11月3日〜11月9日のドイツのニュース



11月3日(月)

バグダッドで榴弾使用

(バグダッド)イラクの首都バグダッドは、いくつかの爆発に揺さぶられた。米軍
公報は、市の中心部で3ないし4発の擲弾筒が使用されたが、犠牲者および被害に
ついての情報は明らかにしなかった。
ロイター通信の報道によれば、ケルベラ市ではシーア派の聖域の近くで爆発がおこ
り、3人が殺害され、12人が負傷した。シーア派の聖職者の言葉によれば、駐車中
の車の中で爆弾が爆発したようだ、とのことである。

     その他のニュース

米大統領 イラクでの方針維持を強調

(ワシントン)米大統領ブッシュは、同国がイラクでの活動をヘリ
コプターの撃墜後も続行するとの決意を強調した。米国はひるむこ
とも、逃げ出すこともない、と日曜日に起き、少なくとも16人の
米兵が殺害された撃墜事件に関連して述べた。
襲撃事件で負傷した16人の兵士は、ラインラント・プファルツ州の
米軍病院に飛行機で運ばれた。

シュトルック 米国の軍事政策を批判

(ベルリン)連邦国防相シュトルックは、米国の軍事政策は、
NATOにとっては問題をはらんでいる、と述べた。彼は新聞が開い
ている伝統の公開討論会「国防軍と社会」の席上で、イラク戦争中
同様の「同意したものの連合」は、NATOに損害を与えるものであ
る、と述べた。このような連合は、NATOの同意に関する原則を究
極的に破壊するものであり、米国のイラクに対する措置が国際法上
正当なものであったかどうかも、問わねばならない、と述べた。

逮捕されたユコス社社長 職を退く

(モスクワ)ロシアの石油会社ユコスの社長ホドロコフスキーは逮
捕されていたが、社長を辞任した。彼が発表した声明の中で、彼は
自分に向けられている攻撃から生じる事態を把握するために、同社
を去る、と述べた。ロシアでもっとも裕福な男と見られている経営
者の彼は、10月25日に逮捕された。検察は彼は重大な詐欺と脱税
の容疑をかけている。ホドロコフスキーの逮捕は、極めて影響力の
大きい経営者たちとロシア政府の間の権力闘争の現れである、とモ
スクワの専門家は解釈している。ホドロコフスキーは野党の自由主
義政党を支持していた。




11月4日(火)

ホーマン事件で国防相 特殊部隊隊長を解任

(ベルリン)反ユダヤ的であると批判された、キリスト教民主同盟所属の国会議員
マルティン ホーマンの演説をめぐって、国防大臣ペーター シュトルックは、国
防軍特殊部隊「特殊部隊特別攻撃隊」の隊長ラインハルト ギュンツェルを、緊急
措置として解任した。ギュンツェルは、ホーマンがドイツ統一の日に行なった演説
に関する手紙の中で、彼に祝辞を述べた。これにより、ギュンツェルが国防軍に対
し大きな損害を与えたことになる、とシュトルックは述べた。ホーマンは演説の中
で、1917年のロシア革命の間に行なわれた犯罪に関して、ユダヤ人が犯罪的な民
族である、と述べていた。
ドイツユダヤ人中央評議会は、民衆扇動の疑いでホーマンに対する告発を行なっ
た。

     その他のニュース

シュミット 2005年も年金の増額を行なわない可能性を認める

(ベルリン)社会福祉大臣シュミットは、2005年も年金受給者に
対する増額を行なわない可能性を否定しなかった。社会民主党に属
する彼女はベルリンで、できるのは徴収された額を分配することだ
けで、2004年および5年の経済状況がどのように推移するか知っ
ているものはいない、と述べた。いわゆる政府の年金緊急措置は、
来年は年金の増額を行なわない、との内容である。連邦議会はこれ
を木曜日に審議する。

