８月２８日〜９月３日のドイツのニュース
８月２８日（月）
アンタリヤの爆発で死者3人 負傷者数人
（アンカラ）トルコ南部から、再び爆発が報告されている。この事件は地中海に面
した大都市アンタリヤで起きたもので、警察の情報では、3人が死亡、少なくとも
20人が負傷した。外務省の情報によれば、ドイツ人3人も病院で手当を受けた。ト
ルコでの報道によれば、この爆発は市場近くの市政府の建物の前で起きた。原因は
まだ不明である。日曜夜にも一連の爆弾攻撃がマルマリスとイスタンブルで発生
し、英国人観光客10人を含め、少なくとも21人が死亡した。あるクルド人急進派
組織がこの攻撃を行なったことを認めている。
その他のニュース
イスラエルはヒズブッラーに対する武器輸出の禁止を迫る
（ベルリン）イスラエル外相リヴニは世界各国に向け、レバノンの
ヒズブッラー民兵に対する武器禁輸をあらゆる手段を用いて保証す
るとともに、武装解除と対立解消を実現するように求めた。彼女は
独首相メルケルと外相シュタインマイアーとドイツで会談し、これ
に成功しないのであれば、この地域は再び今回のレバノン紛争と同
じような危機に陥る、と述べた。このほかにイスラエルは、7月中
旬にヒズブッラーが誘拐した兵士2人が解放されるものと期待して
いる、とも発言した。メルケルは、近東の平和的解決の道に支援を
行なう、と約束した。アナンは和平部隊に関してベイルートで協議
（ベイルート）国連事務総長アナンはレバノンを訪問し、長期的な
停戦の可能性がある、と述べた。再建に取り組む前に、なすべきこ
とはたくさんある、とレバノン首相セニオラおよびヒズブッラーに
近い国会議長ベリと会談したアナンは述べた。この会議では、イス
ラエルによる封鎖と、現在のレバノン戦争の引き金となったヒズブ
ッラー民兵によって人質にされているイスラエル兵の問題を解決す
るための話し合いが行なわれた。国連の専門家の見通しによれば、
今週末までに最初の兵士3千5百人がレバノンに派遣される可能性
がある。彼らは現地に駐留している2千人の国連軍と協力して、巡
回を行なうことになっている。一方トルコも国連のレバノン部隊へ
の派兵を行なう、とも予告した。イラクでは新たな暴力の波 死者80人以上
（バグダード）イラクでは新たな暴力の波が起こり、あわせて80
人以上が死亡した。バグダードの南にあるディワニヤでは、イラク
兵がシーア派の急進派の説教師エル・サドルの民兵と激しい交戦を
行なった。この事件では50人の反乱勢力と兵士20人が死亡した、
と国防相は発表した。一方バグダードでは自殺攻撃犯が16人を巻
き添えに爆死した。この犯人は内務省近くで車の爆薬に点火した。
バグダード滞在中の英国国防相ブラウンは、新たな暴力沙汰は起き
ているが、イラク南部の治安情勢は改善してきているが、なすべき
ことはまだ多い、と述べた。
８月２９日（火）
メルケルは政府の政策に信頼が得られていないと認める
（ベルリン）連邦政府は、改革政策を断固とり続けることで、実際の世論の支持の
落ち込みを克服する方針である。現在大連立に疑問の目を向けている人の割合は高
い。政府の政策には国民の同意が得られていない、と連邦首相アンゲラ メルケル
は閣議後に認めた。その理由は、年金の受給開始を67歳とすることや、付加価値
税増税などの厳しい決定を下したためである、と彼女は述べた。メルケルと副首相
フランツ ミュンテフェリングは同時に、さらなる改革を行なう意志がある、と強
調した。改革の中では健康保険制度の改革が、連立政府が抱える最重要かつ最も困
難な計画である、とメルケルは述べた。厚生大臣ウラ シュミット（社会民主党）
は、キリスト教民主、社会同盟の政治か数人から批判を受けているが、メルケルは
シュミットをはっきり後押しし、自分は100%シュミットを支持している、と述べ
た。
その他のニュース
アナンは会談のためイスラエルへ
（ベイルート、テル アヴィヴ）国連事務総長アナンは、レバノン
