4月10日〜16日のドイツのニュース



4月10日(月)

社民党党首プラツェクが急遽辞任

(ベルリン)社会民主党党首マティアス プラツェクは、わずか5ヶ月間党首を務
めただけで、突然辞任した。彼はベルリンで、今回の決定は、医師の緊急の助言を
受けて下したもので、両耳の急性難聴、循環器および神経に障碍にかかった、と述
べた。52歳のプラツェクの後継者として、同党議長団は、ラインラント・プファ
ルツ州首相クルト ベックを指名した。ベックは5月14日の特別党大会で、党首に
選ばれることになっている。首相でキリスト教民主同盟党首アンゲラ メルケル
は、プラツェクの辞任は残念だが、この辞任は連邦政府の大連立の仕事にはなんら
影響を及ぼさない、と述べた。自由民主党、左派党、緑の党の政治家も、プラツェ
クの辞任を尊重する、と表明した。

     その他のニュース

イタリア首相選挙ではベルルスコーニ落選の見通し

(ローマ)初期の得票予想によれば、イタリアは保守派の首相ベル
ルスコーニを再任しなかった。イタリア人の半分以上が国会議員選
挙で、対立候補のプローディに投票、つまり政権交代を支持した、
と国営テレヴィ局が伝えた。EU評議会元議長であるプローディの
中道左派陣営は、50ないし54%の支持を得た。一方ベルルスコー
ニの中道右派連立与党は、45%から49%の支持であった。初期のま
だ信頼度の低い最終得票予想では、上院でも野党がぎりぎりで優位
に立っている。プローディは1996年にもベルルスコーニに勝利し
たことがあり、早くもローマで盛大な勝利を祝う式典を行なう気に
なっている。

フランス政府は大規模抗議を受け譲歩

(パリ)フランス政府は、就職したての人たちを解雇から保護する
規定を、事実上廃止しようとして、大規模な抗議を受けたため、譲
歩した。大統領シラクは首相ド ヴィルパンと会談した後、問題と
なっている規定を取り換える、と発表した。この決定は、ド ヴィ
ルパンの敗北と評価されている。労働組合と学生同盟は、抗議活動
の勝利であり、今後取りまとめられる新規定に関する話し合いに応
じる用意がある、と発表した。

EUはベラルーシ大統領に入国禁止を科す

(ルクセンブルク、ミンスク)EUはベラルーシ大統領選挙の成り
行きに抗議し、大統領ルカシェンコと政府を代表する要人30人
に、入国禁止を科した。さらにEU加盟各国外相はルクセンブルク
で、ベラルーシに対し、意見および集会の自由の権利を野党の政治
家にも与えるように求めた。これに呼応してベラルーシ首脳部は、
同じ制裁をEUに対しても科した。同国外務省は、やむを得ず、EU
各国高官に対して入国査証の発行を行なわない措置を取る、と発表
した。EUと米国は、独立国の国民の選挙での決定を尊重すること
ができていない、とも述べた。




4月11日(火)

プローディの勝利が確定 ベルルスコーニは調査を要求

(ローマ)イタリアでは中道左派連合ロマーノ プローディが、国会議員選挙で公
式にも省shである、と宣言された。一方右派保守派の現首相シルヴィオ ベルル
スコーニは、集計の調査を要求している。極めて激しい接戦となった結果を見れ
ば、誰もプローディが勝利したと主張することはできない、とベルルスコーニは述
べ、左派連合の政権以上の要求を拒否した。彼はドイツの先例に倣って大連立を行
なうようにも止めている。内務省によれば、プローディの野党連合は、下院で630
議席中348議席、上院で315議席中158議席を獲得し、両院で過半数を得ている。
元EU委員会議長であるプローディは、強くそして5年の間安定した政府「すべての
イタリア人のために」を作ると予告し、「ヨーロッパと平和」を外交政策の中心に
据えたい、と述べた。

