7月18日〜7月24日のオーストリアのニュース



7月18日(月)

     国外ニュース

ロンドン攻撃の犠牲者55人の身元確認

ロンドンの爆弾攻撃から11日、今まで収容された犠牲者すべての
身元が判明した、との正式発表場行なわれた。地下鉄と2階建バス
で収容された55人の遺体は、日曜日までに身元が確認され、ほと
んど全ての遺体に司法解剖が行なわれた、と遺体の調査を行なった
ポール クナップマンは昨日述べた。これに先立ちロンドン警察
は、確認された7月7日の攻撃の犠牲者の数は、ケガがもとで病院
で死亡した2人を加え56人に増えた、と発表した。この攻撃の負傷
者は700人ほどで、重傷者もいる。

     国内ニュース

大学は1,700万オイロの資金が不足

オーストリアの大学の惨状はますます拡大している。最新の推定に
よれば、現在行なわれている規模を維持するために、各地の大学は
今後約1,700万オイロが不足している、と「クリール」紙に大学連
合の副代表ノヴォトニーは述べた。これは大学の独立によって発生
した負担であり、連邦からは資金不足が補われない。一方大学入学
に対する議論はまだ続いている。




7月19日(火)

     国外ニュース

イスラエルではガザでの入植者の抗議活動で逮捕者発生

イスラエルがガザ帯状地帯から撤退することに反対する人たちが計
画していた抗議行進を前に、火曜日警察との衝突になり、デモ隊数
人が逮捕された。イスラエルの情報によれば、約2万人のデモ隊
が、ガザ帯状地帯南部のユダヤ人入植地グシュ カティフへの抗議
行進を始める前に、クファル マイモン村近くの幕営地に集まって
いた。イスラエル警察は、この抗議活動を予想しており、最高度の
警戒態勢をとっていた。抗議行進の主催者は、集まった人々に忍耐
強く、そして今後の指示を待つように、と呼びかけた。警官と兵士
は数千人規模で、抗議行進を阻止するために出撃していた。イスラ
エル国防大臣シャウル モファズはテレヴィ番組で、このデモ隊の
ガザ帯状地帯への行進を阻止するように、軍と警察に命令を下し
た、と述べた。このデモはジェシャ入植者評議会が、政府から譲歩
を引き出すために呼びかけたものである。

     国内ニュース

ゲーラーは大学の予算が不足するのは問題は2007年からと見る

大学予算に関する問題が発生するのは、2007年になってからであ
る、と教育大臣エリサベト ゲーラー(国民党)は見ている。不足
する1億7千万オイロが決定的になるのは、その後のことであり、そ
れまでは予算は素手に法律で確定済みである、と彼女は述べた。分
離措置から付随的に発生する「必要な支出」は問題にならないが、
このような支出が発生することを誰も認識していなかった、とも語
った。一方社会民主党は大学入学の制限に反対して法的措置を計画
している。入学を拒否された志願者は回答を請求できる、という内
容のものである。




7月20日(水)

     国外ニュース

イスラエルのガザ撤退反対派は抗議活動を終了

ガザ帯状地帯からの撤退に反対するイスラエル人数千人が昨日午
後、抗議活動を終了した。警察は、計画されていたクファル マイ
モン村からガザ帯状地帯の撤退が予定地域への抗議行進を阻止して
いた。デモ隊の多くはその直後、その場を去り、クファル マイモ
ン村に留まったのは数百人に過ぎなかった。しかしその後、ガザ帯
状地帯への別の道を通っていくように呼びかけが行なわれた。夜に
は抗議行進は、警察の禁止にもかかわらず、高位のラビの指導の元
で動きはじめた。デモ隊が当初通ることを予定していた町の西側の
門は、警察が完全に封鎖していた。警察は、いかなる事情があって
もこの行進は許さない、と予告していた。これより前、国会ではガ
ザ帯状地帯からの撤退計画をイスラエル首相アリエル シャローン
は主張していた。国会議員120人のうち過半数69人が、8月17日
に始まることになっている撤退の延期に反対した。これはシャロー
ンを後ろ押しするものである。一方西ヨルダンランドでは13歳の
パレスチナ人が、若いイスラエル入植者に刺し殺された。

     国内ニュース

子女手当問題ではハオプナーは副収入の上限を撤廃する方針

社会福祉大臣ウルスラ ハオプナー(未来連合)は、子女手当支給
に設けられている副収入の上限を撤廃するように要請する方針を変
えていない。この措置の財源が不足していることを理由に異議を唱
えている向きもあるが、彼女は、これに関連する行政の簡素化を指
示することで、この異議を退けると「オーバーエスターライヒ通
信」紙で述べた。子供を持つ親に対する税の減免措置をいつ行なう
か、については彼女は言及しなかった。




7月21日(木)

     国外ニュース

シリアは急進派に断固とした措置を取る模様

シリア治安部隊は、イラクとの国境地帯で、さまざまな国籍をもつ
急進派と見られる者たち1,200人を逮捕した。容疑者はみな、それ
ぞれの祖国の当局に引き渡される、とシリア副外務大臣ワリド ム
アレムが昨日ダマスカスで正式に派遣された大使たちと会談を行な
って述べた。どの時期に逮捕が行なわれたのかについては、彼は語
らなかった。シリア当局はさらに国境地帯で逮捕した急進派と見ら
れる69人に対して捜査を行なった、とも付け加えた。シリアとイ
ラクの国境地域での治安態勢の強化により、日中の違法な国境通過
は極めて困難になる。米国はシリアを、反乱勢力が地下組織の戦闘
員がイラクに入るのを支援しているのを放置している、と非難して
いた。

