8月23日〜8月29日のドイツのニュース



8月23日(月)

テロリスト ヴァインリヒに対する裁判で無罪判決

(ベルリン)6人の死者を出したフランスでの一連の攻撃から20年以上経ち、ドイ
ツ人テロリストのディーター ヴァインリヒは犯行に関与したとの容疑が晴れ、無
罪判決が言い渡された。57歳の彼が犯罪に関与したことは証明されていない、と
の判決をベルリン地方裁判所は下した。その根拠として、フランスの重要文書が、
完全には引き渡されていない、という点を指摘した。ただしヴァインリヒは、ベル
リンのフランス文化会館「メゾン ド フランス」に対する1983年の攻撃で終身
刑の判決を受けているので、拘留が続けられる。彼はフランスで逮捕された最重要
テロリスト「カルロス」の右腕と見られていた。

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ハルツ改革に反対するデモ再び

(ベルリン)多くのドイツの都市で、再び数万人が参加して、社会
福祉改革のためのハルツIVに抗議するデモが行なわれた。デモは
少なくとも140の都市で行なわれた、とのことである。主催者は
10万人以上の参加があったと見ている。一方連邦政府は、労働市
場改革に関してより説明を行って行く、と予告した。政府広報ベラ
 アンダは、ドイツ東部の新聞で広告活動を行なう、と予告した。
一方経済学者ボーフィンガーは、この改革に対してはっきりと批判
した。長期失業者に対する圧力を強めても、雇用が発生しなければ
役に立たないが、ドイツ東部では、求人1件に対して、現在32人の
失業者がいる、と述べた。

フォルクスヴァーゲン社 西部の全従業員の賃上げなし

(ヴォルフスブルク)ヨーロッパ最大の自動車会社フォルクスヴァ
ーゲン社は、今後6年間で、約20億オイロの人件費を削減する方針
である。そのため、10万人を越えるドイツ西部の従業員へ支給す
る額を、2年間ゼロにする方針である。賃上げをする余裕はない、
と人事担当の幹部ハルツはヴォルフスブルクで述べた。金属産業労
働組合は、この予告を非現実的である、として退け、次回の賃金交
渉では4%の賃上げと、複数年に渡る雇用保証を求める方針である。

東部に対する緊急提案

(ブランデンブルク)キリスト教民主同盟は、東部ドイツの経済成
長と雇用を促進するための11項目の緊急提案を決議した。ブラン
デンブルクで開かれた幹部会で党首メルケルは、東部の構造的な赤
字を脱却することが「国民の義務」であり、人件費の助成金と重点
的産業育成によって、今後数年で東部に雇用を産み出すべきであ
る、と述べた。その他にメルケルは連邦政府に、今まで東部再建の
ために一部が凍結されていた資金を全額支払うよう求めた。今回の
提案は、ザクセン州首相ミルブラントとブランデンブルク州のシェ
ーンボームに対する解答である。両州では秋に州議会選挙が行なわ
れ、キリスト教民主同盟はこの提案で勝利の可能性を大きく高める
ことを狙っている。




8月24日(火)

イラク ナジャフの反乱勢力に最終通告

(バグダード)イラク国防省は、巡礼者の町ナジャフで蜂起しているシーア派に、
最終通告を突きつけた。反乱勢力が数時間内に降伏しなければ、彼らを逮捕するか
殺害する、緊急の場合にはイラク兵は暴力を使用して、ナジャフのイマム アリ 
モスクを管理下に収める、と国防大臣ハシム エル・シャラーンは述べた。国民軍
は、モスクまで数百メートルまで接近した。このモスクの中には、数週間前から急
進派の説教師モクタダ エル サドルの支持者が武装してたてこもっている。エル
 サドルの広報は、戦闘を中止するための交渉に応ずる準備がある、と述べた。エ
ル サドルがまだモスクの中にいるかどうかは不明である。一方米空軍は、ファッ
ルージャの蜂起勢力の基地と見られる地点を攻撃した。

