2月14日〜2月20日のオーストリアのニュース



2月14日(月)

     国外ニュース

米国ミサイル迎撃態勢の試験は再び失敗

米国のミサイル迎撃網計画の試験は、12月から2度めとなる失敗に
終わった。迎撃ミサイルが何らかの原因で発射しなかった、原因は
不明である、と米国ミサイル迎撃局が月曜日にワシントンで発表し
た。当初の手がかりでは、太平洋のマーシャル諸島の軍事基地の発
射装置に不良があったことを示している、とのことである。このミ
サイルは、アラスカから発射された大陸弾道ミサイルを擬似弾頭で
迎撃することになっていた。このミサイル迎撃網は、元米大統領ロ
ナルド レーガンの戦略的防衛計画(スターウォーズ)の発案にさ
かのぼるもので、北朝鮮からなどのミサイル攻撃から米国を防衛を
するためのものである。

     国内ニュース

貧困対策会議は教育の機会を増やすように求める

貧困対策会議は、低い教育水準が原因で人々が貧困にさらされてい
る、と指摘した。連邦政府の教育首脳会談がきっかけとなって、社
会福祉組織網は、その社会的な背景とは関係なく、若者に教育の機
会均等を進めていくことに理解を求めた。社会福祉省の社会福祉報
告によれば、義務教育だけで終えた人々の20%ほどが貧困にさらさ
れているが、大学入学資格を持つ人では10%にすぎない。同組織網
は、学校および入学前の子供たち個々に働きかけを強めるように求
めた。かなりの長期間収入が少ない場合には、食料と住居のための
支出のために、教育および文化への支出が減らされることが続いて
いる、と指摘された。




2月15日(火)〜17日(木)
お休みです。




2月18日(金)

     国外ニュース

イラクではモスクが攻撃 死者が再び発生

金曜日午後イラクのシーア派のモスクがさらに自殺攻撃を受け、イ
スカンデリジャーでは少なくとも8人が死亡、13人が負傷した。内
務省の情報によれば、自殺攻撃犯1人が、バグダードの南約60キロ
にあるこの街のエル・ハディモスクに突入した。近くにあるヒラの
病院の院長は、死者8人、負傷者13人が運びこまれた、と述べた。
これは金曜日にシーア派に対して行なわれた6件目の攻撃である。
合わせて33人が死亡し、50人以上が負傷した。19日は神聖なアシ
ューラ祭が最高潮に達する日である。昨年はこの祭の期間中、バグ
ダードとケルベラで170人が死亡していた。これは戦争終了後今日
に至るまで、イラクでもっとも多くの血が流れた日であった。

     国内ニュース

盗聴問題でプレルとシュトルツ激しいやりとり

ケルンテン州州首相イエルク ハイダー(自由党)と彼の盗聴容疑
に関して、ニーダーエスターライヒ州首相エルウィン プレル(国
民党)は激しい攻撃を行なった。「今起こっていることは馬鹿げた
ことだ。馬鹿げたことという点を強調してください。皆さんご存じ
でしょう」とプレルは「クリーア」紙で述べた。「もっともよいの
は、この出過ぎたまねを無視もしないことです。そうすれば多分ハ
イダー州首相はカンカンに怒るでしょう。共和国はこの種の馬鹿げ
たことに対して免疫を持っています。この騒音は耳にしますが、す
ぐに忘れてしまいます」とも述べた。ケルンテン州自由党党首マル
ティン シュトルツにとっては、このプレルの振る舞いの方が「馬
鹿げて」いる。プレルが国民党にこの事件を無視もしないように助
言する一方、これに対する意見を詳しく述べているからである、と
シュトルツは述べた。




2月19日(土)

     国外ニュース

スペインではEU憲法に関する国民投票

EU加盟国の先頭を切って今日、スペインは欧州憲法に関する国民
投票を行なう。約3,460万人の有権者が投票を行なう。最後まで政
府は賛成するように訴えた。世論調査によれば、スペイン人の77%
ないし81%が賛成投票をする。投票所は中央欧州標準時間の9時に
開き、20時に閉まる。投票後欧州憲法はマドリッドの国会によっ
て批准を受けなければならない。スペインのほか、EU加盟国のう
ち英仏を含む9ヶ国が国民投票を行なう方針である。憲法が発効す
るには、加盟25ヶ国すべてで批准を受けなければならない。

     国内ニュース

社民党「ウィーン市議会選挙は総選挙より後にはしない」

ウィーン社会民主党の議員団会議後、社会民主党の「ウィーン委員
会」も会議を行なった。同州社会民主党はその会議では、具体的な
選挙の期日を決めなかった。望ましい期日は2006年3月である、
と発表した。同党はルストでの議員による会議ですでに市長で同市
同党の党首ミヒャエル ホイプル呈示した方針に従っている。つま
り、市議会選挙を早めるのは、2006年秋に予定されている国民評
議会選挙が時期を早めて行なわれた場合だけである。したがってウ
ィーン市の選挙は国民評議会選挙より前、ないしは同時に行なわれ
る、と同市同党の広報は発表した。




2月20日(日)

     国外ニュース

ポルトガル社会党が絶対多数を獲得

ポルトガルの野党社会党は日曜日の国会議員選挙で、選挙後の調査
によれば、絶対多数を獲得した。スペインのテレヴィ局の集計によ
れば、社会党は46.9%ないし50.7%を獲得した。首相ペドロ サン
タナ ロペス率いる現与党の保守的な社会民主党は、23.3%ないし
27.8%を獲得する見通しである。これにより社会党は国会の230議
席のうち少なくとも124議席を得る。保守党は62から70議席と見
られる。これにより社会党党首ジョゼ ソクラテスが政権交代を行
なう。同国が民主制に復帰して以来、社会党が絶対過半数をとるの
は初めてである。大統領ジョルジェ サンパイオが国会を解散した
ため、選挙が行なわれることになった。大統領の見方によれば、一
連の政権の危機を経たため、安定性がこれ以上保証できなくなって
いた。サンタナ ロペスは2003年7月に短期的に首相に就任し
た。彼の前任者で党友のジョゼ マヌエル バローゾがEU委員会
議長に就任し、ブリュッセルに移ったためである。

     国内ニュース

ゲーラーは長期的な学校改革に向け専門家の話し合いを行なう方針

すでに生じている短期および中期てな学校問題の対策に関する検討
委員会の他に、教育大臣エリーサベト ゲーラー(国民党)は専門
家による会議を設置し、長期的な改革を話し合う。この会議では基
礎学校に通う期間を1年ないし2年延長するか、高等工業高校の改
革を行なうかどうかなどの問題を話しあう可能性がある、とゲーラ
ーはテレヴィ番組で述べた。緊急対策に関してはここでは話し合わ
ない予定で、「長期的というのは10年のことである」とゲーラー
は述べた。



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