11月1日〜11月7日のドイツのニュース



11月1日(月)

テル アヴィヴで自殺攻撃 死者少なくとも4人

(テル アヴィヴ)パレスチナ人の自殺攻撃者が、イスラエルの大都市テル アヴ
ィヴの中心部の市場で爆死し、少なくとも3人を巻き添えにした。犯人が人通りの
多いカルメル市場の野菜売りの屋台で爆薬に点火し、30人以上が負傷した。武装
パレスチナ解放人民戦線がこの犯行を行なった、と発表した。現在パリの病院で治
療を受けているパレスチナ人大統領ヤセル アラファトは、この攻撃を非難した。
75歳のアラファトの病状は、良好で安定している、と彼の顧問は発表した。また
血液の病気を専門とする病院での検査は数日で終了する、とも発表した。

     その他のニュース

ウクライナ大統領選 決選投票へ

(キエフ)操作が行なわれているとの疑いがあるウクライナ大統領
選挙で、首相ヤヌコーヴィチも野党の指導者ユシュチェンコも絶対
多数を取ることはできなかった。両候補は11月21日に、現大統領
クチマの後任の座をめぐって決選投票に臨む。全体の票の約95%が
開票された時点で、ロシアが後ろ楯となっているヤヌコーヴィチ
は、40%弱の支持を受けた。西側寄りの改革派ユシュチェンコは若
干少なく、39%強であった。投票率は約75%であった。監視団を派
遣している欧州安保協力機構OSZEは、数多くの選挙違反が行われ
た、と批判した。この選挙は民主主義への道を逆戻りする一歩であ
る、と同機構の広報は述べた。

中国中央部で 人種対立による紛争 死者発生

(北京)イスラーム教徒の回族と漢民族が中国中央部で衝突し、少
なくとも10人が死亡、10人以上が負傷した。1万人を越える兵士
と警察が動員された。彼らは道路を通行禁止にし、村を封鎖した、
と河南県の中牟地区の住民が伝えている。当局はランチェンガン市
に戦争法を布告した。現地の情報は、148人が死亡したとするニュ
ー ヨーク タイムズ紙の報道とは矛盾している。押え込まれてい
た緊張感のために一気に対立が路上で噴出して紛争になった、と見
られている。中国では約1,800万人のイスラーム教徒が暮らしてい
る。その内の半分は回族に属しているが、彼らは人種的には中国人
である。

首相 EU財政の改革を迫る

(ベルリン)連邦首相シュレーダーは、EU安定化法の改正で、ヨ
ーロッパが足並みを揃えることを求めた。ハンガリー新首相ジュル
チャーニはベルリンを就任を機会に訪問したが、その際シュレーダ
ーは、加盟国により多くの活動の自由を与えるというEU委員会の
計画はさらに進めていかなければならない、と述べた。シュレーダ
ーは、将来のEUの財政の枠組みに関して、支払いこく側の負担を
国内総生産の1%を上限とするように、との要求を強調し、EUに新
規加盟した国々には、この支払いで利益替えられるようにすべきで
ある、と述べた。この1%を上限とする提案は、フランス、英国、
スウェーデン、オランダ、オーストリア、ドイツから出ている。現
在は1%強となっている。




11月2日(火)

国防相シュトルック 国防軍大幅縮小の意向

(ベルリン)国防大臣ペーター シュトルックは、2010年までに国防軍の駐屯地
100箇所以上を閉鎖する方針である。これにより約49,000人の兵員が削減される
ことになる。今回の縮小計画は主として、ノルトライン・ヴェストファーレン州、
シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州、バイエルン州に関するものである。シュト
ルックは国防軍縮小を、避けられない措置である、として擁護し、現実に即した方
向へ変化させていくことには痛みがついて回るが、避けることは出来ない、駐屯地
の閉鎖に関する決定は、軍事的な必要性と経営上の理由を検討した結果下したもの
だ、と述べた。さらにシュトルックは、国防軍は国土防衛を離れて、国外派兵によ
り向いた形にしなければならない、と再び指摘した。

