11月7日〜11月13日のドイツのニュース



11月7日(月)

フランスの暴動で初めての死者

(パリ)フランスで起きている激しい暴動の中で、初めての死者が発生した。61
歳の男性が、パリ郊外で騒乱を巻き起こしていた者たちに襲われ、負傷がもとで死
亡した。日曜日夜には、暴動は最も激化した。各地で1千4百台以上の車が放火さ
れた。若者たちは散弾銃を警官に向けて発砲した。当局は、約4百件の逮捕を行な
った、と発表した。暴動は11日連続で起きている。フランス大統領ジャック シ
ラクは、移民の家族の若者たちが「集中して居住区に押し込められている」のが残
念である、と述べた。首相ドミニク ド ヴィルパンは、行動計画を実施する、と
予告した。

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政治家たちは融和の努力を強化するよう訴える

(ベルリン)フランスの暴動に直面して、政治家たちは、ドイツの
外国人をよりよく融合させるように訴えた。またドイツでも、外国
人が集中して住み、それ以外の社会とは隔絶した一画が増えてきて
いる、と次期連邦内相ショイブレは述べた。外国人の子供たちがよ
い教育やより多くの職業訓練をうけ、職を得られることが必要であ
る、とも彼は語った。連邦政府は、性急に結論を出さないようにと
警告し、同時にフランスへ旅行する際には注意するように、と観光
客には訴えた。ベルリンとブレーメンでは週末に多くの放火事件が
あった。警察は模倣犯である可能性を否定しなかった。

年金受給開始年齢を67歳に引き上げることで合意

(ベルリン)社会民主党とキリスト教民主、社会同盟は、連立交渉
の中で、年金受給開始年齢を段階的に65歳から67歳に引き上げる
ことで合意した。キリスト教民主同盟事務長カオダーは、研究のた
めに国内総生産の3%を調達すること、および高速鉄道トランスラ
ピートの建設も合意した、と述べた。さらにキリスト教社会同盟の
事務長ゼーダーは、トルコ問題でも合意が成立した、と伝えた。そ
れによれば、連立協定の中では、加盟交渉はトルコにEU加盟を必
ずもたらすものではない、ということが明記される、とのことであ
る。健康保険、労働、原子力発電および国家財政の健全化のための
措置については、あいかわらず対立が続いている。

EUは核をめぐる対立でイランに要求を伝える

(ブリュッセル)イランの核計画をめぐる対立で、EUはイラン政
府が国際的な義務を遵守するように訴えた。EU評議会議長で英国
外相のストローは、国際原発機構の決議を受け入れるように、とイ
ランに要請した。この決議の中では、ウラン濃縮を長期的に停止す
ることが求められている。濃縮されたウランは、発電に使用可能で
あるが、核兵器の製造にも利用される。イランの主席交渉人アリ 
ラリジャニは、EUに対し日曜日に、核をめぐる対立を調停するた
めに新たな交渉を行なうように提案していた。




11月8日(火)

左派党はビスキーの敗北を受け連邦議会副議長職を断念

(ベルリン)左派党党首ロータル ビスキーが、連邦議会の副議長選挙で敗北した
ため、同会派はこの職を占めることをさしあたり断念する。同会波長グレゴール 
ギューズィはベルリンで、今後ビスキーをたてて投票を行なうことも、新たな人物
を提案することもない、と述べた。ビスキーは4回目の投票でも必要な単純過半数
を取ることができなかった。彼は、議会のこの投票を民主的なものとして受け入れ
なければならない、と述べた。一方ギューズィと共同会派長オスカル ラフォンテ
ーヌは、他の政党の投票行動は不公平である、と評した。

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フランスの暴動は外出禁止で阻止

(パリ)一方では外出禁止措置、もう一方では不利な扱いを受けて
いる若者の支援計画をたてることで、フランス政府はほぼ2週間続
いている暴動に対処する方針である。大統領シラクは、50年前に
できた緊急事態法を利用して、関係官庁が郊外での外出禁止を課す
ことができるようにした。この命令は火曜日の深夜から、当面12
日間適用される。首相ド ヴィルパンは公共の治安が回復すること
のほかに、大部分はアフリカ出身の移民の家族の若者たちに対し
て、より多くのことがなされなければならない、と強調し、暴動が
発生している地域での高い失業の原因となっている人種差別がフラ
ンスには存在している、と述べた。

