11月29日〜12月5日のオーストリアのニュース



11月29日(月)

     国外ニュース

ビン ラーディンの副官ザワヒリ 「米国との戦い」を賞賛

アル カーイダの代表ウサーマ ビン ラーディンの代理を務める
アイマン アル ザワヒリは、あるヴィデオの中で、米国との戦い
は、米国政府がイスラーム政界に対する政策を変更するまで継続す
る、と述べた。昨日アラブ系の放送局アル ジャジーラが放送した
ヴィデオの中で、ザワヒリは米国に宛てて「我々は忍耐強く、最後
まで戦いを続ける」と述べた。米国大統領選挙の結果は、アル カ
ーイダにとってたいして重要ではなく、「米国がムスリムをどのよ
うに扱うか」が重要だ、とも語った。ビン ラーディンは先月ある
ヴィデオの中で、、2001年9月11日の米国攻撃と同じような攻撃
を行なう、と予告した。エジプト人であるザワヒリは、ビン ラー
ディンにもっとも近く信任の厚い人物と見られており、仲間と共に
いる模様である。

     国内ニュース

自由党幹部 ヴィラッハで協議

温泉地ヴィラッハでは今日、連邦自由党とケルンテン州同党が長時
間にわたって協議を行ない、その後、連邦同党の幹部会が話し合い
を行なう。午後にはケルンテン州同党の特別党大会が行なわれ、主
として難民問題と2ヶ国語による地名の表示について話し合う。党
大会は、ケルンテン州での連立相手である社会民主党との協力関係
をさらに強化するために行なわれる。また、連邦大臣人事の割り当
てをめぐって、大きな影響のある提案も討議される。この問題では
ケルンテン州自由党は、連立相手の国民党の態度を批判している。
難民問題では、イエルク ハイダーが呈示したより厳しい対処が採
決される。




11月30日(火)

     国外ニュース

ポルトガル大統領 選挙を指示

ポルトガル大統領ジョルジェ サンパイオは昨日、国会を解散し、
選挙実施を指示した。これは首相ペドロ サンタナ ロペスが、サ
ンパイオとの会談ご発表したものである。決定の背後には、今年7
月以来続いているロペス政権の危機がある。日曜日には青年スポー
ツ大臣ヘンリク チャヴェスが辞任していた。彼はロペスが忠実で
なくうそをついた、と非難していた。サンタナ ロペスは現在EU
委員会議長を務めるジョゼ マヌエル ドゥラン バローゾの後継
者として首相に就任した。就任時に既にロペスには異論が出てい
た。彼の閣僚の中からも、彼は大衆迎合的で、政治的な能力に欠け
ている、との非難が出ていた。

     国内ニュース

公務員25万5千人が代表を選挙

約25万5千人の公務員と連邦の委託職員が、水曜と木曜日あらたに
代表者を選ぶ。オーストリア労働者職員同盟の代表で公勤務労働組
合の会長で、キリスト教労働組合のフリッツ ノイゲバオアーは、
絶対多数を守らなければならない。リヒャルト ホルツァーの社会
民主党労働組合会派は、この絶対多数を破る意向kである。自由党
側も票を大きく減らすことになるかどうかは、緊迫感をもって見守
られている。選挙結果は木曜午後に発表される。前回の選挙では、
キリスト教労働組合は53.9%を獲得し、社会民主党労働組合は
29.5%であった。中道および自由党活動家同盟は7.7%で、中立労
働組合は5.8%であった。




12月1日(水)

     国外ニュース

アナン 辞任を検討

国連事務総長コフィ アナンは、彼の広報の話によれば、事務総長
職を退くことを考えている。アナンは国連改革の準備を全力をあげ
て行なうために、残りの任期2年1ヶ月を利用するつもりである、
と広報フレッド エックハルトはニュー ヨークで記者の質問に答
えた。米国の共和党の上院議員ノーム コールマンは以前アナンに
辞任するように求め、米国議会の委員会が、イラク支援の計画「食
料の代わりに石油」購入計画に関連して、国連が規則を逸脱した状
態に陥っているとの非難を調査出来るようにすべきだ、と述べてい
た。この計画に関連して、アナンの息子に対する疑惑が生じてい
る。一方米外務相広報アダム イーレリは、米国政府は現在コール
マンの辞職要求を支持していない、と述べた。

     国内ニュース

学習到達度調査でゲーラー「両親にも責任がある」

教育大臣エリサベト ゲーラー(国民党)は、学習到達度調査
PISAでオーストリアが落ち込んでいる責任は学校にだけあるわけ
ではない、と述べた。「いろいろな要素が絡み合っている。両親に
もこの責任はある。両親が子供に割く時間がだんだん少なくなって
おり、学校と教師に課せられた義務は原則的に増加している」と彼
女は「シュタンダルト」紙に語った。これより前ゲーラーは、この
期待はずれの結果の責任は「旧主派の勢力」にある、としていた。
また彼女は社会民主党も批判した。これより前、新たな調査では、
オーストリアは読解力だけでなく、数学、自然科学の分野でも成績
が下落していることが公表されていた。




12月2日(木)

