11月29日〜12月5日のドイツのニュース



11月29日(月)

大統領クチマ ウクライナ大統領選やり直しに賛成

(キエフ)ウクライナ大統領選挙をめぐる対立で、退陣する首相レオニド クチマ
は、突如投票のやり直しに賛成した。彼は、これが危機を克服する唯一の方法であ
る、と述べた。これより前彼は国内の分裂と経済的な破綻が起こらないように警告
していた。公式に大統領に当選したと発表されたヴィクトル ヤヌコーヴィチは、
選挙で不正が行なわれたと指摘されている2つの地域での選挙実施は考えてもよ
い、と述べた。異論の出ている選挙結果に関する駆け引きは、同国最高裁判所でも
調停が行なわれる。野党側は11月21日に行なわれた決選投票では大規模な不正が
行なわれた、と非難しているが、裁判官はこの審理を開始した。首都キエフでは、
再び野党の支持者による抗議活動が続いている。

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イラクで再び攻撃と交戦

(バグダード)イラクでは月曜日に攻撃と交戦が行なわれ、30人
以上が死亡した。目撃者の話によれば、スンニー派の都市ラマディ
近郊では、自殺攻撃により警官13人が死亡した。犯人は爆発物を
積んだ車で、警察署に突入し、警官数人も負傷した、とのことであ
る。以前反乱勢力の拠点であったファッルージャ均衡の米軍に対し
て攻撃が行なわれたが、失敗に終わり、イラク人12人が死亡し
た。目撃者によれば、攻撃側は米国の拠点を攻撃した。ヒラ市近郊
では、米英の兵士による共同軍事作戦2つが行なわれ、イラク人9
人が死亡した、と医師が発表した。

イスラエル パレスチナ選挙を支援すると強調

(デン ハーグ)イスラエル外相シャロームは、同国は、新パレス
チナ大統領選挙を円滑に実施するために配慮する、と強調した。こ
の投票は1月まつに行なわれる予定のイラク選挙と並んで、この地
域全体の安定のために重要である、と彼は2日間の日程でデン ハ
ーグで開かれるEUおよびアラブ諸国数ヶ国との外相会談の冒頭で
述べた。死亡した大統領アラファトの後継者を決めるこの選挙は、
1月9日に予定されている。いわゆるバルセロナ過程の枠組みの中
で、EU外相は定期的に近東各国の外相と会談をしている。

国連原発機構 イラン決議を採択

(ウィーン)国際原発機構は、独、英、仏が提案したイランの核計
画に関する決議を採択した。総裁評議会での決定は全会一致であっ
た、とウィーンの同機構は発表した。この決議は、イランに対し
て、ウラン濃縮計画を完全に停止することを文書の形で求めてい
る。独、英、仏は、イランに対して放棄宣言の代償として、民間の
原子力発電所の建設で支援を支援することを約束していた。イラン
は、合意に反して、核査察団による調査から20基の遠心分離機を
除外するようにとの要求を出していたが、日曜日にこれを撤回し
た。遠心分離機は、民間用の原発だけでなく核兵器製造のために利
用されるウランの濃縮に使用できる。




11月30日(火)

ウクライナの野党 政府との話し合いを中断

(キエフ)ウクライナの野党は、政府側は引き伸ばし戦術を行なっていると非難
し、大統領選挙後の政治的危機を打開する道を探る会談を中止した。野党の支持者
ヴィクトル ユシュチェンコの支持者はキエフで再び政府の建物を封鎖する、と選
挙戦を率いたアレクサンデル シンチェンコはキエフで述べた。彼は国会の特別会
議を火曜夜に行なうように求めた。国会は、首相ヴィクトル ヤヌコーヴィチ政権
に対する不信任決議を否決していた。最高裁判所は水曜日に、選挙での不正に関す
る抗告に対して新たな審議を行なう予定である。また水曜日にはEU外務委員ハヴ
ィエル ソラナとポーランド大統領アレクサンデル クワシニエフスキが、キエフ
で改めて仲介を試みることになっている。

