4月25日〜5月1日のオーストリアのニュース



4月25日(月)

     国外ニュース

入国査証問題でフィッシャーは手抜かりを認める

ヨシュカ フィッシャーはどれぐらい正当か? 現在この問題がド
イツの報道機関、ドイツの緑の党をにぎやかにしているが、ドイツ
の外務大臣である彼は問題にしていない。フィッシャーは昨日、緊
張をもってみ守られていた、入国査証調査委員会に証人として登場
した。当初は緊張していた彼は、反対勢力に対する批判を行ないつ
つ、入国査証問題で過失があったことに対する責任は全面的に自分
にあることを認めた。調査委員会の雰囲気は、特に午後に行なわれ
た直接の質問で関心が高まった。

     国内ニュース

自営業労働組合の執行部の交代 サルムターからカツィアンへ

自営業者に雇われている人の組合の最大の労働組合では、火曜日最
終的に世代交代が行なわれる。今まで執行部議長を務めていたウオ
ルフガング カツィアン(48歳)が、ウィーンで開かれる連邦特
別公開会議で、正式にGPAの会長となり、伝説の会長ハンス サル
ムター(60歳)の後継者となる。この公開会議は、一方では悲し
いお別れであるが、他方では新たな始まりでもある。13時に始ま
るこの会議では、サルムターは会長を務めた11年間の総括を行な
う。その後カツィアンの選挙が約600人の出席者によって行なわれ
ることになっている。午後遅くには新GPA会長が、自分の目標を述
べる。




4月26日(火)

     国外ニュース

ベルルスコーニは汚職容疑で裁判を受ける可能性が発生

司法関係者に寄れば、イタリア首相シルヴィオ ベルルスコーニ
は、ひょっとすると再び裁判の場で責任を問われることになるかも
しれない。この話によれば、ミラノ検察は、ベルルスコーニを汚職
容疑で起訴する提案を子なった。この裁判は、イタリアのテレヴィ
局メディアセットに対する操作に関連したもので、同局はベルルス
コーニの家族の持株会社が最近まで過半数を抑えていた。一方ベル
ルスコーニは火曜日、政権綱領を発表した。さらに彼は副首相と下
席政務次官を指名した。不景気な経済を刺激し、企業と家庭の振興
策を取ることが政権に取って優先課題である、と彼は述べた。

     国内ニュース

社民党はオイロファイター機以外の購入可能性を調査する方針

社会民主党は、合わせて4度目となる迎撃戦闘機オイロファイター
購入に関する国民評議会の特別会議を、今日招集する。同党は、調
査委員会の設置を求める動議を出すが、こんかいも少数の賛成しか
得られない見込みである。自由党はこの問題を野党とともに賛成に
回る意向を示していない。いかなる場合でも、さらなる会計検査院
の原因調査が議決される。社会民主党は他の取り引きの可能性をす
べて検討するべきだ、と求めた。




4月27日(水)

     国外ニュース

ブッシュは原発建設を促進する方針

電力および燃料価格の高騰に直面して、米国大統領ジョージ W. ブ
ッシュは新たな原発および製油所の建設を提案した。米国は新型発
電所を拡充するべき時期である、と昨日ワシントンで行なった電力
政策に関する基本方針演説でブッシュは述べた。その他彼は、米国
の自動車製造業者に対して、新世代の環境に優しいディーゼル自動
車を製造するように訴えた。大統領は燃料の節約になるガソリンと
電力の両方で動く自動車の売れ行きを増やすようにさらに財政的な
刺激策をとる方針である。ブッシュはそのほか石油および天然ガス
の開発をアラスカの北極近くの自然保護地域近くへと広げる計画で
ある、とも述べた。野党民主党の代表は、ブッシュは国民に電力の
使用を減らすよう訴えず、太陽や風力発電に対する国からの支援が
あまりに少ない、と批判した。

     国内ニュース

フォアアルルベルク州自由党は独立を決定

水曜日午後、フォアアルルベルク州自由党は独立を決定した。州の
党大会に出席していた代表131人のうち111人が22時半頃党則の
修正に賛成し、それにより同党が連邦自由党から法的および組織上
独立に賛成した。同党の名前は今後「フォアアルルベルク州自由
党」となる。「フォアアルルベルク自由党は独立している」と同州
同党主ディーター エッガーは喜びにあふれて宣言した。これに先
立ち、連邦自由党党首ハインツ・クリスティアン シュトラーヒェ
は、この採決を「党則に違反する措置である」として警告し、あや
うく問題になるところであった。彼はエッガーに関連する指示を与
えていた、と指摘し、この指示をエッガーが守らないのであれば、
党から除名しなければならなくなる、と述べていた。




4月28日(木)

     国外ニュース

プーチンはアッバスとラマラで会談

金曜日にはロシア大統領ウラディミール プーチンは、ラマラでパ
レスチナ大統領マハムード アッバスと会談する。この会談は、歴
史的なイスラエル訪問を行なったプーチンが、それに続いて行なう
ものであるが、ロシアとイスラエルが、パレスチナ側に対して武器
の輸出をすることに関連して意見が対立する中、この会談には暗い
影が落ちている。パレスチナ側の情報によれば、プーチンはアッバ
スに装甲つきの輸送車50台を提供する方針である。イスラエル
は、ロシアのパレスチナ人への武器輸出すべてに抵抗する、と予告
している。プーチンは、今回の近東訪問で、ロシアのこの地域に対
する影響力の増加に期待している、と専門家は見ている。