     その他のニュース

米大統領選に有権者殺到

(ワシントン)米国大統領選挙は、投票開始時点でも行方が全くは
っきりしない。世論調査では、現職のブッシュと民主党の対立候補
ケリーはそれぞれ49%の支持で接戦を繰り広げている。緊迫した選
挙は、投票所が開場したときに、市民が殺到した。多くの投票者が
1時間近くも待たねばならなかった。世論調査によれば、異例の高
い投票率、最高で60%を予想している。米国の歴史上もっとも長く
もっとも多くの資金を投下した選挙戦では、ブッシュとケリーは最
後まで、短時間の訪問を続け、有権者を自分のほうに引き寄せる努
力をした。今回の選挙では下院の435議席、上院の3分の1、11州
の知事が決まる。さらに多くの同性愛者の結婚の禁止に関するもの
など、多くの住民投票も行なわれる。

ラトビア 異論のあるEU委員候補を交代

(リガ)イタリアに続いて、ラトビアもEU委員の任命を変更す
る。同国政府は、次期EU委員会委員長バローゾの要求を受けて、
委員候補で同国会議長ウドレを撤回した。彼女は、汚職の容疑で批
判を受けていた。ラトビアは代わりに元蔵相ピエバルグスをEU委
員に指名した。彼は最近までEUで職を離れるラトビアの委員カル
ニエテの事務所代表として働いていた。金曜日には問題になってい
たイタリアの政治家ブティリオネが、法務委員候補になることを断
念していた。あわせて欧州議会は5人の委員候補をはっきり批判し
ていた。

イラクで新たな攻撃 数人が死亡

(バグダード)イラクの攻撃は切れ目がない。バグダードでは2件
の自動車爆弾攻撃があり、少なくとも9人が死亡した。教育省近く
で起きたこの爆破事件では、約30人が負傷した。モスルとサマラ
では襲撃事件があり、6人が死亡した。イラク北部のキルクークで
は、石油輸送管が破壊され、火を噴き、トルコへの石油輸出が途絶
えた。警察は、サマラで米兵1人が誘拐されたと報じているが、米
軍はこれを否定した。その他に米国人1人とネパール人1人が誘拐
犯の手に落ちている。米空軍は反乱勢力の拠点ファッルージャを新
たに空爆した。EU加盟各国の外相は、ブリュッセルを金曜日に訪
問するイラク大統領アラウィに、1月に行われる選挙の支援する総
合的な対策を提供する決定を行なった。




11月3日(水)

米大統領ブッシュ 再選

(ワシントン)米国大統領ジョージ ブッシュは2期目に向け、再選された。民主
党の候補者ジョン ケリーは、オハイオ州での開票が終わらないにもかかわらず、
大統領府との電話会談で、敗北を認めた。関心が集まっていたオハイオ州の投票結
果が、数時間にわたって、緊張を生んでいた。大統領府入りのためには、12月に
行われる大統領選挙の選挙人270人を確保することが必要である。激戦のオハイオ
州では、20人の選挙人をめぐる投票が行われていた。法律的な駆け引きが行われ
る可能性があるため、すでに両陣営の弁護士たちは出動体制を取っていた。投票率
は今回60%に達した。国会議員選挙では、共和党がさらに議員数を増やした。共和
党は、下院では435議席のうち少なくとも228議席を、また上院議員100議席のう
ち53議席を獲得した。

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VW社 賃金表をめぐる対立で譲歩

(ハノーファー)フォルクスヴァーゲン社の賃金表をめぐる対立
は、妥結した。ドイツ西部にある同社工場6箇所の10万3千人の従
業員は、今後28カ月の賃上げを断念する代わりに、引き続き雇用
される保証を得た。両者は、約10億オイロの労働経費の引き下げ
で合意した。6週間にわたる長期交渉を経て、労使双方はこの妥協
により、ヨーロッパ最大の自動車製造会社の賃金表をめぐる対立に
終止符を打った。労働組合側の拡大賃金表委員会は、金曜日にこの
合意に関する投票を行なわなければならない。連邦首相シュレーダ
ーは、この合意を模範的なものであるとして賞賛し、VW社の例
は、ドイツの雇用の安定を産み出すとともに、同社がより良い業績
を上げることを期待できる、と述べた。

