８月１５日〜８月２１日のドイツのニュース
８月１５日（月）
ガザ帯状地帯で入植地の明け渡し始まる
（ガザ市）イスラエル急進派のガザ帯状地帯の入植者数百人は、兵士からの自分た
ちの家の強制明け渡しの正式の通告を受け入れを拒否した。この指示によりイスラ
エルは、1967年以来占領してきたパレスチナ人居住地域からの撤退を開始した。
この撤退は、和平計画が再び軌道に乗る望みと結びついている。最大の入植地ネウ
ェ デカリムの周囲では入植者が、軍を内部に入れないように障害物を設置した。
首相アリエル シャローンはテレヴィ演説を行ない、この撤退は痛みに満ちたもの
ではあるが、イスラエルの未来の生存にとっては不可欠なものである、と述べた。
パレスチナ大統領マハムード アッバスは、西ヨルダンランドの占領も終了しなけ
ればならない、と述べた。
延期されたパレスチナ国会議員選挙の期日は、現在1月21日に設定された、とガザ
市で発表された。
その他のニュース
教皇の巡礼者数十万人がケルンへ向かう
（ケルン）教皇ベネディクト16世のドイツ訪問を3日後に控え、世
界青年の日にむけて数十万人の巡礼者が目的地へ向かった。カトリ
ック境界の新たな長であるベネディクト16世は、厳重な警戒態勢
の中、ケルン・ボン空港に着陸する予定である。日曜日には、ケル
ンの西にある褐炭露天掘り場であるマリエンフェルトで行なわれる
教皇のミサには、80万人の信者が集まると見られている。世界青
年の日の巡礼者は、ケルン、ボン、デュッセルドルフおよびその他
の地域に滞在している。約10万人の若者に、一般の人々が宿泊施
設を提供し、それ以外の人はキャンプ、体育館、学校、工場に宿泊
している。世界青年の日は正式には火曜日に、ケルン、デュッセル
ドルフのサッカー場とボンのホーフガルテンでの3つの大規模ミサ
で始まる。アテネ近郊の墜落事故の謎は残る
（アテネ）キプロスのボーイング737-300が墜落して、121人が
死亡した事故から1日、司法は飛行機会社「ヘリオス航空」に対す
る捜査を開始した。記者が報じ、旅行者が述べている話によれば、
同社は保有する航空機で何度も問題を起こしており、それにもかか
わらず同機は離陸した、とのことである。アテネ近郊での墜落は、
捜査陣にまだ謎を残している。当局は当初、空調設備の不良が原因
である、と推定していた。シリーは破局的状況対策のより大きな実権を持つことを求める
（ベルリン）内相シリーは、破局的状況が発生するのを防止するた
め、さらに大きな力を与えるように、連邦政府に迫っている。彼は
ベルリンで、各州との間で管轄を見直すことに賛成である、と述べ
た。その際、州を越える範囲での危険がある場合には、連邦がかじ
取りを行なうことができなければならない、と述べた。その例とし
て、テロや2002年に起きた洪水などの自然災害の脅威を挙げた。
シリーの計画を実現するためには、憲法修正が必要である。現在の
法律によれば、連邦は国防の際の民間人保護を、州は平和時の破局
的状況からの保護を担当することになっている。シリーはこの厳密
な分離は時代遅れで、時代にあっていない、と述べた。
８月１６日（火）
世界青年の日は3カ所での大ミサで開幕
（ケルン）3つの色鮮やかなミサを行なって、カトリック教会の世界青年の日がラ
インラントで正式に開幕した。20万人を越える若者が、ケルンとデュッセルドル
フのサッカー場とボンのホーフガルテンの草原で、同時に始まった開会ミサにやっ
てきた。枢機卿ヨアヒム マイズナーはケルンでの説教で、若い巡礼者たちに、責
