12月13日〜12月19日のドイツのニュース



12月13日(月)

ルーマニア野党党首 大統領選挙で勝利

(ブカレスト)ルーマニアでは、自由主義的・保守的な野党の党首トライアン バ
セスクが、大統領選挙の決選投票での勝利を決めた。現在ブカレスト市長を務める
彼は、当局の発表によれば51%強の指示を受けた。社会党の対立候補首相アドリア
ン ナスターゼは、49%弱である。ナスターゼは敗北を認め、バセスクの勝利を祝
う言葉を述べた。欺瞞が行なわれたとの非難が起きた第1回投票ではナスターゼが
優位に立っていた。
バセスクは経済改革の擁護者と見られている。彼は、汚職と戦うと予告し、減税を
支持していた。

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EU諸国 トルコ加盟問題をめぐってやりとり

(ブリュッセル)トルコのEU加盟の命運を決める首脳会談まで
3日、EU加盟各国はトルコの加盟交渉開始にむけ一致した態度を取
る状態には全くない。EU加盟各国外相は、この問題について集中
的な話し合いを行なっている、と独外相フィッシャーは述べた。特
に問題となっているのは、EUはトルコに完全な加盟国の地位のほ
かに、第3の道を交渉のなかで呈示するかどうか、である。しかし
加盟の決定には10年から15年かかるものとみられている。クロア
チアとの加盟交渉開始に関しては、同国が元ユーゴスラヴィアの戦
争犯罪を裁くデン ハーグ裁判所に完全に協力するこことを、EU
は条件としてあげている。一方ブルガリアとルーマニアの2007年
の加盟の障害となるものはほとんどない。ただし両国には更なる改
革が求められた。

トルコのEU加盟はドイツでも議論が続く

(ベルリン)トルコのEU加盟をめぐる議論は、ドイツでも以前に
も増して大きな高まりを見せている。連邦首相シュレーダーはオラ
ンダ首相でEU評議会議長バルケネンデとベルリンで会談し、加盟
に賛成である、と明言した。それに対しキリスト教民主、社会同盟
は、2006年に政権奪取が実現した場合には、トルコに完全な加盟
国の地位を与えることには反対する、との意向を確認した。キリス
ト教民主同盟党首メルケルは、トルコ問題は2006年の選挙の争点
になる可能性があると述べ、両党はすべての論点に責任をもって議
論を行なう、とも語った。

ドイツ エチオピアの負債を減免

(アディス アベバ)ドイツはエチオピアの負債6,700億オイロを
減免した。この減免措置によりドイツはエチオピアの経済改革を進
め、貧困との戦いの追加手段を取る方針である、と大臣ミュラーは
アディス アベバでのべた。同地で彼女はエチオピア経済相ムル 
ケツェラと、関連する合意に署名した。在エチオピアのドイツ大使
館の情報によれば、同国に対して1993年以来あわせて1億9,700
万オイロの負債を減免したことになる。新たな合意はドイツ大統領
ケーラーの正式訪問の日程にあわせて行なわれた。首相メレス ゼ
ナウィとの会談後、ケーラーは、エチオピアと隣国エリトリアに対
し、国境紛争をこれ以上激化させないよう呼びかけた。両国は
1998年から2000年の間、国境をめぐって戦闘を行ない、大きな
損失を出していた。




12月14日(火)

EU委員会 国家財政の赤字に対する措置の審議中止

(ストラスブール)EU委員会はドイツとフランスに対する国家財政の赤字に対す
る措置の審議を中止し、異議があるにもかかわらず、両国の2005年の支出削減計
画を受け入れた。現在の所これ以上の措置は必要ないが、両国の国家財政の状態は
あいかわらず脆弱である、とEU通貨委員ホアキン アルムニアはストラスブール
での会議後発表した。フランスとドイツは、オイロ安定化法に3回違反したが、来
年は再びこれを守り、新たな負債を国内総生産の3%以下に抑えることを約束し
た。ドイツは赤字を2.9%に、フランスは3.0%に削減する方針である。

