10月2日〜8日のドイツのニュース



10月2日(月)

ツェラー「連立与党は健康保険制度をめぐる対立で譲歩」

(ベルリン)健康法保険改革をめぐる対立では、キリスト教民主、社会同盟と社会
民主党それぞれの担当する政治家は妥協した。特に問題となっているのは、健康保
険組合相互が財政赤字を補填しあうことと、私的に加入する保険を転換することで
ある、と大連立の健康保険の専門家がベルリンで会議を行なった後、両党が発表し
た。これにより、水曜日の連立両党の幹部会議での全面的な合意に近づいたことに
なる。健康保険相互で赤字を補填しあうことよって、特に多くの病人を抱える保険
組合が、財政的に破綻するのが阻止されることになる。

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政財界はベンキュー社を支援

(ミュンヒェン)ベンキュー携帯電話会社が破産したため、政界と
財界は、以前はズィーメンス社の携帯電話部門であったこの会社
が、生き残り競争を戦うのを支援する方針である。ズィーメンス社
は、厳しい一般からの批判を受け、ベンキュー社の社員3千人を支
援するために、3千5百万オイロの基金を創設する。この資金で、
仕事がなくなった社員の再教育の資金が支払われることになってい
る。さらに役員会は、予告されていた3割の賃上げを断念する方針
である。バイエルン州経済相フーバーは、台湾の親会社ベンキュー
社とと商標をめぐる争いでは、同州は倒産した同社を支援する方針
である、と予告した。

東部はさらに数年間は財政支援に依存

(ベルリン)ドイツ東部は、今後数年間、同じ生活環境を作り出す
ために、財政支援に依存することになる、と予想している政治家が
いる。10月3日のドイツ統一の記念日を前に、東部再建を担当する
大臣ティーフェンゼーは、15ないし20年の期間が必要である、と
述べた。同時に社会民主党の政治家である彼は、連帯法に基づく資
金を目標をはっきりさせて投入するように促した。キールで開かれ
るドイツ統一の日の公式式典を開催する連邦参議院議長カルステン
センも、当部諸州との連帯をこれからも続けていくことに賛成だ、
と述べた。

ユングはコンゴ派兵の延長をあいかわらず拒否

(ヘルシンキ)国防相ユングは、コンゴでの国防軍派兵の延長を、
あいかわらず拒否した。ただし、フィンランドでのEU国防相会談
で、ドイツが指揮するEUFOR軍の派遣依頼についての話し合いが
行なわれた、とも述べた。第2回投票が10月29日に行なわれるこ
とになっているコンゴの大統領選挙の日程に合わせて、既に認めら
れている10月30日までの派兵委託で、十分役に立つとの意見を彼
は持っている。




10月3日(火)

ドイツ統一の日の中央記念式典

(キール)連邦首相アンゲラ メルケルは、ドイツ統一の日の16周年の中央記念
式典で、ドイツの未来にとって自由が持つ意義について強調した。正義と連帯が未
来を持てるようにするために、自由は決定的な鍵であり、また鍵であり続けている
が、その財産を食いつぶす動きがドイツには忍び寄っている、とメルケルは警告し
た。彼女は国民に対して、未来に対してさらに自信を持つように呼びかけ、人間は
危険よりも機会を重視するべきだ、と述べた。公式の式典の冒頭ではキールのニコ
ライ教会で、各教会合同の礼拝が行なわれた。国民参加の大きな式典のため、数十
万人の人がキールを訪れた。シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州が現在、連邦参
議院の議長を務めているため、今年は州都キールで中央式典が行なわれている。

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トルコ航空機の乗っ取り犯は乗客を解放

(ローマ)ティラネからイスタンブルに向かっていたトルコの定期
旅客機が乗っ取られた。イタリアの迎撃戦闘機が、百人を越える乗
客を乗せた同機を、イタリア南部のブリンディジに着陸させた。当
局との交渉の後、犯人であるトルコ人2人は、乗客の解放を開始し
た、とイタリアの通信社ANSAは報じている。乗っ取り犯は、警察
に出頭する用意がある、とのことである。2人は11月に予定されて
いる教皇ベネディクト16世のトルコ訪問に抗議するために、この
人質事件を起こした、と通信員は報告した。

