6月12日〜18日のドイツのニュース



6月12日(月)

SIPRI「2005年の全世界の軍事支出は歴史的な高額」

(ストックホルム)全世界で武器や国防のために行なわれた支出は、昨年歴史的な
高額に達していた。米国だけでも、総額8,850億オイロの軍事支出のほぼ半額近く
を支払った。ストックホルム国際平和研究所SIPRIが、年次報告書の記述の中でこ
れを発表した。これによれば、ヨーロッパは軍事支出を減らした唯一の地域であ
る。比較して考察すると、近東が2005年に治安維持と国防に最も多くの投資を行
なった地域である。その原因は、サウジ・アラビアの軍事予算が増えたことであ
る。

     その他のニュース

EUはコンゴ派兵を公式に認める

(ルクセンブルク)EU加盟各国の外相は今回、ドイツ国防軍も参
加するコンゴ派兵を正式に承認した。780人を越えるドイツ兵がコ
ンゴおよび隣国のガボンで活動する今回のEUの作戦は、7月末に予
定されている選挙の安全を確保するためのもである。この作戦は国
連軍事作戦の支援である。約1千5百人規模の軍の指揮はポツダム
から取られる。コンゴの首都キンシャサの現地では、フランスが指
揮をとる。ドイツ外相シュタインマイアーは、ドイツ兵の派兵は4
カ月間に限定されている、と強調した。

EUとトルコは正式に加盟交渉を開始

(ルクセンブルク)キプロスは、トルコのEU加盟交渉開始を妨害
するのを断念し、会談の正式開始に道を開いた。EU加盟25ヶ国の
外相はルクセンブルクで、「研究と科学」の第一章に対し共通の態
度を取ることで合意した。ただし彼らはトルコに対し、現在の関税
同盟をEU新規加盟国であるキプロスへ拡大することを要請した。
トルコ政府は、これに関連する協定に署名してはいたが、今までこ
れを拒否していた。ドイツ外相シュタインマイアーは、トルコは関
税同盟に関する議定書を批准しなければならない、年末までにこれ
を明確化する必要がある、と述べた。トルコの加盟交渉には、10
年間が当てられている。

EUはモンテネグロを独立国家として承認

(ルクセンブルク)モンテネグロの独立を国民が決定してから3週
間、EUはモンテネグロを主権国家として承認した。EU加盟各国の
外相はルクセンブルクで、独立国家としてのモンテネグロのと関係
を深めることに賛成した。ただし正式な承認は各加盟国で行なわな
ければならない。現時点ではクロアチアとマケドニアも、モンテネ
グロを独立国家として承認した。またEUはアルバニアとの間で、
安定および連携協定を結んだが、これは同国のEU加盟の第一歩と
みなされている。この協定には、政治対話を集中して行ない、自由
貿易協定を結ぶ希望が含まれている。




6月13日(火)

米大統領ブッシュは緊急にイラクを訪問 アル マリキと会談

(バグダード)米国大統領ジョージ W. ブッシュは火曜日、2年半ぶりにイラクを
緊急訪問し、新内閣とバグダードで面会した。米国大使館でブッシュは新首相ヌリ
 アル・マリキと会談した。イラクが自ら統治を行なうことができるかどうかを決
めるのは、内閣の行動である、とブッシュは述べた。安全確保上の理由から、イラ
ク首脳部にはブッシュ訪問一手あらかじめ情報が与えられていなかった。ブッシュ
は、殺害されたアル カーイダの指導者アブ ムサブ アル・ザルカウィの後継者
は、重点的に行方を追求するテロリストの候補に載せられる、と述べた。後継者を
自称するシャイク アブ ハムサ アル・ムハジルは、報復攻撃を行なう、と威嚇
している。一方キルクークでは5台の自動車爆弾が破裂し、18人が死亡した。その
ほか同国各地で起きた暴力事件で、18人が死亡した。