イラクの国連代表 一時的に義務を免除

(ニュー ヨーク)8月にバグダッドの国連本部が攻撃を受けて22
人の死者を出した事件に関連して、イラクの国連の高官は、一時勤
務から外れた。これを発表したのはニュー ヨークの国連公報であ
る。この2人の職員が安全が確保できていない状況に責任があるか
どうかを調査する、とのことである。一方イラクの地下組織の戦闘
員による攻撃は続いている。バグダッドの米軍本部に対する榴弾に
よる攻撃で、少なくとも3人が負傷した。それより前にはイラクの
数ヶ所で攻撃が行なわれ、米兵2人、英兵1人、イラクの民間人2人
が殺害された。

グルジア選挙 野党勝利

(ティフリス)グルジアでは日曜日に国会議員選挙が行なわれた
が、選挙委員会は野党が勝利した、と発表した。今までの集計によ
れば、野党は投票の約7割を獲得した、とのことである。この情報
によれば、大統領シュワルナゼが率いる政党は、1999年の選挙と
比べて得票を半分に減らし、わずか約24%に留まった。首都ティフ
リスでは、数千人の野党支持者がデモを行なった。




11月5日(水)

教会の監督フーバー 公正な社会福祉改革を求める

ドイツプロテスタント教会評議会新議長ヴォルフガング フーバーは、社会福祉国
家の方向転換にあたっては、特に公正を重視するよう求めた。同教会は、窮乏に瀕
している人々や人間としての尊厳を守ることが問題になる場合には、政治的な議論
にも介入する、とベルリン・ブランデンブルク州の監督を務める彼は、トリーアで
行なわれた選挙後に述べた。彼は賛成多数で、ドイツにいる約2,650万人のプロテ
スタント教会の最高位の代表に選ばれた。彼の代理はテューリンゲン州監督クリス
トフ ケーラーが務める。
すべての政党が彼が新議長に選ばれたことにお祝いの言葉を述べた。連邦首相ゲア
ハルト シュレーダーは、フーバーは論争好きな思索家で、情熱ある説教師であ
る、と評した。

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ドイツの反テロ作戦 1年間の期間延長

連邦政府は、反テロ作戦「不朽の自由」の枠内での、国防軍の活動
の1年間延長を決定した。ただし兵士の数は800人減らして、
3,100人となる。緑の党の意向を受けて、核、生物、化学兵器対策
部隊は帰国する。ドイツの「不朽の自由」への参加の重点は、アフ
リカの角周辺の海路の監視である。さらに内閣はいわゆる航空安全
法案を承認した。この法律では、乗っ取られた飛行機や、軍備とし
て使用されようとしている飛行機にどんな場合に攻撃を加えてよい
かが初めて法律で定められる。この法案によれば、そのような場合
に国防大臣が命令を下す権限を有することになっている。

社民党 ホーマンのような人物はCDU/CSU内部には他にもいる

反ユダヤ的な発言を行なったため激しい批判を受けているキリスト
教民主同盟の国会議員ホーマンをめぐる政党間の対立は、まだ続い
ている。彼は特殊な人物ではない、と社会民主党は見ている。野党
キリスト教民主、社会同盟の国会議員の中には、同じよう中たちで
自らの意見を述べたものが他にもいるので、同党がホーマンと袂を
分かつことが特に重要なのだ、 と社会民主党の国会の会派執行部
長シュミットは述べた。同様のことを緑の党の執行部のベックも述
べた。一方国防相シュトルックは旅団の将軍ギュンツェルの解任を
正当化した。国防軍の兵士は将校であろうと一等兵であろうと、ナ
チの思潮に完成を送るのを容認することはできない、とシュトルッ
クは述べた。ホーマンは10月3日に行なわれた演説の中で、ユダヤ
人を「犯罪民族」と評していた。ギュンツェルはこの演説をはっき
りと賞賛していた。

市長 連邦参議院で抗議

全国の約2百人の市長が連邦参議院で、地方自治体財政の「皆伐ー
全面的切詰」に抗議した。今までなかった連邦参議院前での行動
で、市長たちは連邦議会および連邦参議院が、地方自治体の「壊滅
的な財政状況」をなんとか改善するように訴えた。彼らは、地方自
治体財政が壊滅し、連邦議会とキリスト教民主、社会同盟が多数を
持つ連邦参議院の間で「権力および党が遊戯に興ずる」ことがない
ように、と警告した。連邦参議院は金曜日に、地方自治体に有利に
なるよう修正された地方財政改革に関する法律について、採決を行
なう。連邦参議院はこの計画を拒否し、両院協議会が召集される見
込みである。