北朝鮮の核実験予告に米国は厳しい反応

(平壌)共産主義の北朝鮮は、核実験を行なうと予告し、同国の核
計画をめぐる紛争をさらにあおった。実験の期日について、北朝鮮
外務省は何も発表していない。米国による威嚇があるため、北朝鮮
はこの実験を強行せざるをえないのであって、核による先制攻撃を
計画しているのではなく、核のない朝鮮半島実現のために今後も努
力する、と同省は発表した。米国とEUは、北朝鮮のこの発表は、
無責任であり容認できない、と発表した。ロシアは北朝鮮政府に、
冷静な態度を取るように、と呼びかけた。国連安保理は、この対立
を話し合う会議を水曜日に行なう計画をたてた。

コンゴ派兵の延長は決着

(ヘルシンキ)EUは予定通り、約2千人の兵士をコンゴ民主共和国
から11月30日に撤退させる方針である。フィンランドからの通信
員の報告によれば、EU加盟各国の国防相の協議後、コンゴの選挙
の安全を図るための派兵を、予定されていた4カ月を越えて延長し
てほしいとのフランスの要請は、既に決着済みである、と発表され
た。ドイツ国防相ユングは、フランスの提案を会議の冒頭で退けて
いた。コンゴの首都キンシャサでは、一人の女性が、EU軍の無人
飛行機いわゆる「オスの蜜蜂」が墜落した際に死亡した。




10月4日(水)

健康保険改革をめぐり連立与党内部の幹部が会談

(ベルリン)大連立政権の党首および会派長が、首相アンゲラ メルケルのもとに
集まり、健康保険改革をめぐる対立で妥協案について協議した。これには厚生大臣
ウラ シュミットおよびこれを専門とする政治家も出席した。幹部による会談で
は、特に問題となっている健康保険組合の追加支払い金の上限を1%とする計画の
解決が図られる。キリスト教社会同盟が、この改革を実施した場合の財政的な影響
を考えて強い異議を唱えているため、早期に決着が着くかどうかは不明である。政
府広報ウルリヒ ヴィルヘルムは、すべての参加者に一つに意見をまとめる用意が
ある、と強調していた。

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連邦政府はEADSにドイツで製造の方針を転換しないように警告

(ミュンヒェン)エアバス社のA380の開発に再び遅れがでている
ため、ドイツ政府はドイツで製造する計画を変更しないように求め
た。経済相グロースは、親会社EADSに対する巨額の負債を補填す
るための支出削減は、釣り合いをとって割り当てるべきだ、と述べ
た。グロースは、エアバス社はドイツで大型飛行機の生産をする約
束を守らなければならないと主張し、自分はエアバス社社長シュト
ライフと木曜日に会談し、これを求めていく、と語った。金属産業
労組は、エアバス社がA380の製造をハンブルクで行なわないので
あれば、抗議を行なう、と威嚇した。

ヘッセン州は新法で電力会社の権限を奪う方針

(ベルリン)ヘッセン州は新たな法律を制定し、巨大な電力会社の
ドイツ市場での権限を奪う方針である。同州経済相リールはベルリ
ンで、連邦カルテル庁には、緊急の場合には、巨大な電力供給会社
に発電所の売却を強いる権限が与えられるべきだ、と述べた。その
ままにしておいた場合、発電分野で競争が生まれるかどうか疑わし
いし、競争がないことが電力およびガス料金があまりに高い原因と
なっている、とも述べた。現在ドイツの発電は4社エーオン、
RWE、EnBWおよびファッテンファルが支配している。

トランスラピート事故の責任は運転司令室と乗員にある

(リンゲン)捜査陣の見解では、運転司令部と車掌の人為的な誤り
が、エムスラントのトランスラピートの試験路線で、23人の死者
を出した重大事故の原因である。オスナブリュックの検察の初期の
調査で、これが明らかになった。検察は、この実験施設の司令室の
職員2人を、過失致死容疑で捜査している。彼らは、あいかわらず
衝撃を受けているため、尋問ができていない。検察は、乗務員にも
責任がある、と見ている。9月22日には、高速で走っている実験車
両が作業車と衝突していた。




