7月25日〜7月31日のドイツのニュース



7月25日(月)

ロンドン警察は犯人2人を特定

(ロンドン)ロンドン警察は、先週木曜日の失敗に終わった攻撃に関連して行方を
追求していた犯人と見られる4人のうち、2人の名前を公表した。住民からさらに
情報が寄せられることを期待している、と英国テロ防衛局長ピーター クラークは
述べた。警察は、犯人が早期に逮捕されなければ攻撃が続く、と警告していた。内
務大臣チャールズ クラークは、金曜日に自殺攻撃犯と見られ犠牲となった無実の
ブラジル人に対する発砲を擁護した。警察は緊急の場合には、自殺攻撃犯の可能性
がある者を殺害しなければならない、と強調した。英国首相トニー ブレアはこの
事件に関して、お悔やみの言葉を述べた。

     その他のニュース

エジプト警察は犯人の足取りをパキスタンまで追う

(カイロ)シャルム エル シェイクの爆弾攻撃後、エジプト政府
は犯人の手がかりをパキスタンにまで追っている。アラブ系の報道
機関によれば、捜査陣は、金曜日夜にシャルム エル シェイクの
ホテルでの攻撃を前に姿を消した最大で9人のパキスタン人を捜査
しており、もう1人のパキスタン人には、ホテルを破壊した自動車
爆弾に点火した自殺攻撃犯ではないか、との疑いがかけられてい
る。またその他数百人の警官が、シナイ半島の2つの村落で容疑者
の捜査が徹底的に行なわれた、とも報じられている。あいかわらず
犠牲者の数については矛盾する情報が流れている。エジプト政府は
死者64人、病院の代表は88人と述べた。

イラクで新たな攻撃 アルジェリアは外交官を引き上げる

(バグダード)イラクでは新たな攻撃が起こり、再び多くの人が死
亡した。最大の事件はバグダードで起きたもので、ホテルの前で犯
人が少なくとも12人を巻き添えに爆死した。ロイター通信によれ
ば、バグダードではその他に3件の攻撃があり、少なくとも7人が
死亡した。犠牲者の中には、自宅で射殺された一般市民も含まれて
いる。アルジェリア政府は、最後まで残った外交代表をバグダード
から引き上げた。同国のこの措置はアルジェリア使節2人の誘拐に
抵抗するためのものである。一方イラクのスンニー派は、憲法制定
代表者大会で再び協力するつもりである、と予告した。

サウディ・アラビアの急進派が逮捕

(リヤド)サウディ・アラビアでは治安部隊が、同国で最も重点的
に行方を追求していた急進派と目される男1人を逮捕した、との情
報がある。この25歳の男はメディナで住民からの通報で逮捕され
た時、爆弾を見につけていた、とサウディ・アラビア内務省は発表
した。彼の逮捕には換算して150万オイロの賞金がかけられてい
た。




7月26日(火)

スペースシャトル「ディスカヴァリー」宇宙へ出発

(ケイプ カナヴェラル)「コロンビア」号の墜落から2年半ぶりに、米国のスペ
ースシャトルが再出発した。「ディスカヴァリー」号は飛行士7人を載せ、時間通
りにケイプ カナヴェラルの出発台から飛び立った。米国航空宇宙局NASAは、出
発の際外部タンクの一部がはがれ落ち、この事故の調査が行なわれている、と発表
した。12日間の活動が行なわれるのは国際宇宙ステイションISSである。この発
射は、タンクの検知装置の故障のため、以前に延期されていた。2003年12月1日
の「コロンビア」号の墜落の際には、乗組員7人全員が死亡していた。それ以来
ISSに飛行をしていたのはロシアのスペースシャトルだけであった。

     その他のニュース

ブレアはテロにさらに注意を払うように要請

(ロンドン)英国首相ブレアは、テロとの戦いで注意を続けるよう
に要請した。テロリストを決して見逃してはならない、と彼は記者
会見で述べた。ただし彼は、最近起きたロンドンに対する攻撃と、
英国がイラク戦争に参戦していることには関連があるのではとの見
方を否定した。これより前、ブレアは野党の代表と現在の反テロ法
の強化計画について話し合った。一方ロンドン警察は、先週木曜日
の攻撃犯4人の調査に関連して、住居の捜査を行なった。その際、
爆弾製造に使用されたかもしれない証拠品が押収された、と警察広
報は述べた。その他捜査陣は車1台を押収した。