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シュレーダー プーチンとウクライナ情勢について協議

(ベルリン)独首相シュレーダーと露大統領プーチンは、電話会談
を行ない、ウクライナ情勢についても話し合った。その際両者は、
憲法と国民の意志に基づいて、選挙をやりなおした場合、それが尊
重されるべきであるという点で合意した、と政府広報アンダはベル
リンで述べた。シュレーダーは既に1週間前のプーチンとの会談
で、問題となっている大統領選挙後のウクライナ情勢に関する不安
を述べていた。プーチンは、ウクライナの選挙戦に対して大きな影
響力を行使していた。

OECD報告 幼児の世話の改善を求める

(ベルリン)国際的な輸出国の組織である経済協力輸出機構OECD
は、ドイツでの小さな子供の世話を大きく拡大し、養育者の再教育
を改善するよう促した。東部各州は、幼稚園と保育所の数では世界
最高水準であるが、ドイツ西部との格差があいかわらず大きい、と
同機構の調査の中では述べられている。それによれば、東部では3
歳までの子供たちの37%が保育所にいるが、西部では2.7%であ
る。同機構は、子供の世話がばらばらに行なわれていることをはっ
きり批判し、国全体で計画を進めていくことに賛成している。連邦
家族相シュミットは、この要請に同意し、できるだけ良い世話をド
イツ全土で行なうために、合理的な計画が必要である、と述べた。

EU 近東問題で新たな始まりが起きる可能性を見る

(デン ハーグ)EUは、パレスチナ大統領アラファトの死後、新
たな出発が行なえる可能性がある、と見ている。EUの主要な代表
者たちが、地中海沿岸のアラブ諸国およびイスラエルの代表と会談
を行なった後に、このように述べた。独外相フィッシャーは、この
新たな機会を利用すべきだ、イスラエルとアラブの雰囲気が変わっ
てきたことが、交渉の扉を再び開くために、関与するきっかけにな
るが、その障害を乗り越えるのは簡単ではない、と述べた。EU外
務委員フェレーロ・ワルトナーは、紛争当事者すべてが会談に参加
し、和解に向かった雰囲気にかわった、と述べた。また彼女によれ
ば、EUは来年パレスチナ人のために約2億5千万オイロを支出する
用意がある。




12月1日(水)

イスラエル連立内閣 崩壊

(エルサレム)イスラエルでは、首相アリエル シャローン率いる連立政府が、
2005年の国家予算をめぐる対立が原因で崩壊した。第1読会では120人の国会議
員のうち過半数の69人が予算案に反対した。シャローンの最大の連立相手である
シヌイ党も予算に反対した。シャローンは反対投票を行なった場合には、シヌイ党
所属の閣僚を解任すると予告していた。
国会での投票が行なわれる前の時点で、シャローンは野党の労働党に、新たな連立
を結成するよう提案していた。

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ウクライナ「円卓会議」で妥協

(キエフ)ウクライナ大統領選挙をめぐり対立する両者は、EUの
仲介で行なわれた円卓会議で、合意に達することはできなかった。
ただし政府側の候補者ヤヌコーヴィチと野党の指導者ユシュチェン
コは、最高裁の判決が出たあと再び会談することで合意した、と退
任する大統領クチマは水曜日夜の会談後に発表した。EU外務委員
ソラナと隣国ポーランドとリトアニアの大統領クワシニエフスキと
アダムクスが、主として仲介役を務めた。これより前に野党は国会
で、政府に対する不信任動議をぎりぎりの賛成多数で通過させた。
議会は、首相ヤヌコーヴィチに対する信任を行なわず、超党派の政
府の結成を要請した。

シュレーダー ウクライナ選挙のやり直しに賛成

(ベルリン)独首相シュレーダーは、問題となっているウクライナ
大統領選挙をやり直すことが、目の前にある国家の危機を解決する
唯一の方法である、との考えを述べた。外部からの介入を受けず
に、いかなる暴力も行使せず、政治的な解決を図らなければならな
い、と連邦議会で行なわれた今後の予定を決める議論の中で述べ
た。シュレーダーは決選投票だけをやりなおすか、それとも選挙全
体をやりなおすのが良いかについては具体的には述べなかった。キ
リスト教民主同盟党首メルケルも、ウクライナで新たに選挙を行な
うことに賛成した。