10月5日(木)

野党と健康保険組合連合は健康保険改革での妥協を批判

(ベルリン)大連立が健康保険改革で合意したことを受け、野党と健康保険組合
は、大きな異議を呈した。緑の党党首ラインハルト ビューティコファーは、この
合意は有権者を笑い物にしている、と述べた。左派党会派長グレゴール ギーズィ
は、健康保険改革の期待は破れた、と述べた。法定健康保険組合はこの妥協を、加
入者に負担を強いる政治的な妥協である、と批判した。ドイツ労働組合総連合会長
ミヒャエル ゾマーは、この妥協は、最低限の共通の態度に基づく合意である、と
見ている。連立政府の幹部は月曜日夜に、健康保険基金の導入は2009年になって
からにする、ということで合意していた。追加加入料は、収入の1%に制限されて
る。

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エアバス社は生産拠点をドイツから移さないことを認める

(ベルリン)エアバス社の危機は、ドイツの生産拠点と職場を犠牲
にすることなく解決される模様である。航空宇宙産業のEADS社
は、経済大臣グロスおよびハンブルク第一市長フォン ボイストと
の会合後、エアバスは拠点をハンブルクに置くことを明確に認め
た。約束と契約は守られる、とも述べた。フォン ボイストは新た
な経営陣と信頼に基づく協力が続けることは可能だ、と自信をのぞ
かせた。

メルケルはトルコを訪問

(アンカラ)独首相メルケルはトルコを訪問し、トルコ首相エルド
アンにEU加盟国キプロスをめぐる対立で、譲歩を検討させること
はできなかった。エルドアンは、メルケルが強調したトルコの港と
空港をキプロスに向け開放するようにとのEU側の要請を拒否し
た。まずEUに加盟していないトルコの共和国北キプロスの孤立を
終わらせることが先決である、とエルドアンは述べた。キプロス紛
争のために、トルコとのEU加盟交渉は打ち切られる可能性があ
る。ただしメルケルは、EU評議会議長を務めるフィンランドが妥
協を目指して努力していることを指摘した。彼女は、エルドアンと
イスタンブルでイスラーム教の断食月ラマダンの断食あけの食事を
共にし、ドイツとトルコの間で計画されている文化的宗教的対話を
進めることに賛成した。

ケーラーはデュースブルクのトルコ系イスラーム教徒を訪問

(デュースブルク)連邦大統領ケーラーは、ドイツの刻印を帯びた
イスラーム教を理解するように求めた。デュースブルクのトルコ系
イスラーム教徒の共同体を訪問したケーラーは、イスラーム教徒の
暮らしぶりはドイツの日常の一部になってろい、できればここに暮
らす多くのイスラーム教徒がドイツを故郷と見なすように望んでい
る、と述べた。またケーラーはデュースブルクの共同体の招待を受
け、いわゆるイフタールの食事、イスラーム教徒の伝統的な断食あ
けの食事をとった。




10月6日(金)

国連安保理は北朝鮮に核兵器実験を断念するように求める

(ニュー ヨーク)国連安全保障理事会は、北朝鮮が実施すると予告した核兵器実
験を断念するように、と訴えた。ロシアの国連大使ヴィタリ チュルキンは、安保
理は全会一致でこれに関する声明を採択した、と発表した。その中では北朝鮮政府
に対し、問題となっている核計画に関する6者会議に復帰するように求めている。
北朝鮮が諸外国の訴えを無視するなら、国連安保理は国連憲章に基づいて行動す
る、とも述べられている。ただし米国と日本が支持している制裁および実力行使を
加えるとの威嚇は、ロシアと中国が異議を唱えたため、声明には取り入られなかっ
た。