任を引き受けるように訴え、彼らは「教会の未来であり、世界の未来である」と述
べた。枢機卿カール レーマンはデュッセルドルフで、世界青年の日に押し寄せた
人々の中で、和平、貧困との戦い、愛の文化に対する大きな切望だけでなく、神の
使命にも熱意を持つように、と述べた。連邦大統領ホルスト ケーラーは、民族間
の理解を増すために開かれる会合の宣伝を行なった。
夜には3つの都市で、190ヶ国からの若者を迎える歓迎集会が開かれる。教皇ベネ
ディクト16世は、木曜日にケルン入りする予定である。
その他のニュース
ヴェネズエラで旅客機が墜落
（カラカス）ヴェネズエラでは、コロンビアのチャーター機がばら
ばらになった。登場していた160人全員が死亡した。この発表は飛
行機会社が行なったものである。西カリブ航空のマクダネル ダグ
ラスMD82型機は、同国北西のコロンビアとの故郷近くの森林山岳
地帯に墜落した。同機は、エンジン2基に問題を抱えていた。同機
の乗客は、フランスに属しているアンティル諸島のマルティニクの
住民で、パナマで休暇を過ごした後、帰国するところであった。ガザからの撤退を断固行なうと予告
（テル アヴィヴ）イスラエル政府のガザ帯状地帯からの撤退の調
整官ジラルディは、ユダヤ人入植地から断固撤退する、と予告し
た。数日中に入植者および侵入者はガザ帯状地帯にはもはやいなく
なる、と述べた。約1,700の入植者の家族の半分ほどが、自由意志
で入植地を離れた、と彼は深夜の退去期限の数時間前に述べた。イ
スラエル兵も、ガザ帯状地帯には必要以上には留まらない、とのこ
とである。撤退中のパレスチナ人の協力をジラルディは賞賛した。
火曜日にはイスラエルの治安部隊と撤退反対派は、激しいやりとり
を行なっていた。急進はユダヤ人数人が逮捕された。イラク憲法の提案は1週間延期
（バグダード）未来のイラク憲法の鍵となる問題をめぐる対立が続
いているため、審議は8月22日まで延長された。国会に憲法案を
8月15日までに提案するための最後の努力は、イラクの各民族組織
間の意見の違いのため、失敗に終わった。ただし米国政府は、今ま
で達成した前進を評価した。米大統領ブッシュは、この遅れを民主
主義に対する貢ぎ物である、と呼んだ。憲法交渉で異論が出ている
のは主として、イスラームの役割、イラクの各地域の自主性をどれ
ぐらい認めるかである。
８月１７日（水）
CDU/CSUの首相候補メルケルは専門家集団を構想
（ベルリン）キリスト教民主、社会同盟の首相候補アンゲラ メルケルは、選挙戦
対策団結成を提案した。ここから両党は選挙直前の4週間にはずみをつけることを
期待している。財政と国家予算の専門家として、メルケルは超党派の税法学者でも
と憲法裁判所裁判官パオル キルヒホーフを提案した。経済と労働分野はザールラ
ント州首相ペーター ミュラーが引き受ける。東部の再建はテューリンゲン州首相
ディーター アルトハオスが担当する。外務と安全保障政策は、キリスト教民主同
盟元党首ヴォルフガング ショイブレが、内政はバイエルン州内務大臣ギュンター
ベックシュタイン（キリスト教社会同盟）が代表を務める。メルケルは、これは
影の内閣ではないが、彼らは原則的に、内閣を結成した場合にも協力する準備がで
きている、と述べた。
その他のニュース
大聖堂巡礼と教義問答を行ない 世界青年の日は続く
（ケルン）多くの教区で大がかりな大聖堂巡礼と信仰に関する話し
合いを行なって、カトリック教会の世界青年の日は引き続き行なわ
れた。ケルン大聖堂は、三王こうまでの巡礼が金曜日まで18時間
