10月31日〜11月6日のドイツのニュース



10月31日(月)

ミュンテフェリングは社民党党首を辞任

(ベルリン)社会民主党党首フランツ ミュンテフェリングは、党首を退いたが、
これは予想外の出来事であった。同党幹部会と話し合いを行なった後、彼は11月
中旬にカールスルーエで行なわれる連邦党大会で、党首選挙には立候補しない、と
述べた。これは、35歳の同党左派のアンドレア ナーレスを新事務長に指名す
る、という同党幹部会の決定の責任を取ったものである。ナーレスは秘密投票で、
ミュンテフェリングの意中の人であった連邦執行部長カーヨ ヴァサーヘーフェル
に勝利して、事務長に指名された。アンゲラ メルケルを首相とする次期政権の副
首相と労働大臣に就任するつもりかどうか、ミュンテフェリングは態度を明らかに
していない。社会民主党党首の後継者としては、ラインラント・プファルツ州首相
クルト ベックと、ブランデンブルク州首相マティアス プラツェクが有力であ
る。

     その他のニュース

ミュンテフェリングの辞任は連立協議を危うくする

(ベルリン)社会民主党党首ミュンテフェリングが辞任をすると発
表した後、大連立に関する協議を続行するかどうかが危うくなって
いる。月曜日夜の4回目の交渉を前に、バイエルン州首相でキリス
ト教社会同盟党首のシュトイバーは、自分はひょっとすると経済大
臣に就任して、連邦政治に転向することはなくなるかもしれない、
との発表があった。ミュンテフェリングの辞任によって、大連立の
安定性が危うくなった、とシュトイバーは述べた。ただし、彼はま
だ決定は下していない、とも語った。

都市連絡協議会はハルツIV法の実施を批判

(ベルリン)ドイツ都市連絡協議会は、労働市場改革のハルツIV
法の実施を批判した。「間違った方向に導き」、長期失業が激増し
たことで、改革に必要な負担は受容できる限界をはるかに越える、
と同協議会議長ウーデは述べた。この負担の爆発的な増加は、なか
でも給付金の一部を削減する可能性がある、ととも述べた。またよ
り厳密な基準を適用して、この給付受給者を制限すべきである、と
ミュンヘン市長であるウーデは述べた。ウーデによれば現在連邦全
体で370万人が、第2型失業給付金をうけるいわゆる「支援必要
者」がいる、とのことである。労働市場改革の決定により、280万
人の給付受給者が発生する、と見られていた。

マルチンキエヴィッチがポーランド少数政府を率いる

(ワルシャワ)国会議員選挙から5週間、ポーランドは新たな政府
を持つ。国民主義の保守派政党「法と正義」のマルチンキエヴィッ
チが少数派政府の首相として、宣誓を行なった。マルチンキエヴィ
ッチの国民主義保守党は、10人の大臣を出し、7大臣は超党派の専
門家である。外務大臣には、現在在ロシア大使を務めるメラーが指
名された。経済学者で記者のルビンスカが大蔵大臣に就任する。内
閣は11月10日には国会で信任投票を受けなければならない。その
際には、右派自由主義の「市民綱領」の支持が得られる見込みであ
る。マルチンキエヴィッチは「市民綱領」に対して、連立するよう
に扉を開いておく方針である。




11月1日(火)

シュトイバーは新政府に入閣せず

(ミュンヘン)バイエルン州首相でキリスト教社会同盟党首エドムント シュトイ
バーは、大連立の大臣として、ベルリンに行くことはない。アンゲラ メルケル内
閣の鍵を握る人物と目されていたシュトイバーは、ミュンヘンで開かれた記者会見
で、入閣しないことを確認した。この決定は最終的なもので、(社会民主党)党首
を辞任したフランツ ミュンテフェリングが、大連立の労働大臣となって協力して
いくかどうかには無関係である、とも述べた。シュトイバーは、キリスト教社会同
盟の州組織の代表ミヒャエル グロスを経済および科学技術大臣にするように提案
した。シュトイバーの」就任断念がきっかけとなって、ミュンテフェリングの外に
も、産業大臣の今後の活動範囲をめぐって、キリスト教民主同盟との間に争いが起
こる可能性もある。