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バグダードで再び攻撃

(バグダード)この24時間で2度目となる攻撃が、イラクの首都バ
グダードの政府の建物がある一画近くで起きた。自殺香華規範が自
分の自動車の中で、特に監視が強化されているいわゆる緑地帯への
入り口のところで爆死した。医師の話によれば、10人以上が負傷
し、数人は重体である。7人の死者を出し月曜日からバグダードで
起きている攻撃は、行方を追求されているヨルダンのテロリストで
あるアブ ムサブ エル ザルカウィの支持者が犯行を認めた。移
行政府の首相アラウィによれば、イラク治安部隊は、エル ザルカ
ウィの高官1人を殺害し、その同行者2人を逮捕した。

インド北部で列車事故

(ニュー デリー)インド北部で2編成の旅客列車が衝突し、当局
のその後の発表によれば、30人ほどが死亡し、50人が負傷した。
この事故はパンジャブ州のパターンコートとジャランダールの間で
ある。当局は事故原因は担当している駅員が調整の間違いである、
と見ている。単線の路線に両側から乗り入れが行なわれている。

タリバーン代表オマールの腹心 アフガニスタンで逮捕

(カブール)アフガニスタン治安部隊は、タリバーン民兵に決定的
な打撃を与えた、との情報がある。南部のカンダハル州で、治安部
隊は、逃走中のタリバーンの指導者ムッラー モハメド オマール
の以前警護の中心だったムッラー ナキブッラー カーンを逮捕し
た。当局によればカーンは、カンダハルおよびそれに隣接するウル
スガン州の一部の蜂起勢力の作戦行動の中心である、と見られてい
る。その他警察は、原理主義民兵の高位の代表1人と、多くの爆弾
攻撃を行なってきたタリバーン民兵7人を逮捕した。ムッラー オ
マールは、アル カーイダ代表ウサマ ビン ラーディン同様、
2001年末にタリバーンが失脚してから行方が追求されている。




12月15日(水)

EU議会 トルコの加盟にむけた交渉に賛成

(ストラスブール)欧州議会は激しい議論を経て、トルコとのEU加盟交渉に賛成
した。議員407人が交渉開始に賛成し、262人が反対した。ただし賛成投票には多
くの条件をつけられた。トルコに求められたのは、キプロスを承認すること、キプ
ロス北部からトルコ軍を撤退させることである。その他欧州議会は、雇用希望者の
自由通行および農業および構造改革のための補助金に制限を加えることも求めた。
トルコとのEU加盟交渉は、オイロに懐疑的な人たちの他、フランの保守勢力およ
びドイツのキリスト教民主同盟の党員を中心に反対を受けた。
ただしこの議会の決定は、EU加盟各国の首脳を拘束するものではない。木曜日と
金曜日にブリュッセルで行なわれる会議で、各国首脳は、加盟交渉を開始するかど
うか、そして開始するとすればそれはいつからか、を決定する方針である。

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アテネ近郊での人質事件続く

(アテネ)ギリシアの首都アテネ近郊での人質事件は決着していな
い。路線バスを乗っ取った2人は、身代金の支払いの最終期限を突
きつけた。彼らは、百万ドルを現地時間の木曜朝8時までに支払う
ことをテレヴィ局に電話で要求した。それまでには更なる人質の解
放は行なわない、とも述べている。そのほか彼らは空港まで自由に
移動し、ロシアまで飛行機で行くことを求めている。この2人の武
装した男たちは、警察によればアルバニア人で、午前中にあわせて
23人の乗客が乗ったバスをアテネ郊外で乗っ取った。今までに16
人の人質を解放した。数百人の警官、狙撃隊、特殊部隊がバスを取
り囲んでいる。

ケルベラで攻撃 複数の死者発生

(ケルベラ)イラクの都市ケルベラで爆弾攻撃があり、警察によれ
ば、8人が死亡し、30人以上が負傷した。目撃者によれば、負傷者
の中にはイラクのスンニー派のもっとも強い影響力を持つ聖職者ア
ヤトッラー アリ アル シスターニの腹心1人が含まれている。
爆薬はシーア派のもっとも重要な礼拝所の一つであるイマム・フセ
インモスク近くで爆発した。シーア派はイラクでは住民の多数派で
ある。アル シスターニと彼の支持者は、イラクの新政治体制を支
持し、その信徒に対する影響力を強めることを約束している。

