4月2日〜8日のドイツのニュース



4月2日(月)

メルケルはレバノンの主権を強調

(ベイルート)ドイツ首相アンゲラ メルケルは、近東訪問の最後に、レバノンに
は主権を主張する権限がある、と強調した。レバノンはこの地域で、シリアから外
交上独立した国家として承認されねばならない、とレバノン首相ファード セニオ
ラとの共同記者会見で述べた。その他、シリアはシーア派のヒズブッラー民兵に対
する武器の密輸を中止し、元レバノン首相ラフィク アル ハリリの暗殺を解明す
るためにあらゆることを行わなければならない、とも述べた。停戦を監視すること
を目的とした、ドイツ海軍のレバノン沖への派遣を延長するかどうかは、8月31日
に切れる国連の委託期間が更新されるかどうかにかかっている、とも述べた。

     その他のニュース

偵察機はアフガニスタンへ移動の途中

(キール)国防軍のトルネイド型偵察機は、アフガニスタンでの任
務のため移動中であるが、この派遣に俳論も出ている。この飛行機
はシュレースヴィヒ・ホルシュタイン州の航空基地ヤーゲルから出
発した。木曜日にはアフガニスタン北部のマサリ・シャリフにある
ドイツ軍の拠点に到着し、4月9日にNATOの指揮下に入ることにな
っている。国防大臣ユングは出発式で、国防軍がタリバーンの拠点
を空から偵察することで、国際保護部隊の活動が改善する、と述べ
た。

子供の3分の1が入れる保育所の財源はまだ決まらず

(ベルリン)ドイツの全ての子供の3分の1を預かる保育所を2013
年までに作ることになった。連邦家族大臣フォン デア ライエン
と各州および地方自治体の代表は、これについてベルリンで話し合
い、合意に達した。これは保育所を3倍に増やし、74万人分にする
と言うことである。どのようにその財源を確保するかは、まだ決ま
らなかった。フォン デア ライエンは、連邦の補助金が得られる
ように努力する、と述べた。

金属産業労組はズィーメンス社事件で訴訟を行なう

(フランクフルト アム マイン)金属産業労働組合とズィーメン
ス社の事業所委員会は、最近明らかになった賄賂事件で、同社を告
発した。その理由として、経営陣と親密な独立従業員の組織が、一
種の反労働組合組織を作るために、ズィーメンス社から資金を得て
いた疑いと間接的な証拠がある、と発表した。ズィーメンス社役員
フェルトマイアーは、1千万オイロ単位の支払いに関する契約に署
名したとされており、背任容疑で未決勾留されている。




4月3日(火)

連邦政府はイラクのドイツ人人質に懸念

(ベルリン)イラクで誘拐されたドイツ人2人の誘拐犯は、イスラーム教徒のイン
ターネット サイト上で、人質の新たなヴィデオを公開した。その中で彼らはドイ
ツ政府に対して、国防軍がアフガニスタンから撤退を開始するために、10日間の
期限を改めて設定した。犯人が最初に設定した期限は3月上旬に切れていた。映像
による書簡の中で、61歳のハネローレ クラオゼは連邦政府に対し、誘拐犯たち
の要求を聞き入れるように強く求めていた。連邦政府は、この女性と彼女の20歳
の息子が置かれている状況に懸念を表明した。この2人は2月上旬にバグダードで
誘拐されていた。外務省の緊急対策班は現在、この映像の検討を行なっている。
専門家によれば、この映像から見て、人質2人が生存しているのはかなり高い確率
で間違いない。

     その他のニュース

ベックはアフガニスタン対策を擁護

(ベルリン)アフガニスタン国際会議を、急進派イスラーム教徒の
タリバーンが影響力を行使する中で行なう異には、反対意見も出て
いるが、社会民主党党首ベックはこの提案を擁護した。殺人犯は交
渉相手とはなり得ないが、この地域で影響力を持つ同調者が存在し
ている、とベックはアフガニスタン訪問から帰国した後、ドイッチ
ェ ヴェレに述べた。この穏健派勢力との間で、アフガニスタン南
部の治安状況を改善するよう意見を調整できないかどうか、探らな
ければならない、とも述べた。外相シュタインマイアーはこの提案
を支持しているが、連邦首相メルケルはこれと距離を取っている。
連邦政府はアフガニスタン国内の議論に介入するつもりはない、と
政府広報シュテークは発表した。