     国外ニュース

エルサレムの食堂爆発は攻撃ではなかった

警察によれば、エルサレムの食堂で木曜午後、ガス缶が爆発した。
誰もここにはいなかったため、けが人はなかった。警察の第一報で
は、爆発は市場で起きた、とされていたが、これは確認されなかっ
た。この食堂が面しているマハネ・イエフダ市場は、過去4年間多
くのパレスチナ人の自殺攻撃の舞台となっていた。攻撃と思われた
この事件の数時間前、急進派イスラーム教徒ハマースは、民衆蜂起
の終了を視野に入れており、持続的な休戦のための交渉を行なう、
と予告していた。

     国内ニュース

公務員労組代表の選挙 FCGがかろうじて過半数を守る

キリスト教労働組合会派FCGは、かろうじてではあるが代表選挙で
絶対過半数を守った。暫定集計では、この国民党の候補が50.30%
の支持を集めた。1999年にはキリスト教労働組合は53.85%の指
示を受けていた。はっきり票を伸ばしたのは、社会民主党と中立組
合である。自由党に近い独立および自由党労働同盟は、票を半分に
減らした。翌日には未開票の中央委員会「検察」および「厚生およ
び女性省」の2つの結果が示される。FCGの絶対多数が失われる可
能性はないものとみられている。




12月3日(金)

     国外ニュース

ラムズフェルド 米国防相に留任

米国防大臣ドナルド ラムズフェルドは、ジョージ W. ブッシュの
第2期でも国防相に留任する。ブッシュは昨日ラムズフェルドに対
しこれを提案し、ラムズフェルドはこれを受け入れた、この決定は
大統領府で行なわれた会談で、行なわれた、と政府筋は発表した。
ブッシュは昨日、元ニュー ヨーク警察所長バーナード ケリック
を正式に国土防衛省の新大臣に任命した。今までこの大臣を務めて
いたトム リッジは火曜日に辞任していた。同省は2003年1月に
2001年9月11日のテロ攻撃の結果作られたものである。ケリック
はブッシュの熱心な支持者である。今まで彼はバグダードのイラク
内務省の顧問を務めていた。

     国内ニュース

学力到達度調査 オーストリアは予想通り成績下降

オーストリアの成績は悪いとの事前の情報が確認された。学力到達
度調査PISAがAPA通信社に示した通り、オーストリアは、調査が
行なわれたすべての能力分野で、2000年に行なわれた前回第1回
の生徒の到達度調査を下まわった。オーストリアの成績がもっとも
悪かったのは、読解力と自然科学の分野である。読解力では、10
位から19位へ下降し、491点でOECDの平均494点を若干下まわっ
た。予想通り自然科学の力も落ちており、前回の8位から20位へ
落ちた。OECDの平均500点をはっきり下まわる491点であった。




12月4日(土)

     国外ニュース

ラムズフェルド 米国防相に留任

米国大統領にジョージ W. ブッシュが再選されてから、米国政府内
で人事をめぐる回転木馬はまだ回り続けている。厚生大臣トミー 
トンプソンが昨日辞任を発表したが、国防大臣ドナルド ラムズフ
ェルドは留任する方針である。イラクで暴力沙汰が引き続き起きて
いるため、ラムズフェルドは内閣から退くのではないか、との見方
があった。新たに内閣入りするのは、ニュー ヨーク警察所長バー
ナード ケリックで、ブッシュは金曜日、彼を新母国防衛大臣に任
命した。

     国内ニュース

フィッシャー「軍の不祥事は全く認められない」

木曜日に発覚したオーバーエスターライヒ州の兵舎で起きた事件に
対する批判を、連邦大統領ハインツ フィッシャーは金曜日に行な
った。彼は、国防軍の部隊に現在いる兵隊の訓練に関連して起きた
「大きな過ち」は「全く受け入れることができず、気が滅入るもの
だ」とAPA通信に述べた。国防大臣ギュンター プラター(国民
党)のこの問題に関する反応は、「迅速で適切かつ事件に即したも
のであった」とも語った。しかし同時に、訓練の態勢と勤務状況の
監督を再検討することが必要で、人間の判断から生じる同じような
過ちが今後起きないようにするように、と国防軍の最高司令官であ
る彼は述べた。




12月5日(日)

     国外ニュース

ハンガリーでの国民投票は失敗におわる

外国人に対し二重国籍を与えることと、病院の民営化を禁止するこ
とを求めたハンガリーでの国民投票が日曜日に行なわれたが、投票
率が低かったため失敗に終わった。投票の約90%の集計で、
約150万人が二重国籍に賛成し、170万人が民営化の禁止に賛成し
た。投票を有効にするためには、少なくとも200万人の有権者が賛
否を示さなければならなかった。ハンガリーの法律によれば、国民
投票は少なくとも824万人の有権者のうち少なくとも4分の1がそ
の投票の文面に対して同じ答えをよせた場合にのみ、有効となる。

     国内ニュース

シュトルック「中立は派兵の障害にならない」

ドイツ国防大臣ペーター シュトルック(社会民主党)は、オース
トリア兵士の派遣は、「EUの統合を進める上で良い兆候である」
と見ている。その際、中立は障害にならない、と日刊紙「クリー
ル」のインタヴューで彼は述べた。オーストリアの兵士200人が、
EUの軍組織「戦闘集団」に参加することに関して彼は、「オース
トリアの参加が重要である。我々は現在既にオーストリア人の戦友
とコソヴォやバルカンで協力して活動している。オーストリア国防
大臣プラターが、自分の意志を内閣内部で押し通してくれると喜ば
しい。オーストリアの見方からすれば、中立が守られなければなら
ないという点は、誰もが理解している」とも述べた。



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