12月19日〜12月25日のドイツのニュース



12月19日(月)

オストホフは当面ドイツには戻らない

(ベルリン、バグダード)イラクでの人質状態から解放されたズザネ オストホフ
は、当面ドイツには帰らない、と外務省は発表した。43歳の彼女は公の場から身
を隠して、ドイツ国外で娘とともに数日間を過ごすつもりである、と同省広報は発
表した。オストホフの健康状態はよい、と広報は強調した。考古学の専門家である
彼女は流暢にアラビア語を話し、ここ数年間イラクで支援活動に従事していた
が、11月25日にイラク人の運転手ともども誘拐されていた。報道によれば、運転
手も解放された、とのことであるが、これは正式には確認されていない。
今のところ誰がオストホフを誘拐し、彼女の解放にあたって身代金が支払われたか
どうかは、不明である。

     その他のニュース

EU委員会議長は独首相を賞賛

(ブリュッセル、ベルリン)EU委員会議長バローゾは、ブリュッ
セルで開かれたばかりのEU首脳会談で、ドイツ首相メルケルが果
たした貢献を賞賛した。メルケルは、財政問題での妥協点を見つけ
るために、決定的な役割を果たした、とバローゾは述べた。この間
ドイツ政府は、彼女は財政をめぐる対立で合意を得た後は、EU憲
法が危機に陥っているのを打開する方針である、と予告した。メル
ケルは、ヨーロッパに憲法をつくる計画を改めて活性化する強い意
向を持っている、と連邦政府の広報は述べた。

国際裁判所はウガンダを非難

(デン ハーグ)ウガンダはコンゴ民主共和国で大規模な人権侵害
を行なった、と国際裁判所は非難した。ウガンダ軍は1998年に隣
国コンゴ民主共和国に侵攻し、同国の主権を侵害した、と同所長の
史は述べた。同裁判所は、ウガンダ兵が一般市民を虐待したり殺害
し、子供たちをむりやり徴兵したことも証明された、と見ている。
ザイールでも村を破壊し、略奪を行なっており、ウガンダはその賠
償金の支払いを行なわなければならない、と同裁判所は述べてい
る。中央アフリカの同国は1998年から2003年まで、戦争が荒れ
狂っており、それが外国をも巻き込んでいた。約3百万人が死亡し
た。

ボリヴィア大統領選挙ではエヴォ モラレスが勝利

(ラ パス)ボリヴィアの歴史上初めて、インディオによる政権が
誕生する。アイマラ族のインディオで労働組合活動家、「社会主義
への運動」に属するエヴォ モラレスが大統領選挙で勝利した。集
計結果によれば、46歳の彼が51%以上の票を獲得した。対立候補
で保守派の元大統領キロガは約31%の得票で、敗北を認めた。モラ
レスは選挙戦で、民営化を取り消し、コカ栽培を再び許可する方針
である、と予告していた。これまでコカインの原料であるコカ農場
が強制的に破壊され、数万人の農家の生活基盤が失われていた。




12月20日(火)

政府は農産品の取り入れを手伝う失業者を増やす方針

(ベルリン)連邦政府は、農産品の取り入れを手伝う国内の失業者を今後増やすよ
う、手配する方針である。最大で3万2千人の外国人季節労働者に代わって、国内
の失業者が、ぶどうの選別やアスパラガスの取り入れに従事することになる。労働
大臣フランツ ミュンテフェリングの提案に基づいて、内閣がこれを決定した。今
年は、中欧および東欧から32万5千人がドイツでこの仕事についた。緑の党は、こ
の提案を「単なる行動主義」である、と批判した。農業連合は、前年には多くのド
イツ人失業者が病気の申告をして、農業分野の重労働を忌避した、との声明を出し
た。

     その他のニュース

メルケルは子供の世話の財源をめぐる対立で合意をするよう求める

(ベルリン)連邦首相メルケルは、財政的な要求と子供の世話の費
用をめぐる対立で、キリスト教民主、社会同盟と社会民主党の連立
内閣に対して、意見を一つにまとめるように呼びかけた。家族大臣
フォン デア ライエンと蔵相シュタインブリュックは、共通の意
見を持つことで合意すべきである、とメルケルはクリスマス前の最
後の閣議で述べた。2006年初めには、内閣の決定が下されること
になる、とも述べた。フォン デア ライエンは、子供の世話をす
る費用の税控除を増額するように迫っている。シュタインブリュッ
クはこれを拒否し、閣僚に対し過大な要求をしないように求めた。