11月6日(木)

連邦議会 年金緊急対策法を可決

ドイツの約2千万人の年金受給者は、来年は今年より少ないお金でやりくりしなけ
ればならない。社会民主党と緑の党の連立与党の賛成で、連邦議会は連邦政府の年
金加盟金の安定化のための緊急法案を可決した。野党は政府の方針は、ほころびを
繕っているに過ぎないと非難し、断固としてこの法案に反対した。この緊急法は、
年金の額を2004年は増額しないことを定めているほか、年金受給者は介護保険の
払込金全額を支払わなければならない。新たに年金を受給することになった人は月
初めから月末まで、年金の支払いが延期される措置に関しては、連邦参議院の賛成
が必要である。社会福祉組織は、今日は年金受給者にとって真っ暗な日である、と
述べた。連邦政府の目標は、2004年の年金保険の支払いの割合を19.5%に据え置
くことである。

     その他のニュース

税収不足 予想以上に

連邦、州、地方自治体は、今までの予想より高額の税収不足を覚悟
しなければならない。労働関係者の秋の税収では、今年および来年
には約190億オイロの税収不足に達する。連邦大蔵大臣アイヒェル
は、減税を早期に実施する財源として、大幅な借款をあてるとの計
画を擁護した。一方野党は疑問をひょ明視、政府に対し代替財源を
真剣に提案するよう求めた。キリスト教民主、社会同盟が優勢な連
邦参議院は、金曜日に減税の早期実施に関する投票を行なう。アイ
ヒェルは、数値があいかわらずはっきりしないため、2003年修正
予算を再検討することも拒否している。

10月の失業者数 再び高い水準に

秋に若干景気が上向いたため、10月の失業者数は再び減少した。
連邦労働施設によれば、約415万人が失業中で、これは9月から
55,000人の減少である。ただし昨年の同月比では、22万人の増加
となった。同施設長ゲルスターは、自分が着手した労働市場改革の
成果が表れている、と述べた。ただし、労働市場情勢が好転した、
とは述べなかった。ただし職業訓練の市場に関する情勢はあいかわ
らず危機的で、職業訓練が新しい敏を迎えてから2カ月経っも、
24,000人の若者が職業訓練を受けられていない。

ポーランド兵 イラクで攻撃を受け初めて死亡

イラク占領軍に対する攻撃が引き続いているが、初めてポーランド
兵が死亡した。陸軍少佐がケルベラ近郊で攻撃を受け、死亡した。
第二次世界大戦が終わってから、ポーランド兵が戦争で死亡するの
はこれが初めてである。ポーランド大統領クワシニエフスキは、自
分が大統領に就任してからもっとも悲しい日である、と述べた。こ
のほかにも攻撃は行なわれ、米兵2人が死亡した。英兵1人がバス
ラ近くで交通事故で死亡した。米国が置いたナジャフ州知事エル 
マジャリは辞職した。水曜日に彼は、同地域での治安の悪化に抗議
するために、全面的なストが行なわれている、と宣言していた。ま
た、国連の情報によれば最後まで残っていた7人の国連職員は、バ
グダッドからキプロスに撤退した。




11月7日(金)

CDU/CSU 連邦参議院で税制改革案を否決

(ベルリン)産業界からの強い圧力を受けたにもかかわらず、連邦参議院は過半数
を占めるキリスト教民主、社会同盟の投票により、減税を来年に前倒しして実施す
ることを否決した。両党が政権を持つ各州が税制改革案に反対したのは、巨額の負
債の財源がきちんと確保されていないと考えたためである。連邦参議院は、妥協を
模索して、両院協議会に問題を委任した。数週間の話し合いが行われるものとみら
れている。連邦首相ゲアハルト シュレーダーは、早期に合意に達するよう求め、
12月上旬までに決着をつける必要がある、と述べた。連峰参議院で多数を占める
キリスト教民主、社会同盟は、連邦議会で社会民主党と緑の党の連邦政府が提案し
ていた地方自治体財政改革、税に関する犯罪者への恩赦、たばこ税増税に関する法
案にも待ったをかけた。