ドイツはトルコにレオパルト型戦車298台を輸出

(ベルリン)長年にわたる対立を経て、ドイツのレオパルト型戦車
のトルコへの売却が完了した。ドイツ政府とトルコ政府の代表がベ
ルリンで、298台の中古戦車の輸出契約に署名した。ドイツ国防省
は売却価格については情報を明らかにしていない。輸出は主として
トルコの人権状況のために、異論が出ていた。1999年にトルコ政
府から試験用の戦車の売却要請を受け、社会民主党と緑の党の連立
政権は危機に陥りかねなかった。その直後この売却は拒否された。
レオパルト2型は、国防軍の標準装備である。

連邦議会は反テロ派兵参加を延長

(ベルリン)連邦議会は賛成多数で、国防軍の反テロ作戦「不滅の
自由」への参加委託を、1年間延長することに賛成した。519人の
議員がこれに賛成し、左派党会派に属する全員を含め、67人が反
対し、3人が棄権した。「不滅の自由」の枠組みの中で、2002年
2月からドイツの艦艇が、アフリカの角周辺の海路を管理してい
る。現在約260人の乗組員を乗せたフリゲート艦1隻が任務につい
ている。その他、アフガニスタンでのテロとの戦いでは百人の精鋭
兵が「特殊部隊特別攻撃隊」として待機している。国防軍は最大で
2千8百人を派遣することができる。




11月9日(水)

ブレアは英国下院の採決で初めて敗北

(ロンドン)英国首相トニー ブレアは、1997年の就任以来、下院の採決で初め
て敗北した。ブレアの労働党会派が賛成しても、国会は反テロ法案に反対した。こ
の法案は、テロの容疑者を起訴することなく、最大で90日の間身柄を確保できる
ようにする、という内容を含んでいる。この否決の後、国会議員たちは、2回目の
投票を行ない、裁判手続きを行なわずに拘置できる基幹を現在の14日から28日に
延長することを決めた。多くの国会議員が数日前から、このような譲歩を行なうよ
うに要請していた。

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キリスト教民主、社会同盟と社民党は外交の基本方針で合意

(ベルリン)キリスト教民主、社会同盟と社会民主党は、その連立
交渉において、今後の外交政策の基本方針で合意した。共同文書の
中では、国際法の尊重、人権の厳守、包括的な安全保障観が、ドイ
ツの外交の土台であると記されている、と通信社DPAとAPが一致
して報道している。その報道によれば、大連立政権は、ヨーロッパ
憲法の批准にむけて今後も努力を続け、米国との関係は未来を見す
えたものにする方針である。その他次期連邦政府は、国連の包括的
改革のためにも努力し、国連安保理の常任の議席を獲得すること
は、もはや最優先の目標とはしない、とも報じられている。

経済界は経済5賢人の改革勧告を歓迎

(ベルリン)ドイツ経済界は、経済全体の情勢を評価する専門家の
評議会が、さらなる改革を要請したことを評価した。ドイツ工業連
邦連合会会長トゥマンは、同評議会は当然のこととして、全面的な
税制改革を行なうように促す、と述べた。使用者団体の会長フント
は、次期連邦政府が、勇気を振るって抜本的な改革を行なうように
要請した。政府の諮問機関「経済5賢人」は、年次評価の案の中
で、主に社会福祉給付の減額し、解雇からの保護の規定を緩め、健
康保険を改革するように求めていた。来年度の経済成長は、わずか
1%に留まる、と経済学の教授たちは見ている。

労働組合Verdiは解雇ではなくサーヴィス向上を求める

(ボン)労働組合Verdiと全事業所委員会は、ドイツ電信電話会社
が3万2千人を解雇する計画を、はっきりと拒否した。そのかわり
に、同社の従業員を解雇せず、顧客の満足度を高めるために、技術
革新、品質向上、修理点検の分野に大規模に取り組まなければなら
ない、と同労組副代表トレムルはボンで述べた。その他同労組は、
企業を拘束している解雇を2009年以降も禁止するように求めた。
これに対し電信電話会社社長リッケは、人員削減計画を擁護し、同
社が今後も営業できるように対策を取らねばならない、とも述べ
た。同時に彼は経済成長を進めるために、巨額の投資を行なう、と
も予告した。