     その他のニュース

イスラエル軍のガザ帯状地帯空爆で少なくとも11人死亡

(ガザ市)イスラエル軍はパレスチナ急進派に空からの攻撃を行な
い、過去数年でもっとも重大な結果となる11人を殺害した。ガザ帯
状地帯北部で、急進派の人員の他、イスラエル人居住地域を砲撃す
るためのミサイルを運んでいたトラックをミサイルで攻撃した。医
師の話によれば、武装組織「イスラーム ジハード」の活動家2人
の他、一般市民7人と子供2人が死亡した。政権を持つハマースが週
末にイスラエルとの停戦を破棄すると威嚇して後、イスラエル側の
情報によれば、百発以上のミサイルがイスラエルの領土に向けて発
射された、とのことである。

アッバスはパレスチナ人居住地域の支配権を争う

(ガザ市)ここにきてファタハとハマースの支持者の対立が強まる
中、パレスチナ大統領アッバスは自治地域の情勢を平和にするべく
苦闘している。当局の情報によれば、アッバスはガザ帯状地帯と西
ヨルダンランドに警報発令事態を課している、とのことである。治
安部隊は、民兵がガザ市の路上に出ることを容認しないように、と
の指示を受けている。これより前に、パレスチナ人内部での権力闘
争が新たな催告展に達していた。ハマースとファタハの活動家が交
戦を行ない、ハマースの政治家が誘拐され、国会とラマラにある政
府の拠点が放火された。

アフガニスタンでは独軍攻撃2件 負傷者2人

(カブール)アフガニスタンでは国防軍が再び攻撃目標となった。
この攻撃では兵士2人が負傷した、とベルリンの国防省は発表し
た。最初にアフガニスタン北部のクンドゥスで、齟齬のファイサバ
ードで巡回をしていた兵士が、爆破に巻き込まれた。現在2,850人
のドイツ兵が、NATOが指揮するアフガニスタン平和部隊ISAFの一部
として派遣されている。国防軍は6月初めに、同国北部の軍の指揮
権を引き継いだ。この地域は今までのところ他の地域と比べて攻撃
が少ない地域であった。




6月14日(水)

サッカーW杯 サウジ・アラビア2 : チュニジア2

(サッカー世界選手権)チュニジア対サウジ・アラビアでは勝者がいなかった。ミ
ュンヒェンで行なわれたしあいでは、両者とも2点をあげた。またグループHでは
スペインがウクライナに4対0で勝利した。ドイツ代表は、まもなく2戦目を迎え
る。ドルトムントでは、総監督ユルゲン クリンスマンの11人がポーランドと相
対する。

     その他のニュース

バグダードでは大規模な治安作戦が開始

(バグダード)米大統領ブッシュが突然バグダードを訪問して
1日、イラクの首都では大規模な治安維持作戦が始まった。これに
は4万9千人のイラク治安部隊と、7千人の米国が指揮をとる連合軍
が参加している。ブッシュはワシントン帰国後、国際社会に対
し、イラク政府の苦境を救うように訴えた。警官と兵士を大量に投
入したにも関らず、バグダードでは国選と攻撃が行なわれた。その
際少なくとも4人の民間人が殺害された。イタリアはイラクから部
隊の撤退を開始した。6月末までに、同地に駐在するイタリア兵は
1千6百人になる。

ブッシュには基本的にはグアンタナモの閉鎖をする用意がある

(ワシントン)米大統領ブッシュは、キューバのグアンタナモにあ
るテロの容疑者の監獄閉鎖に関して、基本的な用意がある、と強調
した。ただしその前に、現地で逮捕されている危険な被拘禁者をど
う扱うか、計画を練りあげねばならない、とブッシュはワシントン
で述べた。また彼は、グアンタナモは米国の評判を下げていること
も認めた。

2001年以来最大の反タリバーンの攻勢

(カブール)2001年以来最大となるアフガニスタン軍と米国が指
揮する連合軍の攻撃が行なわれ、少なくとも26人のタリバーンの戦
闘員とされる者たちが死亡した。これを発表したのはアフガニスタ
ンの知事の1人である。この攻勢には米国、英国、カナダを中心と
する約1万1千人の兵士とアフガニスタン政府軍の兵士が参加した。