シュトルック 育成係をひとまとめにしてが有罪判決を下さないよ
う警告

(ベルリン)国防相シュトルックは、国防軍の育成担当者を擁護し
て、兵士の虐待問題で全員をまとめて有罪判決を下すことがないよ
うに、と述べた。あわせて12,000人の教育係のうち、現在30ない
し40人の調査が行なわれた、と彼はベルリンで述べた。シュトル
ックは、育成係と新兵が撮影した不当な干渉に関する写真が存在す
ることを認め、これは国防委員会に提出された、と語った。シュト
ルックによれば、少なくとも12の虐待事件が判明している。ただ
しこれは、新兵の虐待ではなく、期限つき志願兵の予告した上での
訓練である。バーデン・ヴュルテンベルク州内務省は、シュトゥッ
トガルト空港での人質事件が起きた場合の国防軍の訓練では、「模
擬銃殺」は行なわれず、操縦士と2人の人質の殺害が「現実に近い
形で」再現された、と発表した。




12月2日(木)

シュレーダーとシラク 国連改革に賛成

(リューベック)ドイツ首相ゲアハルト シュレーダーとフランス大統領ジャック
 シラクは、国連安全保障理事会の改革案をはっきりと歓迎した。リューベックで
行なわれた独仏協議の後、両者は改革案の実施にあたっては、国連事務総長コフィ
 アナンを支持する、と約束した。
アナンが召喚した委員会は、国連安保理を現在の国連加盟国15カ国によるものか
ら、24カ国に拡大することに賛成である、と述べた。ドイツは国連最高の委員会
である安保理で常時議席を持つべく努力している。
その他シュレーダーとシラクは、オイロ安定法のより柔軟な運用を求める方針を確
認した。

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プーチン ウクライナ大統領選挙の再実施に反対

(モスクワ)ロシア大統領プーチンは、問題となっている隣国ウク
ライナの大統領を決める決選投票をやり直すことに反対した。決選
投票のやり直しはウクライナの野党が求めていた。退任するウクラ
イナ大統領クチマとの会談で、プーチンは選挙全体をやり直すとの
提案を支持している、と通信社は報じている。決選投票の準備を迅
速に行なわれなければならないが、完全なやり直しの大統領選挙に
は準備に数ヶ月が必要である、と述べた。一方キエフでは最高裁判
所が、11月21日の決選投票でのごまかしをめぐって野党側が起こ
していた訴訟の審理を続けている。判断は金曜日に出る予定であ
る。首都キエフでは野党の指導者ユシュチェンコを支持して数万人
のデモがあらためて行なわれた。

EU NATOのボスニア派兵を引き継ぐ

(サラエヴォ)ボスニア戦争終了後9年、EUは今までNATOが指揮
していたボスニア・ヘルツェゴヴィナでの国際軍事作戦を引き継い
だ。NATO事務長シェファーはサラエヴォで、これは歴史的な瞬間
である、と述べた。指揮権の引き渡しによって、NATO軍SFOR
は、7千人規模のEU軍EUFORとなった。独、仏、伊とEUに加盟し
ていないトルコとカナダが、この部隊に多数の兵士を送っている。
これは今までで最大のEUの軍事作戦である。

イスラエル バルグーティの釈放を拒否

(エルサレム)イスラエル首相シャローンは、逮捕されているパレ
スチナ大統領候補バルグーティの釈放を行なうことはない、と述べ
た。シャローンはエルサレムで、バルグーティは刑務所から選挙戦
を指揮しなければならない、と語った。ファタハの政治家である彼
は2003年4月に、イスラエル司法に対するテロ攻撃に参加した件
で、5回分の終身刑を判決を受けた。ファタハは、1月に行なわれ
る選挙で、最大のパレスチナ人組織の公式の候補であるアッバスの
対立候補としてバルグーティが出馬するとの予告を批判した。




12月3日(金)

ウクライナ大統領選 決選投票をやり直し

(キエフ)野党側の数週間にわたる抗議を経て、ウクライナ最高裁判所は、11月
21日の決選投票を無効と宣言し、選挙のやり直しを指示した。同法廷はこの判断
により、大統領選挙の決選投票で敗北した後、勝利を収めるために操作が行なわれ
ていたのに気がついた、と主張する野党の指導者ヴィクトル ユシュチェンコの要
求を満たしたことになる。やり直し選挙は、判決によれば、遅くとも12月26日に
行なわれなければならない。ふたたびキエフに数万人規模で集まっていた野党の支
持者は、数日前から待ち望んでいた裁判所の決定に、喜びの叫び声をあげた。これ
はウクライナの民主主義の勝利である、とユシュチェンコの弁護士ミコラ カテリ
ンチュクは述べた。
やり直しの決選投票は再び、ユシュチェンコと首相ヴィクトル ヤヌコーヴィチの
対決となる。