     その他のニュース

大統領アフマディネジャド「イランは今や核を持つ」

(テヘラン)イラン大統領アフマディネジャドは、イランは核の保
有国である、と述べた。イランは、核技術を持つ国の一つであり、
この方向で努力を加速して行かねばならない、今後ウランの濃縮を
濃縮を産業分野で達成すべく努力するつもりだが、国際的な規則は
順守する、と彼はマシャッド市からのテレヴィ演説で述べた。米国
の政界の最初の反応は、間違った方向性がイランから示された、と
いうものである。国際原発機構局長エル バラダイは水曜日、イラ
ンの核計画をめぐる会談をするために、テヘランに向かう。

カラチではスンニー派に対する爆弾攻撃 死者47人

(カラチ)パキスタン南部のカラチでは、スンニー派のイスラーム
教徒の祈祷集会が爆弾で攻撃を受け、少なくとも47人が死亡した。
重傷者を含め、80人を超える人々が負傷した、と内務省は発表し
た。爆弾はニシュタル公園の部隊の下に隠されており、舞台では聖
職者が預言者ムハンマドの誕生日を祝う説教を行なっていた、爆弾
は約5万人の信徒を大混乱に陥れた、と警察は発表した。この攻撃
後、怒った若者たちが暴力行為に走り、商店や車に放火した。

ベックは社民党党首就任を暫定的なものとは見ていない

(マインツ)次期社会民主党党首ベックは、自分が暫定的な党首で
はない、と考えており、2009年の連邦議会選挙では筆頭候補とな
るつもりである。もちろん党首は、筆頭候補を誰にするのか提案す
る権限を持っているが、選挙の予定の3年以上前に決定を下すのは
あまりに早すぎる、とベックはマインツで述べた。前任者プラツェ
クは、健康面に理由で辞任するにもかかわらず、2009年にはブラ
ンデンブルク州首相に再選を目指す、と予告した。また彼は同州社
会民主党党首の座にはとどまる方針である。




4月12日(水)

イランは核計画をさらに拡充の方針

(テヘラン)大統領マハムード アフマディネジャドは、ウラン濃縮に成功したこ
とを発表してから1日、イランの核計画をさらに拡大すると予告した。イランはこ
れを阻止させない、と世界各地からの批判をものともせずアフマディネジャドは述
べた。火曜日には彼は、イランは原子力発電に使用できるウランを濃縮することに
初めて成功し、今やイランは核を持つ国の1つになった、と述べていた。米外務大
臣コンドリーザ ライスは、国連安全保障理事会に断固とした厳しい措置を取るよ
うに求め、このところの成り行きは、イランがすでに国際社会の要請に答えていな
いことを示している。ドイツ政府は、イランの方針は間違った方向に向かってい
る、と述べた。ロシアもイランに対し核計画を中止するように呼びかけた。

     その他のニュース

ベルルスコーニは選挙での敗北を認める意志なし

(ローマ)イタリアでは現首相ベルルスコーニは、国会議員選挙で
ごくわずかの差で破れたことを認めるつもりはない。彼の要請に求
めて、8万票強の調査が始まった。ベルルスコーニは、これによっ
て選挙結果が、自分の中道右派連合に有利に変わることを期待して
いるものと見られている。選挙の勝利者プローディはすでに、大連
立政権を結成しようとのベルルスコーニの提案を拒否し、中道左派
連合は単独政権を持つために必要な過半数を持っている、と述べ
た。数日中には組閣のための交渉が開始され、おそらく大統領チャ
ンピの任期終了の5月末以降、この政権が成立することになるだろ
う、とも述べた。

イラクのシーア派モスクの前で再び攻撃

(バグダード)イラクではシーア派のモスク近くで、再び攻撃が行
なわれた。最初の報道によれば、ホーヴァイダーのモスクの前で自
動車爆弾が破裂し、少なくとも16人が負傷し、多数が負傷した。
この村落はバグダードの北約60キロの所にある。先週イラクで
は、シーア派の聖遺物に対する自殺攻撃が行なわれ、90人以上が
死亡していた。

