4月12日〜4月18日のオーストリアのニュース



4月12日(月)

     国外ニュース

シャローン「イスラエルは西ヨルダンランド最大の入植地を維持する」

イスラエル首相アリエル シャローンは、イスラエルは西ヨルダン
ランドにある最大の入植地を手放さない、と述べた。西ヨルダンラ
ンドの入植地マーレ アドゥミムで月曜日彼は、住民に対して、彼
らの家は「イスラエルの一部として何度でも再建する」と述べた。
シャローンは明日米国大統領ジョージ W. ブッシュと面会する。ブ
ッシュは、イスラエルがガザ地区からイスラエルが完全に撤退する
ことに賛成する、と見られている。西ヨルダンランドに関しては、
シャローンは、パレスチナ側から一方的に分離するとの計画を立て
ており、4つの入植地だけを放棄する方針である。

     国内ニュース

オーバーエスターライヒ州社民党と自由党 内相を批判

オーバーエスターライヒ州の社会民主党党首エーリヒ ハイダーと
同州自由党党首ギュンター シュタインケルナーは、犯罪行為の増
加に関して、同州の警官の数を増やすように要請する。ハイダー
は、内務大臣エルンスト シュトラサー(国民党)が就任以来、犯
罪が爆発的に増加しているのは、支出をおさえ、あるいは切り詰め
る政策のためであり、「第4部隊」と「安全確保のための監視活
動」等のお題目を述べるだけで、欺いている、と批判した。犯罪と
の戦いで唯一実際に効果があるのは、より多くの資金と人材を投入
することであり、社会民主党は、これを大蔵大臣に勧める際にはシ
ュトラサーを支援する準備がある、と述べた。同様のことをシュタ
インケルナーも述べた。




4月13日(火)

     国外ニュース

米法相「9/11の責任はクリントンにある」

米国法務大臣ジョン アシュクロフトは、元大統領ビル クリント
ンに、2001年9月11日のテロ攻撃の責任がある、と述べた。ジョ
ージ W. ブッシュ大統領政権は、アル カイダの犯行が間近に迫っ
ているということを知らなかったが、それはクリントン政権が約
10年間に渡って、この敵に対して目をつぶっていたからだ、と昨
日開かれた中立調査委員会の公聴会でアシュクロフトは述べた。ま
た彼は、このテロ攻撃の危険を過小評価していた、との非難を受け
ているが、これを退けた。「私は米国人の安全を極めて重視してお
り、テロ組織に大きな関心を抱いており、特に国内に関してはそう
である」と述べ、緊急に対処が必要なものはなかった、と語った。

     国内ニュース

ウィーン健康保険 会計契約に関する2度目の投票

問題になっているウィーンの会計契約が今日、2度目の投票を受け
る。社会保健組合の主要連合の経営管理委員会が手詰まりになって
ちょうど2週間、決定を行うための2回目の試みが行われる。今回
この契約が多数を得られるとの見込みが事前にたてられている。
1回目の投票では国民党の代表は、この決定を行えば、財政的に疲
弊したウィーン地域の健康保険組合に寛大になりすぎることを理由
として、これに賛成することを拒否していた。




4月14日(水)

     国外ニュース

マケドニア大統領選挙 決選投票実施は確実に

マケドニア大統領選挙で昨日出された第1回の非公式発表によれ
ば、首相ブランコ ツルヴェンコフスキーが優勢になっている。投
票のほぼ50%の集計が終わった時点での彼の選挙対策班の発表で
は、社会民主連合代表のツルヴェンコフスキーは、212,811票を
獲得した。最大野党のVMRO-DPMNEの国保者サスコ ケデフは
171,697票に留まっており、約30%得票が少ない。2人のアルバニ
ア人の大統領候補のゲツィム オストレニとズディ ゼリリはそれ
ぞれ24,959票と12,961票である。決選投票は4月28日に行われ
るが、ツルヴェンコフスキーとケデフによるものになることは確実
である。選挙委員会による第1回の集計結果発表は、遅くとも木曜
夜には出されることになっている。

     国内ニュース

フィッシャー対フェレーロ 大統領選挙のテレヴィ討論

社会民主党の大統領候補ハインツ フィッシャーと国民党の大統領
候補ベニータ フェレーロ・ワルトナーは、今回の大統領選挙戦の
中で初めてかつただ一回のテレヴィ討論に登場する。このテレヴィ
討論は木曜夜20時15分からORF2で放送される。同局のスポーツ部
門の責任者エルマー オーバーハオサーが司会を行なうが、彼は
2002年の国民議会選挙のテレヴィ討論でも司会を務めた。両候補
は、とくに自分たちが大統領職をどのようなものと理解しているか
を国民に伝える方針である。




4月15日(木)

     国外ニュース

米国 サウジ・アラビアから大使館員を引きあげ

米国は安全上の理由から、サウジ・アラビアから外交官を引きあげ
る。緊急の業務がない大使館員には、安全面での懸念があるため、
同国を出国するよう要請した、と米国外務大臣コリン パウエルは
昨日述べた。「危険の度合が高まっており、安心できない」し、治
安担当者からの注意と情報により、米国の職員はその家族には国外
に出発するよう要請が発せられている、 とパウエルは語った。こ
の要請は、首都リヤドの米国代表部のほかダーランとジェッダの領
事館に出されている。

