。ラムズフェルドはカルザイに、米国は戦争で荒廃
した同国の再建の支援を続ける、と約束した。

カルザイ 憲法制定の集会を延期

(カブール)アフガニスタン大統領カルザイは、憲法制定集会の開
会を2カ月間延期した。カルザイはこの決定で集会の議員の要求に
対して応えるつもりである、と彼の広報は発表した。要求とは、で
きるだけ多くの国民と話し合えるように時間的な余裕を持てるよう
に、というものである。いわゆるローヤ ジルガは、12月中旬に
始まる予定である。この延期のため、2004年6月に計画されてい
た国会議員選挙が実際に行われるかどうかは未定である。

イラクの英軍増強へ

(バグダッド)英国はイラクに派遣している軍を増強する。キプロ
スからイラクに到着した120人の兵士が、同国南部石油輸送管を守
るのに協力する。英国は米国のもっとも密接な同盟国として、今ま
でイラクに約11,000人の兵士を保有している。首相ブレアはさら
に3,000人の派遣を検討している。土曜日には米国の輸送機が、バ
グダッドを離陸する際にミサイル数発の攻撃を受けた。軍部の情報
によれば、この種の攻撃を既に3回受けたが、また失敗であった。



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