11月10日(木)

ケーラーは中国に人権を守るように警告

(ベルリン)連邦大統領ホルスト ケーラーは、中国に対し、民主化を進め、人権
を守るように警告した。自由と尊厳の中で暮らしたいという人間の意志は、世界共
通のものである、とケーラーはベルリンで中国大統領胡錦濤と会談した後に述べ
た。胡はあわせて4日間ドイツに滞在する。両国の代表部はその間に、6つの経済
と文化に関する協定に署名する。特にズィーメンス社はICEの車両60編成を中国に
輸出し、この受注の総額は6億7千万オイロに達する。数百人がベルリンで中国大
統領の奉読に反対するデモを行なった。彼らは、中国での人権侵害とチベットでの
圧政に反対した。
金曜日には胡は首相ゲアハルト シュレーダーとキリスト教民主同盟党首アンゲラ
 メルケルと会談する予定である。

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連立交渉は最後のつめに

(ベルリン)次第に人事を固める交渉の中で、キリスト教民主、社
会同盟と社会民主党は現在、連立協定を成立させるべく努力してい
る。金曜日までに総額350億オイロの財政案が取りまとめられるこ
とになっている。この話し合いは、増税をめぐって激しい対立に陥
っている。キリスト教民主、社会同盟側は、社会民主党が求めてい
る「富裕者税」に反対している。社会民主党側は、キリスト教民
主、社会同盟が求めている付加価値税の増税は「富裕者税」と抱き
合わせにした場合にのみ、受け入れる方針である。また原子力発電
所の胚指紋だいと健康保険改革をめぐってもまだ対立は続いてい
る。一方ドイツ通信社の情報によれば、労働市場改革をめぐるハル
ツIV法に必要な費用を明確に減らし、若者の職業教育対策を延長
することについては合意が成立した。

アル カーイダはヨルダンの首都の攻撃を認める

(アンマン)イラクのテロ組織アル カーイダは、ヨルダンの首都
アンマンでの外国のホテル3つを攻撃したことを認め、さらなる攻
撃を行なう、と予告した。ヨルダンはイスラームの敵の裏庭となっ
た、とインターネットで公表された、ヨルダンの急進派組織の指導
者エル ザルカウィの署名が入った声明の中で述べられている。水
曜日の自殺攻撃では、少なくとも57人が死亡、百人以上が負傷し
た。犠牲者の多くはヨルダン人であるとのことである。ドイツ外務
省の発表では、負傷者の中には4人のドイツ人が含まれている。

バグダードの自殺攻撃犯は少なくとも35人を殺害

(バグダード)イラクの首都バグダードの食堂では、2件の自殺攻
撃が行なわれ、流血の事態となった。警察の情報によれば、彼らは
少なくとも35人を殺害し、さらに20人以上を負傷させた。犯人
は、警官多数が朝食の休憩をとっていたバグダードの酒場で、爆発
物に点火した。急進派組織アル カーイダがこの攻撃を行なった、
と発表した。ティクリートでは新兵募集事務所が自動車爆弾による
攻撃を受け、警察の情報によれば10人が死亡、少なくとも20人が
負傷した。




11月11日(金)

CDU/CSUと社民党は連立協定に合意

(ベルリン)キリスト教民主、社会同盟と社会民主党は、連邦議会選挙からほぼ8
週間かけて、連立協定に合意した。キリスト教民主同盟党首アンゲラ メルケル
は、11月22日に連邦首相に選ばれることになっているが、連立交渉を打開した
ことを正式に確認した。ドイツ連邦共和国の歴史の中で2度目の大連立にむけた協
定が成立するが、これは喜ばしいことだ、と彼女は述べた。社会民主党党首のフラ
ンツ ミュンテフェリングと次期党首のマティアス プラツェクは、これに満足の
意を表わし、同時に月曜日に行なわれる社会民主党の党大会ではこの協定が承認さ
れることに自信をのぞかせた。
キリスト教民主、社会同盟と社会民主党は、多くの論点で合意に達することが出来
た。両者は、25万オイロ以上の高額所得者に適用される富裕者税に合意した。年
金の払込金の率は、2007年から少しずつ値上げされるが、夜間および日曜日の労
働の割増金の免税措置は維持される。新規雇用の際の使用期間は、最長で24ヶ月
に延長することができる。キリスト教民主、社会同盟が求めていた経営同盟の問題
では、合意が得られず、連立協定の中では主題から外されてることになっている。

