５月１７日〜５月２３日のドイツのニュース
５月１７日（月）
イラク統治評議会議長暗殺
イラクで計画されている権力の移譲を数週間後に控え、イラク統治評議会議長イセ
ディン サリムは、自殺攻撃と見られる攻撃を受け、死亡した。バグダッドで米軍
が道路を封鎖している地点を、サリムの護衛の車団が通りかかった際に、自動車爆
弾が爆発した。合わせて少なくとも9人が死亡した。今まで名前が知られていない
蜂起組織「エル ラシド旅団」が犯行声明を出した。シーア派の政治家であるサリ
ムは、暗殺された2人めの統治評議員である。彼は5月間の同評議会の議長に就任
していた。あらたな統治評議会議長には評議員のガジ アジル ヤワルが指名され
た。
米国政府は、この犯行はイラクの民主化を進める上で障害にはならない、と約束し
た。イラク国民は、サリムの仕事を前に進めるだろう、と大統領広報スコット マ
クレランはワシントンで述べた。
その他のニュース
EU外相 サリム暗殺を非難
EU加盟各国の外相は、バグダッドで起きた爆弾による攻撃を非難
した。イラクのテロリストによる暴力は、同国の政治的な前進およ
び工業の再建の妨げになる、との声明を外相は出した。また彼ら
は、占領軍兵士によるイラク人逮捕者の虐待も非難した。この虐待
により、米国を道徳的に信頼できなくなった、この事件を全面的に
解明し、関係者に責任を取らせることは、米国当局が行なうべきこ
とである、と独外相フィッシャーは述べた。米軍「イラクでサリンガス入りの砲弾を発見」
米軍は、神経ガスサリンの入った砲弾を発見した、と発表した。こ
の砲弾は、起爆装置を取りはずす前に爆発し、大量殺戮を引き起こ
すこのガスのごくわずか一部が外に出た、と軍広報キミットはバグ
ダッドで述べた。この事件は数日前に起こったもので、この155ミ
リ砲は、米軍の護衛輸送部隊が発見し、通常の爆発物と同じ外見を
していた、とのことである。米国防省ラムズフェルドは、さらに調
査を続ける、と発表した。米軍が大量殺戮兵器の発見について情報
を明らかにしたのは初めてであった。イスラエル ガザ地区南部で攻勢
イスラエル軍はガザ地区南部で大規模に兵隊を投入し、外につなが
る道路に障害物を設置して、パレスチナ人が住む都市ラファを封鎖
した。報道によれば、軍は行方を追求している急進派を逮捕し、エ
ジプトからの武器密輸に使われているトンネルを調査する方針であ
る。目撃者の話では、住民数千人が大攻勢を恐れて、自宅を離れ、
エジプトとの緩衝地帯近くにある難民収容施設に逃げこんでいる。
イスラエル軍は、ガザ地区南部にある住宅をさらに破壊する、と予
告している。イスラエルはその理由として、この地域からの撤退計
画に関連して安全確保上の必要性があるためだ、としている。国連
はさらにパレスチナ人難民が増える場合に備えて、テントと食料品
を用意した。
５月１８日（火）
ライプツィヒ オリンピック誘致失敗
ライプツィッヒは、2012年夏のオリンピックを開催すべく努力していたが、失敗
に終わった。ローザンヌで開かれた会議で、国際オリンピック委員会IOCは、ザク
セン州の同市が正式な候補地から落とした。ライプツィッヒの弱点は、基盤が十分
でなかった点と、宿泊に関する計画が欠けている点である、とのことである。
IOCは今後候補の手続きを取る都市として、パリ、ロンドン、ニュー ヨーク、マ
ドリード、モスクワを挙げた。ライプツィヒの他、イスタンブール、リオ デ ジ
ャネイロ、ハヴァナが候補に届かなかった。2012年オリンピックの最終決定は、
来年7月に行なわれる。
その他のニュース
イスラエル 批判にもかかわらずガザ地区での攻勢を続行
国外からの強い批判にもかかわらず、イスラエルはガザ地区に対す
る大攻勢を今後も続ける方針である。イスラエル国防相モファズ
は、ラファ難民収容所への軍の派遣については、時間的に期限を設
けない、この派兵の目的はパレスチナ人の家の破壊ではなく、国境