ブレア「海軍兵士をめぐる対立は決定的な局面に」

(ロンドン、テヘラン)イランに逮捕された英国兵士をめぐる対立
で、動きが生じた。英国首相ブレアは火曜日に、今後48時間が決
定的に重要で、イラン安保評議会議長ラリジャニの発言は、期待を
持たせるものだと思う、と述べた。ラリジャニはイランは外交的な
回路を通じてこの紛争を解決する方針であり、イランは早期解決に
向けて努力している、と述べていた。海軍の兵士15人は3月23日
にペルシャ湾で、イランが高権を有する水域を侵害した容疑で逮捕
されていた。英国はこれを否定している。

ユシュチェンコはウクライナの権力争いで暴力を締め出す

(キエフ)ウクライナ大統領ユシュチェンコは、親ロシアと目され
る首相ヤヌコーヴィチとの権力争いで、暴力の行使を排除した。大
統領府によれば、西側指向のユシュチェンコは、ヤヌコーヴィチと
の緊急会談でも、治安部隊の代表との会談でも、この方針を強調し
た。今回の危機は政治的な種類のものであって、政治的に解決しな
ければならない、とも彼は述べた。ヤヌコーヴィチと彼を師事する
議会多数派は、ユシュチェンコが国会の解散し、選挙を早期に実施
するように指示することに反対している。彼らは憲法裁判所が決定
を下すように求めている。キエフにはヤヌコーヴィチの支持者数千
人が集まり、国会前にテントを張っている。




4月4日(水)

イランは英国兵を釈放

(テヘラン)イランはペルシャ湾で逮捕した英国海軍の兵士15人を、無条件で釈
放した。これは英国民に対する贈り物である、と大統領マハムード アフマディネ
ジャドがテヘランで述べた。英国首相トニー ブレアは、この措置を歓迎し、ヨー
ロッパおよび国連安全保障理事会内部の協力者に対し、この危機が生じていた期間
の支援に感謝した。男性14人および女性1人は、テヘランの英国大使館の保護下に
あり、おそらく木曜日には英国に帰国する。イランはこれらの兵士は、イランの高
権が及ぶ水域に入りこんでいた、と非難した。英国は、これらの兵士はイラクの海
域にいた、と述べている。

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外相は核をめぐる対立でイランが方針を示すことを期待

(ベルリン)イランの英国兵士が釈放されたことを受け、ドイツ外
相シュタインマイアーは、核をめぐる対立でイラン政府側から方向
性を示すことを期待している。シュタインマイアーはベルリンで、
たとえ他の事件であっても、危機が深刻化しないで済むのであれ
ば、望ましいことであり、英兵の釈放で、核をめぐる対立などの問
題の解決のきっかけになりうる、と語った。ただしイラン大統領ア
フマディネジャドは、核をめぐる対立で妥協をする用意はない、と
表明した。

ウクライナの権力争いは決着が見えず

(キエフ)大統領ユシュチェンコと首相ヤヌコーヴィッチが権力争
いを続けているウクライナでは、今までのところ解決の兆しはな
い。キエフでは、大統領の国会解散命令に反対して、ヤヌコーヴィ
ッチの支持者数千人がデモを行なっている。対立する両者は改めて
話し合いを行なったが、はっきりした成果は上がらなかった。通信
社の報道によれば、国会でヤヌコーヴィッチは妥協をすると示唆し
た。また彼は、政府は野党所属の国会議員をこれ以上自分の陣営に
引き抜くのは止め、大統領の権限を大きく制限する法律を練り上げ
る用意がある、とも述べた。国会議員の引き抜きは、ユシュチェン
コが議会の解散を命じるきっかけになっていた。ヤヌコーヴィチ
は、憲法裁判所がこの命令が適法であると判断を下した場合にの
み、この命令を受け入れる方針である。

