10月13日〜10月19日のドイツのニュース



10月13日(月)

連立与党 改革に必要な独力での過半数は確保したと判断

(ベルリン)社会民主党と緑の党の連立与党の首脳は、労働市場改革に関する争点
を取り除いたが、この結果、この計画に批判的な勢力が連邦議会での承認すること
を可能にした、と見ている。社会民主党事務長オーラフ ショルツと緑の党代表ラ
インハルト ビューティコファーは、連邦首相ゲアハルト シュレーダーとの審議
後、失業手当と生活保護の一本化は金曜日に連邦議会で両党だけの賛成で可決され
ることに自信をのぞかせた。連立両党の意向では、失業者は毎年200オイロの追加
控除を受けて、老齢年金の積立金の支払いから保護されることになっている。さら
に法解釈が確定し、それぞれの土地で決まっている賃金を下まわらない場合には、
短時間労働等による新たな雇用を得ることも期待できることになっている。

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年金の払込金 値上げの可能性

(ベルリン)年金問題では、連邦政府は2004年の払込金値上げを
もはや絶対に行なわない、とはしていない。政府公報アンダは、来
週日曜日の閣議で、年金財源のあらゆる問題や、2005年から始ま
る年金に対する課税をどのように行なうかを話し合う、と述べた。
ドイツ工業会や商工会議所は、給与付随費用の値上げを避けるため
に、今後3年間年金額を凍結するように求めていた。年金額の増額
は今後数年はもう財政的に不可能である、と取締役会代表のヴァン
スレーベンは新聞に述べた。年金および社会保証給付の削減に反対
して、数千人の高齢者がベルリンでデモを行なった。

トルコ軍 イラクの派兵地域を調査

(アンカラ)最大1万人の兵をイラクに派遣する予定地域として、
トルコ参謀本部は、バグダッド北西の2つの地域を挙げたが、精確
な兵力についてはまだ決定されていない。まだ参謀本部はイラク北
部のクルド人に対して、トルコのトラックに攻撃を行なわないよう
警告した。派兵の開始時期についてはまだ公表されていない。トル
コ政府は現在、派兵のあり方について米国と交渉している。イラク
政府と同国北部のクルド人は、再びトルコ軍の駐留を拒否した。ク
ルド人は、トルコ政府がクルド人の自治に対して厳しい措置を取る
ための機会として利用するのではないか、と恐れている。

EU イラク再建に2億オイロを支出

(ルクセンブルク)EUはイラク再建に2億オイロを準備する方針で
ある。これはルクセンブルクのEU外相会談で決定された。EUはこ
の資金を10月23日と24日にマドリードで行われる支援国会議で
2004年末までの資金として提供する方針である。各国外相は、EU
はすでに7億3千万オイロをイラクの人道支援のために支出してい
ることを強調した。また近東情勢に関して各国外相は静観できな
い、との立場を示し、特にパレスチナ政府の組閣が遅々として進ま
ないことを批判した。また彼らは明確な言葉でイラン政府に対し、
人権を守るように求めた。この他にこの会議では、今週末ブリュッ
セルで行なわれるEU首脳会談の準備と欧州憲法案について、話し
合いが行なわれた。




10月14日(火)

連立与党 ハルツ委員会の改革案で過半数の賛成を確保した模様

(ベルリン)連邦首相ゲアハルト シュレーダーは、金曜日連邦議会で、自らの改
革路線に過半数の賛成が得られる見込みである。社会民主党の会派は予備投票で、
いわゆるハルツ労働市場改革案に賛成の方針を示した。緑の党にはどのような投票
するのかを決めていない連邦議会議員が1人だけいる。シュレーダーはこれに関し
て極めて満足している、と述べた。社会民主党と緑の党の会派幹部はこれに先立
ち、連立与党内部の批判勢力を満足させるため、改革案の修正を行なうことで合意
していた。彼らは中でも、ハルツ委員会が提案していた、就職希望者に対する要求
に関する規則を緩和することを約束していた。

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CDU/CSU 労働市場改革で譲歩の方針

(ベルリン)連立与党の労働市場改革案が前進する中、野党キリス
ト教民主、社会同盟は調停作業を行ない、会派内部の批判勢力に妥
協する方針である。これは同会派の国会の運営役カオダーが予告し
たことである。彼は特に、仕事につく際の要求に関する規則を緩和
することに反対していた。

