12月27日〜12月31日のオーストリアのニュース



12月27日(月)

     国外ニュース

ウクライナ閣僚 遺体で発見

ウクライナでは大統領選挙から1日、同国の運輸大臣ゲオルギ キ
ルパは、不可解な状況で遺体で発見された。彼の遺体はキエフ郊外
の自宅で発見された、とウクライナ鉄道当局の広報が昨日、インタ
ーファクス通信社の情報に基づいて発表した。放送局第5チャンネ
ルは、キルパは自殺した、との報道を行なった。一方警察広報は
AP通信社に対して、キルパが発見されたときには負傷していた、
と述べた。詳細は今のところ調査結果が出ていない。キルパは休暇
をとっている首相ヴィクトル ヤヌコーヴィチ内閣ではもっとも有
力な政治家の1人と見られていた。彼は数日前から行方不明とされ
ていた。

     国内ニュース

ハイダー「トルコのEU加盟に関する首相の態度はまともではない」

ケルンテン州首相イエルク ハイダー(自由党)は、連邦首相ウォ
ルフガング シュッセル(国民党)はトルコ問題ではまともではな
い、と非難した。オーストリアがトルコのEU加盟に関して国民投
票を実施すると文書で請け合ったことには何の意味もない、シュッ
セルとともに自由党党首ウルスラ ハオプナーも遠い将来に国民投
票を行なうことを約束したが、これは単なる緊急措置である、とハ
イダーは述べた。




12月28日(火)

     アジアでの地震関係のニュース

オーストリア人7人を乗せた救急機がウィーンに到着

ヨーロッパ旅行保険組合は、ユーロプ・アシスタンス社と協力し
て、オーストリア人7人をタイのプーケット島から運んだ。この救
急機は火曜夜遅くにウィーン・シュウェヒャット空港に到着した。
少なくとも4人は負傷しており、女性1人はひどい胸の怪我を負っ
ているが、残りの人は腕と足の切り傷で、中には精神的なショック
を受けている人もいる、とユーロプ・アシスタンス社の広報は
APAの質問に答えた。

     国外ニュース

ユシュチェンコはあらためて政府の建物の封鎖を求める

ウクライナ野党の指導者ヴィクトル ユシュチェンコは、大統領選
挙で勝利したが、自分の支持者に対してキエフの政府の建物の封鎖
を行なうように呼びかけた。これは、選挙で敗北した首相ヴィクト
ル ヤヌコーヴィチ率いる内閣の会合を阻止するためである、と述
べた。ロシアに忠実なヤヌコーヴィチは月曜日に、選挙結果に対し
て法的な対策をとる、と述べていた。野党の指導者ユシュチェンコ
が勝利を収めた直後、ウクライナは閣僚の謎の死で揺れている。運
輸大臣キルパが彼の別荘の中で射殺されて発見された。暗殺なのか
自殺なのかははっきりしていないが、さまざまな観測が行なわれて
いる。極めて影響力の大きな実業家で、退任した大統領クチマの信
任が厚い人物である彼は、政権交代があれば、会社が捜査を受ける
懸念があった。

     国内ニュース

オーバーエスターライヒ州緑の党今年の決算を発表

オーバーエスターライヒ州緑の党は、この一年間を満足がいく一年
であった、との評価を下した。ここの政策で、主として住民から多
くの賛成を得られた、と州代表のルーディ アンショーバーは述べ
た。来年緑の党は、一連の去らなく計画を実施に移す方針である。
「緑の働きかけ」が2004年の標語であったが、この標語を来年も
引き続き使用する。緑の党にとって今年が特別な年であったのは、
州政府入りして初めての年であったからである。国民党との政府内
での協定に関して、党内では批判する人もいるが、これは建設的な
ものであった、と彼は述べた。




12月29日(水)

     アジアの津波関連ニュース

インドは早期警戒態勢を作る方針

アジア南部での大規模な津波災害を受けたインドは、被災国の先頭
を切って津波の早期警戒態勢を作る方針である。「インドは監視体
制を作り上げ、深海での変化を監視する。これによってえられだ情
報は、衛星を通じて即座に伝達される」とインド科学大臣カピル 
シバルは昨日の記者会見でのべた。この態勢を作るには約2,900万
ドル必要である、とも語った。いままでこの地域には警戒態勢が存
在せず、日曜日の10メートルもの津波は完全に予想外で、最大で
10万人が死亡した。インドは今まで海底地震の警戒態勢を作らな
かった理由として、太平洋岸の国家ではないため、今までの津波か
ら大きな影響を受けたことがなかったことを挙げた。

     国外ニュース

リヤドで2件の自動車爆弾

治安担当によれば、サウジアラビアの首都リヤドでは昨日、2件の
自動車爆弾事件があった。1件は内務省の近くで起こったが、建物
には被害がなかった、と鋸とである。アラブ系のテレヴィ局アル 
ジャジーラも、同様の報道を行なった。もう1件の自動車爆弾は、
特殊部隊の本部近くで起きた、との治安担当筋は発表した。放送局
の報道によれば、リヤドのある家の中で、急進派と見られる7人が
死亡した。彼らがこの2件の自動車爆弾を起こしたものとみられて
いる。