10月の失業者 約420万人

(ニュルンベルク)ドイツでは10月に、420万6千人が失業してい
る、と正式に届け出ている。連邦労働仲介所は、失業者の数は先月
と比べて50,100人減少し、昨年と比べても55,300人減少した、
と発表した。失業率は0.2%減少して、10.1%となった。

首相と蔵相 支出削減案で合意

(ベルリン)連邦政府はドイツ統一の日を休日とし、さらに経済成
長を活性化する方針である。10月3日の代わりに、今後は10月最
初の日曜日にお祝いを行なうことになる。これは連邦首相シュレー
ダーと蔵相アイヒェルが大筋で合意した支出削減案の一部である。
連立与党の代表はさらに、おそらく連邦は、電信電話会社および郵
便に対して持っている巨大な債権を売却することになる、とも発表
した。この再建計画で、税収減と労働市場への支出増により生ずる
連邦の会計の赤字が、埋められることになる。アイヒェルはこれに
より、オイロ安定法に3年連続で違反していたのを、2005年には
回避する方針である。




11月4日(木)

アラファト 生死の境をさまよう

(パリ)パレスチナ大統領ヤセル アラファトは、深い昏睡状態にあり、機械によ
ってのみ生命が維持される状態にある。アラファトが死と戦っているパリ近郊の病
院の広報は、この状態は数日間あるいは数週間続く可能性がある、と述べた。また
彼は、アラファトが臨床上は死亡しているとの報道を否定した。イスラエルの放送
局は、集中治療室に移されたばかりの75歳のアラファトは脳死状態に陥ってお
り、細心の看護が必要である、と報じていた。パレスチナ側の治安担当の幹部は、
西ヨルダンランドのラマラに集まり、緊急会議を行なった。長年大統領を務めてき
たアラファトは、今まで後継者を指名しておらず、そのため彼の死後には権力争い
がおきるのではないか、と懸念されている。
アラファトは1週間ほど前からパリ近郊のクラマールの軍病院で治療を受けてい
る。彼の病気についてはまだ公表されていない。

     その他のニュース

アイヒェル 百億オイロの支出削減を行なう方針

(ベルリン)国家財政の約百億オイロの支出削減によって、蔵相ア
イヒェルは来年オイロ安定法で定められた負債の上限を再び越えな
いようにする方針である。国家財政の赤字が増えるのを補うため
に、連邦政府は管轄する分野での公勤務従事者の賃上げを行なわな
い方向で努力している。この支出削減計画にはさらに、すべての国
民の就労日の増加、郵便および電信電話会社の年金の売却、連邦各
省庁すべてに対する支出削減を含んでいる。細心の見通しによれ
ば、国家財政には8億オイロ強の赤字が見込まれている、とアイヒ
ェルはベルリンで述べた。それと並んでさらに労働市場および連邦
銀行の収入が減少することで生じる30億オイロの赤字の対策が取
られなければならない、とも述べた。野党と連邦大統領ケーラーは
主として、10月3日のドイツ統一の祝日を移動させる計画を批判し
ている。

バローゾ 新委員を編成

(ブリュッセル)次期EU委員会委員長バローゾは、委員を取りま
とめ、イタリア外相フラティニを委員とした。フラティニは、欧州
議会の圧力を受けて就任を断念したブティリオネの代わりに、法務
および内務委員につく、とバローゾは各国首脳が参加して行なわれ
たブリュッセルでのEU首脳会談後、発表した。ラトビアとハンガ
リーは、委員の担当部門を取り替え、ハンガリーの候補コヴァクス
は税制および関税部門を担当し、ラトビアの新たな候補ピエバルグ
スは、エネルギー担当委員となる。問題となっているオランダの委
員クロエスは競争担当委員の候補に留まっている、とも述べた。バ
ローゾは、金曜の特別会議で新たな委員をEU議会の各会派長に提
案する方針であり、議会が11月中旬にこれについて採決が行なえ
る、と期待している、と述べた。