イスラエルの空爆で武装パレスチナ人2人が死亡

(ガザ市)ガザ帯状地帯をイスラエルが再び空から攻撃し、パレス
チナ人2人が死亡した。この2人の武装した男達は、イスラエルと
の教会に近づいていた、と軍は発表した。パレスチナ治安軍の情報
によれば、死亡したのは武装アル・アクサ旅団の戦闘員である。イ
スラエルは数日前にもガザ帯状地帯の目標地点への攻撃を強化して
いた。その理由として、パレスチナ急進派がイスラエル地域を、ロ
ケット砲で攻撃し続けているのを阻止するためである、と述べてい
る。




4月13日(木)

イランと国際原発機構は核計画をめぐる対話を続ける意向

(テヘラン)核をめぐる対立で立場を異にしているにもかかわらず、イランと国際
原発機構は今後も解決を求めて作業を続ける方針である。イラン側の主席交渉役ア
リ ラリジャニと国際原発機構会長モハメド エル バラダイがテヘランでの会合
後に、このように発表した。エル バラダイはイランに対して、さらに透明性を高
めるように求めたほか、国連安全保障理事会が求めているように、イランはウラン
濃縮を中止しなければならない、と述べた。ラリジャニはこの不当な要求は「非合
理」であると評した。エル バラダイは国連安保理と国際原発機構の核管区評議会
に対し、4月28日までにイランの核計画に関して報告しなければならない。彼は今
まで、イランが主張している通りに、ウランを3.5%の密度に濃縮したかどうか、
確認できていない。

     その他のニュース

バグダードで爆弾攻撃 少なくとも死者13人

(バグダード)イラクの首都バグダードで自動車爆弾による攻撃が
行なわれ、少なくとも13人が死亡した。内務省の発表によれば、
シーア派の住む一角にある市場で爆弾が破裂し、その他に少なくと
も8人が負傷した。英国では軍事裁判所がある軍医に対し、イラク
派件を拒否した件で、8ヶ月の拘留の有罪判決を言い渡した。この
空軍少尉ケンドール・スミスは、英国空軍を除隊とされる。彼は二
度のイラク派兵後、三度目の湾岸覇権を拒否していた。その理由と
して彼は、イラクへの軍の派遣は違法なものである、という点を挙
げていた。彼の弁護士は控訴する、と予告した。

パキスタン軍は行方を追及していたアル カーイダ指揮官を殺害

(イスラマバード)パキスタン軍は、アフガニスタンとの国境近く
で空からの攻撃を行ない、テロ組織アル カーイダの高官1人を殺
害した。情報相シャイク ラシド アフメドは、ヘリコプターがワ
ジリスタン州内の急進派の潜伏地点を銃撃し、その際にエジプト人
モフシン マトワリ アトワフを殺害した、と発表した。殺された
のは、8年前アフリカで米国大使館を爆弾で攻撃したため、国際的
に行方を追及されていた。米国は彼に対して報償金5百万ドルをか
けていた。公式発表によれば、この攻撃で合わせて7人の急進派と
2人の若者を殺害した。

ベルリンの「名誉殺人」裁判で有罪1人および無罪2人

(ベルリン)23歳のトルコ系ドイツ人女性を殺害した時間の裁判
で、ベルリン州裁判所は、彼女の弟に9年3ヶ月の少年刑罰を言い
渡し、ともに訴えられていた2人の兄弟には無罪判決が言い渡され
た。同法廷は、現在20歳となっている弟が、姉がヨーロッパ的な
生活を行なっていることを容認せず、2005年2月に殺害したこと
は証明されたが、ともに訴えられていた兄弟達に関しては、殺害に
関与したことが証明できなかった、と判断した。殺された姉はドイ
ツで成長し、暴力で結婚させられ、子供を産んだ後、トルコに戻る
ことを拒否していた。




4月14日(金)

ロシアはイランとの新たな会談を実施

(モスクワ)ロシアは、米国、中国、EUを、問題となっているイランの核計画に
関する新たな会談に招待した。ただしロシアは、火曜日のこの会議の参加者の地位
については明らかにしなかった。ロシアは過去数ヶ月、イランと西側の紛争を仲介
しようとしていた。ロシア政府は今まで、イランに対し罰則を課す可能性に強く反
対していた。最近米国とイランは、それぞれの論調を厳しいものにしていた。米国
外務大臣コンドリーザ ライスは国連安全保障理事会に、武器の使用も可能にする
対イラン決議を採択するように求めていた。イラン大統領マハムード アフマディ
ネジャドは気にすることなく、イスラエルに対する攻撃を口にした。