タリバーンはアフガニスタンでフランス人2人を誘拐

(カブール)アフガニスタンの急進派イスラーム教徒タリバーン
が、支援団体のフランス人職員2人を人質に取った、との情報があ
る。タリバーン広報はドイツ通信社に、フランス国籍を持つ2人は
男女それぞれ1人ずつで、その他にアフガニスタン人の案内人3人
を含め、西部のニームルーズ州で人質になった、と述べた。これよ
り前フランス外務省は、フランス人2人とアフガニスタン人3人
は、火曜日から行方不明になっている、と発表していた。




4月5日(木)

国防軍のトルネイド型機はアフガニスタンに無事着陸

(カブール)月曜日に出発した国防軍のトルネイド型偵察機は、計画通りにアフガ
ニスタンへの派遣として、国防軍のマサリ シャリフ基地に着陸した。これらの飛
行機は、同国南部で戦闘を続ける国際保護部隊を、偵察飛行をすることで、支援す
ることになっている。ただし当面は、試験飛行が行なわれる予定である。アフガニ
スタン外務大臣ランギン ダドファル スパンタは、同機の派遣の権でドイツ政府
に感謝した。彼は同時に、穏健なタリバーンを含めた形でのアフガニスタン和平会
議を実施するように提案した社会民主党党首クルト ベックを批判した。

     その他のニュース

英海軍の兵士はイランから帰国

(ロンドン)ほぼ2週間にわたってイランで拘束されていた英兵15
人は、帰国した。彼らは定期便に乗り、ロンドンのヒースロー空港
に到着し、その後ロンドンの南西にある海軍基地に運ばれた。彼ら
はそこで家族と面会した。首相ブレアは、イラン政府は彼らの釈放
で、何ら見返りを得ていない、世界各国はイラン政府に対する圧力
を書け続けてくれた、と述べた。一方イラン指導部の顧問の1人は
テヘランで、英国は国境侵犯を文書で謝罪した、と述べた。大統領
アフマディネジャドは、イランの水域に進入した容疑を持たれた海
軍の兵士の釈放を、水曜日に決定していた。

ウクライナの内政の危機は深刻化

(キエフ)ウクライナでは、内政の危機が深まった。西側よりの大
統領ユシュチェンコは、みずから決定した選挙の早期実施に反対す
る公務員を、刑法に基づいて訴追する、と予告した。親ロシアの首
相ヤヌコーヴィチは、この決定は、憲法裁判所によって確認された
場合にのみ受け入れる、と強調した。裁判官はこの問題を取り扱う
ことを決定した。裁判所はこの事件を緊急のものと判断した。その
ため聴聞開始から1カ月以内に、決定を下すことになっている。ヤ
ヌコーヴィチは一方、オーストリア首相グーセンバオアーに、この
紛争の仲介を行なうように要請した。

国連「ダルフールの3分の1は既に難民化」

(ニュー ヨーク)国連の発表によれば、スーダンの紛争地域ダル
フールでは、住民の3分の1に当たる220万人がすでに、反乱勢力
によって故郷から追い出された。国連緊急支援調整官ホームズが安
全保障理事会でこれを発表した。彼によれば、このままで推移すれ
ば、18カ月後には住民の半分が緊急収容所に逃げ込む事態になる
可能性がある。難民の数が劇的に増加しているため、政治的な解決
を早期に見いださなければならない、スーダン政府との間で政治的
な合意が成立しなければ、ダルフールおよびこれに隣接するチャド
と中央アフリカ共和国の人道面での情勢は、ますます悪化するだろ
うとも彼は述べた。




4月6日(金)