     その他のニュース

社民党はミュンテフェリングの辞任後迅速に合意点を探る

(マインツ)社会民主党は、党首ミュンテフェリングが辞任を予告
したために生じていた指導部の争いを、早急に終わらせる意向であ
る。ミュンテフェリングの後継者の有力候補は、州首相のクルト 
ベックとマティアス プラツェクで、水曜日にも党幹部に対して、
2人のうちどちらが立候補するか、伝えることになっている。ベッ
クはマインツで、ミュンテフェリングは大連立政権で副首相と労働
大臣を務める方針である、と述べたが、これはベルリンでは確認さ
れなかった。副党首ハイデマリー ヴィークツォレック・ツォイル
は、党内部の役職にはつかない、と述べた。彼女は最近まで、党内
左派のナーレスのためになるよう副党首の地位を断念するように求
められていた。また彼女は、党事務長への立候補を断念する可能性
を否定しなかった。

大連立が成立するかどうか疑問がもたれる

(ベルリン)社会民主党の首脳部が危機に陥っているため、大連立
がそもそも成立するかどうか、疑問視する見方が強まっている。キ
リスト教民主、社会同盟の政治家の中には、社会民主党の左派の急
進出に懸念を表明するものもいる。ノルトライン・ヴェストファー
レン州首相リュトガースは、社会民主党は大連立に賛成するだけで
なく、どの政策をもって連立に参加するのかを明確にしなければな
らない、と要求した。キリスト教民主、社会同盟の会派長ボースバ
ッハと次期農業大臣ゼーホーファー(キリスト教社会同盟)も同様
のことを述べた。キリスト教民主同盟の数人の国会議員は、自由民
主党と緑の党とのいわゆるジャマイカ連立を再び口にする者もい
る。

ロンドンのテロ攻撃の犠牲者を追悼

(ロンドン)諸聖徒日には、ほぼ4ヶ月前に起きたロンドンのテロ
攻撃の犠牲者を、女王エリザベス2世と首相ブレアとともに数千人
の人が追悼した。追悼式には、犠牲者の家族と友人、7月の攻撃の
生存者多く、救助隊の隊員が出席した。ロンドン市長リヴィングス
トーンが政治家としてただ一人、演説を行なった。




11月2日(水)

社民党幹部会は次期執行部を指名

(ベルリン)社会民主党の幹部会は、次期党首を指名するために会議を行なった。
その候補者はただ一人、ブランデンブルク州首相マティアス プラツェクである。
彼は、広い範囲からの多数の支持を得られる、と見てよい。同党の幹部は、51歳
のプラツェクを、東ドイツ問題に詳しく、統合の鍵を握る人物として評価した。社
会民主党はこの指名によって、2日前に党首フランツ ミュンテフェリングの辞任
の発表によって引き起こされた党執行部内での対立を解決しようとしている。5人
の党首代理も指名さえることになっている。最終的な決定は、カールスルーエで
11月中旬に開かれる連邦党大会で行なわれる。

     その他のニュース

CDU/CSUは連立交渉が進展していることに満足

(ベルリン)キリスト教民主、社会同盟はあいかわらず、社会民主
党との大連立が実現するとの自信をのぞかせた。キリスト教民主同
盟党首メルケル、事務長カオダーは、交渉は来週終結するかもしれ
ない、と強調した。ただし、キリスト教民主、社会同盟と社会民主
党は付加価値税の増税で合意した、との報道は確認されていない。
ヘッセン州首相コッホは、財政問題を扱う連立作業班の中では、
2007年の国家財政の歳入不足は430億オイロであり、当初の予想
350億オイロではないことが幾人かの話で共通して確認された、と
述べた。

ドイツ電信電話会社は大規模解雇

(ボン)ドイツ電信電話会社は、大量の人員削減を計画している。
今後3年間で、国内の約17万人の従業員のうち、3万2千人が同社
を去らなければならない、と同社経営陣はボンで発表した。そレに
かわって数千人分の職場が作られることになる。解雇の対象となる
のは、主として固定電話網部門T-Comの従業員である。2008年末
までは、解雇は行なわれないことになっている。この人員削減は、
主として年長者のパート労働契約と退職一時金の支払いによって行
なわれることになっている。