にわたって公開される。あわせて約40万人の若者が、聖遺物こう
を訪れる予定である。また教会の信仰伝授、いわゆる教義問答でも
主催者によれば、ケルン大司教区全体で、数多くの参加者があっ
た。この教義問答は、義務のある行事の一つである。木曜日には、
世界青年の日は、教皇ベネディクト16世の到着で持ち切りにな
る。ドイツ人教皇の日程には、特に連邦大統領ホルスト ケーラー
との会談、ライン川下り、教皇専用車によるケルン市内巡行が上が
っている。テゼー共同体創立者ロジェ暗殺に驚き
（ベルリン、ローマ）キリスト教の新旧両は共同と共同体テゼーの
創設者ロジェが暗殺され、教皇ベネディクト16世は、狼狽してい
る、と述べた。彼はこれは恐るべき知らせである、と述べた。ドイ
ツプロテスタント教会評議会議長フーバーは、ロジェは多くの人々
に宗教上の故郷を与えた、と述べた。連邦大統領ケーラーと連邦首
相シュレーダーは、ロジェを偉大な人物であった、と評した。90
歳のロジェは、スイス出身のプロテスタント牧師で、40年代にブ
ルゴーニュの村テゼーに信心会を設立し、新旧両派の共同運動の主
唱者の1人となった。彼は火曜日に、精神的に混乱していると見ら
れる女性によって殺害されていた。彼の後継者にはドイツ人のレー
ザーが就任する。ガザ入植地4ヶ所で強制退去完了
（ガザ市）イスラエルの兵士と警察は、ガザ帯状地帯のユダヤ人入
植地4ヶ所からの強制退去を完了した。朝に活動を開始してから、
ベドラー、ケレム アツモナ、モラクとテル カティファの入植地
は完全に空になった、とイスラエル軍広報は発表した。急進派イス
ラエル人が、西ヨルダンランドのパレスチナ人入植者を乗せた自動
車を攻撃したため、この退去は暗い影におおわれた。報道によれば
この攻撃で、シロ近郊でパレスチナ人3人が死亡した。犯人は逮捕
された。その他の場所では、退去が行なわれた際に、大声での抗議
と、場合によってはつかみ合いも生じた。最終的には入植者とその
同調者は、治安関係者によって連れ去られたり、自ら用意されたバ
スに乗ったりした。
８月１８日（木）
教皇ベネディクトは世界青年の日で熱狂的な出迎えを受ける
（ケルン）教皇ベネディクト16世は、第20回カトリック世界青年の日で、熱狂
的な出迎えを受けた。数十万人が、ライン川を船でケルンに着いた78歳の教皇に
歓喜の声をあげた。ベネディクト16世は船上から、世界青年の日の参加者に5カ国
語で歓迎の演説をした。彼は、前任者ヨハネ パウロ2世の宗教上の遺産を引き継
ぐように呼びかけた。ライン川下りの後、教皇はケルン大聖堂の三王こう前で祈り
を捧げた。過去数百年かけて、ケルンはキリスト教西欧の最も重要な巡礼地となっ
た、と引き続き大聖堂前の広場で彼は述べた。いわゆる教皇専用車で町の中を巡行
した歳には、数十万人が教皇に歓声をあげた。
ベネディクト16世は昼にケルン・ボン空港に到着し、連邦大統領ホルスト ケー
ラーと連邦首相ゲアハルト シュレーダーの軍隊式の出迎えを受けた。
その他のニュース
次期ダイムラー社長はメルツェーデスのかじ取りも引き受ける
（シュトゥットガルト）独米の自動車会社ダイムラー・クライスラ
ー社の経営危機は克服された。監査役会は、メルツェーデス部門の
部長コルデスが同社を8月31日に去り、同社全体の次期社長ツェッ
チェが、暫定的にメルツェーデス車部門の部長も兼任することを認
めた。3週間前に監査役会は、ツェッチェをダイムラー・クライス
ラー社前社長シュレンプの後継者に決定していた。シュレンプは年