パレスチナ人は権力争いを話し合いで解決する方針

(ガザ市)政権を持つハマースと大統領アッバスのファタハの間で
行なわれているパレスチナ内部での権力争いは、緊張緩和に向かう
兆しが出ている。アッバスと首相ハニヤは、暴力を終わらせるため
の話し合いに1週間トルコとで合意した。アッバスは、ハマースが
拒否した近東紛争を2つの国をたてることで解決することに関する
国民投票を断念する可能性があることを示唆した。ハマースは、民
兵を正規の警察に編入する用意がある、と発表した。ただし暴力は
まだ続いている。ラマラではデモ隊が国会に押し寄せ、未払い賃金
を支払うように求めた。




6月15日(木)

プーチン「イランは諸外国の提案に関する対話を受け入れる用意」

(上海)ロシア大統領ウラジミール プーチンによれば、イランには核をめぐる対
立で譲歩を引き出すための諸外国からの提案に関して、話し合いを行なう用意があ
る。プーチンはイラン大統領マハムード アフマディネジャドと上海で会談し、イ
ラン政府は国連安全保障理事会で拒否権を持つ五大国とドイツの提案に前向きの反
応を示した、と述べた。一方ウィーンの国際原発機構のイラン代表アリ アシュガ
ル ソルタニエフは、この行動を批判し、飴と鞭の政策は非生産的である、と述べ
た。イランが今後協力しないのであれば、制裁を科す、と改めて威嚇した。

     その他のニュース

スリ ランカではバス襲撃 死者少なくとも64人

(コロンボ)スリ ランカ北部では2002年の停戦以来最悪の襲撃
事件があり、バスの乗客少なくとも64人が死亡した。病院の発表
によれば、犠牲者の中には多くの学校に通う児童が含まれていた。
乗客80人ほどが負傷した。警察によれば、アヌラーダプラ県のカ
ビトホゴレワ近くでは、バスの他炭坑2ヶ所が爆発した。同国政府
は、タミール人の分離派がこの犯行を起こしたものとしているが、
分離派はこれを否定している。スリ ランカ空軍、砲兵隊、海兵隊
は、同国東北部のタミール人の拠点に大規模な攻撃をかけて報復し
た。

アフガニスタン南部でバスをタリバーンが攻撃 死者発生

(カブール)急進派イスラームのタリバーンが、アフガニスタン南
部のカンダハルで、米軍の民間人被雇用者を乗せたバスを襲撃し、
最大で10人を殺害した。同州政府の広報は、負傷者は16人であ
る、と述べた。米軍は、2001年にタリバーンが失脚してから最大
の攻勢をかけており、同国南部では1万人を越えるアフガニスタン
と連合軍の兵士がこれに参加している、と発表した。国防相ユング
によれば、ドイツ兵はこの攻勢には参加していない。ただしドイツ
のテレヴィ番組で彼は、今後このような作戦があった時に、ドイツ
軍が参加する可能性を否定しなかった。

EU首脳会談でメルケルは官僚主義の廃絶を予告

(ブリュッセル)独首相メルケルは、ドイツがEU評議会の議長を
務める2007年には、官僚主義を排し、法律を改善することで、EU
を前進させる意向である。第三次産業に関する方針とEUの財政計
画に関する最近の決定で、ヨーロッパが行動力を持っていることが
証明された、とメルケルはブリュッセルで始まったEU首脳会談の
冒頭で述べた。現在「未解決の状態」になっていて、凍結されてい
るEU憲法に関して2008年末までに情勢を明らかにする必要があ
る、とも彼女は語った。EU加盟各国政府首脳からは、ドイツから
EU憲法を救うための「新たな試み」が開始されるとの期待が持た
れている、とのことである。ブリュッセルでの今回の首脳会談は、
金曜日までにEU拡大と移民政策に関して話し合いが行なわれる。




6月16日(金)

連邦参議院は付加価値税増税を承認

(ベルリン)付加価値税の16%から19%への増税が、2007年1月1日に行なわれる
ことは、確定した事実である。4週間前の連邦議会に続いて、連邦参議院も予算関
連法案を承認した。これによりドイツ連邦共和国の歴史上最大の増税が認められた
ことになる。増収の大部分は、連邦と州の予算の健全化のために支出されることに
なっている。投票の歳には、キリスト教民主同盟、自由民主党、あるいは社会民主
党、左派党が政権を持つ州から、棄権が出た。それより前に連邦と州は、近距離公
共交通に対する連邦側の支出額で合意に達していた。連邦大蔵大臣ペーア シュタ
インブリュックは州側に対し、2006年から9年までに予定されていた支出切り詰
めを5億オイロ減らすことを約束した。