にあるトンネルを通じた違法な武器密輸の防止である、と述べた。
イスラエル軍の作戦でこの火曜日に、パレスチナ人が少なくとも
20人が死亡し、50人以上が負傷した、と病院の職員は述べた。米
大統領ブッシュは、ガザ地区の暴力について心配している、と述べ
た。EUもイスラエルのとっている措置を厳しく批判した。パレス
チナ大統領アラファトは、今回の攻勢を虐殺であるとして批判して
いる。また国連安保理は、アラブ諸国の圧力を受け、情勢について
審議することにしている。米国 イラク移行政府の計画を堅持
イラク統治評議会議長サリムが暗殺されたにもかかわらず、米国は
主権を6月末に移行政権に委ねる方針である。また2005年に予定
されている選挙にも変更はない、と米行政官ブレマーは、月曜日に
殺害されたサリムの追悼式で述べた。ロンドンの新聞によれば、英
国はイラク駐留の同国軍を現在の3千人から1万5百人に増強する方
針である。さらに米国は最大で4千人の兵士を韓国からイラクへ転
属させる方針である。数週間にわたるナジャフおよびケルベラでの
激しい戦闘後、シーア派のアリ エル フセイニ エル シスタニ
は、すべての武装勢力に対して、これらの都市からでて行くように
訴えた。米国人バーグが斬首された事件に関連して、4人の男が逮
捕された、と報じられたが、イラク占領軍はこの報道を否定した。CSUのグロス 米副大統領チェーニー訪問
キリスト教社会同盟の連邦議会副会派長グロスは、ワシントンで米
国副大統領チェーニーの出迎えを受けた。グロスによれば、イラク
での虐待事件後、米国の道徳的完全性に世界が再び信頼を得られる
ように、あらゆることを行う、そのために米国は当面、逮捕者の虐
待に関連した者に対し、法治国家が取りうるあらゆる措置を講じ
て、責任を取らせる、とチェーニーは述べたとのことである。
５月１９日（水）
イラク人結婚式を米軍が攻撃 死者約40人
イラクの米空軍が攻撃を行ない、当局によれば、約40人が死亡した。それによれ
ば死亡したのは、火曜日夜に米軍のヘリコプターによって攻撃を受けた、結婚式の
参加者で、犠牲者の中には多くの子供や女性が含まれていた。目撃者の話によれ
ば、これより以前この結婚式では祝砲が撃たれていた、とのことである。この事件
は、シリアとの国境近くにある都市エル カイムで起きた。米軍は、犠牲者の数を
認めたが、結婚式だと分かって攻撃したのではない、と述べた。
その他のニュース
虐待問題で最初の判決
イラク人逮捕者に対する虐待をめぐる初めての裁判で、バグダッド
の米軍法会議は1年間の最高刑を言い渡した。同法廷は、憲兵シヴ
ィッツが、虐待に参加し、逮捕者を保護しなかった点で有罪であ
る、と述べた。彼はこの容疑を認めた。彼は、世界的に公開され
た、裸のイラク人逮捕者をピラミッド状に積み上げた写真を撮影し
たことを認めた。現在のところ、虐待容疑で20人の兵士が刑法上
の積みを問われて訴えられている。イラクの米軍中将サンチェスは
議会に対し、軍の最高幹部にまで捜査を進めて行く、自分もその例
外ではない、さらに訴訟が行なわれる可能性もある、と予告した。ミサイル攻撃でパレスチナ人10人死亡
ガザ地区南部の都市ラファで、パレスチナ人の子供および若者10
人が、イスラエル軍のヘリコプター攻撃で死亡した。彼らは数千人
の人とともに、イスラエル軍のラファに対する侵攻に反対するデモ
に参加していた。医師の情報によれば、このミサイル攻撃で約50
人が死亡し、うち13人が危篤状態である。イスラエル政府はこの
攻撃を行なったことを認めたが、子供や若者が死亡したのはこの攻
撃によるものであることを否定した。当初の調査によれば、ヘリコ
プターは誰もいない場所をめがけて警告としてミサイルを発射した
のだ、とエルサレムで発表した。今回の攻勢の中でイスラエルはラ
ファにある家屋をさらに破壊している。これは、エジプトからガザ
地区に武器が密輸されるトンネルも破壊するためである、と述べて