イスラエルとパレスチナ 新たな近東会議に賛成

(エルサレム)イスラエルとパレスチナは、一致して、近東和平新
交渉に賛成である、と述べた。このような会議の場では、国際社会
は新パレスチナ指導部に、さらなる改革にむけ支援を与えることを
示さなければならない、とイスラエル外相シャロームは述べた。彼
は特に米国に対して、近東交渉で中心的な役割を果たすよう求め
た。PLO議長アッバスは、1月9日のパレスチナ大統領選挙の後に、
新たに国際会議を行なうよう提案し、その際にはパレスチナ人国家
の建国と経済振興に向けた対策が決定されねばならない、と新聞の
インタヴューでアッバスは語った。




12月16日(木)

EU首脳会談開幕

(ブリュッセル)まもなくEU首脳会談が始まる。この会議では、トルコのEU加盟
交渉開始に決着がつくことになっている。首脳会談開始前の時点では、交渉開始に
賛成する声が強いようである。トルコ首相レジェップ タイップ エルドアンは、
EU評議会議長ヤン ペーテル バルケネンデと会談後ブリュッセルで、EUは全般
的に前向きの態度を取っていたようではあるが、すべての意見の相違が埋められた
わけではない、と述べた。エルドアンは既に明らかになっている問題として、トル
コがキプロスを承認することと、トルコがEUに加盟した後、トルコ人雇用希望者
が自由に移動出来るようにすることを挙げた。欧州議会の保守党の連合体であるヨ
ーロッパ国民党は、首脳会談開始前に、交渉の中では、トルコのEU加盟が唯一の
目標であってはならない、「第3の道」も存在しなければならない、と主張した。

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連邦議会 トルコのEU加盟交渉開始に賛成

(ベルリン)連邦議会は社会民主党と緑の党の賛成多数で、EUへ
のトルコ加盟交渉開始に賛成した。キリスト教民主、社会同盟と自
由民主党は反対した。キリスト教民主同盟党首メルケルは、トルコ
に対して完全な加盟国の資格を与えることをあらためて拒否し、
EUは過大な要求を行なわないように求めた。一方外相フィッシャ
ーは、トルコがアラブ・イスラーム世界の先例になることを考える
と、必要もないのに拒否の態勢を固めることは間違いであり、トル
コがこれによってかならずEUに加盟できるわけではない、と述べ
た。

労組ver.diは公勤務の賃上げ要求を行なわない

(カッセル)労働組合ver.diは1月20日に始まる公勤務従事者の労
働協約交渉で、初めて具体的な賃上げ交渉を行なわない。同労組連
邦協約交渉委員界がカッセルでこれを決定した。2003年5月以来
交渉が行なわれている労働協約法の新たな規定を結ぶことが優先さ
れる、とのことである。これは公勤務をより柔軟で、市民に近い立
場のものにするための法律である。

国防軍のダルフール作戦が開始

(ポツダム)スーダンの紛争地区ダルフールでのアフリカ連合の和
平部隊に協力する国防軍の支援作戦が始まった。派兵指揮部は、ト
ランスアル型輸送機がアフリカに向け出発し、さらに3機の飛行機
が日曜日には飛び立つ、と発表した。国防軍機はアフリカ諸国の兵
士をダルフール地区に輸送するのを支援することになっている。連
邦議会の今回の派兵は半年間の期限つきで、参加するドイツ兵の数
は最大200人と定められている。




12月17日(金)

トルコのEU加盟の道開かれる

(ブリュッセル)EU首脳会談ではキプロス問題をめぐる退屈な議論の後、トルコ
のEU加盟に向けた交渉開始の道が最終的に開かれた。EU評議会議長ヤン ペーテ
ル バルケネンデは、ブリュッセルでの会合後、トルコは加盟交渉開始前の
2005年10月3日に関税連合に関する議定書に署名をする、と発表した。EUはこれ
をトルコ政府によるEU加盟国キプロスの間接的な承認である、と評価した。ただ
し、トルコ首相レジェップ タイップ エルドアンは、この解釈を拒否している。
今までトルコ政府は、地中海の島国キプロスのトルコ語を話す北部だけを承認して
いた。
その他首脳会談は、クロアチアが元ユーゴスラヴィアの戦争犯罪を扱う国連法廷に
完全に協力する場合には、2005年3月にEU加盟交渉を開始することを決定した。