     その他のニュース

医師のストライキが終わる見通し

(ベルリン)大学病院や州立病院に勤務する医師の雇用条件に関す
る対立で、州と医師労組マールブルク同盟の労使双方は、医師向け
に特別の雇用契約を結ぶことで合意した。それによれば、30を越
える病院に勤務する約2万2千人の医師は平均で16から20%の賃上
げをうける、とマールブルク同盟は発表した。医師側は30%の賃上
げを求めていた。その他祝日の勤務に対しては、25%の手当が支払
われる。また労働時間は42時間に増やされる。これは受け入れ可
能な妥協である、と労使双方とも述べた。この合意で3月以来続い
ていた医師のストライキは間もなく終わる。

EU首脳会談は憲法に関する決定を先送りに

(ブリュッセル)ヨーロッパ憲法をめぐる対立では合意に達するこ
となく、ベルギーの首都ブリュッセルで行なわれていたEU首脳会
談は終了した。フランスとオランダの国民投票で承認されなかった
憲法案の今後の扱いをめぐる決定は、2008年後半に行なわれるこ
とになる。首脳会談で採択された予定によれば、ドイツが2007年
前半にEU評議会の議長を務める時に、憲法制定をめざす動きを再
び活性化に取り組むことになっている。ドイツ首相メルケルはブリ
ュッセルで、ドイツは前進するために努力をするつもりだが、単独
でなしとげることはできない、と述べた。今回の首脳会談はオイロ
をスロヴェニアに来年始めに導入することを承認した。

キプロスをめぐるトルコとの対立は激化

(ブリュッセル、イスタンブル)EUとEU加盟の候補国トルコのキ
プロスをめぐる対立は、激しさを増している。EUは2004年以来
EUに加盟しているキプロス共和国を承認するように求めている
が、トルコ首相エルドアンはこれをはっきり拒否した。加盟交渉が
このため行き詰まるのであれば、交渉を中止する、キプロス共和国
を承認する前に、トルコ語を話す地中海の島国であるキプロス北部
の孤立を終わらせなければならない、とエルドアンはイスタンブル
で述べた。ブリュッセルでのEU首脳会談では、フランス大統領シ
ラクが、トルコがキプロス問題で今後妥協しないのであれば、努力
しているEU加盟を犠牲にすることになる、と述べていた。




6月17日(土)

バグダードでは連続攻撃 再び多数の死者

(バグダード)5万人を越えるイラクの治安部隊と米兵を動員したにもかかわら
ず、イラクの首都バグダードでは暴力の波はおさまらない。バグダードのさまざま
な地点で攻撃が行なわれ、約30人が負傷、多くの怪我人が発生した。もっとも大
きな被害をもたらした攻撃は、市中央部の検問所のところで起きたもので、自動車
爆弾が破裂し、11人が死亡した。また人通りの多い市場数ヶ所でも、いくつかの
爆弾が破裂した。

     その他のニュース

治安部隊がチェチェーニアの反乱勢力の指導者を殺害

(モスクワ)独立を求めて活動しているロシアのカフカス地方のチ
ェチェーニア共和国では、治安部隊が反乱勢力の指導者アブドゥル
・ハリム サドゥラエフを殺害した。彼の協力者の1人が、滞在地
点をもらしたため、グロズヌイの東約30キロのアルグン村にいる
ところを見つけ出された、とチェチェーニア首相カディロフは述べ
た。一方チェチェーニアの独立派は、今までチェチェーニア反乱政
府の副大統領を務めていたウマロフをサドゥラエフの後継者に指名
した。