いる。国連安保理 イスラエルを非難
国連安保理は決議を出し、イスラエルがガザ地区での流血の攻撃を
行なっていることを非難し、パレスチナ人の棲む家の破壊を即時中
止するよう求めた。米国はこの決議の投票を保留した。それにもか
かわらず米外相パウエルはあらためてイスラエル政府に、軍を投入
すると、和平実現を活性化させる上で妨げになる、と述べた。国連
事務総長アナンは、暴力の行使を中止するようも止めた。EU評議
会議長国アイルランドも、この攻撃を厳しく非難した。ドイツ外相
フィッシャーは、ラファ難民収容所に対して最近行なわれた攻勢に
関して調査を行なうよう要請した。イスラエル国防相モファズは、
パレスチナ人一般市民の死を悼んだが、ガザ地区に対する攻撃は当
面続行する、と予告した。
５月２０日（木）
イスラエル 国連決議にもかかわらずガザ地区への出撃を続行
世界各国からの抗議を受け、国連安全保障理事会が決議を採択したにもかかわら
ず、イスラエルはガザ地区南部での軍事活動を続行した。パレスチナ人医師によれ
ば、イスラエル兵は少なくとも7人のパレスチナ人を殺害した。エジプトとの国境
近くにある難民収容所ラファへの攻撃では、イスラエルのヘリコプターはミサイル
を使用した。イスラエル軍が、パレスチナ人数千人によるデモに対して発砲し、少
なくとも10人を殺害し手から数時間後、この攻撃は行なわれた。イスラエル軍広
報は、ガザ地区での動員を続行する、エジプトからの武器密輸の通り道であるトン
ネルを破壊しなければならない、と述べた。
その他のニュース
イスラエル法廷 ファタハ指導者に暗殺の責任あり
イスラエルの裁判所は、パレスチナの民衆蜂起の指導者バルグティ
は、いくつかの暗殺事件に責任がある、と述べた。検察側は、ファ
タハの幹部である彼に対し人生5回分の禁固を求めている。量刑は
6月上旬に発表される。バルグティは2002年4月にイスラエル兵に
よって逮捕されていたが、多くのパレスチナ人が大統領アラファト
の有力な後継者と見られている。裁判所の判決後、アル・アクサ旅
団は、バルグティを解放させるため、イスラエル兵を拉致する、と
予告した。パレスチナ自治当局は、バルグティの即時釈放を求め
た。赤十字 市民を狙った米国の空爆を批判
国際赤十字委員会は、西イラクの村の一般市民を狙った米軍の空爆
を、やりすぎた暴力の行使である、として批判した。たとえ防衛の
ためであっても、行動には節度が保たれなければならない、と赤十
字は発表した。水曜日に起きたイラクとシリアの国境地区攻撃に際
しては、女性と子供を含め、少なくとも41人が殺害された、と米
軍は発表した。この事件に関しては矛盾する発表がなされている。
イラクの情報によれば、殺害されたのは結婚式の客であった。米軍
は、自国の兵士が殺害された、と強調するとともに、この非難につ
いて調査することを約束した。米軍 イラク統治評議員チャラビの家を捜査
米軍は、イラク統治評議員のアーメド チャラビの家と事務所を捜
査した。チャラビは長年にわたり、米国ともっとも密接なつながり
のある人物の1人であった。彼が属する政党イラク国民会議INCは、
米軍から金銭的支援を受けていた。しかし最近チャラビは米国のイ
ラク政策に反対していた。彼は特に、失脚した権力者サッダーム
フセインと以前密接な関係にあった協力者を再び影響力の強い地位
に戻そうという米国政府の決定を批判していた。
５月２１日（金）
イスラエル ラファの一部から部隊を撤退
（ラファ）国外からの圧力を受け、イスラエル部隊は、ガザ地区のラファ難民収容
所から部分的に撤退した。この収容所の一部は急進派パレスチナ人戦闘員の拠点と
なっているので、外部とは遮断されたままで、水と電力は絶たれたままである。軍
広報は、今回の動員はまだ終わっていない、と述べた。彼女は、武器の密輸に使わ
れているトンネルを破壊するというすでに発表されている目標には、まだ到達して
