10月13日〜10月19日のオーストリアのニュース



10月13日(月)

     国外ニュース

セルビア人とアルバニア人の会談 ウィーンで

ベオグラードの正式の使節が午前早くにウィーンに到着し、コソヴ
ォ代表部との第1回直接会談に参加する、とセルビアの放送局は報
道した。この前数時間に渡って、この使節のウィーン訪問に関して
は不確実な情報が乱れ飛んでいた。国連の使節代表ハリ コルケリ
がコソヴォ代表と共に訪れる方針を変更した後、問題が浮かび上が
っていた。コソヴォ首相バジラム レクスヘピがウィーンを訪問し
ないことにしたため、コルケリはこの決定を行なっていた。この措
置によりコソヴォ代表部からは2つの少数派の代表が抜け落ちるこ
とになっていた。

     国内ニュース

亡命法 内務委員会で討議

連立政府の予定によれば、国民評議会の内務委員会は今日、問題に
なっている亡命法を来週の総会で決議するために、仕上げを行なう
ことになっている。内務大臣エルンスト シュトラサー(国民党)
はこの前さらなる修正を行なう、と予告していた。ただし野党と、
支援組織はこの法案はまだかなり不十分である、としている。




10月14日(火)

     国外ニュース

アゼルバイジャン 新大統領選挙

アゼルバイジャンでは水曜日大統領選挙が行われる。現在大統領を
務めるハイダル アリエフ(80歳)は30年近く大統領を務めてお
り、今回の選挙には立候補していない。8人の候補者のうち有力な
のは彼の息子イルハム アリエフ(41歳)で、生死に関る病にか
かっている父がしばらく前に首相および政治的な後継者として指名
した人物である。彼は選挙戦で、主として石油の豊富な同国の経済
成長に尽力する方針を述べた。欧州安保協力機構と欧州会議は約
600人の監視団を派遣した。合わせて約410万人の有権者が、カス
ピ海に面する同国の5千を越える投票所での選挙に臨む。

     国内ニュース

元閣僚フォルスティンガーに鉄道の不動産売却を任せる方針

元交通大臣モーニカ フォルスティンガー(自由党)に、オースト
リア鉄道の不動産のうち優良なもの百件を活用するよう指示を受け
た、と鉄道労働組合の幹部ウィルヘルム ハーバーツェットルは昨
日午後テレヴィ番組で述べた。経営側も、通信社の質問に応えて、
同様の計画があることを認めた。経営陣によれば鉄道社長リュディ
ガー フォルム ワルデは既にフォルスティンガーとの契約に署名
した、とのことである。彼は午後推そうにもまだ態度表明を行なわ
なかった。フォルスティンガーは監査役会会長フランツ ロットマ
イアーの支持を受けた、とのことである。ただし原則的には、この
契約は監査役会の承認を得る必要はない、と当局者は語っている。




10月15日(水)

     国外ニュース

米国 イラク新決議の採決を要求

国連安保理でのイラク新決議の採決を行なう直前になって、米国は
承認に必要な15カ国の内少なくとも9カ国の賛成を得られることに
自信をのぞかせた。米国代表はこれ以上の修正要求をはねつけた。
米国の情報によれば、米国は最後の段階になって、いくつかの理事
国を自分の側に引き込む努力を行なった、とのことである。

     国内ニュース

鉄道 円卓会議で合意に達せず

オーストリア連邦鉄道改革をめぐって水曜午後開かれた「円卓会
議」では、政府と鉄道幹部の間で意見の溝を埋めることができた。
ただし労働組合とはあいかわらず合意に達していない。これは交通
大臣フーバート ゴルバッハ(自由党)が会議後の記者会見で述べ
たことである。鉄道改革を来年軌道に乗せるための日程を変更する
つもりはない、と彼は述べた。人事を担当する会社の資金に関して
と、オーストリア鉄道の資産の分割問題での、新たな建設および現
状維持でどこに境目を設けるかについては今後話し合う、と彼は述
べた。それ以外の問題に関しては、改革は既に固まっている、と交
通政務次官ヘルムート クーカッカ(国民党)は述べた。




10月16日(木)

     国外ニュース

EU首脳会談 憲法の審議を終了

EU加盟国と加盟予定国の首脳は金曜、ブリュッセルで首脳会談を
再開する。外務大臣および大蔵大臣が出席している2回目の作業部
会では、首脳会談の結論の取りまとめが行われる。ドイツの代表は
フランス大統領ジャック シラクが務める。独首相ゲアハルト シ
ュレーダー(社会民主党)と外務大臣ヨシュカ フィッシャー(緑
の党)がベルリンの連邦議会で改革法案の採決に主席するためであ
る。イタリア首相シルヴィオ ベルルスコーニは、イタリアが議長
国であるため、首脳会談の成果を報道機関に発表する。