末に同社を去ることになっている。コルデスはこの決定後、辞任を
申し出た。報道によれば、彼もシュレンプの後継者になる期待を持
っていた。イスラエル軍は急進派入植者の拠点を空にする
（エルサレム）ガザ帯状地帯のユダヤ人入植地からの強制退去の2
日め、イスラエル軍と警察は、撤退反対派の拠点を狙って対処を行
なった。その際一部は、急進的な入植者と彼らを支持する極端な民
族主義の支援者と、激しい衝突が起きた。ネヴェ デカリムとクフ
ァル ダロムの村落では、治安部隊が、撤退反対派がたてこもって
いたシナゴーグに押し寄せた。その際クファル ダロムのシナゴー
グの屋根の上では、激しい衝突が起きた。警察は放水を行なった。
イスラエル当局によれば、あわせて21の入植地のうち11カ所で完
全撤退が完了した。月曜日か火曜日までに最後の入植者がガザ帯状
地帯を去ることになる、と政府代表は述べた。アル カーイダのサウディ・アラビアの指導者と見られる男が死亡
（リヤド）テロ組織アル カーイダのサウディ・アラビアの組織の
指導者が、警察との銃撃戦で死亡した、と同国内務相が発表した。
メディーナ市での出動で、さらに1人のテロ容疑者が射殺された。
これより前に首都リヤドでは治安部隊が数人の急進派と見られる人
物を射殺していた。同国内務相は、これに関連する報道を確認した
が、死亡者の数は述べなかった。サウディ・アラビアは数回にわた
ってアル カーイダに責任がある攻撃の実行場所となっていた。
８月１９日（金）
教皇はケルンのシナゴーグを訪問
（ケルン）教皇ベネディクト16世は、ケルンのシナゴーグの歴史的な訪問を行な
い、ユダヤ教とキリスト教いの共通の遺産を思い起こすよう訴えた。彼は世界で正
義と平和を求める戦いを行なうように訴え、国家社会主義を非難した。ドイツユダ
ヤ人中央評議会議長パオル シュピーゲルは、教皇の演説をユダヤ人とキリスト教
徒との理解を増すための希望に満ちた目印である、と評した。教皇がドイツのシナ
ゴーグを訪問するのはこれが初めてである。
これに続いてベネディクト16世は、若い巡礼12人と昼食をともにした。彼は大き
な喝采の中、神学校の学生との会合に向かう途中に多くの人と接した。
教皇との会談で、プロテスタント教会評議会議長の監督ヴォルフガング フーバー
は、新旧両派の統一に向けて努力する、とのキリスト教徒の義務を想起させた。
午前中に連邦大統領ホルスト ケーラーは、教皇とヴィラ ハマーシュミットでボ
ンで会見していた。
その他のニュース
モタサデクに7年の拘留刑
（ハンブルク）2001年9月11日の攻撃に関する世界で初めての裁
判のやり直しで、被告のモロッコ人モタサデクは、7年間の拘留刑
が言い渡された。ハンブルク地方高等裁判所は、この31歳の男に
対して、テロ組織を支持した件で有罪である、と述べた。ただし同
法廷は、彼には攻撃の具体的な情報が与えられており、3千人を越
える人々の殺害を手助けしたことは証明できなかった、と主席裁判
官は述べた。弁護側は上告を行なうと予告した。モタサデクは
2003年の第1審では、テロの手助けをしたとして15年間の拘留を
言い渡されていた。証明のやり方に不備があったため、この判決は
破棄された。連邦内相シリーはこの判決を歓迎した。ガザ帯状地帯からの退去は進む
（ガザ市）ガザ帯状地帯からの退去が始まって5日目、イスラエル
軍は、ユダヤ人入植者の家の破壊を開始した。金曜日に21カ所の
入植地のうちすでに17カ所で退去が行なわれ、ガザ帯状地帯南部
ではブルドーザーが、建物を壊しはじめた。暴力を行使するデモ隊