金属労組 社会福祉改革の改善を要求

(ハノーファー)金属産業労働組合は第20回労組会議の冒頭で、
連邦政府の社会福祉改革を改善するよう求めた。連帯の原則を、社
会福祉国家の立て直しを進める中でもっとも重要な基準にしなけれ
ばならない、と第2議長フーバーはハノーファーでの開会演説で述
べた。また彼は、社会福祉面でつりあいが取れた改革政策だけを、
同労組と人々は支持できる、とも述べた。一方彼は、政治が協約自
主権に介入しないようにと警告し、協約自主権は本質的にドイツの
産業界が成果を挙げるのに本質的な貢献をしてきた、と述べた。5
日間の会議では約600人の代議員が土曜日まで約700の動議を審議
する。争点となるのは、社会福祉と労働協約に関する方針である。
連邦首相シュレーダーは水曜日にこの会議に出席することになって
いる。

バグダッドのトルコ大使館 攻撃を受ける

(バグダッド)イラクの首都にあるトルコ大使館の前で自殺攻撃が
行なわれた。数人が負傷した。米軍の情報によれば、犯人は自分の
車で爆薬を爆発させて死亡した。彼はその車で大使館の敷地の中に
入り込もうとしていた。トルコ外相ギュルはこの攻撃を非難した。
トルコ国会は先週、イラク安定化のために最大1万人の兵士を隣国
イラクに派遣することに賛成していた。米国が設置したイラク移行
政権は繰り返し、トルコ軍のイラク領土内への派兵に反対してい
た。




10月15日(水)

米国人 ガザ地区で初めて殺害される

(ガザ市)イスラエルの米国大使館の自動車輸送トラックが爆弾攻撃を受けた。こ
れによりガザ地区で米国人3人が死亡、1人が負傷した。犠牲者の中には武装した
治安維持担当官も含まれている。この爆弾は、パレスチナの警察自動車が警護する
トラックが交差点に入った時に、爆発した。米国人がパレスチナ人自治区で死亡す
る攻撃が起きたのは初めてである。これより数時間前、米国はニュー ヨークの国
連安全保障理事会で、西ヨルダンランドの問題になっている封鎖柵の建築をしてい
るイスラエルに対する非難決議に対して、拒否権を発動してこの成立を阻止してい
た。イスラエルの米国大使は犯行後、すべての米国人に対しガザ地区から立ち去る
よう求めた。パレスチナ人の指導者ヤセル アラファトと首相アーメド コレイ
は、この攻撃を非難した。急進派組織ハマスとイスラム聖戦は、この攻撃に参加し
たことを否定している。

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米国 批判にもかかわらずイラク決議を採決の方針

(ニュー ヨーク)安保理で拒否権を持つ大国の間でなお留保する
国があるにもかかわらず、米国はイラク新決議を早期に採択するよ
う迫った。米国の外交官によれば、この水曜日にも米国政府が作成
した4つ目の決議案を採決する方針である。独仏露が求めているの
とは異なり、この提案には主権をイラク人に移譲する日程は含まれ
ていない。ロシアはこの提案を批判し、決議の塩基を求めた。独外
務省公報は、この決議案は正しい方向への一歩であり、ドイツは同
意が得られることを望んでいる、と述べた。

イラクの選挙 2004年に実施

(クアラ ルンプール)米国が設置したイラク行政評議会は、来年
に選挙を実施する方針である。マレーシアで開かれているイスラー
ム会議組織の会合に出席している同評議会議長アラウィは、選挙は
必ず2004年にお行なう、米国が指揮する占領軍の撤退に向けた日
程の枠組みを確実に実施することが、イラク人に課せられた課題で
ある、と述べた。米国が国連安保理に提出したイラク決議案には、
暫定行政評議会は12月15日までに憲法の制定と選挙の実施時期を
確定する、との内容が含まれている。