     国内ニュース

携帯電話のアンテナ柱に対する課税は中止の可能性

電信電話の調整器の技術的な鑑定によれば、携帯電話のアンテナ柱
をいくつかの事例で共同利用することは、技術的、統計学的上およ
び景観保護の理由から全く不可能である、ということがわかった。
州首相エルウィン プレル(国民党)は「事実に関して全く無知で
あった」ことを認めた。




7月22日(金)

     国外ニュース

ベイルートで爆破事件 少なくとも1人が死亡

レバノンの首都ベイルートの中心部で金曜午後、爆破事件が起こ
り、少なくとも1人が死亡、数人が負傷した、とレバノンのテレヴ
ィ局が報じた。キリスト教徒が多く住む街区で爆発は起きたが、こ
れは米国外務大臣コンドリーザ ライスが緊急にイスラエルからレ
バノン入りして会談を行なって、出国した数時間後のことであっ
た、と米国の放送局 CNNは報じた。レバノン国内の治安を担当す
る将軍アシュラフ リフィはテレヴィ局「未来」で、爆弾は駐車中
の車の下にしかけられていた、と述べた。近くには多くの食堂やバ
ーがあり、いつもなら極めて人通りの多い所である。

     国内ニュース

ウィーンのイスラーム教の導師はテロに反対する見解を発表

ロンドンがこのところ攻撃を受けたのを受け、金曜日ウィーンのモ
スクのイスラーム教の導師アドナン イブラヒムは金曜日の礼拝の
中で、テロに反対する「神学的見解」を発表した。その見解は「イ
スラームを学んだ者は、いかなる形態であれテロ活動とは一線を画
している」とのものである。




7月23日(土)

     国外ニュース

イスタンブールで爆発 負傷者2名

土曜日にトルコの首都イスタンブールの喫茶店で爆発が起こり、報
道によれば2人が負傷した。怪我人の1人はオランダ人観光客であ
る、とトルコの通信社アナドルは伝えた。爆発はガラタ橋の近くに
ある喫茶店のテーブルの下で起きた。この橋はゴールデンホーン入
江を経由して、イスタンブール北部のヨーロッパ側をむすぶ橋であ
る、とテレヴィ局CNNトルコは報じた。この爆発の原因は不明であ
る。アナドルによれば、イスタンブール警察は、これがガス爆発で
ある可能性を否定していない。

     国内ニュース

オーバーエスターライヒ州はエリート大学開校に応募する方針

オーバーエスターライヒ州は計画されている精鋭を集めた大学の候
補地争いに名乗りを上げる方針である。同州は今週、応募書類を送
った、と「オーバーエスターライヒ通信」紙は報じた。州首相ヨー
セフ ピューリンガー(国民党)は同紙に対して、同州は精鋭大学
の設置争いでウィーン市を競争なしで勝利させるつもりはない、こ
の地は立地場所として勝れている、経済界が大きな準備をしてお
り、優れた研究施設で共同研究できるような場所は他にはない、と
述べた。ただし彼は、ウィーンとの候補地競争が厳しいことは、彼
は十分認識している。




7月24日(日)

     国外ニュース

ガザ撤退に関するパレスチナ側との交渉は失敗

イスラエルがガザ帯状地帯から撤退する計画に関する、イスラエル
とパレスチナの閣僚会談は、失敗に終わった、とパレスチナ側は発
表した。イスラエル国防大臣シャウル モファズとパレスチナ内務
大臣ナセル ユセフは昨日午後、会談を行なったが、成果を上げる
ことなく終了した、とユセフの広報はAFP通信に述べた。パレスチ
ナ側は、質問に対して全く解答を得ることはできなかった、会談の
中では、「撤退のやり方」と時間的な計画、現在の建物を将来どう
するか、明け渡されるユダヤ人入植地の基盤整備などについて話し
あった、とも述べた。モファスはユセフに対して、土曜日にガザ帯
状地帯の入植者に発砲した者たちを見つけ、罰するように求めた。
これは、パレスチナ治安部隊が成果を上げられなければ、イスラエ
ルが自ら乗り出す、と威嚇したものである。撤退の調整は7月12日
にネタニヤで自殺攻撃が行なわれてから、中断していた。この攻撃
で5人のイスラエル人が殺害された。

     国内ニュース

フィッシャー「価値観を吹き飛ばさせない」

第85回ザルツブルク音楽祭が昨日フェルセンライトシューレで開
幕した。「私たちは決して、子供や女性を巻き込むテロ行為が起き
るようなことがあるとは夢想だにしていませんでした。ですが私た
ちは、ヨーロッパの価値観を爆破させるようなことがあってはなり
ません。ヨーロッパ自身が理性的な答えを得たのです。」と連邦大
統領ハインツ フィッシャーは開幕演説で述べた。ナチの不法国家
から60年が経ち、当時の多くの文献が掘り起こされ、私たちのも
のの見方も鋭くなった、「研究が新たな歴史的情報をもたらしてく
れ、アドルフ ヒトラー、ハインリヒ ヒムラー、ヨーゼフ ゲッ
ベルス、アウシュヴィッツの悪夢を処理し、乗り越えるのに芸術が
貢献しました。ガス室はシャワー室であったと主張する少数の者た
ちにとって、芸術は実際に何もしないのです」ともフィッシャーは
述べた。



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