12月26日〜12月31日のオーストリアのニュース



12月26日(月)

     国外ニュース

ロンドンでは数回の攻撃計画

ロンドン市長ケン リヴィングストンの話によれば、テロリストが
同市を昨年何度も攻撃目標にしていた。2001年9月11日の米国で
のテロ攻撃と、2005年7月7日の死者を出したロンドンの近距離交
通網に対する攻撃の間に、8件の攻撃が試みられていた、とリヴィ
ングストンは月曜日のBBCのインタヴューで述べた。7月7日以
降、7月21日の攻撃を含めてさらに2件の攻撃があったが失敗に終
わった、と彼は述べたものの、詳細については語らなかった。また
ロンドンは大きな国際的な陰謀のの目標になっている、との政府お
よび警察幹部の推測を、リヴィングストンは否定し、ほとんど組織
されない不満分子による小組織がこれらの犯罪に関っている、と述
べた。

     国内ニュース

公務員の年金でゴルバッハは憲法修正を要請

副首相フーバート ゴルバッハ(未来同盟)は、上級公務員の年金
に関する憲法裁判所の判決の効力を再び失わせるために、憲法修正
を要請した。公勤務従事者が年金受給開始後の副収入に関して、一
般社会保健法の年金受給者よりも、優利な取り扱いを受けることが
あってはならない、と述べた。「上級公務員が65歳以前に年金を
受けとりはじめ、同時に追加の収入がある場合には、公務員といえ
ども年金全額が支払われない、というのは極めて当たり前のことで
ある」と述べた。未来同盟の執行部長である彼は、上級公務員と契
約職員の同一の取り扱いを定めた連邦公務員法の必要性を強調し
た。




12月27日(火)

     国外ニュース

オストホフはイランへ帰るかどうかまだ決めていない

ドイツ政府の政治家数人は、ズザネ オストホフに対して、どんな
情勢になってもイラクには帰ることがないように訴えた。彼女が殺
害すると脅された人質状態から解放されて8日、再び困難に直面
し、再び国家の支援を必要とする場合には、彼女は資金面で責任を
とらなければならない、と政治家たちは迫った。彼女はアラブ系の
放送局アル ジャジーラのインタヴューで、再びイラクに戻りたい
かどうかと聞かれて、決定していない、と述べていた。ドイツ第二
放送局に対してオストホフは、「まだだれからも私警告を受けてい
ない。私はずっと前から自分自身の主人である。それにこれは個人
的な問題である」と述べた。また彼女は、元首相ゲアハルト シュ
レーダー(社会民主党)に感謝した。シュレーダーは彼女が人質だ
った間、アラブ系の放送局で、人質犯に対し解放するように求めて
いた。

     国内ニュース

軍はドラーケン型機を売却

ドラーケン型機を欲しがる声が以前より強まっている。オーストリ
ア国防軍が廃棄処分にした戦闘機を求める声がたくさんあがり、専
門家すら驚いている。落札先の決定はまもなく行なわれることにな
っている。客を集めるためにこれを買おうとしている旅館主から、
ネヴァダ州の試験飛行用の操縦士訓練学校まで、国防軍はかつては
議論を巻き起こしたこの軍機の売却では大人気になっている。お笑
い作者なら「ドラーケンを売って庭園を買おう」とでも言うところ
である。




12月28日(水)

     国外ニュース

ブラジルの刑務所での暴動は平和的に終了

ブラジルでの女性と子供を中心とした約2百人を人質とした刑務所
の暴動は、発生後72時間たった水曜日に平和的に終了した。当局
の言葉として、ブラジル北部の刑務所で月曜日から拘束されていた
人々は現地時間夜に解放された、と報じられた。北部の州ロンドニ
アのポルト ヴェリエにある刑務所「ジョゼ マリオ アルヴェス
 ダ シルヴァ」の囚人たちは、面会に来た人たちを人質にとっ
た。当局は囚人たちの要求の多くを受け入れた。囚人たちは、留置
条件の改善のほか、数日前似たの刑務所に移された「ビリンハ」と
いう名前の男を戻すように要求していた。この男は囚人の指導者と
目されている。反乱の指導者が当初述べていたのとは異なり、この
刑務所では死者や重傷者は見つからなかった、と警察は発表した。