連邦政府 クンドゥス派兵を承認

(ベルリン)連邦政府は、最大450人のドイツ兵をアフガニスタン
北部のクンドゥスに派遣することに賛成した。同時に内閣は、国際
アフガニスタン保護部隊へのドイツ兵の参加を1年間延長すること
も決定した。兵士はクンドゥスでは支援組織の隊員の保護を主とし
て行うことにしている。連邦議会は来週この任務について決定す
る。承認は確実視されている。一方国防省公報は、国防軍の部隊が
他のアフガニスタンの州に投入される可能性もあり、その際にはと
くに来年行われる選挙期間中に治安を維持することになる、と発表
した。




10月16日(木)

国連安保理 全会一致でイラク決議を承認

(ニュー ヨーク)イラク決議の米国案は数回に渡って修正を行なったものの、批
判を受け続けたにもかかわらず、国連安全保障理事会は全会一致でこの文言を採択
した。その中では、米国が設置したイラク統治評議会に対して、12月15日までに
選挙および憲法策定に向けた時間を示した計画を提案するよう求めている。この決
議によって、米国の指揮下でイラクに多国籍部隊を置くための道が示された。ドイ
ツの国連大使ギュンター プロイガーはニュー ヨークで、ドイツ、フランス、ロ
シアは、情勢を安定させるのを妨害しないように、賛成に踏み切った、ただし、イ
ラク再建のために兵士を送ったり、これ以上の財政支援を行なう用意はなく、権力
をイラク人に移譲する時期に関して、拘束力のある取り決めは結局含まれていない
のは残念だ、と述べた。

     その他のニュース

EU 国連安保理でイラクに関する投票結果を歓迎

(ブリュッセル)EU委員会は、国連安保理での全会一致の投票を
歓迎した。EU公報は、この決定は来週マドリードで開かれるイラ
ク支援国会議によい影響を与える、と評した。シリアは、この地域
全体の情勢に対して積極的な効果を与えることを望んでいる、と同
国国連大使ファシアル メクダドは述べた。シリアがどのように投
票するかは、独仏露及び日本との話し合いの後、決定された、とも
語った。

EU憲法をめぐる対立で動き ただし突破口は見いだせず

(ブリュッセル)EU加盟国および加盟予定国の首脳は、対立のも
とになっている将来の欧州の憲法に関して、慎重に意見を擦り合わ
せたが、突破口を見いだすには至らなかった。にもかかわらず独首
相シュレーダーは、EU首脳会談の初日に満足しており、EU憲法を
12月前に完成させるとの期待をもって臨んだ、と述べた。同時に
彼は、憲法集会ですでに合意に達した妥協案を再び持ち出すことが
ないように、と警告した。あいかわらず、ヨーロッパ理事会での票
の分配とEU委員会の構成について、議論になっている。

トリシェ EU中央銀行新総裁に

(ブリュッセル)EU各国の首脳は期待通り、フランスの発券銀行
トリシェを、次期欧州中央銀行総裁に決めた。これはブリュッセル
で開かれているEU首脳会談に参加している外交官筋の情報である。
トリシェは61歳で、11月1日に退任する現職のオランダ人のドゥ
イセンベルクの後任になる。財政の世界ではトリシェは高い評価を
得ている。彼は国立リヨン銀行の粉飾決算をめぐる裁判に巻き込ま
れているため、長い間彼がこの職に着くことができるかどうか、は
っきりしなかった。6月18日の裁判で彼は無罪になったため、総裁
への道が開かれていた。




10月17日(金)

連邦議会 労働市場および税制改革を承認

(ベルリン)連邦議会は労働市場改革の中心となる法律を可決した。中でも失業手
当と生活保護の一本化、連邦労働施設の再編が重要である。両法案は、社会民主党
と緑の党が議会で多数を得た。この法律は、連邦首相ゲアハルト シュレーダーの
いわゆる2010年総合改革計画の核心部分をなしている。生活保護法の包括的改革
も可決された。これにより生活保護の乱用を防ぐとともに、規則で定められた金額
の算出が一本化された。ただしこれらの法律は、連邦参議院の賛成が必要である。
野党キリスト教民主、社会同盟と自由民主党は既に、これを両院協議会で取り消す
つもりである、と予告していた。さらに連邦議会はさらなる税制措置を可決した。
それにはいわゆる国家財政付随法も含まれている。この法律は、税制改革の次の段
階を2004年に前倒しして行なうことを定めている。これによって国民と企業は
218億オイロの負担減となる。