     その他のニュース

イラク首相に対する攻撃計画

(カールスルーエ、ベルリン)イスラーム系のテロ組織アンサル 
アル イスラームは、イラクの首相アラウィをベルリンで攻撃する
計画を立てていた模様である。連邦検事総長ネームは、シュトゥッ
トガルトでの電話の盗聴を根拠にして、木曜夜に3人のイラク人容
疑者が逮捕され、イラク首相には「ゆゆしき危険があった」と述べ
た。アラウィのベルリン訪問は、常ならぬ厳重な警備対策をとって
行なわれた。独首相シュレーダーは、イラク政府にドイツが更なる
支援を行なうと提案した。軍事面では、たとえばイラク人を武器撤
去の専門家にドイツ国内で育成するなどのことを行なう、とアラウ
ィとの会談後しゅれーだーはのべた。その他2005年初めには、ド
イツ・イラク商工会議所解説に道を開く予定である、とも語った。

イラクで攻撃 死者発生

(バグダード)イラクの抵抗勢力はバグダード近郊の警察の派出所
を攻撃した。少なくとも警官11人が死亡し、犯人側は逮捕者を逃
がし、自動車に放火した、と警察広報は発表した。バグダードのス
ンニー派の住む一画での攻撃では、14人が死亡した。自殺攻撃犯
は、爆薬を積んだ自動車でシーア派のモスクに突っ込んだ。インタ
ーネット上でヨルダンの急進派アブ ムサブ アル ザルカウィの
テロ組織がこの犯行を行なった、と発表した。NATO事務長シェフ
ァーはイラクを緊急訪問した。彼は戦後、NATOの高官としてバグ
ダードを訪問する最初の人物である。彼は、1月に計画されている
選挙を延期しないことに賛成である、と述べた。

国防軍のアフリカ派兵決定

(ベルリン)国防軍は、スーダンのダルフール地区での和平実現の
任務に、トランスアル機を投入して、部隊の輸送を支援する。連邦
議会のさらなる決議によれば、今後緊急事態には、議会の事前の承
認なしでも海外での任務にドイツ兵を派遣することができる。ただ
し承認はその後、できるだけ早く取られなければならない。初めて
の長期間のアフリカ派兵では、最大200人のドイツ空軍兵が、アフ
リカ連合の部隊をスーダンの紛争地域に運ぶ支援をする。ダルフー
ルに国防軍が駐留する計画はない。




12月4日(土)

アラウィ訪独 さらなる逮捕者

(ベルリン)イラク首相イヤド アラウィに対する攻撃計画に関連して、ベルリン
では4人目のテロ容疑者が逮捕された。連邦検察広報は、現在警官から尋問を受け
ているこの男は、レバノン人で攻撃計画を支援していた模様である、と発表した。
他の3人の容疑者は、カールスルーエの連邦通常裁判所で捜査判事の所に連れてい
かれた。同法廷は土曜日にも、イスラーム系のテロ組織アンサル エル イスラー
ムの隊員たちに対して、拘禁命令を出すかどうか、決定する予定であった。

     その他のニュース

アル アクサ組織に対する手入れ

(ベルリン)ドイツ各地で、ドイツの治安当局は活動が禁止されて
いる寄付団体アル アクサに対する捜査を行なった。ベルリンの連
邦内務省は、連邦行政裁判所が、アル アクサが活動禁止に異論を
唱えた訴訟を却下する決定を受けて、ただちに手入れが開始され、
この捜査は寄付団体アル アクサの隊員および部屋にたいして行な
われるとともに、その他の2つのアル アクサの後継組織であると
の疑いが持たれている団体に対しても行なわれた、と発表した。あ
わせて34箇所が捜査され、多数の証拠品が押収された、とも述べ
た。