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イラク閣僚 襲撃を受け死者5人

(バグダード)イラクでは暗殺の連鎖が止まらない。移行政府の大
臣に対する爆弾攻撃が2回あり、5人が死亡した。政府の発表によ
れば、死亡したのは護衛で、大臣自身は無傷である。自殺攻撃犯
は、環境大臣ミシュカト ムミンが護衛のついた車でバグダードの
カディシーヤ地区を通りかかったところ、爆弾に点火した、とのこ
とである。また、教育大臣サミ エル・ムダファールの車の近くで
も爆発があった、とも発表した。また、急進派組織がイタリア人記
者をイラクで誘拐した、との声明を出した。放送局アル ジャジー
ラは、48時間以内にイタリア軍がイラクから撤退することを求
め、これが実行されなければ人質の生命が危険にさらされる、との
内容の誘拐犯側のヴィデオを放送した。

米兵 虐待問題で責任を認める

(マンハイム)イラクの収容所アブ ゴライブでの虐待問題で、さ
らに1人の米兵が責任を認めた。2日間に渡る予備手続きを終えた
訴えられている元憲兵は、軍事裁判の控訴側と取り決めを行なっ
た、と彼の弁護士が、マンハイムの兵舎で発表した。それによれば
この兵士は、いくつかの容疑で罪の告白を行なうかわりに、他の起
訴されている容疑は免れる。さらに控訴側はすでに刑量でも合意し
ている、とのことである。5月に既に兵士1人が責任を認めてい
た。彼は1年間の拘禁が言い渡されている。合わせて6人の元憲兵
がイラクの収容所での虐待の責任を問われている。弁論は主として
安全上の理由から、バグダードではなくドイツに移して行なわれて
いる。

英外相 紛争地域ダルフール訪問

(ハルツーム)英外相ストローは、スーダンの首都ハルツームで外
国交渉を行なった後、紛争地域ダルフールに向かった。そこで彼は
難民収容所を訪れ、現地の情勢を調査する。彼は、ダルフールへの
英兵の派遣を拒否していた。英国政府には、アフリカ連合の部隊に
対して財政的な支援を行なう用意がある、と彼は述べた。一方ダル
フールの反乱勢力の代表は、現在行なわれている和平会談を失敗に
終わらせることがないように、と警告した。ナイジェリアの首都ア
ブジャで行なわれている交渉では、政治的な問題と地域の自治につ
いて話し合われなければならない、そうでなければ交渉は終わりで
ある、とも述べた。




8月25日(水)

ロシアの飛行機墜落の原因はテロの可能性あり

(モスクワ)ロシア検事長は、ほぼ同時に墜落し、合わせて89人の死者を出した
旅客機の墜落の原因が、テロによるものである可能性を否定しなかった。いくつか
の可能性を調査しているが、その中にはテロの他、操縦の失敗や機体の不調等があ
る、と検事長ウラジミール ユスティノフは、大統領ウラジミール プーチンに報
告した。プーチンの委託を受けた国内秘密情報部FSBは最初の態度表明を行ない、
トゥーラおよびドン川岸のロストフ地域での飛行機墜落は、テロ攻撃ないしは爆発
によるものであることを示す証拠は見つかっていない、と発表していた。
プーチンは、休暇を早めに終えて、犠牲者の家族に弔慰を述べた。彼は、火曜日の
トゥポレフ型機2機の墜落は悲劇であると述べ、木曜日を服喪の日とするよう全土
に呼びかけた。

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米政府にも アブ ゴライブ収容所の虐待問題に責任

(ワシントン)米国防省の報告によれば、米国の政治および軍事指
導部にも、イラクのアブ ゴライブ軍事収容所での虐待事件の責任
がある。元国防大臣シュレシンジャーが提出した報告書によれば、
占領期間、逮捕者の取り扱いに関する計画の失敗、人員および手段
の不足、監視の軽視がこのような混乱状況を引き起こした。政府に
いたるまでの命令系統全体に、組織上および人材上の責任がある、
と彼は述べた。一方民主党大統領候補ケリーは、アブ ゴライブの
事件を理由として、米国防相ラムズフェルドの辞任を要求した。

イラクのシーア派指導者 ナジャフへの行進を呼びかけ

(バグダード)イラクで極めて大きな影響力を持つ聖職者大アヤト
ッラー アリ エル・シスタニは、急いでイラクに帰国し、国民に
対し、ナジャフへの行進を行なうよう呼びかけた。この行進は、同
市を救うためのものである、と彼の広報は述べた。巡礼者の都市で
あるナジャフでは、急進派シーア派の説教師エル サドルの反乱勢
力が、数週間前から米軍と戦闘を行なっている。最終通告が出され
てから、交戦は再び激しくなっている。エル・シスタニは、水曜日
にクウェートからバスラ入りした。彼は、数週間ロンドンで心臓手
術からの回復を行なっていた。また警察の情報によれば、ナジャフ
では、エル サドルのもっとも重要な協力者の1人シャイク  ア
リ スメイシムが逮捕された。