内閣は税の抜け道をふさぐ方針

(ベルリン)いわゆる税の抜け道をふさぐために、連邦内閣は5項
目の法改正からなる一括法案を決議した。中でも車の税の優遇装置
を公用車に限定し、給油所の領収書を提出することで課税逃れを阻
止することになっている。政府は来年に、2億6千万オイロの税収
増があるものと期待している。この提案はできるだけ早く、連邦議
会に提出されることになっている。ただし連邦参議院の賛成も必要
である。

ハマディはドイツでの19年間の拘留を終え釈放

(フランクフルト アム マイン)米国の潜水夫を殺害した事件で
有罪判決を受けた、レバノン人ハマディは、ドイツでの19年間に
わたる拘留を終え、釈放された。法務省筋によれば、この41歳の
男は先週木曜日に釈放され、金曜日にはレバノンに向け出発した。
連邦内務省には米国からの引渡要求はなかった。ハマディは1989
年に、フランクフルト地方裁判所から、殺人および飛行機の乗っ取
り事件に対する関与で、終身刑が言い渡されていた。米国外務省
は、この釈放に失望したと述べ、ハマディを法廷に立たせるために
あらゆる措置を講じる、と発表した。




12月21日(水)

連邦民事最高裁判所はマネスマン社裁判で無罪判決を取り消す

(カールスルーエ)今はなくなってしまった携帯電話会社マネスマン社の元経営者
に対する裁判は、改めて検討されなければならない。連邦民事最高裁判所は、被告
6人に対する無罪判決を破棄した。被告の中にはドイツ銀行総裁ヨーゼフ アッカ
ーマンが含まれている。これを担当した州高等裁判所は、昨年7月に、英国の携帯
電話運営会社ヴォーダフォン社によるマネスマン社の買収で、背任を行なった事件
に関して、この6人に無罪判決を言い渡していた。この買収の際には、5千7百万オ
イロの報奨金と退職金が同社の経営者に支払われていた。

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連邦参議院は補助金廃止を承認

(ベルリン)ドイツ国民は1月から、大連立による税制面での補助
金の撤廃を感じることになる。キリスト教民主、社会同盟が過半数
を占める連邦参議院で、今年最後の会議が行なわれ、3つの法律が
承認された。この法律は国家予算の安定化を目指すもので、持ち家
を購入する際の補助の廃止が中心となる措置である。連邦はこれに
より、2010年までに約110億オイロの支出を削減できる、と期待
している。連邦参議院はその他に、いくつかの労働市場法に賛成し
た。これは2006年6月まで、いわゆる個人株式会社の育成を計る
ものである。その他に、58歳以上の失業者が就職活動を行なわな
い場合、失業給付金も受け取れる、という規定が2007年末まで延
長された。

暴走車に厳しい処罰 連邦参議院は罰金を値上げ

(ベルリン)ドイツの路上で車を暴走させたり割り込みを行なった
者は、2006年5月から今までより厳しい罰金と数ヶ月間にわたる
運転禁止を覚悟しなければならない。連邦参議院は、罰金の一覧表
をより厳しくすることに賛成した。それによれば、あまりに高速で
運転をした者に対する罰金は、最高で現在の150オイロのから250
オイロへと値上げされ、現在の1カ月の運転禁止が3カ月に延長さ
れる。スノウタイヤなしで運転した場合にも高い罰金が科されるこ
とがある。冬の天候で、不適切なタイヤを使ったために、円滑な交
通を妨害した場合には、今後は40オイロの罰金を支払うことにな
る。

シャリオトが新駐米大使に就任

(ベルリン)外務省の政務次官シャリオトは予定通り、ドイツ大使
としてワシントンに赴任する。政府筋がこの報道を確認した。シャ
リオトの任命に対しては、キリスト教民主、社会同盟内部でも留保
がつけられていた。その後、内閣が火曜日に人事案全体を承認し
た。今まで米国大使を務めていたイシンガーは英国大使となる。在
ロンドンのドイツ大使マトゥセクは国連大使プロイガーの後任とな
る。プロイガーは引退する。イスラエル新大使には、今までブルガ
リアでドイツ代表部を率いていたキンダーマンが就任する。外務省
は、この報道について何も発表しようとしなかった。