ドイツとポーランド 賠償をめぐる争いに終止符

(クラクフ)ドイツとポーランドは、(第2次世界大戦後のドイツ
人の)国外追放で生じた賠償をめぐる対立に終止符が打たれた、と
発表した。連邦首相シュレーダーとポーランド首相ベルカは、クラ
クフで行なっていた両国政府による審議を終えるにあたって、共同
で取り組んでいた法的鑑定の結果を公表した。シュレーダーはこれ
を土台としてこの問題にはかたがついた、と述べた。ベルカは、こ
の鑑定でドイツ、ポーランド、米国の裁判所や、ストラスブールや
ルクセンブルクの欧州法廷では、賠償を求める「国外移住者」の訴
訟が行なわれる可能性はなくなった、と付け加えた。




11月5日(金)

10月3日は祝日のまま

(ベルリン)10月3日は今後もドイツ統一の記念祝日のままになる。連邦首相ゲア
ハルト シュレーダーと社会民主党SPD党首で、会派長のフランツ ミュンテフェ
リングは、ドイツ統一の記念日を10月の最初の日曜日に移すとの計画を放棄した
とを認めた。彼らはその主な理由として、連立与党の緑の党の支援が得られないこ
とを挙げた。ただしシュレーダーもミュンテフェリングも、この提案は正しくかつ
勇気のあるものである、と評価した。祝日の数と、ドイツの経済成長を促すことと
何らかの関係があり、年間に8時間労働時間が増えることは受け入れられる、 とミ
ュンテフェリングは述べた。大蔵大臣ハンス アイヒェルは、税収が減少するにも
かかわらず、国家財政の赤字を規定の3%以下の基準に抑えるため、支出削減案の
一環として、これを提案していた。野党、緑の党、社会民主党の一部、連邦大統領
ホルスト ケーラーもこの案に抗議していた。

     その他のニュース

アラファトの後継者選びをめぐる準備

(ラマラ)パレスチナ指導部は、大統領アラファトの死後に備えて
準備を行なっている。首相コレイはラマラでアラファトの権限のい
くつかを引き継いだ。ガザでは主要なパレスチナ人13組織の代表
が、今後について審議するために集まった。アラファトの死後、権
力争いと紛争が起こることを懸念して、パレスチナ治安部隊が、警
戒態勢を最高度に高めた。イスラエル治安部隊も、警戒態勢をやや
高めた。75歳のアラファトは、あいかわらずパリ近郊の軍病院で
昏睡状態にあり、医療機器によって生命が維持されている。アラフ
ァトは以前エルサレムに埋葬されたいとの望みを述べていたが、イ
スラエル政府はこれを拒否し、ガザ地区に埋葬されることになる、
と発表した。

EU イラク支援案を採択

(ブリュッセル)EUはイラク支援案を採択した。この支援策に
は、人材の派遣のほか、計画中の選挙を進める組織のために3千万
オイロの追加支出が含まれている。2日間の日程で行われているこ
の会議の最後の部分では、加盟25カ国の代表が、EUからの人道支
援と、イラク再建のための支援を続けていくことで合意した。独首
相シュレーダーは、この援助策を、イラクに安全と民主主義を定着
させるために貢献するものだ、と評価し、これによりイラクの再建
が中心課題になる、と述べた。その他に、EU内部の安全状況を改善
し、各国共通の難民および移住政策を進めていくことで合意がなさ
れた。違法な移住の抑止、EUと外部との境界の防衛強化、警察お
よび司法の連携の強化が計画されている。