連邦内閣は反テロ派兵を延長

(ベルリン)社会民主党と緑の党の連立内閣は、最後の格技を行な
い、国防軍の反テロ活動「不滅の自由」参加期間延長を承認した。
ただし派遣する兵士の数は3千1百人から、2千8百人へと削減され
ることになっている。現在の委託期間は11月中旬に切れる。反テ
ロの活動は、NATOの指揮下での海路の確保を含んでいる。国防海
軍は、2002年から艦艇をアフリカの角に派遣している。さらに1
年の派兵延長は、11月8日に行なわれる特別会議で連邦議会の承認
を得なければならない。




11月3日(木)

次期社会民主党事務長は党を一つにまとめる方針

(ベルリン)社会民主党は、ブランデンブルク州首相マティアス プラツェクを新
党首にすることで合意し、その執行部の危機を乗り越えた。そのほか社会民主党幹
部は、33歳のフーベルトゥス ハイルを新事務長に全会一致で指名した。党左派
のアンドレア ナーレスは、連邦党首代理の職をすでに拒否していた。それにかわ
ってザールラント州のエルケ フェルナーが指名された。退任する同党党首フラン
ツ ミュンテフェリングは、予想通り副首相と労働大臣の職を受け入れる意向であ
る。11月中旬の社会民主党党大会で、今回の人事決定全体に関する投票が行なわ
れることになっている。プラツェクは、2010年行動計画を堅持する方針であると
強調し、この改革は正しくまた合理的である、と述べた。

     その他のニュース

メルケルは労働法の柔軟化と厳しい支出削減に賛成

(ベルリン)次期連邦首相メルケルは、社会民主党との連立交渉の
中で、労働法の柔軟化を目指して最後まで争う方針である。ベルリ
ンで開かれているドイツ使用者会議で彼女は、改めて解雇からの保
護の規定を緩め、経営側の労働のための同盟に対する負担を軽減す
ることに賛成である、と述べた。その他彼女は使用者側に、より多
くの中高齢者の従業員を雇用するように訴えた。キリスト教民主同
盟党首の彼女は、国家予算の安定化はドイツの命運を握る問題であ
り、予定されている大連立は、今後短期間で少なくとも350億オイ
ロの支出を削減しなければならない、と述べた。使用者会議議長フ
ントは、増税を行なわないようにと警告し、増税すれば不吉にも離
陸に失敗することになる、と語った。

CDU/CSUと社民党はハルツIV法の修正で合意

(ベルリン)キリスト教民主、社会同盟と社会民主党は連立交渉の
中で、ハルツIV法に抜本的な修正を加えることで合意した。社会
民主党の労働市場の専門家ブラントナーがこれを確認した。これに
よれば、25歳以下の給付要求は制限され、内縁の関係にある人の
要求はより厳しく調査されることになる。「個人株式会社」の方式
は2006年から別の方式に置き換えられ、人材派遣業者の数は、う
まくいった仲介の数が少ないため、削減されることになっている。
これらの措置は、あわせて年間18億オイロの支出削減を目標とし
ている。

ケーラーは移民の子供び教育の機会提供を改善するように求める

(ケルン)連邦大統領ケーラーは、ドイツの教育制度の欠陥を批判
した。移民を親とする子供たちが、その他の子供たちに比べて、教
育に対してより小さな機会しか持っていない、と述べた。ケーラー
はケルンにある、移民の子供たちの教育促進計画に参加している基
幹学校を訪問した。学習到達度研究PISAの新たな各州報告書によ
れば、移民の子供たちはドイツ語の知識を欠いており、ドイツの学
校制度の中では実質的に機会を失っている、とのことである。文化
大臣会議も、PISAの結果を受け、学校での成績が社会的な背景と
の直接的な関連を持つことに懸念を表明している。




11月4日(金)