が、木曜日にシナゴーグの屋根から、警官に向けて油、絵の具、腐
食性の液体をまいて攻撃し、負傷者を出していたが、首相シャロー
ンは彼らを処罰するように求めた。ベルリンでは独外相フィッシャ
ーが、妨害の試みにもかかわらず、両者が入植地の明け渡しを今ま
でおおむね平穏に行なってきたことは、大いなる賞賛に値する、と
述べた。米軍艦船がミサイル攻撃を免れる
（アカバ）何者かがミサイルで、ヨルダンの港町アカバの米海軍の
艦艇を攻撃した。ただし目標ははずした。一方3発が市内と隣接す
るイスラエルのアイラトに着弾した。ヨルダン兵士1人が死亡し、
1人が負傷した。物的損害はわずかであった。米軍の2隻は軍事訓
練のために港に停泊しており、すぐに公海上に出発した。テロ組織
アル カーイダに近いイスラーム組織が、この攻撃を行なったこと
を認めている、とのことである。
８月２０日（土）
教皇はイスラーム教徒にテロとの戦いで協力を要請
（ケルン）教皇ベネディクト16世は緊急の訴えを行ない、イスラーム教徒とキリ
スト教徒が反テロの戦いを経堂で行なうように求めた。教皇はドイツでイスラーム
教徒と初めて会談し、その席上テロ攻撃の首謀者はキリスト教徒とイスラーム教徒
の関係を悪化させようとしている、と述べた。その後教皇はケルン近郊のマリエン
フェルトで夜の礼拝を行ない、約70万人の巡礼者たちにいわゆる祝日前の徹夜祭
に参加するように呼びかけた。日曜日には同じ場所で、カトリック教会の長である
彼は、巡礼とともに世界青年の日の閉幕礼拝を祝う。午前中には教皇ベネディクト
16世は、ドイツの有力政治家を出迎えた。その中には連邦首相ゲアハルト シュ
レーダー、キリスト教民主同盟党首アンゲラ メルケルが含まれている。また次回
の世界青年の日は2008年にオーストラリアのシドニーで行なわれる。
その他のニュース
メルケルはキルヒホーフの税に関する計画を拒否
（ベルリン）キリスト教民主、社会同盟の首相候補メルケルは、税
の専門家キルヒホーフの急進的な計画を拒否した。テレヴィ番組で
彼女は、同党の税制の計画は今後も12%から39%の間の数字を取
る、と述べた。キリスト教民主同盟事務長カオダーも、キルヒホー
フの提案である所得税の一律25%は、政権綱領とは一致しない、と
述べた。バーデン・ヴュルテンベルク州州首相エティンガーは、こ
の税制案では州の利益が顧慮されなければならない、と求めた。蔵
相アイヒェルは、キルヒホーフ案は、全てのキリスト教民主同盟所
属の蔵相が財源が確保できず、社会福祉に反しているとして拒否さ
れた、と指摘した。シュレーダーはCDU/CSUが社会的平和を危機にさらしていると非難
（ベルリン）連邦首相シュレーダーは、キリスト教民主、社会同盟
が被雇用者の権利を解体する計画を立てて、社会的な平和をもてあ
そんでいる、と非難した。彼は、キリスト教民主、社会同盟は危険
な流れに乗っていると見ている、とラジオ番組で述べた。両党の計
画は社会福祉の面で失敗に終わるだけでなく、付加価値税増税など
によって、国内景気の弱体化を招く、と述べた。キリスト教民主、
社会同盟は、労働市場の抜本的な改革を断行する方針で、さらに政
権を奪取した後は、解雇通知からの保護規定を柔軟なものにする、
とのことである。キリスト教社会同盟党首シュトイバーは改めて、
ドイツ東部の選挙行動に対する発言に対する激しい批判を行なっ
た。「フォークス」誌に彼は、ドイツ東部をだらしない一角に押し
込めるつもりはなかった、と述べた。ヴンズィーデルで反右派の抗議活動に2千人が参加