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中国文化研究所の礎石が置かれる

(ベルリン)中国大統領胡と退任する独首相シュレーダーはベルリ
ンで、ドイツで初めて作られる中国文化研究所の礎石を置いた。ヨ
ーロッパにはこの種の研究所は他には、パリにあるだけである。こ
れは、ドイツのゲーテ・インスティテュートの活動と同じように、
中国文化を外国に紹介することになっている。それより前に胡は、
次期首相メルケル(キリスト教民主同盟)と会談をした。両者は、
経済的および政治的な関係の拡大に関心がある、と表明した。この
会談は良好で友好的な雰囲気の中行なわれた、とのことである。ま
た胡はメルケルを中国に招待したが、一方メルケルは胡を2006年
サッカー・ワールドカップでドイツに招待した。

パリ中心部での集会禁止

(パリ)フランス警察は、パリの中心部での集会禁止措置を出し
た。パリの警察管区は、土曜日の10時から日曜日の8時まで、公共
の秩序を破壊する可能性のある集会すべてを禁止している、と発表
した。これは当局が特に新たにインターネットと携帯電話の短いメ
ールを通じて広がった暴力行使の呼びかけが行なわれたことに対応
したものである。さらに土曜日夜には、パリの北の郊外サン・ドニ
で、ドイツとフランスの代表によるサッカーの試合が行なわれる。
問題となっているサン・ドニの一画では、フランスの若者の暴動が
10月27日に始まっていた。パリだけで3千人の警官が動員され、
週末の平安を守ろうとしている。

リベリア大統領選挙で女性候補が勝利

(モンロヴィア)リベリアでは元蔵相ジョンソン・サーリーフが、
大統領選挙に勝利した。選挙当局の発表によれば、彼女は元リベリ
アのサッカーの人気選手ウェアとの決選投票で、59%強の票を集め
た。正式の結果は来週に発表される。ジョンソン・サーリーフは
67歳で、アフリカの同国で初めて民主的に選ばれた女性大統領で
ある。リベリアでの投票は公正かつ透明に行なわれた、と国外の選
挙監視団は判断した。ただしウェアは、選挙で不正が行なわれた、
との異議を申し立てた。首都モンロヴィアでは、敗北したウェアの
支持者たちが抗議活動を行ない、一部は暴力を行使した。




11月12日(土)

大連立政権は雇用を生み出す方針

(ベルリン)キリスト教民主、社会同盟と社会民主党は、今後4年間で、国家財政
の健全化と並んで、失業の減少に力を集中していく方針である。この対策の本来の
意義は、雇用を生み出すことである、と連立協定をベルリンで説明するにあたって
次期連邦首相アンゲラ メルケルは述べた。そしてこれが今回の連立政権が成果を
上げたかどうかをはかる基準である、とメルケルと社会民主党所属の次期副首相フ
ランツミュンテフェリングは一致して述べた。来年は景気にてこ入れできるよう
に、新政権は2006年には憲法に従わない国家予算を承認することになるだろう、
とメルケルは予告した。ただし、2007年には投資の総額が、新たな借り入れを上
まわらなければならない、と彼女は強調した。
野党各党はとくに2007年に予定されている付加価値税の19%への増税を批判し
ている。

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パリには集会禁止が課される

(パリ)暴力沙汰の発生をおさえるために、当局は日曜朝までパリ
での集会禁止措置を課し、警官の大量動員を命令した。土曜日夜に
パリ郊外のサン ドニで行なわれるサッカーのドイツ対フランスの
試合にむけた安全確保の措置は、強化された。金曜夜には、緊急事
態の措置が出され、警察による警戒が強化されたにもかかわらず、
フランスのいくつかの都市では、暴徒が5百台を越える自動車に放
火した。2百人強が逮捕された。