12月22日(木)

ユングはアフガニスタン派兵増員に反対

(カブール)米兵がアフガニスタンから撤退すると予告したにもかかわらず、国防
大臣フランツ ヨーゼフ ユングは同国に派遣するドイツ兵の数を増やさない方針
である。国防軍は今後アフガニスタン北部での責任を任されるのではあるが、カブ
ールから軍を移動させることになる、とカブールにドイツ兵を訪問中のユングは述
べた。2006年末までに国防軍の兵士1,850人を北部のマサリ・シャリフ、クンド
ゥス、ファイサバード地域へ移動させ、カブールに留まるのは500人にする。その
後ユングはパキスタンパキスタンへ向かい、政治会談を行なった。そこではより密
接な軍事協力を行なうことで合意した。

     その他のニュース

ドイツ兵が記者に偽装したとの情報

(ベルリン)2003年にボスニアでドイツ兵が秘密情報の捜査を行
なった際に、記者であると名乗った、との非難が出されているが、
国防省はこれを調査している。内部調査の目的は、この事件の全面
的な解明である、と国防省広報はベルリンで発表した。国防軍はこ
れは特殊な事例である、と見ている、とも述べた。ボスニアではこ
の時、約千人のドイツ兵が和平のための派兵EUFORの一部として
駐留していた。ドイツ国防軍の兵士2人が2003年7月にボスニア
で、米国の施設グアンタナモに収容されている逮捕者の妻を訪れた
際に、記者であると自己紹介したが、この情報はその時秘密情報部
の報告書の中で見つかった、とドイツ テレヴィは報じている。ド
イツ記者連合はこの行為を批判し、国防軍は本物の記者を危険にさ
らしている、と非難した。

銀行頭取アッカーマンに対する圧力が増す

(フランクフルト アム マイン)連邦民事最高裁判所がマネスマ
ン社の裁判で判断を示してから1日、ドイツ銀行頭取アッカーマン
に対する圧力が高まっている。経済の専門家とあらゆる政治陣営の
政治家が、アッカーマンの辞任に賛成している。連邦議会副議長テ
ィールゼは、経営者の責任に関する話し合いを行なうように促し
た。その他このような特別手当の支払いを決定する際には、株主の
権利を強めなければならない、とも述べた。ドイツ有価証券所有者
保護連合も、これに対応する規定を作ることに賛成である、と述べ
た。連邦民事裁判所は水曜日に、アッカーマンとその他の被告にに
対する無罪判決を破棄した。彼らは改めて背任容疑で法廷に立たね
ばならない。

ロシアはドイッチェ ヴェレの放送を中止させる

(モスクワ)ロシアは、ドイッチェ ヴェレの番組を放送する周波
数を奪った。木曜日から、ドイッチェ ヴェレはモスクワでは中波
数帯では受信できなくなっている。中波帯は今までドイツ語とロシ
ア語の放送が交互に聞けた。公式には周波数と認可の問題が、この
放送中止の原因とされている。ドイッチェ ヴェレの放送許可は
1991年以来毎年、問題なく延長されていた。同局のラジオ放送の
編成局長ゾーリッチは、今後の成り行きを懸念しており、放送中止
が数日間で終了するよう期待している、と述べた。ベルリンの外務
省は、担当するロシアの官庁と密接に連絡をとっており、解決に向
けて努力している、と発表した。




12月23日(金)

EU首脳会議での妥協はドイツにとって高いものになる

(ベルリン)連邦首相アンゲラ メルケルが働きかけて、EUの予算案に関する妥
協が成立したことによって、ドイツは今後、以前よりも高額のお金を支払わなけれ
ばならない。連邦政府は「ベルリン新聞」の中で、これに関する試算が正しいこと
を認めた。予想より少ない額の支払いですんだが、以前よりは多額のお金を支払わ
なければならない、と政府は正式に発表した。専門家は、ドイツのEUに対する実
質的負担額は、新規加盟国に対する支援が増加したことによって、約20億オイロ
増えて、毎年100億オイロを越えることになる、と計算している。今までの負担金
は80億オイロであった。自由民主党と緑の党の政治家は、これは交渉の戦術が間
違っており、首相は(大きな犠牲を払った引き合わない)ピュロスの勝利である、
と述べた。