イラク選挙の期日 1月27日に決定

(バグダード)イラクでは1月27日に国会議員選挙が行なわれる。
治安情勢が不安定な中、選挙委員会がこの期日を設定した。副大統
領イブラヒム エル ジャアファリによれば、この期日はさらに内
閣によって承認されなければならないが、それは単に形式的なもの
である。米軍とイラク治安部隊は、反乱勢力の拠点ラマディとファ
ッルージャへの攻撃を続けている。攻撃目標は司令部と武器庫であ
る、戦闘中に兵士1人が死亡し、数人が負傷した、と米軍広報は述
べた。目前に迫った大規模攻勢のため、軍はファッルージャの女性
と子供に、同市から立ち去るように求めた。




11月7日(日)

フランス コートディヴォアール共和国派兵を増強

(アビジャン)コートディヴォアール共和国で内戦が再燃したことを受け、フラン
スは大規模に介入を行なっている。仏政府は660人の兵士を追加派兵した。以前植
民地としていたフランスは、政府軍の攻撃を受け、国連所属のフランス兵9人が死
亡したあと、西アフリカの同国の軍用機数機を破壊した。その後土曜日夜にアビジ
ャンおよび首都ヤムスクロでは、反フランスの抗議行動が行なわれ、激しい衝突と
なり、多数が負傷した。政府軍は過去数週間、昨年結ばれた停戦状態を数回にわた
って破っていた。この停戦に関しては、国連の兵士6千人以上が監視を行なってい
るが、その3分の2がフランス人である。国連安全保障理事会は、緊急会議を開
き、政府軍に対するフランスの対処を一致して承認した。

     その他のニュース

イラク政府 60日間の戒厳状態を宣言

(バグダード)イラクでは暴力が激化しているため、移行政府は
60日間の戒厳状態を宣言した。この措置は北部のクルド人が住む
3つの州をのぞく全土に適用される、1月に計画されている選挙を
成功させることが目標である、と政府広報は発表した。月曜日には
首相アラウィが、非常事態の詳細を説明する予定である、とも発表
した。この緊急対策法により、アラウィは軍、国軍、警察、秘密情
報部を直接自分の指揮下に置くことができるようになっている。抵
抗勢力の拠点ファッルージャでは、予告されている大攻勢がまもな
く始まることを示す材料が増えている。米軍は同市を完全に孤立さ
せた、との情報がある。週末にはイラクで起きた攻撃および襲撃
で、50人を越える死者がでた。蜂起勢力の攻撃の多くは交番を狙
ったものである。

パレスチナ人指導部 アラファト死後の情勢について協議

(ラマラ)パレスチナ指導部は、大統領アラファトの死後の措置に
ついて協議を続けた。パレスチナ国民安全保障評議会は、首相コレ
イが提案した安保案に賛成した。この提案には、急進派の武装解除
と警察の強化が含まれている。これはアラファトの死後、自治区内
で予想される不法行為を阻止するためのものである。パレスチナ側
の情報によれば、コレイと元首相アッバスは、月曜日にフランスに
飛び、パリ近郊の病院にアラファトを訪問する。75歳のアラファト
の健康状態に関する憶測が乱れ飛んでいる。新たに発表された担当
医師の正式の発表によれば、アラファトの状態は変化していない。
医療機器によって生命が維持されているかどうかは確認も、否定も
されなかった。

国連職員の誘拐犯 アフガニスタン政府に期限を突きつける

(カブール)国連とアフガニスタン政府の代表は、同国で誘拐され
た国連の選挙支援団を誘拐した者たちと、解放について交渉した。
その際誘拐犯側はアフガニスタン政府に対し、逮捕されたタリバー
ンの戦闘員26人の釈放をする期限を火曜日にする、とした。急進
派イスラーム勢力のタリバーンの分派組織の「ムスリム軍」は、こ
れ以外の要求で妥協する可能性がある、と予告している。犯人側は
今まで、外国部隊のアフガニスタン空の撤退と、キューバにある米
軍の収容所グアンタナモからすべての逮捕者を釈放することを求め
ていた。誘拐された国連職員は北アイルランドの英国人女性、コソ
ヴォ出身の女性およびフィリピンの外交官で、彼らは10月下旬に
カブールで誘拐されていた。誘拐犯側は彼らを殺害する、と脅して
いる。



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