     その他のニュース

トルコの加盟交渉をめぐるEUの決定はおおむね好評

(ベルリン)EUがトルコの加盟交渉開始に賛成する決定を下した
ことは、ドイツの政治家にはおおむね歓迎されている。連邦首相シ
ュレーダーと緑の党党首ロートは、前向きの結果がでた、と述べ
た。キリスト教民主同盟党首メルケルは、交渉開始がそのまま加盟
ではない、という点を歓迎した。一方キリスト教社会同盟の州組織
の代表グロスは、ヨーロッパにとっては今日は暗黒の一日である、
と述べた。オーストリア首相シュッセルは、オーストリアはトルコ
のEU加盟を認めるかどうか国民投票を行なう、と予告している。
それより前フランスが国民投票を行なう、と予告していた。

連邦制度改革に関する話し合いは頓挫

(ベルリン)ドイツの基盤である連邦制度を改革するための話し合
いは失敗に終わった。各州と連邦政府は、1年間を越える話し合い
の後、他のいくつかの政治分野では妥協に達したものの、教育政策
では権限の新たな分担を変えることに合意できなかった。全党の政
治家は、交渉の失敗は残念であり、それぞれ責任は相手の側にあ
る、と述べた。この委員会の議長であるキリスト教社会同盟党首シ
ュトイバーと社会民主党党首ミュンテフェリングは、合意の道を最
後まで探す努力を行なった。連邦制度の改革によって、連邦と州の
関係を新たなものに変え、国の行動力を改善することが目標であっ
た。決定が水に流れることからくる緊張が、ドイツが改革に取り組
む能力を手に入れるきっかけになる、と見られていた。

連邦参議院 容器の保証金制度改革を決議

(ベルリン)連邦参議院は、使い捨ての飲料容器の保証金に関する
規定の改正を決議した。これによりビール、ミネラルウォーター、
アルコール飲料、茶の使い捨て容器には一律25ツェントの強制保
証金制度がつくられる。今までのいわゆる「島の解決」つまり大規
模なスーパーマーケットは、自分が販売した使い捨てのビンや飲み
物容器だけを回収する制度は、2006年に中止になる。これは、連
邦と各州は欧州法廷の勧告に従う措置である。また連邦参議院は
2005年国家予算を両院協議会に持ち込んだ。ただし連邦議会の絶
対数の賛成で、予算案は承認されうる。連邦参議院の会議の冒頭で
は、ナチによるズィンティとロマ(いわゆるジプシー)の拉致およ
び殺戮を記憶にとどめるため黙祷を行なった。




12月18日(土)

国連天候会議ではわずかな妥協だけが成立

(ブエノス アイレス)第10回国連天候会議は、温室効果ガスの排出の削減に関
する今後の交渉をめぐる計画に合意することなく終了した。特に米国には、天候の
維持のための京都議定書の期限が切れる2012年以降にどのような措置を取るか、
交渉する義務を負う意志はなかった。米国自身はこの議定書に署名していなかっ
た。EUとそれ以外の多くの国は、京都会議後の規定に関する拘束力のある会談を
行なうように求めていた。アルゼンチンの首都ブエノス アイレスに集まった代表
たちは、2005年5月に非公式会議をボンで招集することにだけ合意した。

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サッダームの活動家が捜査判事の尋問を受ける

(バグダード)イラクでは失脚した大統領サッダーム フセインの
元幹部の予審手続きが始まった。バグダードでは、「化学のアリ」
として悪名が高かったサッダームのいとこアリ ハッサン アル・
マジドが、ある裁判官から尋問を受けた。アリ・マジドは、クルド
人の住む都市ハラブジャで化学兵器を使用した責任がある、とされ
ている。この16年前の事件では、数千人の一般市民が死亡した。
一方地下組織の戦闘員による襲撃は続いている。バグダード北部の
選挙事務所に榴弾による攻撃が加えられ、女性2人が死亡した。ふ
たたび石油輸送管に対する破壊活動が行なわれた。

国防軍 イラク支援を拡大

(ベルリン)国防軍はイラク軍の訓練の支援を拡大する。ベルリン
の国防省は、イラクの将校をドイツ国内の学校に通わせ、工兵部隊
を組織する、と発表した。その他、国防軍はイラクに野戦病院と救
急車数台を貸す方針であり、イラク国防相代理ブルスカ シャワイ
スのベルリン訪問の際に、その手続きに合意していた、とも発表し
た。ドイツ国防相シュトルックは、イラク支援を拡大する、と先週
アラブ首長国連邦を訪問した時に既に予告していた。