からイスラエルに向かった。イスラエルではまず国防相ペレツと会
談する予定である。また彼は、誘拐されたイスラエル兵の家族とも
話し合う意向である。レバノンではアナンはベイルートの南の郊外
のあちこちで、イスラエルの攻撃による破壊の印象を集めていた。
住民は彼に馬声を浴びせた。またアナンは、港町ナクラにある国連
の軍監視部隊の本部を訪問した。ここでレバノン部隊に加わるフラ
ンス兵の第二陣が到着した。南レバノンの国連部隊を今週中にも
3千5百人に増強する計画である。リヴニは国連安保理に新決議を行なうように要請
（コペンハーゲン）イスラエルは、イランによるレバノンのヒズブ
ッラーの再武装を阻止するために、国連安保理が新たに決議を出す
ように要請した。イランはヒズブッラーに対し1日で武器を調達す
ることができるからである、とイスラエル外相リヴニはコペンハー
ゲンでの記者会見で述べた。国連事務総長アナンは、イスラエルは
レバノン封鎖を停止しなければならない、と述べたが、これは諸国
の軍艦が国連の委託を受け、ヒズブッラーに対する武器密輸を阻止
した後に、ようやく可能になることであって、ドイツ、デンマーク
などが軍艦を現地に派遣してから、封鎖は解除できる、とリヴニは
語った。これより前にリヴニはベルリンで連邦政府に対し、ヒズブ
ッラーが誘拐しているイスラエル兵2人のために力をそそぐよう要
請していた。核をめぐる対立でアフマディネジャドは妥協せず
（テヘラン）イラン大統領アフマディネジャドは、核をめぐる対立
で、非妥協的な態度を示し、米大統領ぶっシュンいテレヴィで対決
するように求めた。国連の最終期限が切れるのを直後に控え、イラ
ンは原子力の平和的な利用を行なう権利を持っており、何人もイラ
ンからこれを奪うことはできない、と述べた。この対立の鍵を握る
問題であるウラン濃縮に関して、アフマディネジャドは直接言及は
しなかった。彼は米国と英国を批判し、国連安保理の権威を疑問視
している。一方米国政府は、アフマディネジャドと一緒にテレヴィ
に出演することを拒否した。彼はこのような行動をとることで、国
際社会の正当な不安から、人々の注目をそらそうとしている、と米
国政府広報は述べた。
８月３０日（水）
国防軍の近東派兵が近づく
（ベルリン）国連のレバノンでの任務に国防軍が参加するのが近づいた。政府広報
ウルリヒ ヴィルヘルムは、レバノンは間もなく正式に海軍の部隊への正式な照会
を国連に対して行なう、レバノン首相フアド セニオラはドイツ首相アンゲラ メ
ルケルに電話でこれを伝えてきた、と発表した。
国防大臣フランツ ヨーゼフ ユングの見通しでは、おそらく今まで議論されてい
た1千2百人を越える海軍兵士が派遣されることになる。内閣と連邦議会は、来週
にもこの派兵について決定を下すことになるだろう、とユングはハノーファーで発
行されている「ノイエ プレッセ」紙で述べた。
その他のニュース
イスラエルはレバノン封鎖を継続
（エルサレム）国連事務総長アナンは、レバノンへの海空路の封鎖
を即時中止するように求めていたが、イスラエル政府はこれを拒否
した。首相オルメルトはエルサレムでアナンと会談し、封鎖の終了
を議論するのは、イスラエルとヒズブッラーの間の停戦に関する国
連決議が完全に実施されてからである、と述べた。アナンによれ
ば、封鎖の中止がレバノンの経済的な回復には欠かせない。アナンはパレスチナが一体となった政府を作る計画を歓迎
（ラマラ）国連事務総長コフィ アナンは、パレスチナ大統領アッ
バスのファタハ運動と急進派イスラーム教ハマースが、一つになっ
た政府を作る努力を行なっていることを歓迎した。アッバスとの会
談後アナンはラマラで、パレスチナ人が共同の計画で合意すること
ができ、それによって治安状態が改善するのであれば、これは前向
きの展開である、と述べた。アッバスはハマース所属の首相ハニヤ