     その他のニュース

連邦参議院 健康保険改革法を可決

(ベルリン)連邦参議院は、議論を巻き起こしていた健康保険改革
を前進させる道を開いた。キリスト教民主、社会同盟が多数派であ
る参議院は、連邦政府とキリスト教民主、社会同盟の間で交渉が続
けられていた妥協案を賛成多数で可決した。この改革では、法定健
康保険の払込金の割合を、現在の平均14.4%から、来年は13.6%
に、そして2006年には約12%に引き下げることになっている。同
時に被保険者には、より高額の追加支払いが課せられる。一方参議
院は、連邦政府が計画していた労働市場改革の重要部分を差し止め
た。参議院は、失業手当の削減と、解雇通告からの保護の緩和はま
だまだ十分ではない、と判断しており、これに関する連邦議会の決
定の撤回を実現する方針である。

年金保険 記録的な赤字

(ベルリン)被雇用者は、来年の年金保険の払込金の値上げに備え
なければならない。連邦社会福祉省は、約80億オイロの追加赤字
が発生するとの算定を正式に確認し、対策が取られなければ、払込
金の割合は現在の19.5%から20.3%へ増加することになる、と発表
した。連邦社会福祉相シュミットは、今週日曜日に年金関係者の首
脳会議を開いて、対策を提案する、と述べた。この会議には、連立
与党と会派の代表、閣僚が出席して、年金問題について審議する方
針である。キリスト教民主、社会同盟は、政府に対して年金政策を
修正するよう求めた。キリスト教社会同盟の健康保険問題の専門家
ゼーホーファーは、計画されている首脳会談は、年金の数ヶ月間延
命させる「緊急手術」以外の何者でもない、と述べた。

EU首脳会談 景気は回復の兆しがあると見る

(ブリュッセル)EU各国の首脳は、ヨーロッパでは景気がはっきり
と回復する方向にある、との見方をとっている。景気回復を続ける
ために、欧州理事会は交通網、電力供給網、電子通信網の早期設立
および拡大、研究開発分野への投資の強化を行なう方針である。ブ
リュッセルでの首脳会談で、各国首脳は基本的に景気対策に賛成
し、通貨安定法を尊重しつつ、できるだけ早期に実施されるべき
だ、と述べた。その際、特に民間の資本が動きやすくすることが必
要であるとした。独首相シュレーダーは、連邦議会で採決があるた
め、首脳会談の2日目には参加しなかったので、仏大統領シラクが
ドイツの代表も務めた。




10月18日(土)

連立与党 年金をめぐる譲歩で論議

(ベルリン)年金をめぐる議論は、年金の財源に巨額の赤字がでたため、まだ続い
ている。社会民主党と緑の党の連立は、老齢年金の削減するか年金保険の払込金の
割合を高めるかで議論を行なっている。両党の非公開会議を明日に控え、特に社会
民主党左派の代表は、払込金の割合を少し上げることに賛成している。緑の党は、
払込金の値上げを阻止するために、年金の切り下げを甘受する方針である。一方連
邦社会福祉大臣ウラ シュミットは、年金の払込金を19.5%で安定させるという目
標をまだ放棄していない。日曜日に開かれる非公開会議では、職業訓練中の期間を
今後は年金算出に含めない、との決定が下される、と新聞では報じられている。今
までは、それぞれの被雇用者に3年が加算されていた。

     その他のニュース

CDU/CSU 政府の年金緊急措置を支持しない方針

(コットブス)キリスト教民主、社会同盟は、政府の年金緊急対策
を絶対に支持しない、とキリスト教民主同盟党首メルケルは述べ
た。現在の年金の財政状態は、ひとえに社会民主党と緑の党の連邦
政府の無残な政策がもたらしたものである、とコットブスで開かれ
ている青年同盟ドイツ会議に出席している彼女は述べた。また彼女
は連邦政府が、年金に関する議論で、ほころびを繕う作業ばかりし
ないよう警告した。

自民党党首 政府の改革に反対して野党連合を結成する方針

(ベルリン)自由民主党党首ヴェスターヴェレは、連邦議会で前
日、労働市場と社会福祉の改革案が採択されたのを受けて、キリス
ト教民主、社会同盟との野党首脳会談を行なおうと呼びかけた。今
重要なのは、両院協議会での交渉の戦略をお互いに調整することで
ある、と新聞で述べた。キリスト教社会同盟党首シュトイバーとキ
リスト教民主同盟副党首ベーアはこの提案を支持する意向を示して
る。両党は金曜日既に、連邦議会で議決された改革を、連邦議会の
連邦参議院の両院協議会で無効にする方針である、と述べていた。