フランスではパリ以外の大都市へも不穏な事態が拡大

(パリ)1週間以上前から続いている不穏な事態が、パリ郊外だけでなく、他の大
都市にも拡大した。木曜日夜には、若者が同国北部のルーアン、東部のディジョ
ン、南部の港町マルセイユでも自動車に放火し、路上で暴れ回った。衝突はパリ周
辺の衛星都市同様に、移住者の集中居住区で集中して起きた。
これらの郊外の町は、大部分が30年から40年ほど前に、アフリカ人移住者を受け
入れるために出来た町である。現代の若者たちは、自分たちが社会から阻害されて
いる、と見ている。

     その他のニュース

税収見通しによれば予定より38億オイロの増収

(ベルリン)税収見通しによれば、5年ぶりに国家財政には巨額の
穴がでることなく、逆に増収になる。連邦、州、市町村は、5月の
時点での予想より、2005年と6年にはあわせて38億オイロの増税
が期待できる。ただし税収見通しによれば、この増収で多くの資金
を得るのは、主として市町村である。

社民党とCDU/CSUは「厳しい支出削減」を行なう意向

(ベルリン)新たに国家財政の赤字が増え続けているため、キリス
ト教民主、社会同盟と社会民主党は、市民に対して厳しい干渉を行
なう方針である。次期社会民主党党首プラツェクは、ドイツは再び
未来を支えるようにならなければならない、と述べた。財政問題を
話しあう連立作業班が新たな協議を行ない、キリスト教民主、社会
同盟の交渉代表コッホ(キリスト教民主同盟)は、まず支出を査定
しなければならない、とと述べた。また、連邦は2007年には700
億オイロの歳入不足に陥ることが予想される、と報じられている
が、彼はこれを否定した。「経済週報」紙によれば、次期連邦首相
メルケルは、食料品に対する付加価値税が社会福祉政策上の観点か
ら軽減されているのを、今までの7%から5%へと減税すると同時
に、普通の付加価値税を2%増額し、18%に増税する方針である、
とのことである。

シュトイバーに対する批判は厳しさを増す

(ミュンヒェン)キリスト教社会同盟元党首ワイゲルは、自分の後
継者であるシュトイバーが、予定されている連邦連立政権に加わら
なかったことを激しく批判した。彼はシュトイバーのこの決断は、
政治的に最悪の間違いである、と非難した。シュトイバーはキリス
ト教社会同盟に、多くのものを要求しすぎている、とワイゲルは
「ビルト」紙に述べた。バイエルン州内相ベックシュタインは、連
邦政治入りをめぐるやりとりには堪えがたい、シュトイバーは自分
の政治手法を修正し、「まとまって活動できる方向に戻」らなけれ
ばならない、と述べた。




11月5日(土)

フランス政府は暴徒に対して今後も厳しい措置を取る方針

(パリ)今までで最も激しい暴動が起きた後も、フランス政府は若い暴徒たちに対
して、厳しい措置を取る方針を変えていない。国は暴力を受け入れることはない、
と内務大臣ニコラス サルコズィは政府の緊急会議後述べた。金曜日夜にはパリ郊
外だけでなく、その他の都市でも、250人を越える人々が逮捕された。約900台の
車が放火され、商店や家が略奪を受けた。
パリ郊外のオネース・ボア市では、数百人の市民が抗議の行進を行ない、暴力を行
使しないように訴えた。9日前に始まったこの暴動で死亡した2人の若者の両親
も、落ち着きを取り戻すように、と声明の中で呼びかけた。

     その他のニュース

アメリカ首脳会談は抗議と暴力が暗い影を落とす

(ブエノス アイレス)アルゼンチンの海水浴場マル デル プラ
タで行なわれているアメリカ首脳会談は、最終日になっても暴力的
な抗議が暗い影を投げかけ続けた。会議が行なわれているホテルの
近くでは、数百人の覆面をしたデモ隊が、警官に対して投石を行な
い、警察は催涙ガスを使用した。抗議は主として、米大統領ブッシ
ュと彼が目指しているアラスカからフォイアーラント(南米南端の
ティエラ デル フエゴ)までの汎米自由貿易地帯の構想に向けら
れている。この計画が、34ヶ国の首脳が取りまとめる最後の声明
に含められるかどうかは未定である。ブラジル大統領ダ シルヴァ
は、国際貿易障壁の撤廃を実現するために、12月の世界貿易機構
の首脳会談まで待つのに賛成である、と述べていた。