イランは国内でのウラン濃縮に固執

(テヘラン)イランは核計画をめぐる対立で、ウランの濃縮を断固
行なう、と強調した。その際には国内で核燃料そのものを製造しな
ければならない、とイランの核問題特使グホラムレサ アグハサデ
フがロシアの治安堪能顧問イワノフと会談した後に述べた。通信員
の報告によれば、イランはドイツ、フランス、英国のEU3ヶ国の妥
協の提案を、これによって退けたことになる。この提案は、イラン
の核施設で使うウランの濃縮をロシアで行なう、という内容であっ
た、とのことである。

アナンはバグダードを訪問

(バグダード)国連事務総長アナンは、急遽イラクを訪問し、同国
の各民族集団に、和解を呼びかけた。これはイラクの未来にとって
決定的に重要である、とアナンはバグダードで述べた。今回のアナ
ンの訪問には、バグダードの人通りの多い市場で攻撃が行なわれた
ことで、暗い影が落ちた。新たな情報によれば、この攻撃では少な
くとも8人が死亡した、とのことである。




11月13日(日)

CDU/CSUと社民党は連立協定を承認

(ベルリン、カールスルーエ)キリスト教民主、社会同盟の国会議員は賛成多数
で、社会民主党との間で取りまとめた、大連立に関する協定を承認した。反対票は
1票だけであった。会派長で次期首相アンゲラ メルケルは、党員に対し、この協
定を受け入れるように勧告していた。これより前に、社会民主党の首脳部はカール
スルーエに集まり、この協定に賛成していた。キリスト教民主、社会同盟と社会民
主党は、この月曜日に始まる党大会でそれぞれ採決にかける。両陣営とも賛成多数
になることが予想されている。社会民主党の場合は、新首脳部の選挙も行なわれる
ことが決まっており、ブランデンブルク州首相マティアス プラツェクが新党首に
選ばれることになっている。

     その他のニュース

自民党は国家予算に対する憲法裁判を検討

(ベルリン)自由民主党は、大連立政権による国家予算が憲法違反
であるとの立場で、連邦憲法裁判所へ訴訟を起こすことを検討して
いる。党首ヴェスターヴェレは暫定命令の公布を求めて、カールス
ルーエの憲法裁判所へ緊急裁判手続きを取る可能性もある、と発表
した。キリスト教民主、社会同盟と社会民主党は、2006年には新
たな負債を180億オイロの投資総額を越えるものにすることで、合
意していた。基本法ではこれは禁止されている。例外となるのは、
経済全体の均衡が取れなくなる可能性がある場合だけである。

ドイツは戦争と暴力的支配の犠牲者を追悼

(ベルリン)ドイツ全土で、戦争と暴力による支配の犠牲となった
人々追悼する国民の服喪の日が行なわれた。中央式典が、帝国議会
の建物の中で行なわれた。ベルリンのノイエ ヴァッヘの連邦共和
国記念施設では連邦大統領ケーラー、連邦議会議長ラメルトと連邦
参議院議長カルステンセン、国防相シュトルックが、花輪を供え
た。ベルリンのヴァイセン湖にあるユダヤ人墓地では、国防軍の高
官が第一次世界大戦で死亡したユダヤ教を信じるドイツ兵の追悼を
行なった。ベルリンのユダヤ教徒の新代表ヨッフェもこの献花に出
席した。

アンマン攻撃は解明された模様

(アンマン)ヨルダンの首都アンマンの高級ホテル3軒がテロ攻撃
を受けた事件は、解明された模様である。ヨルダン政府は、イラク
人自殺攻撃犯3人の身元と、この攻撃に加わっていたイラク人女性
1人の逮捕を発表した。この35歳の女性は、自分の爆薬を仕込んだ
ベルトに点火することはできなかった、とのことである。ヨルダン
人アル ザルカウィの指揮下にある ラクのアル カーイダの隊員
たちが、このテロ行為を行なったことを認めていた。先週水曜日に
起きたこの攻撃では、57人が死亡していた。



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