と会談を行なう、と予告した。イランはおそらくウラン濃縮を続ける
（ウィーン）国連安保理が設定した最終期限が切れるにもかかわら
ず、イランはおそらくウラン濃縮を続ける。火曜日にもウラン濃縮
活動が行なわれていることが観測された、とウィーンの国際原発機
構筋からの目撃情報が発表された。イラン政府は、国連安保理のウ
ラン濃縮中止要請を、再び退けた。国連の最終期限が切れる明日木
曜日以降は、イランには制裁が科される可能性がある。
８月３１日（木）
イランは国連安保理の最終通告を無視
（ウィーン）国際原発機構の報告書によれば、イランはウラン濃縮中止の兆しをめ
せていない。国連安全保障理事会はイランに対し、この木曜日を期限とする最終通
告を突きつけていた。それによれば、安保理は制裁を課す可能性がある。安保理に
常時議席を持ち、拒否権を有するロシアと中国は再び、制裁発動に異議を唱えた。
これに対し米国大統領ジョージ W. ブッシュは、イランが責任をとるように求め、
同国が核兵器を開発するのを阻止しなければならない、とブッシュは述べた。これ
に対しイランは、国際原発機構の報告書は、同機構内部の対立が処理されていない
ことを示しており、イランが核計画を軍事目的に利用する証拠は一切示されていな
い、と述べた。
その他のニュース
レバノン会議は9億ドルの復興資金を約束
（ストックホルム）国際社会は、レバノンに9億ドルを越える資金
を提供し、最悪の戦争被害を取り除くのを支援する方針である。こ
れは50カ国が参加したストックホルムでの支援国会議で取りまと
められたものである。先の近東戦争で大きく破壊されたレバノンの
ための支援資金は、遅くとも12月までに準備されることになって
いる。ドイツは2千2百万オイロを提供する。米国は既に2億3千万
ドルの支払いを約束している。EU委員会は6千万オイロ以上と予告
している。アラブ諸国はサウジ・アラビアを中心として、既にレバ
ノンに対しては大規模な緊急支援を行なった。英国は約3千5百万
オイロを、フランスは2千万オイロを調達した。ストックホルムで
の協議では、イスラエルがあいかわらずレバノンへの海路および空
路を封鎖していることに強い批判が出ていた。連邦情報局はヒズブッラーと捕虜交換の道を開く
（ベルリン）連邦情報局長官ウーアラオは、イスラエルとイスラー
ム教のヒズブッラー民兵との間で捕虜交換の道を開くため、レバノ
ンに旅する。外務政務次官エアラーがベルリンでこれを確認した。
レバノン首相セニオラも、これに関する努力に言及した。ベイルー
トでは発行されている新聞「アス ザフィル」によれば、ウーアラ
オを団長とする代表団の中には、2004年にもイスラエルとヒズブ
ッラー、パレスチナ人の間での捕虜交換にも関っていた人物がい
る、とのことである。失業者は1万4千人減少
（ニュルンベルク）ドイツで失業していると届け出のあった人の数
は、8月には1万4千人減少して、437万2千人となった。失業率は
10.5%である。連邦労働紹介所長官ヴァイゼは、この数字をニュル
ンベルクで発表し、好景気が労働市場に関する3つの最重要指標が
あいかわらず好調である原因である、と述べた。失業は低下し、就
職活動および社会保険に加入義務がある就業も増加しており、求人
数も多い、とも語った。ドイツ西部での失業率は8.6%、東部では
16.7%である。
９月１日（金）
連邦議会では近東派兵に広い範囲から支持が得られる見通し
（ベルリン）連邦議会は来週、賛成多数でレバノン沖合いへの海軍派遣に賛成する
予定である。キリスト教民主、社会同盟と社会民主党はそれぞれ会派の非公開会議
を行ない、賛成多数で国連の派兵に参加することに賛成した。自由民主党は、会派
の非公開会議で反対の方針を堅持した。閣議の決定は月曜日に行なわれることにな
っている。連邦議会での採決は、来週金曜日に行なわれる模様である。ドイツが国
連レバノン部隊計画へ参加することで、国民は新たな負担をすることになった。