いないことを認め、まだトンネルが見つかっていない、と述べた。
国連と米国は、ここ数年間で最大のこの地域での軍の投入を中止するよう、イスラ
エルに対して圧力を強めていた。3日間の戦闘で、少なくとも41人のパレスチナ人
が死亡した。住民によれば、イスラエルはラファにある家屋百軒以上を破壊した、
とのことである。
その他のニュース
スペイン兵 イラクから完全に撤退
（マドリード）スペインは、イラクからの部隊の撤退を完了した。
最後のスペイン兵が午後に同国を出国した、と国防相ボノは発表し
た。残っていた兵士は、バグダッドの南にある都市ディワニーヤの
基地から午前中に退去していた。同国兵の基地は、米軍が引き継い
だ。スペイン兵は、護衛つきでクウェートに向かった。スペインは
約1,400人の兵士をイラクに駐留させていた。スペインの国民の多
数は、最初からイラクに軍事的に介入することに反対であった。
3月中旬の国会議員選挙で社会党が勝利したことを受け、新首相サ
パテロは、選挙公約を守り、兵士の全面的な撤退を命じた。米軍 アブ ゴライブ刑務所から約470人を釈放
（バグダッド）イラクの占領軍は、虐待事件が起きたバグダッドの
アブ ゴライブ刑務所から、さらに470人の収容者を釈放した。目
撃者の話によれば、逮捕者たちはその家族に渡された、とのことで
ある。この収容所は、イラク人逮捕者に対するひどい虐待が行なわ
れた舞台であって、この虐待で米兵1人が有罪判決を受け、その他
に6人が裁判を受けている。一方「ワシントン ポスト」紙は、米
兵によって行なわれた拷問および性的虐待に関するさらなる詳細を
公表した。一方、米軍とシーア派民兵の戦闘がケルベラとナジャフ
で行なわれ、少なくともイラク人15人が死亡した。死者の中に
は、アラブ系のテレヴィ局アル ジャジーラのカメラマンが含まれ
ている。バグダッドでは爆弾が破裂し、米兵1人とイラク人一般市
民2人が死亡した。米軍のアフガニスタン空爆 死者3人
（カブール）公式発表によれば、アフガニスタン南東部で、米空軍
が一般市民3人を殺害した。ホスト市長ハ差には、ヘリコプターが
市の郊外にある家を爆撃し、その際男性2人と女性1人が死亡した、
と発表した。一方米軍は、米兵4人が銃撃で負傷した後、米国の哨
戒隊が敵3人を殺害した、一般市民を殺してはいない、と発表し
た。近くにある家の捜索が行なわれ、23人が逮捕された。住民の
話によれば、彼らには、テロ組織アル カイダおよびタリバンに協
力しているとの容疑がかけられている。
５月２２日（土）
テロ分子 バグダッド攻撃の犯行声明
テロ組織アル カイダと近い関係にある急進派組織が、イラク内務副大臣の襲撃を
行なったと発表した。この組織はテロリストの頂点に立つと見られているアブ ム
サブ エル サルカウィ周囲の組織で、その声明の中では、この襲撃は米国および
その友好国に対する警告である、と記されている。土曜日にバグダッドで起きたこ
の襲撃では、1人の男が4人を巻き添えに自殺攻撃を行なっていた。内務副大臣ア
ブドゥル ジャバー ユセフ エル シャイフリは軽傷を負った。
その他のニュース
ドイツ人 サウジ・アラビアで射殺
ドイツ人がサウジ・アラビアの首都リヤドの公道上で射殺されたこ
とを、ドイツ外務省は確認した。リヤドのドイツ大使館は、サウジ
・アラビア当局と連絡を取るとともに、家族と連絡を取るべく努力
している。犯行の背後関係については、今なお不明である。リヤド
の内務省は、テロリストによる攻撃である可能性を否定していな
い。犯人は逃走した。現在サウジ・アラビアには1,400人のドイツ
人が暮らしており、うち500人がリヤドにいる。5月上旬には、同
国の港町ヤンブで攻撃が発生し、西側の外国人数人が殺害された。
テロ組織アル カイダがこの犯行を行なったとの声明を出した。OPEC 原油採掘量についての決定を先送り
石油価格の値上がりに関する懸念にもかかわらず、石油輸出国機構