ファン ゴッホ殺害犯に終身刑

(アムステルダム)オランダの映画制作者ファン ゴッホの殺害の
犯人には終身刑が言い渡された。モロッコ系のオランダ人の被告は
アムステルダムの裁判所で、ファン ゴッホがイスラームに批判的
な態度をとったため、宗教的な確信から彼を殺害した、と告白し、
いつでも再び同じようなことを行う、と付け加えた。被告はファン
 ゴッホを2004年11月に公道上で暗殺していた。この凶行は、オ
ランダのイスラームおよびキリスト教の施設に対する連鎖攻撃のき
っかけとなった。捜査陣は、この暗殺の背後に武装イスラーム教徒
のテロ組織があると推測している。この推測は、秋に行なわれるも
う1件の裁判によって解明されることになっている。

エジプト警察は自殺攻撃犯1人を特定

(カイロ)シャルム エル シェイクのテロ攻撃から3日、エジプ
ト警察は犯人と見られる男1人を特定した、との情報がある。ホテ
ルを自動車を使って爆破した男は、イスラーム組織と繋がりをもつ
エジプト人である、とのことである。警察はこの攻撃に関連して、
約200人を逮捕した。この爆弾攻撃に関連して複数のパキスタン人
の行方を追求しているとの報道が行なわれたが、同国内務省は、こ
れを否定した。今まで知られていなかった「エジプトのタウヒード
とジハード」がインターネット上でこの攻撃を行なったと発表し
た。この種の発表を行なった3つめの組織である。




7月27日(水)

英国警察は爆弾を仕掛けたと見られる男を逮捕

(ロンドン)報道によれば、英国警察は先週起きたロンドン攻撃の4人の主要容疑
者のうち1人を捕らえた。この男は24歳のソマリア生まれのヤシン ハッサン オ
マルで、他の3人と共にバーミンガムで逮捕された、とのことである。警察はこれ
について言及していないが、男たちの1人を事情聴取のために、ロンドンの厳戒体
制の収容所に送ったことは認めた。他の3人はバーミンガムで尋問されている。4
人のテロリストと見られる男たちは7月21日にロンドンで、地下鉄とバスの中で爆
弾に点火しようとした。ロンドンの飛行場ルートンで逮捕された男は、その後釈放
された。

     その他のニュース

アルジェリアは誘拐された外交官の死亡を確認

(アルジェ)アルジェリア政府は、イラクで誘拐された同国の外交
官2人の殺害を確認した。これより前、イラクのテロ組織アル カ
ーイダはインターネット上で、在バグダードのアルジェリア代表ア
リ ベラルシと外交官アゼディン ベルカディが死亡した、と発表
していた。この2人の外交官は先週木曜日にバグダードで誘拐され
ていた。

北朝鮮は米国に要求を突きつける

(北京)北朝鮮は、核兵器を断念することと米国との関係を改善す
ることを結びつけた。6カ国会談の北朝鮮使節の代表金は、同国政
府は米国が両国関係を正常化し、北朝鮮をこれ以上威嚇しない場合
には、核兵器を断念する、と述べた。火曜日に新たに始まった会談
の冒頭で、米国は妥協を行なうことを示唆していた。米国の主席交
渉人ヒルは、米国政府は北朝鮮の場合によっては妥協するとの姿勢
には、「言葉には言葉、行動に対しては行動」の原則に従って対応
する、と強調した。北京で開かれているこの会談の中で、北朝鮮に
対して核兵器を断念するように働きかけが行なわれることになって
いる。韓国と北朝鮮のほか、米国、中国、ロシア、日本がこの会議
には参加している。

ラムズフェルドはイラク憲法の採択を急ぐように要請

(バグダード)イラク首相ジャアファリは、米軍の同国からの早期
撤退を迫っている。バグダードで開かれた米国防相ラムズフェルド
との共同記者会見で、ジャアファリ、軍の指揮権を米国からイラン
へ秩序だった形で移譲する計画を立てる時期である、と述べた。イ
ラクの米軍の指揮官ケイシー将軍は、来年春ないしは夏に部分的な
撤退を開始することは可能であると見ているが、その条件としてイ
ラクの政治情勢と治安部隊の育成が前進することが必要だ、と述べ
た。ラムズフェルドはイラクに対して、憲法の策定を予定通り8月
に完了するように、要請していた。彼のイラク訪問は今までは予告
されていなかった。