     国内ニュース

代表団 リビアに向け金曜日に出発

自由党に属する副首相フーバート ゴルバッハとケルンテン州首相
イエルク ハイダーは金曜日、大規模な代表団の幹部として、3日
間のリビア訪問に出発する。これには厚生政務次官ラインハルト 
ワネック(自由党)、自由党会派長ヘルバート シャイプナー、ケ
ルンテン州自由党党首マルティン シュトルッツ、政府高官、約
60のオーストリアの企業の代表が同行する。今回のリビア訪問は、
ハイダーの提案に基づいて行なわれる。ハイダーはすでに数回に渡
って同地に滞在している。革命の指導者ムアマル カダフィと首相
シュクリ ガーネムの他、計画、エネルギー、工業、観光、厚生の
各大臣との会談が予定されている。




4月16日(金)

     国外ニュース

EU外相会談 近東問題をさらに協議

EU加盟各国の外務大臣は土曜日も春の非公式会談を引き続き行な
う。アイルランドの都市タラモアで行なわれている会議で、彼らは
もう一度近東和平計画について話し合う。中心になるのは米国とイ
スラエルの近東問題での独断的行動である。米国がイスラエルを一
方的に支持していることに対しては、国際的な批判があるが、EU
は諸外国が提案した和平計画の基盤に基づいて密接に協力して行く
方針を変えていない。金曜日にはこの外相会談では、米国との態度
の違いを小さいものに留めようという努力が払われていた。

     国内ニュース

軍改革委員会 「兵士の日常」を改定の意向

兵士の日常生活改善のための提案の一覧表を、国防軍改革委員会が
昨日決定した。新たな「財政面での効率化を促進するための措置」
が提案され、国防軍が女性にとってより魅力的になるような考慮が
行なわれた。また、兵舎の衛生面の条件、余暇の過ごし方、スポー
ツ、一般市民の生活にとって軍隊での訓練の有益性も取り上げられ
ている。最後に階級制度と指揮系統について言及している。




4月17日(土)

     国外ニュース

スロヴァキア選挙 極端に低い投票率

スロヴァキアの大統領選挙が土曜日行なわれ、投票率が極端に低い
まま、夜には投票が終了した。公式の情報によれば、420万人の有
権者のうち、わずか18から30%だけが自らの票を投じた。ミクラ
ーシュ ズリンダ率いる連立政権の与党は、有権者に対して、野党
の候補者ウラジミル メツィアルとイワン ガシュパロヴィチの間
で行なわれる2回目の決選投票で投票しないよう呼びかけていた。
専門家は元首相メツィアルが勝利する、と見ている。暫定結果は日
曜朝にでるもとの見られている。最終結果は10時の予定である。低
い投票率は、忠実な有権者を抱えるメツィアルに有利であると見ら
れている。

     国内ニュース

遺伝子組み替え食品の表示 実施

日曜日から、EUが定めた、遺伝子組み替えを行なった組織を含む
食料品および飼料の表示に関する新たな規則が、オーストリアでも
発効する。同時に出荷の経路を逆にたどれるようにする制度も導入
される。この新たな方針は、たとえば遺伝子組み替えを行なったと
うもろこしから作った胚芽油やブドウ糖液、遺伝子操作を行った大
豆から作られたレシチンなども初めて表示が義務づけられ、「遺伝
子組み替えを行なったとうもろこしから製造した」などの言葉が添
えられる。




4月18日(日)

     国外ニュース

ガシュパロヴィチ スロヴァキア大統領選挙で勝利

イワン ガシュパロヴィチが新スロヴァキア大統領に決まった。元
国会議長であった彼は、土曜日に行われた大統領選挙で投票の60%
の票を集め、40%の得票に留まった元首相メチアルを予想に反して
破った。両候補には反対する声もあった。ガシュパロヴィチを選ん
だスロヴァキア人は「より小さな方の悪」を選択した、と述べてい
る専門家もいる。420万人の有権者の内、わずか180万人だけが選
挙に参加した。

     国内ニュース

コリネク「法律は形式上部分的に不出来」

「形式上の状態に関して言えば、法律の一部は不出来である。すべ
てではないが、多くの法律がそうである」と憲法裁判所長官カール
 コリネクは昨日テレヴィ番組で非難した。しかしそれは、「立法
者が特に内容に関して関心を払っている」ことによるものであり、
「立法組織の中に質を確保するある種の態勢」を作ることに賛成で
ある、とも語った。国民議会の中の立法部門が法律を調査し、内容
を変えることなく、「体系化、質、読みやすさ、理解しやすさ、適
用可能性を高めるべきである」とも述べた。現在は会派の中に立法
に関する顧問はいるが、彼らは特に内容を重視しており、中立の立
法業務を議会の中で果たしてはいない、と語った。



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