CDU事務長の給与疑惑拡大

(ベルリン)キリスト教民主同盟事務長マイアーは、電力会社RWE
からの給与の件で批判を受けているが、ある報道によれば、以前認
めていたより多くの金を受け取っていた。「シュピーゲル」誌がイ
ンターネット・サイトで、マイアーは2000年6月から2001年4月
まで、給与全額のほかに、少なくとも13万マルクを受け取ってい
た、と報じた。マイアーは以前、2000年11月に同党の事務長に就
任した後も、約6万オイロの給料と賞与を元の雇用主であるRWE社
から受け取っていたことを認めていた。同党広報は、この発言は正
しい、と述べた。社会民主党、緑の党、自由民主党は、マイアーが
事件をもみ消すつもりである、と非難した。




12月19日(日)

イラクで攻撃 死者多数

(バグダード)連動していると見られる攻撃がイラクの都市ケルベラとナジャフで
行なわれ、新たな情報によれば、60人以上が死亡した。
ナジャフでは自殺攻撃犯がイマム・アリ寺院の近くで爆死し、医師の話によば、
48人を巻き添えにした。ケルベラではイマム・フセインモスク近くで自動車爆弾
が破裂し、少なくとも14人が死亡した、と同市の病院が発表した。この寺院とモ
スクはシーア派のムスリムにとっては聖地である。
首都バグダードの中心部では、急進派が路上でイラクの選挙委員会の職員3人を射
殺した。
放送局アル アラビアで放送されたヴィデオでは、イラク人を雇用している米国企
業がイラクを立ち去らないなら、急進派組織は誘拐した同社のイラク人のうち10
人を殺害する、と威嚇した。

     その他のニュース

ガスプロム社はユコスの子会社を落札せず

(モスクワ)ロシアの大規模な石油会社ユコスの最大の子会社の強
制競売で、国に近い立場のガスプロム社は突然落札するのをやめ
た。石油採掘会社ユガンスクネフテガスは、70億オイロで、今まで
名前が知られていなかった企業バイカル金融組織のものになった。
ガスプロムは、この金融組織とのつながりがあるのではないか、と
の観測を否定した。金融の専門家は、バイカル金融組織の背後には
エネルギー産業がいるのではないか、と推測していた。ロシアは、
この競売でユコスに対する税金の請求額約210億オイロの一部を回
収するつもりであった。2003年10月から拘留されているユコス社
長ミハイル ホドルコフスキーは、これは自分が野党を支持してい
たことから来る政治的な動機によるものである、として政府を非難
していた。

シュレーダーはロシアとの協力を評価

(ベルリン)独首相シュレーダーは、ロシア大統領プーチンのドイ
ツ訪問を前に、両国の協力関係を評価した。ロシアの新聞ロシイス
カヤ ガセタのインタヴューでシュレーダーはとくに、テロとの戦
いを共に行なっていることを賞賛した。また両国は国際問題および
欧州問題で意見が一致している、とも述べた。7回めとなる独露協
議は月曜日からハンブルクで始まるが、これにはシュレーダーとプ
ーチンのほか、数人の大臣が出席する予定である。連邦研究大臣ブ
ルマーンは、科学および研究の分野でロシアとの協力をより密接な
ものにする、と予告した。

CDU事務長マイアーは新たな非難を事実無根と否定

(ベルリン)キリスト教民主同盟事務長マイアーは、現在の職につ
いた後も電力会社RWEから金を受け取っていた、との新たな非難を
否定した。職業上の活動からの収入と、事務長に就任したこととは
何の関係もなかった、と彼は発表した。彼は、事実をできるだけ早
く公表するつもりだ、と予告した。「デア シュピーゲル」誌は、
マイアーは元の雇用主RWEから、2000年6月から2001年4月ま
で、給料の全額だけではなく、少なくともその他に66,500オイロ
を受け取っていた、と報じた。2000年11月に彼はキリスト教民主
同盟の事務長に就任していた。一方同党主メルケルの広報は、マイ
アーが既に事実上権力を失っている、との報道を否定した。



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