     その他のニュース

イラクでヘリ墜落 米兵6人死亡

(バグダッド)米軍のヘリコプターがイラクの都市ティクリット近
郊で墜落し、米兵6人が死亡した。軍の公式発表では、今までのと
ころ、このヘリが撃墜されたのか技術的な故障で墜落したのかはは
っきりしていない、と述べた。モスルの東では、米軍のトラックが
榴弾で攻撃された。軍部の情報によれば、この事件で米兵1人が死
亡し、6人が負傷した。同市の中心部のホテルの近くで爆弾が爆発
し、3人の兵士が負傷した。一方米大統領ブッシュは、イラクおよ
びアフガニスタンでの軍事活動のために870億ドルを越える支出を
するための書類に署名した。イラクでの抵抗が強まっているため、
トルコ政府は議会による承認を得ているにもかかわらず、兵士を派
遣しない、との決定を下した。

イスラエル軍 パレスチナ人6人を殺害

(ガザ市)イスラエル軍はガザ地区および西ヨルダンランドで起き
た何件かの衝突事件で、合わせて6人のパレスチナ人を殺害した。
西ヨルダンランドのジェニンとナブルス近郊の難民収容所では、パ
レスチナ側の情報によれば、アルアクサ旅団の2人が殺害された。
医師の話によれば、ガザ地区にある閉鎖地域では、11歳の少年が
戦車からの攻撃で死亡した他、兵士たちは南部で爆弾を設置しよう
としていた2人を殺害し、さらに1人のパレスチナ人が、ガザ地区
中部のエル メサデル村で起きた銃撃戦で死亡していた。

武装集団 マニラ港の塔を占領

(マニラ)フィリピンの首都マニラでは、武装した数人が、国際港
の管理塔を一時的に占領した。現地のラジオ局の報道によれば、ま
もなくこの占拠の首謀者と追随者の1人は治安部隊に射殺された。
元空軍大差がおこしたものでラジオを通じて発表した声明の中で、
自分はテロを起こすのではなく、フィリピン政府の腐敗と戦うの
だ、と述べていた。7月下旬にも約3百人の兵士がマニラの商店街
にたてこもり、大統領アロヨの辞任を求めていた。交渉後彼らは要
求を断念した。




11月8日(土)

バグダッドで榴弾爆発

(バグダッド)イラクの首都バグダッドの中心部は、爆発に揺れた。米軍公報は、
米国の行政府の南で擲弾筒が発射されたが、建物からはかなり離れた地点に打ち込
まれた、と発表した。警察の情報によれば、負傷者はいない、とのことである。バ
グダッド訪問中の米国副外務大臣リチャード アーミテイジは、米国はイラクで蜂
起に直面しており、この蜂起は国境近くでは戦争に発展しかねない、と述べた。
これより前、ティクリットの米軍部隊は、蜂起を行なっている部隊が潜伏している
と見られる場所を爆撃した。この攻撃は、ヘリコプターの墜落で6人の兵士が死亡
したことに対する報復である。米軍は、このヘリコプターは撃墜されたものと見て
いる。ファルージャでは爆薬が破裂し、米兵2人が死亡した。

     その他のニュース

アラファト 組閣をめぐる対立でみずからの意向を押し通す

(ラマラ)新パレスチナ政府の組閣をめぐる対立は終了した模様で
ある。新内相にはビラウィが就任する。ビラウィは、長年にわたっ
てパレスチナ大統領アラファトの信任を受けてきた人物である。首
相クレイアは内相にはもともと将軍ユセフを据える方針であった。
アラファトは、国家安全評議会議長として、秘密情報部、大統領近
衛兵、その他の治安局員に対する指揮権を保有している。新政府は
来週始めに議会に搭乗することになっている。一方パレスチナ人居
住地区での暴力は続いている。西ヨルダンランドのジェニンでは衝
突が起こり、イスラエル軍はパレスチナ人1人を殺害した。ガザ地
区北部では、イスラエル兵がパレスチナ人2人を射殺した。