7月28日(木)

ダイムラークライスラー社長シュレンプはツェッチュに地位を譲る

(シュトゥットガルト)ダイムラークライスラー社社長ユルゲン シュレンプは、
年末に自分の地位を譲るが、これは予想されていなかったことである。2006年
1月に社長に就任するのはディーター ツェッチェである。カナダ人トム ラソー
ダは同社幹部に就任する。シュレンプの契約は昨年、2008年4月まで延期された
ばかりであった。シュレンプは監査役に転身するつもりはなく退職一時金も受け取
ることはない。彼の辞任は株式市場に好材料となり、株価は一時10%上昇した。投
資の専門家は、独・米の自動車製造社である同社の人事交代を歓迎した。
10年間にわたって同社の社長の席に座ってきたシュレンプの早期辞任の有力な理
由を、同社は公表しなかった。最近彼は、メルツェーデスの収益上の問題と、赤字
の元となっているスマルトの生産続行の件で、批判を受けていた。

     その他のニュース

夏休みを迎え失業者数の増加は例年より少ない

(ニュルンベルク)休暇の始まりの7月に、失業者の数は予想より
増加しなかった。ニュルンベルクの連邦労働仲介所によれば、
477万人が失業中で、6月より68,000人増加した。この増加は昨
年の状況よりも少ない。同所所長ヴァイスは、これは景気回復の最
初の兆候である、と見ている。失業率は6月と比べて0.2%増加し、
11.5%である。昨年と比べると1%の増加である。当時失業者数は、
412,000人少なかった。経済大臣クレメントは、現在取られてい
る労働市場改革が効果を上げている、と述べた。キリスト教事務長
民主同盟のカオダーは、連邦政府は長い間失業との戦いを放棄して
いた、と述べた。

建設業の賃金交渉での妥協は抵抗があったが成立

(ベルリン)従業員80万人を抱える建設業の賃金交渉をめぐる妥
協は、大きな骨折りの末取りまとめられ、地域組合の抵抗があった
にもかかわらず発効した。ドイツ建設業労働組合中央連合は、少数
意見をきっかけに破綻させないことで、建設・農業・環境労組との
間で合意に達した。この契約の中心には、週39時間労働から40時
間労働への復帰と1%の賃上げが含まれている。ヴェストファーレ
ン内装業労働組合は、この契約締結を拒否していた。本来はこの労
組とは、6つの地域使用者連合の全会一致の賛成が、契約受け入れ
に必要である、ということで合意していた。

IRAは武装闘争終了を宣言

(ベルファースト)北アイルランドの地下組織IRAは、英国に対す
る武装闘争を30年ぶりに終了する、と正式に宣言した。親英派の
プロテスタントが求めていたのとは異なり、IRAは解散はしない方
針である。英首相ブレアは、この宣言をかつてないほど重要な一歩
である、と評したが、プロテスタント側の政治家はこれに疑惑の目
を向けている。IRAの全ての組織は、武装を放棄するように指示を
受けている、今後は平和的な手段で目的を達成するつもりである、
とベルファーストで公表された声明の中では述べられている。IRA
とその政治部門シン フェインがこの約束を守ることで、プロテス
タント側の主要な要求を満たすことになる。




7月29日(金)

ローマとロンドンのテロ捜査で容疑者逮捕

(ローマ、ロンドン)最近のロンドン攻撃の実行犯と見られる男の1人が、ローマ
で捕らえられた。ソマリア人のオスマン フサインをローマで逮捕した、と内務大
臣ジュゼッペ ピサヌは発表した。それより少し前、ロンドン警視庁の反テロ部隊
は、ロンドンで数件の捜査を行ない、3人の容疑者を拘禁した、との情報がある。
報道によれば、彼らのうちの2人に関しては、2件のリュックザック爆弾に関連し
ている、3人目の逮捕者は犯人と見られる人物の親戚である、とのことである。水
曜日には警察はバーミンガムでもう1人の犯人と見られる男を捕らえていた。
7月7日の連続攻撃の捜査で、英国警察は捜査をザンビアにまで広げている。