DPA通信の情報によれば、2千人をはっきり上まわる海軍の兵士がレバノン海域に
派遣されることになっている。この中には、衛生兵および予備兵も含まれている。
一方国防大臣ユングは、派遣する人数には拘束されない、と述べた。
その他のニュース
イランでは飛行機が不時着 死者発生
（テヘラン）イラン北東部で旅客機が不時着し、公式の情報によれ
ば約30人が死亡した。乗っていた約120人が生存しているが、40
人以上が重傷者を含め負傷している、とのことである。最初の情報
によれば、巡礼者の訪れる町マシャド空港への着陸の際に、機体に
ついた霜がこの事故を引き起こした模様である。このトゥポレフ
154型機はソリのように滑って、発火した、とのことである。イラ
ンでは民間および軍の飛行機すべてが、主として米国の経済的な禁
輸措置のため、老朽化していると見られている。この制裁のため、
イランはボーイング社あるいはエアバス社の飛行機を購入できなく
なっている。EUはイランとの交渉の扉を開けておく
（ヘルシンキ）EUはイランとの核をめぐる対立で今後も、国連安
保理の制裁措置が科されないように、交渉が行なわれることに期待
している。EU加盟各国外相は、フィンランドのラッペーンランタ
で会合を開き、イスラエルとパレスチナの紛争とイランのイスラー
ム教徒の政権との間には密接な関係がある、と見ていると明言し
た。EUには、急進派ハマースが国内を一つにまとめ上げるパレス
チナ政府に参加するのであれば、話し合いを行なう用意がある、と
も述べた。EU主席外交官のソラナは、イランの核問題に関する交
渉役ラリジャニと、来週話し合いを行なうことを確認した。ロシア
と中国も、今後も話し合いを行なうことに賛成した。一方米国は、
イランがウラン濃縮を中止することを拒否した後、この責任をとる
ように迫っている。パレスチナに多額の資金
（ストックホルム）国際社会はパレスチナ人居住地域に対して、
5億ドルを越える支援金を準備している。この金額は、ストックホ
ルムで開かれている支援国会議の最後で発表された。この会合はス
ウェーデン、ノルウェイ、スペインが呼びかけたものである。ハマ
ース政権が誕生してから半年、再びEUからの財政支援がパレスチ
ナ人居住区に対して行なわれる。EU外務委員フェレーロ・ワルト
ナーは、この資金の一部は、衛生体制および電力と水の供給の維持
のために使われるほか、数万の家族にもハマース政権を経由せず、
直接お金を渡すことで、支援を行なう、と述べた。
９月２日（土）
EUは核をめぐる対立で交渉による解決の期待を捨てず
（ヘルシンキ）EUは今後もイランの核政策をめぐる対立に、交渉で臨む方針を強
め、それによいり国連の制裁の可能性を回避しようとしている。EU加盟25カ国の
外務大臣は、フィンランドのラッペーンランタで、EUの主席外交官ハヴィエル
ソラナがイランの核をめぐる交渉役アリ ラリジャニとの話し合いを行なうことを
認めた。外相たちはソラナに対して、「事態を解明する」までの期限を設定しなか
った。ソラナは来週初めに、どこかでラリジャニと面会するつもりだ、と述べた。
ドイツ外相フランク・ヴァルター シュタインマイアーは、EUは交渉再開の可能
性をみすみす逃すようなことはしない、とくに国連安保理内部の対立が激化する事
態を避けなければならないと強調した。
その他のニュース
アナンはイランで近東および核をめぐる対立で話し合い
（テヘラン）国連事務総長アナンは、2002年以来となるイラン訪
問を行ない、レバノンでの停戦を確実な者とするために全力を挙げ
る、と述べた。イラン外相モッタキとの始めての会談では、レバノ
ンのヒズブッラー民兵に対する武器輸出をやめさせる内容の国連決
議を実施することの重要性が話し合われた、とアナンの広報は述べ
た。アナンのイラン訪問では、同国と諸外国との核をめぐる対立も
議題となる、とのことである。イタリアの国連軍兵士がレバノン南部に入る