モーリタニア選挙 大統領タイア勝利を宣言

(ヌアクショット)モーリタニアでは大統領選挙が行なわれ、現職
のタイアが再選された。同国内務相の発表によれば、19年前から大
統領を務めているタイアが、投票の67%を獲得した。最大の対立候
補ハイダラは、自由主義改革派とイスラーム原理主義空の支持を得
たが、19%の票しか獲得できなかった。ハイダラは1979年から
1984年まで、北西アフリカの同国の大統領を務めていた人物で、
政府は選挙で不正を行なったと批判し、選挙結果を否定した。

ウガンダで60人以上が殺害

(カンパラ)ウガンダ北部では、反乱勢力と見られるいわゆる「主
の抵抗軍」が流血の惨事を引き起こした。村人60人以上が殺害さ
れた、とカトリックの聖職者が伝えている。ウガンダ軍は、反乱勢
力はリラ地区で行動を起こし、彼らの指導者が死亡したことに対し
報復を行なおうとしているのではないか、と見ている。「主の抵抗
軍」はウガンダ最大の反乱勢力で、15年前から大統領ムセヴェニと
戦っている。彼らは、キリスト教に基づく政府を設立するべく努力
している。




11月9日(日)

リヤドでの自殺攻撃で少なくとも11人が死亡

(リヤド)サウジ・アラビアの首都の外国人居住区で自殺攻撃が行なわれた。犯人
は少なくとも11人を巻き添えに爆死した。国営通信社SPAの報道によれば、死者
の中には、サウジ・アラビア、スーダン、エジプトの国民が含まれている。負傷者
は120人以上に上った。攻撃は深夜発生した。治安部隊の制服を着た犯人が、監視
人がいたにもかかわらず住宅地への道へ入り込み、少なくとも1台の爆薬を積んだ
車を持ちこんだ。同国内務省は、この攻撃を行なったのはアル カイダ組織であ
る、としている。ドイツ外務大臣ヨシュカ フィッシャーは、「憎悪すべき」テロ
高位である、と述べた。
米国は土曜日にすでに、サウジ・アラビアの同国代表部がテロの目標になっている
との警告を出し、これを閉鎖していた。

     その他のニュース

日本の連立与党 再び絶対多数を獲得

(東京)日本の国会議員選挙で、首相小泉が率いる連立与党は再び
絶対多数を獲得した。公式結果によれば、3党による連立が衆議院
の480議席のうち275議席を獲得した。この数はこれまでよりも
12議席少ない。小泉の自由民主党は10議席失い、今までの選挙で
単独で得ていた絶対多数を失った。一方最大野党社会自由主義をを
指向する民主党は、40議席増やして177議席を獲得した。日本の
この選挙は、政府の改革の方針に対する重要な審判である、と見ら
れていた。批判勢力は2001年から首相を務める小泉を主として長
引く経済危機、および一連の党内の不祥事に関連して批判してい
た。

パレスチナ政府組閣完了

(ラマラ)パレスチナ首相コレイは、首相指名後2カ月以上かかっ
て組閣を終了した。24人の閣僚を水曜日に国会に提案し、信任投
票を求める、とコレイはラマラで発表した。彼はパレスチナ大統領
アラファトとの最後の会談後、もともと内務大臣に予定していた将
軍ユセフは、閣僚入りしないことを確認していた。ユセフはアラフ
ァトに拒否されていたが、それは彼がアラファトの持っていた警察
組織に対する命令の全権を求めていたからである。警察に対する命
令権は今後は、アラファトが指導する安全評議会が持つことにな
る。外交政策に関しては、シャースが引き続き担当し、エレカトも
イスラエルとの和平交渉の主席交渉人に留任する。

東部の州首相の非公式会談 始まる

(ポツダム)ドイツ東部の州首相が、ブランデンブルク州首相プラ
ツェク(社会民主党)の招待で、ポツダムに集まった。彼らは主と
して、現在進んでいる連邦政府の改革に関する交渉で、どのような
戦略を取るべきか、話し合う方針である。この非公式会談の冒頭
で、ザクセン・アンハルト州首相ベーマー(キリスト教民主同盟)
は、同州は連邦政府が計画している減税の早期実施は、それによっ
て生じる歳入不足を補う措置がある場合にのみ、これを議題にす
る、と述べた。結論がでる見込みはない。



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