     国内ニュース

ゴルバッハ「非軍事役務の期間が9カ月は最低限度である」

自由党は、非軍事役務の期間を9カ月に短縮することを検討する可
能性がある。ただしこれが実現したとしても「全く最短のもの」で
ある、と副首相フーバート ゴルバッハは「プレッセ・インタヴュ
ー」の中で述べた。今まで自由党は、改革委員会のなかでも、10
カ月間を義務期間とし、2カ月を自由意志に基づく期間とする、と
いう案に賛成していた。非軍事役務は重要であり、「これを行なう
人たちは、10ないし12カ月間を我慢している」とゴルバッハはこ
のインタヴューの中で述べ、9カ月は最低線である、とした。




12月30日(木)

     津波関連のニュース

津波の末端はロシアの東岸にも達した

目撃者によれば、南アジアの津波の末端はロシアの極東太平洋岸に
も到達した。ロシアの島サハリンにある津波の早期警戒態勢は、日
曜日の地震後、29センチの高波を観測した、とロシアの通信社イ
タル・タス通信は昨日報じた。ロシア湾岸に達するには、この波は
マラッカ海峡、南中国海、日本海を抜けて北東の方角に進まねばな
らない。ロシアは太平洋岸3箇所に早期警戒態勢をしいている。
1952年には18メートルの高波がセウェロ・クリルスク市を襲い、
この町をほぼ完全に破壊していた。

     国外ニュース

ベスランの人質犯17人の身元がようやく判明

4カ月前にロシア南部の都市ベスランで起きた人質事件で、31人の
殺害された人質犯のうち17人の身元がようやく判明した。これ
は、検事総長代理ニコライ シェペルがモスクワで発表したもので
ある。2件の事件で、国際刑事警察機構が、身元の特定をするのに
協力し、2人はおそらく近東出身者である。ロシア当局は当初、9
ないし10人の人質犯がアラブ系である、と発表していたが、この
発表はまだ確認されていない。学校襲撃を行なったと認めているチ
ェチェーニアの反乱勢力の指導者シャミル バサイエフは、テロリ
ストの中にはアラブ系の2人がいた、と述べていた。9月1日から
3日にかけての人質事件は、流血の結末に至った。330人を越える
人質が殺害され、うちほぼ半数は子供であった。

     国内ニュース

ウィーン緑の党ファシラコウは方針を示す意向

今より多くの方針を示し、社会民主党が単独で市政を担当している
のはウィーン市にとってよくない、ということを住民に示さなけれ
ばならない、とウィーン緑の党の会派長マリーア ファシラコウは
ORFの年末インタヴューで述べた。「誤解が生じている場合には、
はっきりとした言葉を見つけなければならない。緑の党は弱小で
も、抵抗に弱いわけでもなかった。秋にも、緑の党が自分の声をあ
げた財政赤字の補填問題などを呈示した」などと述べた。




12月31日(金)

     津波関連のニュース

津波の被災地に関する人工衛星情報

フランスの宇宙交通局CNESは国連の要請に応えて、地上監視衛星
SPOTから送られてくる、アジアの洪水被災地域の現在の状況の映
像を提供している。交通が遮断されている地域からの情報が日々更
新されている。フランスの救助隊は、ヨーロッパの人工衛星エンヴ
ィサットとカナダのレーダー衛星、インドの人工衛星IRSから送ら
れてくる天気図と宇宙からの情報を受け取っている、と同局は発表
した。

     国外ニュース

ルクセンブルクがEU評議会の議長国をオランダから引きつぎ

ルクセンブルクは今日、2005年前半のEU評議会議長を、オランダ
から引き継いだ。ルクセンブルクが議長国を勤める6ヶ月間の最初
の大きな行事は、2月の米国大統領ジョージ W. ブッシュのEU訪問
である。スペインでは、同じく2月に初めてのヨーロッパ憲法条約
に関する国民投票が先頭を切って実施される。4月にはルーマニア
とブルガリアのEU加盟条約に署名が行なわれることになってい
る。ルクセンブルク首相ジャン・クロード ユンカーとその内閣が
抱える最大の課題は、おそらく2007年から2013年の間のEU財政
計画での合意を図ることで、それは6月までに終えることになって
いる。

     国内ニュース

ゴルバッハは土曜日の通行禁止に同意

副首相フーバート ゴルバッハ(自由党)は、ザルツブルクの交通
専門官ウィルフリート ハスラオアー(国民党)が提案したトラッ
クの土曜日の通行禁止規定を承認した。交通産業はこの規定に合意
する、との声明を出した。この規定によれば、7トン半以上の重量
のトラックは1月8日、2月5日、2月12日、3月26日にはタオアー
ン高速道とザルツアハタール高速道を通行できなくなる。このトラ
ック通行禁止は、オフェンアオアートンネルとヒーフラートンネル
の建設現場の土曜日の安全を確保するためのものである。このトン
ネルは休みの日の交通量が特に多い。



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