は当面、石油の増産に関する決定を行わない方針である。アムステ
ルダムで行なわれた石油相会議のあと、OPECは、この決定は6月
上旬にベイルートで行なわれる会議で行なう、と発表した。サウジ
・アラビアは、1日当たりの採掘量を2百万バレル増産し、石油価
格の値上がりをおさえるよう提案していた。石油価格が高騰する危
険性が、土曜午後にニュー ヨークで始まる主要工業7カ国の蔵相
会議の焦点である。G7各国は、世界の産業界に対して悪い影響が
あるのではないか、と懸念している。連邦集会 新連邦大統領を選ぶ
各党は首都ベルリンで、日曜日に行われる連邦大統領選挙の準備を
行なった。キリスト教民主、社会同盟と自由民主党は、国際通貨基
金元総裁ケーラーを指名した。これら3党が連邦議会議員と各州の
代表をあわせた1,205人のうち、絶対過半数より19多くの票を持
っているので、ケーラーが当選するものと見られている。社会民主
党と緑の党は、政治学の教授シュヴァンを大統領候補に指名してい
る。ヨハネス ラオの後継者は7月1日に宣誓を行なう。ラオは、
2期目には立候補しなかった。
５月２３日（日）
ホルスト ケーラー 新連邦大統領に
ホルスト ケーラーがドイツ連邦共和国の新大統領になる。キリスト教民主、社会
同盟と自由民主党共通の大統領候補である彼は、連邦集会での第1回投票で604票
を獲得した。これは必要な絶対多数を1票上まわった。社会民主党と緑の党の候補
である大学教授ゲズィーネ シュヴァンは589票を獲得した。選挙後の短い演説
で、国際通貨基金総裁をつとめたケーラーは、社会の抜本的革新を進めるよう促し
た。これは、産業界と社会福祉の安定化を図る制度双方にあてはまる、と述べた。
また彼は、ドイツ人すべてとドイツで暮らすすべての人々の大統領となるつもりで
ある、とも述べた。61歳の彼は7月1日に正式に、5年間に渡って大統領をつとめ
たが、再選のために立候補することはしなかったヨハネス ラオの後継者となる。
その他のニュース
CDU/CSU ケーラーの勝利は政権交代に向けた前兆
キリスト教民主、社会同盟および自由民主党の幹部は、ケーラーが
連邦大統領に選ばれたことは、政治の方針転換が間近に迫っている
ことを示す兆しである、と見ている。キリスト教民主同盟党首メル
ケルはベルリンで、両党は政策の策定にあたって独自で多数を獲得
できることを証明した、と述べた。社会民主党党首ミュンテフェリ
ングは、この見方には根拠がない、ケーラーが選ばれたことで、連
邦政府の政策およびその政治的能力は全く変化することがない、と
述べた。カブールで国際保護部隊の車両 攻撃を受け負傷者発生
アフガニスタン保護部隊ISAFの車両がカブールで榴弾による攻撃
を受け、少なくとも兵士2人が負傷した。この事件はカブールにあ
る国連の最大の施設の1つの近くで起きた。負傷者の国籍について、
同部隊広報は発表していない。1月には2人が同部隊の護衛輸送隊
を自殺攻撃し、兵士2人と一般市民1人が死亡していた。NATOが指
揮する保護部隊は、29カ国の6,500人の兵士から攻勢されている。
その中にはドイツ兵1,000人以上が含まれている。この部隊は、主
として首都とその周辺の安全確保を行なっている。イラクの反乱勢力の拠点クーファで流血の戦闘
米軍は20台の戦車を投入して、イラクの都市クーファに迫った。
同市はシーア派の指導者エル サドルの拠点と見られている。この
戦闘では、土曜日夜にイラク人民兵32人が死亡した、と軍は発表
した。サーラ・モスクでは、大規模な武器弾薬の倉庫が発見され
た。数時間後、米兵600人がこの町から立ち去った。近くにあるシ
ーア派の都市ナジャフでは、新たな戦闘が起こり、医師の情報では
少なくとも14人が死亡、37人が負傷した。一方ケルベラ市はおお
むね平静である。ここではイラク人警官が巡回を開始した。他の地
域では、再び襲撃や攻撃が発生している。日曜日には少なくとも4
人が殺害された。