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外相会議ではイランとの核対立を協議

(ロンドン)国連で拒否権を持つ5大国とドイツの外相は、イラン
との核をめぐる対立で今後の行動について協議を行なうために、ロ
ンドンに集まった。英国の閣僚ベケットは、制裁に関する決定がで
るとは思えない、と述べた。通信社の報告によれば、ロンドンの会
議では、イラン政府内部でウラン濃縮を断念させるための、新たな
期限に関して合意を取りつけるための努力が行なわれる。イランは
8月31日にこれに関する国連の最終期限を無視していた。

メルケルは諸宗教が密接な接触を持つことを支持

(イスタンブル)独首相メルケルはトルコ訪問の最後に、キリスト
教、イスラーム教、ユダヤ教の聖職者と会談した。その際メルケル
は、各宗教の信徒の共同体相互が、より密接な接触を持つことに賛
成である、と述べた。世界の繋がりが増す中で、平和的に共存する
ために、これは欠かすことができない、と彼女は強調した。この話
し合いにはトルコ首相エルドアンも出席した。イスタンブルで行な
われたドイツ・トルコ経済公開会議に出席しているメルケルはこれ
より前に、トルコのEU加盟の可能性についての議論を、客観的に
見るように訴えた。

政府は健康保険改革批判を考慮に入れる意向

(ベルリン)連立政府の幹部が健康保険改革で合意したことを受
け、連邦内閣は10月25日に法案を決定する方針である、と政府広
報シュテークは述べた。政府には、改革に関する建設的な批判が行
なわれた場合にはそれを尊重する用意がある、とも述べた。健康保
険連合からの抗議を視野にいれて、型通りの反応は退け、今回の改
革案に対する憲法上の異議には根拠がない、と述べた。




10月7日(土)

ドイッチェ ヴェレ職員がアフガニスタンで死亡

(カブール)アフガニスタン北部で、ドイッチェ ヴェレの職員2人が死亡した。
死亡したのは、30歳の記者カレン フィッシャーと36歳の技術者クリスティアン
 シュトルーヴェである。彼らは現地時間の金曜夜にバーミヤーン州で射殺され
た、とアフガニスタン当局は発表した。ドイッチェ ヴェレ社長エーリク ベター
マンは、職員の死に深く狼狽しており、彼らはアフガニスタンに報道体制を確立し
ようと先駆者の役割を果たしていた、と述べた。外務大臣フランク・ヴァルター 
シュタインマイアーは、この殺害をきわめて厳しく非難し、犯人は弁明しなければ
ならない、と述べた。5年前に急進派イスラームのタリバーンが失脚してから、ド
イツ人の報道関係者がアフガニスタンで死亡するのは初めてである。タリバーンの
広報いは、この犯行には一切の責任がない、と述べた。

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ロシアの記者ポリトコフスカヤが殺害される

(モスクワ)ロシアの記者で政府を批判していたポリトコフスカヤ
が、モスクワで殺害された。彼女が自宅のエレヴェイターのなかで
射殺されているのを、隣人が発見した、とインターファクス通信が
報告した。警察はピストル1丁と薬莢4つを確保した、とのことで
ある。ポリトコフスカヤは、チェチェーニアとの戦争で批判的な報
告を行なったことで、世界的に有名になっていた。彼女は主とし
て、政府に批判的な小さなモスクワの新聞「ノワヤ ガゼタ」に記
事を書いていた。2004年に彼女がベスランの人質事件のために、
モスクワから北カフカスへ飛行機で行こうとした時、謎の中毒にか
かったが、彼女はこれをロシア秘密情報部の責任である、としてい
た。

北朝鮮は核実験実施の威嚇を続ける

(平壌)国連安保理の警告にもかかわらず、北朝鮮首脳部は核兵器
の実験を行なうという脅迫を続けている。ただし、権力者金が
1997年に権力を握る労働党の党首に指名された記念日である日曜
日にも、北朝鮮は爆弾を破裂させるのではないかとの予想は、確認
も否定もされていない。国連安保理は北朝鮮に対し、核実験を行な
わないように、と緊急に警告していた。金曜日午後に採択された声
明の中では、安保理は北朝鮮の共産主義体制に対し、間接的な制裁
を行なう、と威嚇していた。