世界気候協議会は気候報告書の第2部に合意

(ブリュッセル)国連の世界気候協議会は、気候変動に関する報告書の第2部に合
意した。中心となっているのは、世界の温暖化の影響が、動物と植物の世界にも及
んでいる、という点である。天候の変動によって、動物と植物の全種類のうちで最
大で3割絶滅する危険性がある、と述べられている。また、地球の温暖化によっ
て、以前予想されていたよりもはるかに大きな被害を、すべての大陸に及ぼすこと
になるだろう、とも述べられている。130ヶ国の代表が月曜から、この報告書の文
言についてやりとりを行ってきた。参加者からの情報によれば、米国、中国、サウ
ディ・アラビアが圧力をかけたため、いくつかの項目が消去された、とのことであ
る。ドイツ首相アンゲラ メルケルはこの報告書に関連して、国際社会が気候安定
化のために、共同の対策を取るように求めた。

     その他のニュース

英国はペルシャ湾の巡視を当面中止

(ロンドン)英国は、イランで逮捕されていた海軍兵士が帰還した
ことを受け、ペルシャ湾での巡視を当面中止した。兵士と水兵
15人は、全般的な調査の一環として、逮捕の精確な状況について
詳しい質問を受けた。記者会見で彼らは、テヘランで圧力を受けて
行なった発言とは異なり、自分たちはイランの水域に入っていな
い、と断言した。突然逮捕された背景に何があったのかについて
は、まだはっきりしない。イラン側の発表によれば、英国首相ブレ
アは国境侵害に対して謝罪をした。ブレアはこれを否定した。

イラクには平静が訪れず

(バグダード)イラクの首都バグダードの西にあるラマディ近郊
で、自殺攻撃犯が爆薬と塩素ガスを積んだトラックを爆発させ、少
なくとも27人を巻き添えに死亡した。ラマディは長く、スンニー
派急進派の拠点と目されていた。50歳の米国の放送局「自由ヨー
ロッパ」の記者が、数日前から行方不明になっていたが、バグダー
ドで射殺されて発見された。この間バグダードの南にあるディワニ
ヤでは、米国およびイラク軍がシーア派もマフディー民兵と銃撃戦
を行なった。

ウクライナの危機は続く

(キエフ)ウクライナの政治の危機は続いている。聖金曜日にもキ
エフでは首相ヤヌコーヴィチの政権の支持者たち数千人が、親西側
の大統領ユシュチェンコが5月に予定した国会議員選挙に反対し
て、デモを行なった。復活祭後にも、抗議活動を続ける方針であ
る。両陣営は改めて、危機対策会議を行なった。その成果について
は公表されていない。現地の通信社の報道によれば、ヤヌコーヴィ
チの多数派の会派は、西側よりの野党から寝返ってきたばかりの
11人の国会議員を除名した。ユシュチェンコは離反した政治家が
発生したため、最高議会(ラーダ)を解散していた。




4月7日(土)

イラク会議は5月上旬にエジプトで開催

(バグダード)暴力から脱却する道を模索するイラクは、近隣諸国および世界列強
との第2回安全保障会議を、5月3日と4日に、エジプトのシャルム エル シャイ
クで開催する。これはようやくバグダードで正式に発表された。米国がイランとシ
リアとの直接対話を行なう可能性もあるこの会議は、本来なら4月上旬にトルコで
行なわれる予定であった。
イラク南部のディワニヤ市で、米軍とイラク軍は、2日間続けて急進派シーア派民
兵に対する攻撃を行なった。米軍機は、蜂起勢力と拠点と見られる場所を爆撃し
た、とバグダード司令部は発表した。

     その他のニュース

イランは英国の譲歩に期待

(ロンドン)英国海軍の兵士15人を釈放したイランは、英国が譲
歩することに期待している。在ロンドンのイラン大使モヴァヘディ
アンは「ファイナンシャル タイムズ」紙に、イランは善意を示し
た、今度は英国政府が積極的に動く番である、と述べた。また彼
は、イラン政府はイラクで捉えられたイラン人5人の釈放を求める
努力で、英国政府が支援することを期待している。彼らは蜂起勢力
を支援している、との容疑で、1月に米兵に逮捕された。