     国内ニュース

株式保有 委員会で話し合い

一部は非合法であると報道された閣僚の株式保有をめぐる騒動で、
国会は金曜日に原因究明に取り掛かる。国民議会の幹部会である国
会各党の調整委員会では、国民議会議長アンドレアス クホール
(国民党)が、対立を招いているこの法律の改定を提案する。その
後、大臣が自分の株式保有を本来報告しなければならない委員会が
開かれる。この委員会では、大蔵大臣カール・ハインツ グラサー
の事後報告が行われる。




10月17日(金)

     国外ニュース

ボリヴィア大統領 まもなく辞任の模様

数週間に渡ってデモが続いていたボリヴィアで、大統領ゴンザロ 
サンチェス デ ロザダは辞任をする模様である。彼は今日危機対
策会議を開いている議会に対して伝える「愛国的決定」の予告によ
れば、周囲のものの話では、サンチェスは辞職する意志を固めてい
る。連立与党の国会議員によれば、大統領は既に辞任を宣言し、議
会に対し文書の形で正式に辞職を表明し、暫定大統領には副大統領
カルロス メサが任命されている、とのことである。これより前に
ラジオは、サンチェス デ ロザダの辞任の意向を報じていた。政
府公報はただ、大統領は顧問と話し合っている、とのみ発表した。

     国内ニュース

ティロール州 国民党と社民党連立結成

ティロール州の新政権は、国民党と社会民主党の連立政権になるこ
とが固まった。州の新閣僚に関しては、州首相で国民党党首のヘル
ウィヒ ファン スターは全く情報を発表していない。週末を使っ
て国民党内部で集中的に話し合いが行なわれ、月曜には国民党議員
団は正式に人事問題を採決するとのことである。同意党内部での意
見の不一致を示唆するものとして、農業連盟会長アントン シュタ
イクスナーは、投票を喜ばず、会議場を立ち去ったことがある。一
方社会民主党は金曜日に会合を持ち、連立与党入りをめぐる投票を
行なったが、反対はわずか1票であった。




10月18日(土)

     国外ニュース

パレスチナ人4人 イスラエル兵に射殺される

イスラエル兵士は昨日パレスチナ人自治区で衝突し、4人を殺害し
た。うち1人は17歳の生徒であった。ガザ地区南部のラファにある
難民収容所で、パレスチナ人と兵士が激しい交戦を行ない、朝のう
ちにパレスチナ人3人が死亡し、19人が負傷した。この中には戦闘
に参加していない女性1人と、ハマスの武装組織の現地指揮官が含
まれている。西ヨルダンランドでは、ナブルスとトゥルカレムで衝
突が発生した。こちらではイスラエル兵が、投石を行なう数百人の
若者に発砲した。医者の話では、この衝突で17歳のパレスチナ人
が死亡し、2人の若者が負傷した。

     国内ニュース

政府改造か? 自由党閣僚ケルンテン州に集合

今週末にケルンテン州に、自由党連邦政府のほぼ全員が滞在してい
る。公式の集合の予定日であった。同州首相イエルク ハイダー
(自由党)が求めていた政府改造が背景にあるものとみられる。ハ
イダーの広報カール・ハインツ ペトリッツは、「週末にはおそら
く何の決定も下されない」と強調した。政務次官ウルスラ ハオプ
ナーは、自分の兄弟の代わりに試験計画「自宅で年をとる」を説明
した。政府改造に関して彼女は「これを報道機関を通じては多分発
表しない」と述べた。ハイダーの姉妹である彼女は、社会福祉大臣
になるとの話が持ち上がっている。




10月19日(日)

     国外ニュース

西ヨルダンランドでイスラエル人に対する攻撃 死者3人

昨日武装パレスチナ人は、西ヨルダンランドでイスラエル軍の巡回
を攻撃し、兵士3人を殺害した。そのほかに兵士1人が負傷した、
とのイスラエル治安当局の情報がある。ラジオ イスラエルは、負
傷した兵士は3人である、と報じている。この事件はここ数ヶ月で、
西ヨルダンランドのイスラエル軍が受けたもっとも激しい攻撃であ
った。ガザ地区ではパレスチナ人が、イスラエル陣居住地域に向け
て多数のミサイルを発射した。

     国内ニュース

世論調査 首相の特別賞与は実質的に終わった

リンツの「市場」研究所のダーフィット プファルホーファーは、
世論調査の結果をまとめて新聞に公表したが、それには「ウォルフ
ガング シュッセルの首相としての特別賞与は事実上終了した」と
述べられている。それによれば、首相が直接選挙で選ばれるのであ
れば、国民党党首である彼には、オーストリア人のわずか23%だけ
が投票する、という結果がでた。3月に行なわれた前回の調査では
この数字は34%で、連立交渉中の1月の時点では53%であった。



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