     その他のニュース

イタリア選挙では若干の投票用紙だけが問題に

(ローマ)イタリアの選挙では、疑問のある投票用紙の検査が行な
われたが、プローディが相変わらず勝利者で、現首相ベルルスコー
ニには退陣が迫られている。上下院選挙で疑問が持たれる投票用紙
の数は、5千を若干上回るだけであり、以前報道されたような8万
票以上ということはなく、この数では、ベルルスコーニに有利にな
るように投票結果を修正するには足りない、と内務省は正式に発表
した。

チャドはスーダンとの国交を断絶

(ンジャメナ)チャドは、最近起きた蜂起勢力との戦闘に関連し
て、隣国スーダンとの外交関係を断った。大統領デビーは首都ンジ
ャメナで、この暴動はスーダン政府が支持している、と述べた。中
央アフリカ共和国も、スーダンとの国境を閉鎖した。ンジャメナと
チャド東部での戦闘では、過去数日間に少なくとも5百人の死者が
出た、と最終的な報告書が出されている。またデビーは、この地域
の危機が6月までに政治的に解決されなければ、場合によってはス
ーダンのダルフール州からの難民20万人を国外追放にする、と威
嚇した。

イラクでは複数の攻撃 死者多数

(バグダード)イラクのバァクーバにあるスンニー派のモスク2カ
所が攻撃を受け、警察の情報によれば、少なくとも4人が死亡し
た。英国軍部の発表によれば、南部のバスラ市近郊では、道端で爆
弾が破裂し、イラク人2人が殺害され、英兵4人が負傷した。バグ
ダード内務省の情報によれば、ナジャフに向かう途中で警察の輸送
部隊が攻撃を受け、死者と行方不明者多数が発生したが、この爆破
では少なくとも6人が死亡した。




4月15日(土)

アラブ各国はハマースにイスラエルと和平を進めるように迫る

(カイロ)アラブ連盟は、急進派イスラームのハマースに率いられたパレスチナ政
府に対し、イスラエルとの和平に向けアラブ側からの提案に賛成するように求め
た。カイロを訪問中の外務大臣マハムード ザハールは、ハマース政権はこの提案
を検討する、と約束した。2002年に採択された和平計画には、イスラエルが占領
地帯からの撤退を行なう場合には、両者の関係を正常化することが含まれている。
イスラエルはいままで、パレスチナ側のハマース同様、この提案を拒否している。

     その他のニュース

パレスチナ人警官が官庁の建物を占拠

(ガザ市)給与の支払いが滞っていることに抗議して、パレスチナ
の警察官はガザ帯状地帯で、自治当局の建物を一時占拠した。急進
派イスラームのハマースが選挙で勝利した後、イスラエルはパレス
チナ人に対して徴収した税金の支払いを凍結している。米国とEU
はパレスチナ自治政府に対する支援金の支払いを停止したため、公
務員14万人の給与を支払える状況にはない。ロシア外務省は緊急
支援を行なう、と述べたが、金額については発表していない。

イスラエルとロシアはイランは核兵器をすぐに製造できないと判断

(エルサレム)イスラエル安全保障評議員アイラントによれば、イ
ランはウランの濃縮に成功したとはいえ、核兵器を製造する間では
まだまだ距離がある、と見ている。にもかかわらず、イランはイス
ラエルだけでなく湾岸諸国にとっても脅威である、と国民安全保障
評議会議長である彼はイスラエルラジオで述べた。アイラントは国
際社会に対して、これに対して協力してより早く外交的な措置を取
るように呼びかけた。ロシア参謀本部長バルエフスキーは、イラン
は中長期的にも核兵器を製造できる状態にはない、との意見を述べ
た。ただし彼は、イランで濃縮されたウランは核兵器の製造に使用
できる可能性がある、という点は否定しなかった。