ドイツ精鋭部隊 アフガニスタンから撤退との報道

(ベルリン)ドイツ精鋭部隊特別攻撃隊は、アフガニスタンでの2
年間の活動を終え、ドイツに帰国する、と雑誌が報道している。約
百人の兵士は今後は米国が主導する軍事作戦「不朽の自由」の枠組
みの中での戦闘には参加せず、首都カブールの北東地域での偵察に
参加するが、この任務は特別攻撃隊の特徴には合致しない、と部隊
の指揮官の言葉を引用して報じている。国防省はこの報道について
論評しない方針であった。




10月19日(日)

連立政府 年金の払込金を値上げせず 年金額の増額なし

(ベルリン)年金の会計に巨額の不足が生じるため、年金額を大幅に削減する代わ
り、払込金のこれ以上の値上げを行なわないことになる。内閣と連立与党の会派の
幹部は、10億オイロに上る恐れがある赤字の補填措置に合意した。そのために払
込金の割合は19.5%に留まることになる。年金生活者は来年は年金額の増額はな
く、介護保険の払込金を支払わねばならない。連邦首相ゲアハルト シュレーダー
は、これは社会民主党と緑の党との連立政権ができて以来もっともつらい決定であ
るが、これは支持できる決定である、と述べた。連邦憲法裁判所が求めた年金への
課税は2005年から段階的に導入されることになる。老齢年金の払込金はその時点
で非課税となるが、高齢者の所得にも税が課されることになる。

     その他のニュース

CDU/CSU 年金削減に協力しない方針

(ベルリン)キリスト教民主同盟党首メルケルは、連邦政府の年金
の会計安定化策を厳しく批判した。年金額を据え置き、介護保険の
払込金の値上げを同時に行なうことで、来年の年金は実質的に始め
て下がることになるが、キリスト教民主、社会同盟はこれに協力し
ない、と述べた。ただし長期的な措置では協力する可能性を否定し
なかった。社会福祉同盟VdKも同様の批判を行ない、年金生活者が
これほど図々しく会計に協力を求められたことはかつてない、と述
べた。自由民主党党首ヴェスターヴェレは、ほころびを繕う措置で
ある、と述べた。一方、使用者団体の会長フントは、賃金付帯費用
を上昇させることなく、健康保険改革の負担を無駄にしないために
は、この措置は絶対に必要であるが、年金保険の財政を長期的に維
持するためには、これでは不十分である、と述べた。

ブッシュ 北朝鮮を攻撃しない条約を結ぶことはない

(バンコク)北朝鮮の核計画をめぐる対立の中で、米大統領ブッシ
ュは、北朝鮮政府が求めている攻撃を行なわない条約を結ぶことは
ない、と再び述べた。米国は北朝鮮に進攻するつもりはない、とタ
イ首相シナワトラとバンコクで快男子多彩に述べた。中国大統領胡
は、中国政府は北朝鮮と核計画に関する新たな会談を行なうよう努
力をしている、と述べた。月曜日にはタイの首都バンコクでアジア
太平洋公開討論会APECの首脳会談が始まる。この会議にはブッシ
ュも出席する。

教皇 マザー テレサを福者の列に加える

(ローマ)教皇ヨハネ パウロ2世は、ピエトロ広場に集まった約
30万人の前で、修道女マザー テレサを福者の列に加えた。この
式典は、教皇の在位25年式典が最高潮に達する終わりの部分で行
なわれた。1997年に死去したマザー テレサは1950年インドの
カルカッタで、修道団「隣人愛の伝道師団」を設立した。1979年
に彼女はその仕事に対して、ノーベル平和賞を受賞した。教皇は彼
女を現代のもっとも重要な人物の一人と評価した。彼女を福者の列
に加えられるように、教皇は今までは長い時間かかっていた手続き
を大胆に簡略化した。インド司祭会議会長トッポは、彼女が福者に
加わったことが、各宗教の和解に役立つことを望む、と述べた。



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