パレスチナ議会 改革に賛成

(ガザ市)多数の賛成で、パレスチナ議会は、自治当局の改革に賛
成した。パレスチナ大統領アラファトは、かなり以前から、腐敗し
ているとの非難に揺れる自治当局の改革を求める世界各国からの要
請を受けていたが、今までのところ具体的な対策を講じていなかっ
た。一方ガザ地区では、武装パレスチナ人が、秘密情報部長代理タ
リク アブ ラジュブの乗った護衛つきの車を攻撃した。彼は長年
にわたりアラファトの厚い信頼を受けていたが、重傷を負った。医
者によれば、護衛のうち2人が死亡した。イスラエルの新聞によれ
ば、ガザ地区のユダヤ人入植者の3分の1以上が、自由意志でこの
地域から立ち去る用意がある、とのことである。




8月26日(木)

大アヤトッラーに期待 シーア派の行進に暴力の影

(ナジャフ)数週間前から戦闘が続くイラクのシーア派の拠点ナジャフでは、大ア
ヤトッラーアリ エル シスタニが帰国してから、期待は総べてかれにかかってい
る。数千人の信者が歓声をあげる中、エル シスタニがナジャフ入りした直後、急
進派の説教師モクタダ エル サドルの腹心の部下との交渉が始まった模様であ
る。この交渉では、占領されているイマム アリ モスクからの撤退と、民兵との
平和的統合について話し合われている。首相イヤド アラウィは、停戦を呼びかけ
た。米軍は、攻勢をかけることはない、との生命を出した。エル シスタニが呼び
かけたシーア派数千人によるナジャフへの行進には、流血の暴力沙汰で暗い影がた
れ込めた。近隣のクーファだけでも、モスクとデモ隊に攻撃が行なわれ、当局によ
れば、74人が死亡した。ナジャフではエル シスタニの支持者少なくとも10人が
警察との銃撃戦で死亡した。

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イラク 再びベルリンに大使を派遣

(ベルリン)イラクはドイツに再び大使を派遣した。ドイツには
13年以上イラク大使がいなかった。新大使アラー アブドゥル 
マジド フセイン アル・ハシミは、ベルリンで連邦大統領ケーラ
ーに信任状を手渡した。1991年の第一次湾岸戦争からあと、連邦
政府とイラク政府は、バグダードとベルリンに代理公使を送るだけ
であった。新大使は、1980年以降ずっと連邦共和国内に住み、さ
まざまな企業で働いていた。

イラクの収容所での虐待に関する軍の新報告

(ワシントン)米軍の調査によれば、今まで明らかになっていたよ
りも多くの米兵と民間の保安会社の社員が、イラクの収容所の虐待
に関与していた。米国の将軍カーンはワシントンで、軍の秘密情報
部員23人と民間企業の尋問の専門家4人が、バグダードのアブ ゴ
ライブ収容所での虐待に加わっていた、と発表した。火曜日に提出
された元国防相シュレシンジャーの報告書でも、軍の調査は、米国
の在イラク軍司令部は、虐待問題で無力であった、との結論に達し
ている。

ロシアでの飛行機墜落後 飛行記録情報欠落

(モスクワ)ロシア南部でほぼ同時に2機の飛行機が墜落した件
で、専門家は両トゥポレフ機の飛行記録装置の分析を開始した。政
府の委員会は、墜落地点の調査を行なった。今までのところ必要な
知見が集まっていない、と大統領プーチンの南部の特使ヤコヴレフ
は報告した。テロ攻撃の疑いも残っており、両機の記録がその場で
なくなっていることは、突然何かが発生したことを表わしている、
とも述べた。木曜には犠牲者89人の国家による追悼が行なわれた。




8月27日(金)