     国内ニュース

憲法裁判所は2カ国語による村落名標を増やすように要請

憲法裁判所は、スロヴェニア人の代表ルディ フォウクが最近起こ
した申し立てを正当と認め、ケルンテン州に2カ国語で記載した村
落名標を追加して設置するように求めた。水曜日に憲法裁判所長官
カール コーリネクが発表した決定は、具体的にはケルンテン州の
ブライブルクとブライブルク・エーベルスドルフの2カ所の村落名
標に関するものである。この村落名標は2006年6月末までに、ド
イツ語のほかスロヴェニア語での記載を行なわなければならない。




12月29日(木)

     国外ニュース

ロシアとウクライナの天然ガスをめぐる対立解決せず

ウクライナとロシアの間で行なわれているガス輸送の価格に関する
交渉は、成果を上げなかった、と、ロシアエネルギー大臣ヴィクト
ル クリチェンコは述べた。明日も交渉は続けられる、とのことで
ある。ただし時間は限られているもようである。ロシアは年末には
すべてのガスの輸送を中止する、と威嚇している。ロシアはウクラ
イナに、ガス価格を4倍に値上げする提案を受け入れるように求め
ている。政治の専門家は、これはウクライナが「オレンジ革命」
後、西側よりになっていることに対する「報復」である、と見てい
る。

     国内ニュース

軍内部の拷問事件は罰金のみ

連邦国軍のいくつかの兵舎での虐待事件が発覚してから1年、関係
する兵士が責任を問われたが、単に罰金に留まった。「ウィーン」
新聞の報道によれば、兵士3人はが規律違反で2,500オイロの罰金
を既に受け入れた。これ以外の訴訟はまだ決定が出ていないか、第
2審が行なわれる。罰を受けた軍人に対する容疑は、勤務上の遵守
事項違反である。一方数ヶ月前に始まった刑法上の捜査には、まだ
結論が出ていない。国防省ギュンター プラター(国民党)がこの
事件が明るみでた直後に命じた配置転換、あるいは休職措置は、破
棄された。




12月30日(金)

     国外ニュース

イエメンでのクローボクの誘拐は長期化

イエメンで誘拐されたドイツの元政務次官ユルゲン クローボクと
その家族の解放には、まだ時間がかかる。ドイツ時間の19時少し
前、イエメンの政府代表がサヌアで、「部族の指導者組織が現在人
質のところにおり、私たちは彼らが間もなく釈放されると期待して
いる」と述べた。それより前、政府と部族の指導者は合意に達して
いた。この合意に賛成するように、「若者たちを説得する努力を現
在集中して行なっている」と政府代表は述べていた。ドイツ外務省
はこの交渉の状態について、何ら発表を行なっていない。これに時
間がかかっているにもか関らず、両者は人質が間もなく解放される
ことに関して、楽観的である。

     国内ニュース

シュッセル「オーストリアはEUに冷淡ではない」

連邦首相ウォルフガング シュッセル(国民党)は、ヨーロッパの
概況を尋ねる最新の世論調査で、オーストリア人がEUに対して強い
懐疑を抱いていることを示す結果がでたことを受け、「物事を客観
的に見る」ように訴えた。「オーストリアがEUに留まるべきかとい
う質問には、66%が賛成しており、脱退派は27%である。かつては
33.3%が加盟に反対していた。オーストリア人はEUに顔を背けてい
るのではない」とシュッセルは「プレッセ」紙のインタヴューで述
べた。加盟が良いことだと思うという質問で、オーストリアの賛成
が最下位であったことに関して、「批判的な意見がただちに反ヨー
ロッパの意見となるわけではない。ヨーロッパは私たちの運命であ
り、ヨーロッパで起こることすべてに満足している人などいない。
しかしはっきりしているのは私たちは協力してヨーロッパを作り上
げることができる、ということだ」と述べた。また彼は野党側に対
して、建設的に協力するように訴えた。



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