イスラーム民兵「エチオピア軍がソマリアに進攻」

(モガディシュ)ソマリアのイスラーム教徒の話によれば、約3百
人のエチオピア兵が、隣国ソマリアに進攻した。この部隊はソマリ
ア南部ドロウ近くで国境を踏み越えた、といわゆる「イスラーム法
廷連合」の代表は述べた。また彼は、米国がエチオピアの国境侵略
を支援している、との嫌疑を述べた。ただしエチオピアの閣僚の1
人は、このような軍事作戦が取られたことを否定した。6月初めに
はイスラーム教徒の民兵が、現地の正規軍との激しい戦闘後、ソマ
リアの首都モガディシュを占領していた。水曜日には民兵たちは、
対立勢力の最後の拠点ジョウハルを占拠した。

スリ ランカの戦闘では少なくとも36人が死亡

(コロンボ)スリ ランカではタミル人反乱勢力と政府軍の兵士が
海戦を行ない、少なくとも36人が死亡した。国防相の情報による
と、タミル人だけで30人が死亡した。反乱勢力はこれより前に、
船10隻以上を用いて、軍の艦艇を攻撃していた。スリ ランカで
起きている暴力の波のきっかけとなったのは、木曜日に64人の死
者を出したバスの襲撃事件である。政府は、この犯行はタミル人反
乱勢力によるものだ、と述べている。一方、再び内戦に火がつく可
能性がある、と懸念されている。EUは対立する双方に、暴力を行
使しないように呼びかけた。




6月18日(日)

EUはパレスチナ人に対する新たな支援で合意が成立したことを歓迎

(ブリュッセル)EU外務委員ベニータ フェレーロ・ワルトナーは、近東四極が
パレスチナ人に対する新たな財政支援で合意したことを歓迎した。ヨーロッパ人
は、パレスチナ人居住地域で人道的な危機が発生しないように貢献するつもりであ
る、とフェレーロ・ワルトナーは述べた。彼女は月曜日に近東を訪問し、イスラエ
ル政府およびパレスチナ大統領マハムード アッバスと支援について話し合うこと
になっている。アッバス自身は、これは正しい方策ではあるが、不十分である、と
述べている。米国、EU、ロシア、国連は、7月からの3カ月間でパレスチナ住民に
利益になるように、ハマースの政府を経由しない形で1億オイロを支援することを
決定した。

     その他のニュース

カタロニアの住民投票は終了

(マドリード)北東スペインのカタロニアでは、マドリードの中央
政府からより独立するための住民投票が終了した。自治の地位に同
意が得られることは確実と見られている。この条項の中では、カタ
ロニアは間接的ながら「国家」と分類される。この地位は、この地
域が今まで以上に税収の使い道を自ら決定することが含まれてい
る。またカタロニアは鉄道輸送と、移民に対する労働許可の授与を
自らの権限で行なえる。スペインの社会党政権の首相サパテーロ
は、自治の地位を支持している。一方野党保守党は、これによって
スペインの存立が危険にさらされる、と懸念している。

ブルンジでの和平交渉に突破口

(ダルエスサラーム)ブルンジ政府とフツの反乱勢力「国民解放勢
力」FNLは、和平交渉の突破口を見いだした。2週間の停戦で合意
が成立した、この期間中に持続的な停戦交渉が行なわれる、とタン
ザニア大統領キクウェテは述べた。この交渉はタンザニアで行なわ
れる。ブルンジではツチとフツの間で内戦が12年以上にわたって
行なわれ、約30万人が殺された。いまままで国民解放勢力は、7つ
あるフツの反乱勢力の中で唯一、中央アフリカの同国の和平を進め
ることを拒否していた組織であった。

タイはバーミヤーンのブッダの彫像再建を提案

(バンコク)タイは世界的に有名なアフガニスタンのバーミヤーン
の大仏像を再建する方針である、と首相タクシンがバンコクで発表
した。タリバーン政権は、イスラームの信仰を侮辱するものである
と称して、高さ38メートルと55メートルの2つの大仏を2001年3
月に爆破させていた。6世紀に作られ、世界文化遺産の一つであっ
たブッダの像の破壊は、世界各国の怒りを引き起こしていた。タイ
は残骸を集め、新たな像を建造する、とタクシンは述べた。アフガ
ニスタン大統領カルザイは、この提案を歓迎した。タイの住民の9
割近くは仏教徒である。




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