     国内ニュース

亡命法の準備は実質的に完了

亡命法は実質的に準備が整った。内務大臣リーゼ プロコプ(国民
党)は昨日午後、オーストリア未来同盟と、異論のある点の多くで
合意に達した。もっとも大きな成果は、審査の原案の中に含まれて
いる無期限強制収容を行なう可能性がなくなったことである。プロ
コプの提案によれば、今後は最長で2年間のうちで9カ月ないし12
カ月の強制収容が可能となり、半年後には独立の行政評議会が調査
を行なわなければならない、というものである。自由党およびオー
ストリア未来同盟はもっと長期間にわたって強制収容を行なえるよ
うにする意向である。




4月29日(金)

     国外ニュース

アナンはレバノンの民兵の武装解除を要請

シリア軍がレバノンから撤退したことを受け、国連事務総長コフィ
 アナンは、民兵の武装解除を求めた。これはレバノン政府の任務
である、と彼は昨日述べた。昨年の国連決議では、シリアの撤退の
ほか、民兵の武装解除が求められていた。シリアおよびイランの支
持を受けたヒズブッラーは、これを拒否している。ヒズブッラーの
指導者シャイク ハッサン ナスララーは先日、この国連決議は民
兵組織ではなく、抵抗運動であるヒズブッラーには関係がない、と
の声明を出していた。アナンは、関係国がレバノン当局と協力しあ
うことを期待している、と述べた。

     国内ニュース

プレルは微細な塵対策をとると予告

環境大臣ヨーセフ プレル(国民党)は微細な塵に対する包括的な
対策をとる、と予告した。工業施設にろ過装置を設置するための投
資に対して、今後1年半の間に750万オイロを援助金として支出す
る、と述べた。環境相によれば、工業が微細な塵をもっとも多く出
している。建設機材が約1割を排出している。同省は粒子状物質を
とる特殊な装置をそのような機械にも取りつけるよう促す方針であ
る。その他プレルは、粒子状物質の除去装置を備えたディーゼル自
家用車を買った人には、税金を300オイロ減額する方針である。こ
の措置は7月1日に発効することになっている。除去装置のないデ
ィーゼル車を買った人は、今までより150オイロ多く支払わなけれ
ばならないことになる。プレルは、微細な塵との戦いはまず第一に
州が対処するべき課題である、との立場を繰り返した。「州はもち
ろんこの環境汚染に対して解答を出さなければならない」と述べ
た。




4月30日(土)

     国外ニュース

世論調査ではブレアが選挙の勝利が一致した見方

木曜日の英国の下院選挙まで5日、最新の世論調査では、首相トニ
ー ブレアが勝利するとみている。ただしブレアの率いる労働党の
リードは小さくなっている。「サンデイ タイムズ」の世論調査で
は、労働党支持が36%、保守党支持は33%、自由民主党が23%であ
った。「インディペンデント オン サンデイ」の世論調査では、
労働党は39%の支持で、さらにはっきり優位に立っている。保守党
支持は31%、自由民主党は23%である。ただしこの割合はそれほど
ものを言うわけではない。英国では多数派であることが重要である
からだ。労働党が36%に留まった場合でも、下院では、他の政党す
べてよりも92多い議席を得られる見通しである。

     国内ニュース

国民党はシュタイアーマルク州「同党」を気づかう

シュタイアーマルク州には、暑い秋が訪れる。州議会選挙では
1945年以来初めて、国民党が多数を握れない可能性が出てきてい
る。同党内部では緊張感が高まっており、それが首相ウオルフガン
グ シュッセルまで及んでいる。具体的には国民党員で元州の閣僚
ゲアハルト ヒルシュマンが、独自の候補者を立てて出馬すること
を検討している。シュッセルはシュタイアーマルク州の住民にヒル
シュマンを選ばないように警告し、不愉快なことが起こる、とヒル
シュマンを威嚇した。ヒルシュマンは、シュッセルと全く同じよう
にするつもりだ、つまり第一党になるために、まず第3位をとる、
と予告した。




5月1日(日)

     国外ニュース

イラク北部で攻撃 死者少なくとも20人

イラク北部のモースルの西80キロの村テル アファルで日曜午後
に自殺攻撃が行なわれ、少なくとも20人が死亡した。その他に30
人の負傷者が出た、とニネヴェー州副知事でクルド民主党のモース
ルの責任者であるクフスル クランが発表した。犯人は車に乗って
おり、土曜日に殺害されたクルド民主党の幹部の葬儀の近くで、爆
薬に点火した、と副知事は発表した。

     国内ニュース

首相府での学校問題首脳会談は「3分の2の賛成」条項を協議

実務者首脳会談を経て、月曜日には連邦首相ウォルフガング シュ
ッセル(国民党)、教育大臣エリサベト ゲーラー(国民党)、社
会民主党党首アルフレート グーセンバオアー、枢機卿クリストフ
 シェーンボルン、副首相フーバート ゴルバッハ(オーストリア
未来連合)が参加する「学校問題首脳会談」が首相府で行なわれ
る。この席では特に、政府側の提案である学校法改正に必要な3分
の2の賛成の条項を削除し、それが受け入れられるかどうかをめぐ
って話し合いが行なわれる。シェーンボルンが国民党のこの問題に
対する路線に厳しい批判を加えたため、この会談をシュッセルは提
案していた。



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