     その他のニュース

政府の建物のある一角への観光飛行は禁止

(ベルリン)帝国議会の建物の前に小型機が墜落した事件を受け、
連邦政府は政府の建物のある一角への飛行を禁止した。これが適用
されるのは8月からで、ベルリン地下鉄の環状線内部では全ての観
光飛行が禁止される、と閣僚シュトルペ、シリー、シュトルックは
述べた。空の安全をめぐる議論は、39歳の操縦士が先週複葉機で
帝国議会前の広場に墜落した事件を受けて始まった。当局は、これ
は自殺である、との見方を取っている。

ベルリン銀行事件の裁判始まる

(ベルリン)ベルリンの銀行での大規模な事件から4年以上たち、
元キリスト教民主同盟の会派長で、同地のヒュポテーケン銀行の頭
取ランドフスキと元経営陣12人に対する裁判が始まった。州裁判
所では、不動産会社に対する疑惑の巨額信用供与事件が裁かれる。
検察側は、もと経営陣には重大な背任行為があった、と非難してい
る。裁判は少なくとも2006年春までは続く。裁判の冒頭で経営陣
の数人は、自らは無罪である、と誓った。危険性が高いのを無視し
て信用供与を行なった、との非難を退けた。この銀行事件のため、
2001年に現職市長ディープゲン(キリスト教民主同盟)が、ヴォ
ーヴェライト(社会民主党)に、市長職を奪われた。

憲法裁判所は8月9日に選挙をめぐる訴訟を審理する

(カールスルーエ)連邦憲法裁判所は、社会民主党の国会議員ホフ
マンが、連邦議会解散と9月の選挙実施に反対して起こした訴訟の
審理を、8月9日に行なうと発表した。連邦大統領ケーラーは、連
邦首相シュレーダーの動議に基づき、連邦議会を解散し、選挙日程
を9月18日に定めていた。緑の党の国会議員シュルツは、月曜に憲
法裁判所に提訴する、と予告した。両者は首相が基本法を破った、
と非難している。




7月30日(土)

テロの容疑者はローマからの引き渡しに抵抗の方針

(ローマ)ローマで捕らえられたロンドン攻撃の犯人と見られる人物は、英国への
引き渡しに抵抗する方針のようである。法廷が指名した弁護士は、初めて面会した
後、オスマン フサインはイタリアの留まるほうを希望している、と述べた。27
歳の彼は土曜日にイタリア当局から長時間事情聴取を受けた。7月21日のテロ攻撃
と見られる人物はすべて逮捕されたにもかかわらず、ロンドンのテロの危険は去っ
ていない、と警察は見ている。金曜日には犯人と見られる2人が逮捕されていた。
4人目の容疑者は水曜日にバーミンガムで拘束された。この攻撃は、爆弾にうまく
点火できなかったため、ひどい結果にはならなかった。
フランスと英国は、テロ攻撃からの防衛のため、それぞれの空域防衛で調整を行な
うことで合意した。

     その他のニュース

トルコはキプロスの承認をあいかわらず拒否

(アンカラ)トルコは、EU関税同盟の新規加盟国10カ国拡大のた
めの追加議定書に署名したが、キプロスを国際法上承認することは
明確に拒否した。トルコ政府は、国際的には承認されていない北キ
プロストルコ共和国のキプロス再統一の努力を今後も支援する、と
声明の中で述べた。EUは、トルコが少なくとも間接的な形でキプ
ロスを承認することを、EU加盟交渉開始の前提としていた。トル
コの措置に対する批判は、ギリシア政府が既に表明している。

イラクの多くの攻撃 死者少なくとも24人

(バグダード)イラクでは数件の攻撃があり、少なくとも24人が
死亡した。バグダードの国民劇場前で自殺攻撃犯が爆死し、5人が
死亡した。この劇場ではイラク憲法制定のための会議が行なわれて
いた。新憲法の草案は月曜日に国会に提案されることになってい
る。警察の情報によれば、バグダードで爆弾攻撃が3件あり、少な
くとも16人が死亡した。英兵2人がイラク南部のバスラの爆発で死
亡した、と英国政府は発表した。またイラク厚生省の代表はバグダ
ードの自宅から誘拐された。