家族相「父母手当ては2007年1月1日に導入」

(ベルリン)連邦家族相フォン デア ライエンは、抵抗を押し切
ってでも、予定されている父母手当てを導入する意向である。父母
手当ては2007年1月1日に実現する、とキリスト教民主同盟に属す
る彼女は「ビルト アム ゾンターク」紙に述べた。子供を持つ決
意をした若い人たちの背中をおしてあげるべき時である、とも語っ
た。彼女はいわゆる「父の(子育てのため休職する)月」に対する
批判を退けた。一方キリスト教社会同盟事務長ゼーダーは、計画さ
れている規定に反対し、父母手当ては、父親も2ヶ月休職した場合
にのみ、12ヶ月支払う、というのには無理がある、と同紙に述べ
た。一方フォン デア ライエンは、キリスト教民主、社会同盟の
女性政治家から支持を受けている。




4月16日(日)

教皇はイランに政治的な妥協を要請

(ローマ)教皇ベネディクト16世は復活祭の説教の中で、世界で起きている紛争
で妥協を行なうように呼びかけた。イランとの核をめぐる対立で、ローマ・カトリ
ック教会の長である彼は、誰にとっても栄誉ある仲裁を行なうように求めた。その
他彼は約10万人の信徒を前にローマのピエトロ広場で、パレスチナ民族が一つの
国を形成できるように支援するように求めた。また彼はイラクで暴力が続いている
ことに懸念を表明した。彼が教皇に選ばれてから始めての復活祭の式典で、伝統に
則った「ローマ内外の信徒」にむけ祝福を与えた。
世界各地からの巡礼が、エルサレムでの復活祭に参加した。墓地教会では、ラテン
総主教ミシェル サッバーハが礼拝を執り行った。観光の専門家は、昨年より2割
訪問者が増えた、と述べた。

     その他のニュース

ドイツの各司教は融和と社会的公正の実現を促す

(ケルン)ドイツの各司教は復活祭にあたって、外国人の融和、社
会福祉の公正、子供と共に暮らすことを進めるように呼びかけた。
ドイツカトリック司教会議議長レーマン枢機卿は、移民の融合問題
で新たな出発を切るように求めた。ミュンヘン枢機卿ヴェターは復
活祭の説教の中で、全世界で幸福に格差が生じ、ドイツでも社会的
な財産の配分が不公平であることを非難した。プロテスタント教会
評議会議長のフーバー監督はそれに加え、子供をもった生活をする
勇気が持てるように、家族に対する支援を強めるように呼びかけ
た。

アナンはイラン紛争で外交交渉を強める

(マドリード)イランの核計画をめぐる国際紛争で、国連事務総長
アナンは、イラン政府に対する軍事攻撃が行なわれるのではないか
との観測を打ち消し、会談以外の形では解決には至らない、とスペ
インの新聞「ABC」紙に述べた。イラン外相モッタキは、イランは
この対立を今後も外交的に解決するつもりであるが、核兵器流出防
止条約の遵守をイランに要求し、同時に核兵器の優位性をイランに
与えない、というのは非論理的である、と述べた。一方米国の研究
所は、イランがイスファハンのウラン濃縮施設を拡張し、軍事攻撃
からの防衛策を拡充したことを示す新たな衛星写真を持っている、
と発表した。

ハマース政府は緊急会議

(ガザ市)パレスチナ自治区で事態がさらに緊迫しているため、首
相ハニヤは危機対策会議の日程を決めた。大統領アッバスの野党フ
ァタハ運動は、これには代表を送らず、ハマースの新政府には財政
的および政治的な問題の責任があると非難し、今まで進めてきたイ
スラエルとの和平交渉を、孤立を避けるためにも受け入れなければ
ならない、と述べた。EUと米国は、ハマースの政権着任後、自治
当局に対する財政支援を中止した。そのため自治政府は支払不能に
陥っている。その後イラン政府は、総額5千万ドルの緊急支援を約
束した。



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