イラクでは蜂起勢力に対する大規模な攻勢

(バグダード)米国とイラクの部隊は、シリアとの国境地帯で、イ
ラクの蜂起勢力との戦いで攻勢をかけはじめた。暗号名「鉄のカー
テン」作戦にはあわせて3千5百人の兵士が参加する、と米軍はバ
グダードで発表した。この作戦は、国境の町フサイバで集中的に行
なわれている。米軍の認識によれば、外国の兵士がイラクのこの地
域に入ることに成功しており、彼らは現地の蜂起勢力を支援してい
る、とのことである。金王美からイラクでは改めて突発的な事件が
起きており、4人の米兵が死亡していた。

テロ組織アブ サヤフの指揮官が逮捕される

(マニラ)フィリピンでは、治安部隊がテロ組織アブ サヤフの指
揮官を逮捕した。大統領アロヨが、首都マニラでこれを発表した。
指名手配をされていたこの男は、5年前に起きた、ドイツ人か族ヴ
ァラートを含む団体観光客の誘拐の黒幕である、とされている。




11月6日(日)

フランス治安評議会が暴動について協議

(パリ)フランスでは不穏な状態が激化しているため、大統領ジャック シラクが
国内治安評議会の緊急会議を招集した。首相ドミニク ド ヴィルパンと6人の閣
僚からなるこの委員会は、夜間に起きている暴力の波を終結させるための道を探
る。土曜日夜にはフランスは、10日前にこの暴動が始まって以来、最悪の暴力を
経験した。パリ中心部にも初めて暴動が広がった。暴力と放火は、全国の都市から
報国された。あわせて1千3百台の自動車と多くの建物が放火された。警察は、ア
フリカからの移民の家族の若者を中心に3百人以上を逮捕した。

     その他のニュース

連立交渉のための個別の非公開会議が開催

(ベルリン)社会民主党とキリスト教民主、社会同盟は、最終局面
に入った連立交渉を、個別の非公開会議へと拡大している。次期大
蔵大臣ペーア シュタインブリュックは、増税が既に決定された、
との情報を否定した。キリスト教社会同盟は、検討されている年収
25万オイロ以上の人に対する富裕者税導入を拒否した。週末には
連立契約が成立することになっている。キリスト教民主同盟党首ア
ンゲラ メルケルと社会民主党党首を辞任するフランツ ミュンテ
フェリングは、対立点がそれまでに解消できる、との楽観的な姿勢
を示した。次期連立に参加する両党は今までは、健康保険制度改革
についても、原子力発電所廃止についても合意できなかった。430
億オイロの連邦予算の赤字はどのようにすれば回避されるか、とい
う問題が最大の対立点である。

プロテスタント教会会議がベルリンで開幕

(ベルリン)ドイツのプロテスタント教会評議会議長の監督フーバ
ーは、次期政府が国家財政の健全化に当たっては、社会的な公正を
守るように訴えた。政治的かつ社会的に受け入れられていない、と
感ずる人がこれ以上増えることがあってはならない、とフーバーは
ベルリンで開かれたプロテスタント教会会議で述べた。この会議は
約2千6百万人のプロテスタント信徒を代表する会議である。

「アフリカとの連携」のための会議は引き続き行なわれる

(ボン)連邦大統領ケーラーは、自らが提唱し、ボン近郊のペータ
ースベルクで開かれているアフリカ会議で、アフリカとの新たな協
力関係を築くように訴えた。ヨーロッパとアフリカが相互に依存し
あっているという意識を、育てていかなければならないし、これは
世界的な環境問題やエイズとの戦い、難民の大量発生対策などの問
題にもあてはまる、とケーラーは述べた。アフリカ連合の議長を務
めるナイジェリア大統領オバサンジョは、ドイツがアフリカ諸国の
負債の減免を率先して行ない、他国の前例となるように、と訴え
た。



今日のニュースへ

過去のニュース(目次)へ inserted by FC2 system