エル サドルの民兵 ナジャフの旧市街から退去

(ナジャフ)3週間に渡る激しい戦闘を終え、イラクの巡礼者の町ナジャフの情勢
は落ち着いた。急進派の説教師モクタダ エル サドルの民兵は、大きな影響力を
持つ大アヤトッラー アリ エル シスターニの命令に応じて、イマム アリ モ
スクを明け渡した。エル サドルの支持者たちは、エル シスターニに、多くの価
値のある財宝が収められている聖廟の鍵を渡した。ただし目撃者の話によれば、戦
闘員は合意に反して、すべての武器を破棄してはいない。イラク警察は、旧市街の
支配を引き継いだ。エル シスターニは木曜午後に、エル サドルととの間で、イ
ラク政府によって承認された和平協定を取りまとめた。その皇帝では、ナジャフお
よび近隣のクーファからすべての外国兵が撤退することが含まれている。両市は、
非武装地帯となることになっている。エル サドルとその支持者には、無罪が保証
された。

     その他のニュース

イタリア人報道関係者 イラクで殺害

(バグダード)1週間前にイラクで誘拐されたイタリア人報道関係
者バルドーニは、誘拐犯に殺害された。アラブ系のテレヴィ局アル
 ジャジーラは、殺害された彼の遺体が写っているヴィデオテープ
を受け取った、と報じた。イタリア首相ベルルスコーニは、この殺
害を「野蛮な行為」であると非難した。また彼は、イラクにいる
3千人のイタリア兵を撤退させることはない、イタリア政府はテロ
リストの要求に屈しない、と述べた。これに対して、左派中産階級
の野党同盟の会派長カスタネティは、イラクに軍隊がなぜ留まりつ
づけるのか理解できない、テロ活動を激しくしたのは戦争である、
と述べた。

墜落したトゥポレフの中に爆発物

(モスクワ)当局の発表によれば、ロシア上空で木曜日午後に墜落
した2機の旅客機のうち、少なくとも一方はテロ攻撃の目標であっ
た。ソチへ向かう途中であったトゥポレフの残骸のところで、調査
員は爆薬の痕跡を見つけた。急進派イスラーム組織が、インターネ
ット上で犯行声明を出した。その中では、チェチェーニアの紛争で
死亡したイスラーム教徒に報復するために、両機を拿捕し、墜落さ
せた、と述べられている。非公式の報道によれば、調査は現在搭乗
していた2人のチェチェーニア人の周囲に集中している、とのこと
である。両者ともに、家族からの問い合わせがない。墜落では、
89人の乗客全員が死亡した。

米国で新たなテロの警告

(ワシントン)米国の与党共和党の選挙に向けた党大会を数日後に
控え、連邦警察FBIと祖国防衛庁は、新たなテロ警戒を発令した。
テロ組織アル カーイダの攻撃が退役兵の行事を狙って行なわれる
可能性がある、とのことである。月曜日には、ニュー ヨークで党
大会が始まる。ここでは大統領ブッシュが正式に2期目の大統領候
補として指名を受けることになっている。




8月28日(土)

米兵 バグダードのサドル シティを封鎖

(バグダード)イラクの急進派説教師モクタダ エル サドルの支持者との戦い
で、米軍は、首都バグダードのシーア派地区を外出禁止にした。サドル シティの
住民は、自宅に留まるように要請された。米兵とエル サドルの民兵は激しい戦闘
を行ない、その際少なくとも3人が死亡し、25人が負傷した。
一方大きな損傷を受けた巡礼地ナジャフでは、撤退が始まった。米軍は、今までの
ところ旧市街だけをイラク治安部隊に委ねた。米軍広報は、エル サドルの戦闘員
が和平協定を実行するか監視したいとして、その他の陣地からの撤退は行なわな
い、と発表した。和平合意は、大アヤトッラー アリ エル シスターニの仲介で
行なわれた。ナジャフの病院の新たな集計によれば、この3週間の戦闘で570人が
死亡し、約800人が負傷した。

     その他のニュース

ロシアの墜落した旅客機 もう1機からも爆薬発見

(モスクワ)ロシアでほぼ同時に2機の旅客機が墜落してから4日、
調査官は2機目の残骸からも爆発物の残りを押収した。国内秘密情
報部によれば、この爆発物は、ヘクソゲン型の爆薬で、金曜日にも
う1機のトゥポレフ機から発見されたのと同じものである。両機
は、モスクワの同じ空港から飛び立っていた。この墜落で90人が
死亡した。これは、搭乗客名簿に乗っている2人の女性チェチェー
ニア人による自殺攻撃ではないか、と推測されている。戦闘の続く
コーカサスのチェチェーニア共和国では、日曜日に攻撃を受けて死
亡したロシア政府に忠実な大統領カディロフの後継者の選挙が行わ
れる。