     その他のニュース

2005年の物価上昇は2%

(ヴィースバーデン)ドイツでの生活に必要なお金は以前と同じ、
というわけにはもはやいかない。連邦統計局は、今年の物価上昇率
はおそらく2.0%である、と述べた。これは2001年以来最も高い値
上り率である。各州の統計局からの発表によれば、終わろうとして
いる今年、最も大きく値上りしたのは、電力、燃料、たばこ代であ
る。

オストホフの誘拐は周囲の者によるものか

(ベルリン)ドイツ人考古学者オストホフの誘拐事件で、最終的に
は解放された彼女がイラクで置かれていた周囲に、人質犯の黒幕が
いるのではないか、との疑いが強まっている、とドイツでは報じら
れている。共犯者ではないかと疑われているイラク人運転手はあい
かわらず行方不明である、ドイツ当局は発表した。オストホフがバ
グダードが身を寄せ、運転手を手配していた族長の居所も不明であ
る。イラクで活動するドイツの情報機関の職員は、誘拐犯の行方を
追っており、43歳のオストホフは、しばらくドイツに戻る気はな
く、北イラクのモースルでの発掘を続けるつもりである、とのこと
である。

スーダン人6人がバグダードで誘拐される

(バグダード)イラクでは何者かが、高位の外交官を含め6人のイ
ラク人を誘拐した。スーダン政府は誘拐犯に、人質を釈放するよう
に訴えた。11月には何者かがスーダン大使を射殺したばかりであ
った。イラクでの新たな暴力行為では、この金曜日に合わせて10
人が射殺された。国会議員選挙から1週間、移行政権がイラクのシ
ーア派同盟に有利になるように、選挙を捜査している、との抗議が
増加した。同国のいくつかの都市で、あわせて数千人が、国会議員
選挙の結果に対して抗議のデモを行なった。最大の抗議集会は主と
バグダードで行なわれた。モースルでは2千人、ティクリートでは
1千人が集まった。




12月24日(土)

ローマとベツレヘムでのクリスマス

(ローマ、ベツレヘム)全世界のキリスト者はクリスマスを祝う。教皇ベネディク
トXVI世は、ローマのサン ピエトロ大聖堂で真夜中のミサを初めて行なうことに
なっている。信徒数千人が参加すると見られている。ラテン典礼派総大司教ミシェ
ル サバハは、クリスマスを祝うためにベツレヘムの生誕教会に到着した。巡礼者
や観光客が、聖書の記述によればイエス キリストが生まれたとされるベツレヘム
へ、大勢でやってくるのは、パレスチナ人が6年前に蜂起して以来初めてのことで
ある。当局はクリスマス期間中に、3万人を越える訪問者があるものと見ている。

     その他のニュース

連邦大統領ケーラーはドイツ国民に公共心を持つように訴える

(ベルリン)連邦大統領ケーラーはドイツの人々に、新たな公共心
を持つように訴えた。クリスマスの演説の中で彼は国民に対して、
一つになって努力し、ドイツをヨーロッパの頂点へ再び押し上げよ
う、と呼びかけた。ただし、ドイツは山積みの課題を前にしてお
り、その解決には時間がかかるが、この途中では、誠実、礼儀、正
直などの古くからの徳を忘れるべきではない、とケーラーは述べ
た。2006年サッカーのワールドカップでは、ドイツが開かれ、躍
動的で公平な国であることを示すことができる、とも語った。

教会は社会的公正の実現を呼びかける

(ベルリン)クリスマスの祝典に際して、カトリックとプロテスタ
ントの両教会は、ドイツにさらなる社会的公正を実現し、世界の平
和に貢献するように呼びかけた。カトリックのドイツ司教会議議長
レーマン枢機卿は、ドイツでは貧富の差がさらに拡大しており、利
己主義と他者への配慮のなさがこれと結びついている、と述べた。
ドイツプロテスタント教会評議会議長のフーバー監督は、大量失業
の時代に、企業と経営者が社会的な責任をより積極的に果たすよう
促した。再建がなったドレスデンのフラオエン教会で初めてクリス
マスの祝典が開かれ、ザクセン地方教会のプロテスタント・ルター
派のボールも、多くの人が失業していることを懸念した。