（ヴンズィーデル）オーバーフランク地方のヴンズィーデルでは、
2千人強の人が極右に対してに抗議を行なった。きっかけとなった
のは、右派急進勢力がこの日に計画していたのヒトラーの代理人ル
ドルフ ヘスの栄誉をたたえる集会であった。緑の党代表ロートと
交通大臣シュトルペもこの抗議活動に参加した。ニュルンベルクと
ベルリンでは、右派急進勢力のデモが許可され、右派急進運動の支
持者数百人が路上を行進した。
８月２１日（日）
教皇は世界の若者に信仰を刷新するように呼びかける
（ケルン）世界各地百万人を越える若い巡礼者と共に、教皇ベネディクト16世
は、第20回世界青年の日が最高に盛り上がる締めくくりの神聖ミサを行なった。
教皇はケルン近郊のマリエンフェルトで若者たちに向け説教を行ない、自分たちの
信仰を他の人々にさらに広げていくように強く訴えた。またローマカトリック教会
の長である彼は、信徒に定期的に教会を訪れるように呼びかけ、宗教の商業化を批
判し、世界の各地では奇妙なことに神を忘れる動きがある、と述べた。3時間にわ
たるミサには、約1万人の新婦と約8百人の司教と枢機卿が参加した。出席者の中
には連邦大統領ホルスト ケーラー、連邦首相ゲアハルト シュレーダー、元連邦
首相ヘルムート コールも含まれていた。
約80万人の巡礼者は、前の晩にベネディクト16世とともに穏やかに祈祷を行なっ
た後、マリエンフェルトで夜を過ごした。次回の世界青年の日は2008年にオース
トラリアのシドニーで行なわれる。
その他のニュース
フィッシャーは国連改革を擁護
（ベルリン）独外相フィッシャーは、ドイツが国連安保理で議席を
得ようとして努力していることを改めて擁護した。テレヴィ番組の
中で彼は、これは威信を得ようとして行なっていることではなく
て、最近の危機解決にむけて国連の役割を強めるための改革を目指
して行なっていることである、と述べた。現在の安保理の形は、第
2次世界大戦後の情勢を反映したもので、国連は不可避かつ即時の
改革を必要としていることを、イラク戦争が示したし、事務総長ア
ナンはここから結論を導きだし、改革を打ち出したのだ、とも語っ
た。イスラエル軍はガザ帯状地帯の強制退去を続行する
（ガザ市）イスラエル軍は、安息日の中断を経て、ガザ帯状地帯の
ユダヤ人入植地からの退去を続行した。数百人の兵士が、カティ
フ、アズモナ、スラフの入植地に入りこんだ。その前に、ブルドー
ザーが火のついた障害物を道路から取り去らねばならなかった。入
植地からは、単に形の上での抵抗があった、と報じられた。兵士は
住民に家を退去するよう呼びかけた。ガザ帯状地帯の21カ所のユ
ダヤ人入植地の最後として、月曜日にはネツアリムが空になる予定
である。既に退去がすんだ場所では、イスラエル軍が建物の破壊を
開始した。イラクの憲法草案をめぐる交渉は袋小路に
（バグダード）イラクの憲法案に関する交渉は、延長された期限を
1日後に控えても、突破口が見つからない。イラク政府は、憲法案
の提案の期限をさらに延期することを検討している。さまざまな住
民組織の代表間での主な争点はあいかわらず、国の体制を連邦制度
にするかどうか、そしてどの程度それを行なうか、という点であ
る。その背後には、各地域の権限と自治権を手にしたいという動き
と、油田を産業面で管理したいという動きがある。憲法集会の委員
は、シーア派の指導者の多くとクルド人は連邦制度に賛成している
が、シーア派の一部とスンニー派のイスラーム教徒が、強い中央政
府を求めている、と述べた。