（ベイルート）国連軍UNIFIL増強のためのイタリア軍兵士の第一
陣が、南レバノンに到着した。彼らは港町ティルスから上陸した。
イタリアは最大で3千人の兵士を送り込み、これは国連軍内でもっ
とも大きな割合を占める。2007年初めには、イタリアはフランス
からこの部隊の指揮権を引き継ぐ予定である。和平軍は全体で1万
5千人の兵力となり、イスラエルのヒズブッラーの停戦が行なわれ
ていることを監視することになっている。停戦は8月中旬以来行な
われており、今までのところおおむね守られている。レバノンはスーツケース爆弾の容疑者の訴訟を開始
（ベイルート、ベルリン）レバノン司法は、ドイツの近距離列車に
対する爆弾攻撃未遂事件に関連して、容疑者6人に対して、殺人未
遂および放火未遂容疑で裁判を起こした。容疑者のうち2人はドイ
ツで、4人はレバノンで逮捕された。レバノン検事長ミルツァは、
彼らをドイツに引き渡すことを拒否した。そのためドイツ連邦情報
局長官ウーアラオは、ベイルートで話し合いを行なう努力を行なっ
ていた。一方連邦刑事警察庁長官ツィールケは、容疑者が犯行に至
った最初の動機は、ドイツの新聞にムハンマドの風刺画が掲載され
たことであった、と「フォークス」誌に述べた。その他、テロの指
導者エル ザルカウィが6月にイラクに出死亡したことも動機の一
つとなった、とも語った。
９月３日（日）
政府はレバノン派兵の決定を延期
（ベルリン）連邦政府は、国連のレバノンでの活動に、ドイツ兵が参加するかどう
かに関する決定を下すのを延期した。連邦政府広報ウルリヒ ヴィルヘルムは、海
軍の派遣にはレバノンを通じて国連の正式の要請が不可欠であるが、まだそれが得
られていないので、予定されていた月曜日には内閣の特別閣議は行なわれない、と
発表した。連邦首相アンゲラ メルケルは、ドイツの申し入れは正当性なものであ
るだろう、と述べた。
通信社の報道によれば、ヒズブッラー所属の閣僚2人を含むレバノン政府の中に
は、シーア派民兵に対する武器の密輸を阻止するための外国の海軍の派遣に関し
て、大きな意見の違いがある。
その他のニュース
イランは核をめぐる対立でかたくなな態度をとり続ける
（テヘラン）国連事務総長アナンはイランを訪問しているが、核を
めぐる対立で突破口は見いだせない。大統領アフマディネジャド
は、交渉に臨む用意がある、とは主張するものの、会談の前提条件
として、ウラン濃縮を中止することは拒否した、とアナンはテヘラ
ンでの会談後に述べた。国連安保理が設定しているイランのウラン
濃縮の停止期限は、8月31日に切れていた。一方12月にテヘラン
で予定されているホロコースト会議を視野に入れて、アナンはナチ
によるユダヤ人の民族殺戮は議論の余地のない歴史的事実である、
と強調した。アフマディネジャドは、ホロコーストは神話であると
述べて、世界各国からの怒りを招いていた。保護部隊とタリバーンの間で激しい戦闘
（カブール）タリバーン政権が2001年末に崩壊して以来、最も激
しい戦闘が起き、NATOが指揮するISAF保護部隊の兵士は、2百人
以上の急進派イスラーム教の反乱勢力を殺害した。NATOの兵士4
人もカンダハル州での銃撃戦で死亡した、とのことである。通信社
の報告によれば、彼らはカナダからの派遣兵士である。土曜日に始
まったタリバーンに対する攻勢には、保護部隊とアフガニスタン政
府軍の兵士2千人が参加していた、とのことである。攻撃で死者が再び発生 テロの指導者がイラクで逮捕
（バグダード）イラクの首都バグダードおよび紛争の続くアンバル
州で、反乱勢力が攻撃を行ない、あわせて米兵4人が死亡した、と
米軍は発表した。バグダードの北にあるハリス市の市場では爆弾に
よる攻撃が行なわれ、警察の情報では4人が死亡した。一方政府
は、数日前に既にテロ組織アル カーイダのイラクの副頭目と見ら
れる人物を逮捕した、と発表した。