国連の予算をめぐる対立は当面調停

(ニュー ヨーク)国連加盟国は、来年の予算に関して数ヶ月にわ
たって対立を続けてきたが、2006年前半の暫定予算で合意した。
これにより、国連が活動できなくなる可能性は、当面回避された。
今後6カ月間では、最大で9億5千万ドルの支出が承認された。来年
後半の予算がいつ承認されるかは、国連内部の改革の進捗状況によ
って変化する。暫定予算は米国、EU、発展途上国の間で妥協が成
立した。米国とヨーロッパは、国連には改革の意志が不足してい
る、と非難している。今回取りまとめられた決定は、改革を促進す
ることになる。国連の予算が条件をつけて承認される事態になった
のは、国連の歴史の中で初めてである。




12月25日(日)

教皇は正しい世界秩序確立を求める

(ローマ)聖ピエトロ広場に集まった数万人の信徒と観光客を前に、教皇ベネディ
クトXVI世はクリスマスの親書を発表した。その中で彼は、世界に平和で公正な秩
序を確立するよう呼びかけた。引き続き彼は伝統に則り「ローマとあまねく世界に
むけ」祝福を与え、32ヶ国語でクリスマスのあいさつを述べた。78歳の現教皇ヨ
ーゼフ ラツィンガーが、全員者ヨハネ パウロが死去し、4月に教皇選挙で選ば
れてから、クリスマスの祝典を行なうのは初めてである。ラツィンガーははっきり
と第三世界の貧困を批判し、テロ、軍拡、環境汚染、疫病の脅威を指摘した。彼は
イラクと近東の情勢や、アフリカ、中南米、東アジアでは内戦が起こり、政治問題
に解決がついていないことを、みなに思い起こさせた。

     その他のニュース

総大司教は近東での暴力の終結を訴える

(ベツレヘム)ラテン典礼派エルサレム総大司教ミシェル サバハ
は、イスラエル人とパレスチナ人の間の暴力行使を終わらせるよう
に訴えた。そのためにイスラエルは、武装パレスチナ人を迫害する
のを止めなければならない、と彼はベツレヘムでの深夜の礼拝で述
べた。またサバハは、シャロンを首相とするイスラエル政府が西ヨ
ルダンランドの隔離壁を撤去するように訴えた。イスラエルの安全
性は、この壁と軍事作戦で改善することはない、とベツレヘムの生
誕教会で述べた。この礼拝にはパレスチナ大統領アッバスも出席し
た。サバハはイスラエルとパレスチナ人居住区でのローマ・カトリ
ックの教会の長である。

両教会は平和と連帯を呼びかける

(ベルリン)クリスマスの祭礼で、ドイツの両キリスト教界の最高
位の代表は、世界平和と人間相互の連帯の拡大を呼びかけた。個人
それぞれが自分の能力に応じて共同の幸福のために貢献することが
求められている、とドイツカトリック司教会議議長レーマン枢機卿
が述べた。彼は同時に、貧困の格差がさらに大きくなっていること
を批判した。ドイツプロテスタント教会評議会議長フーバー監督
は、クリスマスの説教の中で、人間性を拡大し、企業とその経営者
が、被雇用者のために責任をもっと自覚するように求めた。

ザールラント州は子供のために義務的な診断を実施する方針

(ハンブルク)子供に対する虐待や放置を早期に発見するために、
定期的に医者がすべての子供の診断する義務が導入される。これに
関する法案をザールラント州が連邦参議院に提案する方針である、
と「ビルト アム ゾンターク」紙は報じている。連邦政府もこの
ような措置の必要性を認めている。家族が最低限のことができない
ような場合には、国が監視する役割を利用しなければならない、と
家族大臣フォン デア ライエンは述べた。「ビルト アム ゾン
ターク」紙はその他に、国連子供支援組織UNICEFの見積もりによ
れば、毎週ドイツでは2人の子供が虐待あるいは放置されて死亡し
ており、約20万人の子供がすさんだ状況で暮らしたり、毎日のよ
うに虐待を受けざるを得ない状態にある、とも報じている。



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