大連立内部で新たな対立

(ベルリン)健康保険改革をめぐる対立に続いて、大連立内部では
新たな対立が起きている。キリスト教民主、社会同盟は、労働市場
改革のためのハルツIV法を去らん強化するように求めているが、社
会民主党会派長シュトルックは、これを拒否した。キリスト教民
主、社会同盟の提案は労働省内部で検討されるが、社会民主党の会
派は、現在の形のままであればこの提案を支持することはできな
い、とシュトルックは述べた。ドイツ労働組合連合も、長期失業者
に対する補助金の削減には反対である、と述べた。同労組会長ゾマ
ーは改めて、ドイツに最低賃金を導入するように求めた。




10月8日(日)

ドイッチェ ヴェレ職員殺害の犯人に関する具体的な証拠はない

(カブール、ボン)ドイッチェ ヴェレの非常勤職員2人がアフガニスタンで殺害
されてから1日、犯人を示す具体的な証拠はない。バグラン州知事サイエド エク
ラム マスミは、5人ないし6人が容疑者として特定されている、と述べた。カブ
ールの内務省の発表では、警察は既に容疑者たちを逮捕した。30歳の記者カレン
 フィッシャーと38歳の技術者クリスティアン シュトルーヴェは、個人的な調
査のためにアフガニスタンに滞在していた。ドイッチェ ヴェレ社長エーリク ベ
ターマンは、深い当惑を表明し、アフガニスタン当局および国際保護部隊ISAFに
対し、殺害の背景を解明するように求めた。ボン市長ベアベル ディークマンは家
族とドイッチェ ヴェレに対し、同市が同情と連帯の気持ちを持っている、と表明
した。

     その他のニュース

ロシア人記者殺害に狼狽

(モスクワ)有力なロシア人記者ポリトコフスカヤの殺害は、世界
中を狼狽させている。米国は、受賞経験のある記者の死に衝撃を受
けている。彼女はモスクワ中心部の住宅地域で射殺されて発見され
ていた。欧州評議会および国際記者連合も、衝撃を受けた反応をし
た。それに対しロシア政府は、大統領プーチンを強く批判していた
彼女の死に対して、沈黙を保っている。治安部隊の初期捜査によれ
ば、ポリトコフスカヤは自宅のエレヴェーターから降りようとした
ところ、2発撃たれて死亡した、とのことである。一方警察は、捜
査目的であるとして、彼女のコンピューターとチェチェーニアでの
虐待に関する原稿に使う予定の資料を押収した。

メルケルは閣僚に団結を求める

(ベルリン)大連立政権内部に危機的な雰囲気が生じているため、
連邦首相メルケルは社会民主党に、キリスト教民主、社会同盟の政
治家に対する批判を止めるように呼びかけた。メルケルは連立与党
に対し、団結を求めた。キリスト教民主、社会同盟所属の州首相に
対して彼女は、連邦政府の政策を支援するように求めた。特に社会
民主党会派長シュトルックは、メルケルの指導のやり方およびキリ
スト教民主、社会同盟所属の州首相を批判したが、メルケルはこれ
に苦情を述べた。キリスト教社会同盟事務長ゼーダーは、大連立が
対立から崩壊に至ることがないようにと警告し、シュトルックはま
すます負担になっている、と述べた。大連立の新たな対立の火種と
なっているのは、労働市場改革ハルツIV法の再検討の予定である。

社会学者レペニースが書籍販売業の平和賞受賞

(フランクフルト アム マイン)ドイツの社会学者レペニース
は、ドイツ書籍販売業平和賞を受賞した。彼はフランクフルトのパ
ウロ教会で、受賞に感謝する演説を行ない、西側とイスラーム世界
との歴史的関係に言及した。ベルリン学術研究所の元所長を務めた
レペニースは、異文化相互の対話に学者が果たす役割を強調した。
この催しには、連邦大統領ケーラーを含め千人の客が出席してい
た。この平和賞の授与は伝統的に、日曜日に終了するフランクフル
トの本の見本市が最高潮に達する瞬間である。世界最大の本の見本
市では、113ヶ国の出展者がほぼ40万種類の本を展示していた。




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