フィッシャー 近東紛争で妥協の可能性ありと見る

(ベルリン)独外相フィッシャーは、近東でのさらなる任務を果た
すため、イスラエルへ到着した。2日間の予定には、首相シャロー
ンおよび外相シャロームとの政治会談が含まれている。パレスチナ
人居住地域では、PLO議長アッバスと首相コレイとの会談が計画さ
れている。会談の中心は、パレスチナ大統領アラファトの死後のこ
の地域の情勢である。彼が出発する前、フィッシャーは、近東の和
平が前進する新たな可能性がある、と期待をこめて語っていた。

モースルで自殺攻撃

(モースル、バグダード)イラク北部のモースルで自殺攻撃があ
り、クルド人愛国連合の戦闘員少なくとも17人が死亡した。同連
合によれば、攻撃は護衛つき輸送車団に対して行なわれた。バグダ
ードでは、警察の歩哨近くで2件の自動車爆弾攻撃があり、少なく
とも7人が死亡した。その犠牲者の多くは警官であった。米軍によ
れば、バグダードのいわゆる緑地帯の近くにある司令所近くで同じ
頃、2つの爆薬が点火された。ここはイラク移行政府といくつかの
外国の大使館がある場所である。一方「黒い警備」連隊の約800人
の英兵が、一時拠点としていたバグダード近郊から英国が支配して
いる南部へ撤退した。バグダード派遣中、5人の英兵が殺害され
た。




12月5日(日)

外相フィッシャー 近東で仲介を行なう

(ラマラ)外務大臣ヨシュカ フィッシャーは、イスラエル人とパレスチナ人に対
し、近東和平実現に向けた気運を高めるように呼びかけた。パレスチナ人居住地域
での1月の大統領選挙は、その大きな機会である、とパレスチナ政府首相アハメド
 コレイとPLO議長マハムド アッバスとラマラで会談した後、フィッシャーは述
べた。選挙が自由かつ公正に行なわれることがきわめて重要である、とも語った。
平和実現の最後の過程では、2つの独立国が存在していなければならない、とも述
べた。フィッシャーはイスラエル訪問を前に、ラマラにある死亡したパレスチナ大
統領ヤセル アラファトの墓地を訪れた。
エルサレムではフィッシャーはイスラエル首相アリエル シャローンとも近東紛争
について話し合った。

     その他のニュース

エジプトとイスラエル 逮捕者交換

(テル アヴィヴ)エジプトとイスラエルは、両国関係がはっきり
緊張緩和に向かっているため、逮捕者の交換で合意した。国境地点
タバで交換が行なわれた。エジプトは、産業スパイ容疑でイスラエ
ルで15年の拘禁を言い渡されていたアラブ系イスラエル人実業家1
人を解放した。イスラエル側からは、イスラエル兵を誘拐する計画
をたてたとの容疑がかけられたエジプト人学生6人が釈放された。
イスラエルでは、いくつかの分野でイスラエルとエジプトの間で、
より密接な協力関係を築くことで合意し、2001年から空席となっ
ている在イスラエルエジプト大使をエジプト政府が任命することも
期待されている、と報じられている。

イラクで流血の攻撃

(バグダード)イラクの各地で新たな攻撃があり、20人を大きく
上まわる人々が死亡した。ティクリート市近郊での攻撃だけで、蜂
起勢力は米軍の兵舎で働いていたイラク人17人を殺害し、その他
に13人の負傷者がでた。イラク北部のモースルでは爆弾攻撃があ
り、少なくとも2人の米兵が死亡した。モースル市とバイジ市で起
きた2件の自動車爆弾事件では、イラク国軍数人が死亡した。

連邦通常裁判所 テロ容疑者の拘留命令を出す

(カールスルーエ)連邦通常裁判所は、ドイツ訪問期間中にイラク
首相アラウィを攻撃する計画を立てていたとされるイラク人3人に
拘留命令を出した。この拘留命令は、外国人テロリスト組織に加わ
っていたとの緊急容疑に基づいて出された、と連邦検事は発表し
た。金曜日に警察の網にかかったこのイラク人は、急進はイスラー
ム組織「アンサル エル イスラーム」に属している、とのことで
ある。一方ベルリンでの攻撃計画との関連で逮捕されたレバノン人
は、釈放された。



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