社民党幹部 ベルリンで改革について協議

(ベルリン)社会民主党執行部は、ベルリンで、連立与党の改革計
画の実施についてと世論調査で悪い結果がでた同党の困難な情勢に
ついて話し合う。ラインラント・プファルツ州首相で党首代理のベ
ックは、改革計画の修正に反対である、と述べた。社会民主党に対
する世論調査の結果は、よい傾向にあり、国民の中では、改革の必
要性に対して理解が生まれつつある、とも述べた。ハルツ委員会に
よる改革のほかに、社会民主党の幹部は、日曜日まで行なわれるこ
の非公開会議で、教育政策とまじかに迫っているザールラント、ザ
クセン、ブランデンブルクの各州議会選挙についても話し合う。

首相シュレーダー 改革についてより詳しく説明する方針

(ベルリン)連邦首相シュレーダーは、労働市場改革に対する抗議
を懐柔するため、さらに多くの情報を提供する。ただしこの情報公
開の作業は政府だけで行なえるものではなく、各報道機関も改革の
政策をより詳しく説明しなければならない、とシュレーダーは新聞
で述べた。改革は新たな東西分裂につながりかねない、と意見がで
ているが、彼はこれを否定した。また彼は、東部は今後も西側の連
帯をあてにせざるをえない、と強調した。これより前ノルトライン
・ヴェストファーレン州首相シュタインブリュック(社会民主党)
は、同州のいくつか後自体は、東部に資金を支払うために、負債を
負っている、と述べていた。




8月29日(日)

カブールの米国施設に対し大規模な爆弾攻撃

(カブール)アフガニスタンの首都カブールの米国施設に対し、日曜日にタリバー
ンが大がかりな爆弾攻撃を行ない、多数の人がが死傷した。アフガニスタン警察の
新情報によれば、最大15人が死亡した。目撃者は、自動車爆弾が米国の警官訓練
士が使用している家の前で爆発した、と述べた。自由選挙による大統領選びまで6
週間の時点でのこの攻撃は、急進派イスラームのタリバーン政権が2001年に崩壊
してから最悪のものである。一方タリバーンはこの攻撃を行なったことを認めた。
土曜日夜には、アフガニスタン南東部の州パクティアでは、学校の近くで爆弾攻撃
があり、子供4人、若者5人、大人1人が死亡した。タリバーンは、この攻撃ではい
かなる責任も自分たちにはない、と発表した。

     その他のニュース

チェチェーニア 新大統領選挙

(グローズヌイ)厳しい安全確保の対策が講じられる中、戦争で疲
弊したロシアのカフカス地方の共和国チェチェーニアでは大統領選
挙が行なわれた。グローズヌイとグデルメス市での調査によれば、
ロシア政府が推す内相陸軍少将アル アルハーノフが、多数を得る
ことができる、との見通しである。欧州会議のある議員は、この選
挙は非民主的である、と評した。

仏 イラクで誘拐された記者の解放を要求

(パリ)仏政府は、イラクで誘拐されたフランス人報道関係者2人
の即時解放を要求した。在仏イスラーム教徒の代表も、イスラーム
教徒の誘拐犯に対する訴えを引き続き行なった。誘拐犯側は公立の
学校でのスカーフ(ヒジャーブ)の着用禁止を撤回するように求め
ていたが、内相ド ヴィルパンはこれを拒否し、非宗教化がフラン
ス人を一つにまとめる、と述べた。「イラクイスラーム軍」と名乗
る誘拐犯は、自分たちの要求が受け入れられなければ2人の人質を
殺害する、と脅した。フランスでは木曜日に新年度が始まると同時
に、宗教的な意味合いを持つものを着用して学校に行くことを禁じ
る法律が発効する。イスラーム教徒女性のヒジャーブの他に、十字
架やユダヤのキッパがこれに含まれる。

反ブッシュデモに数万人が参加

(ニュー ヨーク)米国大統領ブッシュの共和党の選挙に向けた党
大会の開始を翌日に控え、ニュー ヨークでは数万人の人が、おそ
らくこの数十年間にニュー ヨークで行なわれた最大の反戦デモに
参加した。当局は今のところ、マンハッタンで行なわれたこのデモ
行進の参加者数は発表しなかった。



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