ウズベキスタンは米軍基地の早期撤去を要求

(タシケント)報道によれば、ウズベキスタンは米国に対し、軍事
基地クハナバードから6カ月以内に撤退するように求めた。「ワシ
ントン ポスト」紙は、タシケントの米国大使館に通告文書が送ら
れた、と報じている。米国防省広報は、この文書の検討が行なわれ
る、と発表した。米国はカルシ近郊のこの基地を、9月11日のテロ
攻撃の直後の2001年秋から、アフガニスタンの軍事的および人道
的な活動のために使用している。米国とウズベキスタンとの関係
は、5月に警官がウズベキスタン東部でデモ隊を鎮圧する流血の事
態となってから、かなり悪化している。同国南部のテルメスに独国
防軍は基地を作り、約300人の兵士が滞在している。彼らは、アフ
ガニスタンのドイツ部隊の物資補給を行なう軍事飛行のための橋頭
堡の役割を果たしている。




7月31日(日)

テロ容疑者7人が英国で拘禁

(ロンドン)7月21日のロンドン攻撃に関して、英国警察は容疑者をさらに7人
逮捕した。南部の都市ブライトンでの手入れで、男7人女1人が逮捕された。これ
により現在、実行犯と見られる4人を含め、18人の容疑者が拘留されていることに
なる。報道によれば、彼らのうちの1人でローマで捕まったオスマン フサイン
は、自分が事件にかかわったことを認めたが、テロ組織アル カーイダとの繋がり
は否定した。ロンドン警察は、おそらくこの犯行にはさらに黒幕がいるだろう、と
発表した。報道機関は、第3のテロ支部があるのではないか、と推測しているが、
警察はこれを否定した。
ザンビアは、7月7日の爆弾攻撃の黒幕と見られている英国人ハルーン アスワト
を、英国に引き渡す方針である。アスワトは7月20日に首都ルサカで逮捕されてい
た。

     その他のニュース

イラクで攻撃 再び数人の死者発生

(バグダード)イラクからは新たに反乱勢力の攻撃が報じられてい
る。何者かがバグダード南部のラティフィーヤで副首相アハメド 
ハラビの車列に攻撃し、護衛の1人を殺害しあ。引き続いて起こっ
た銃撃戦で、攻撃側の3人が射殺された。ハラビ自身はこの車には
乗っていなかった。またバグダード南部では自動車爆弾が破裂し、
警察の情報によれば少なくとも12人が死亡した。内務省の発表に
よれば、今年初めから約4千人が暴力の犠牲になって死亡し、7月
は6百人の死者が出て、もっと多くの血が流れた月となった。一方
憲法評議会は日曜日、新憲法案の提出期限の延期を行なうことで合
意することができなかった。同評議会の議員は月曜日に改めて協議
を行なうことになっている。

イランの核計画に関し外交的な駆け引き

(テヘラン)核計画をめぐる対立で、イランはEUの交渉相手に対
して、新たな妥協案を急いで提案するように圧力を強めている。政
府代表は、月曜までに新たな提案がEU三極独、仏、英から行なわ
れなければ、イランは核に関する活動を一部再開する、と強調し
た。ただし、特に批判を受けているウラン濃縮はそれには含まれて
いない、とイラン外務省は発表した。同時にイランは、ヨーロッパ
側との交渉を続行する用意がある、と強調した。これより前にEU
の外交官は、独、仏、英は日曜日、一週間以内に解決のための提案
を行なう、と予告していた。水曜日にはマハムード アフマディネ
ジャドがイラン新大統領に就任する。

北朝鮮は核流出防止条約に復帰を検討

(平壌、北京)北朝鮮には核計画をめぐる対立で妥協が成立した後
に、核兵器流出防止条約に再加盟する準備がある。その後北朝鮮
は、国際的な核監視体制下に戻る意志もある、その条件は米国が、
北朝鮮に対する威嚇を完全に終わらせることである、と共産主義の
同国外相白の言葉として報道機関が伝えている。北京で開かれてい
る北朝鮮の核計画をめぐる6カ国会談では、外交官が今後も共同宣
言を取りまとめるために、交渉を行なっている。



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