パキスタン北部で流血の戦闘

(イスラマバード)敵対するイスラーム教徒民兵相互で激しい戦闘
が行なわれ、当局の発表によれば、パキスタン北部では約40人が
死亡し、70人以上が負傷した。スンニー派とシーア派の組織の間
で戦闘が行なわれたのは、パラチナル市であった。現地では前日か
ら既に、外出禁止命令が出され、衝突を阻止するために、兵士が駐
留していた。

ガザ帯状地帯で戦闘 死者発生

(ガザ市)ガザ帯状地帯で戦闘が行なわれ、イスラエル軍がパレス
チナ人1人を殺害した、との情報がある。またジャバリヤの難民収
容所近くの急進派と見られる者たちに向け、ヘリコプターが少なく
とも2発のミサイルを発射した。パレスチナ人は榴弾と機関銃を用
いて、この攻撃に応じた。目撃者の話によれば、11月に停戦が始
まってから、最も激しい戦闘であった、とのことである。パレスチ
ナ大統領アッバスは、急進派に対して、イスラエルをミサイルで攻
撃するのを中止するように求めていた。エジプトは両者に対して、
暴力をあふれさせることがないように、と訴えた。




4月8日(日)

数万人がローマとエルサレムで復活祭の巡礼

(ローマ)教皇ベネディクト16世は復活祭のミサで、アフリカおよび世界のその
他の各地の情勢に憂慮を表明した。スーダンのダルフール地区およびこれに隣接す
る国々では、人間性を軽視した立場が中心となっている、と述べた。また彼は、ピ
エトロ広場に集まった信徒数万人を前に、コンゴ民主共和国とソマリアでの暴力に
も言及した。伝統に則った「ローマ内外」に向けた祝福を、教皇は62カ国語で行
なった。エルサレムの聖墓教会ではラテン総大司教サバも、復活祭を祝った。彼は
説教の中で、改めて近東紛争の早期解決を求めた。パレスチナ側の情報では、イス
ラエルが封鎖を行なったため、パレスチナ人のキリスト教徒数人だけがこの祭に参
加しただけであった。

     その他のニュース

ドイツの司教、監督は復活祭に新たな出発の好機であると強調

(ベルリン、マインツ)ドイツのカトリック、プロテスタント両教
会は、新たな出発を切るために復活祭を利用するように呼びかけ
た。カトリックのドイツ司教会議議長のレイマン枢機卿はマインツ
大聖堂で、たとえ重大な責任がある人であっても、新たな生活を始
めることを認めるべきである、と強調した。すべての人間に対する
神の慈しみは、罪や市よりも強い、とも語った。プロテスタント教
会評議会議長のフーバー監督はベルリン大聖堂で、キリストの復活
は、キリスト教徒が不安と意気消沈を克服する手がかりとなる希望
の兆しである、と述べた。

アフガニスタンではNATO兵士7人が死亡

(カブール)アフガニスタン南部では爆弾攻撃が行なわれ、NATO
の兵士6人が死亡した。NATOの発表によれば、兵士が自動車で通
りかかったところ、爆薬が破裂した。事件の発生場所や、犠牲とな
った兵士の国籍については情報がない。これより前にNATOは、同
国南部でこれ以外の攻撃によって、兵士1人が死亡した、と発表し
ていた。

パレスチナ人との捕虜交換に進展

(ラマラ)イスラエル兵シャリットがガザ帯状地帯で誘拐されてほ
ぼ10カ月、対立を解決する新たな希望が生まれてきた。イスラエ
ルでは、交渉に前進があった、と報じられている。それによれば、
誘拐犯は仲介者のエジプトを通じて、イスラエル政府に1千人の逮
捕者の名簿を送った、とのことである。イスラエルは、人間を殺し
たり怪我させたりした逮捕者を釈放する意志は持っていない。イス
ラエルの収容所には、9千人を越えるパレスチナ人が収容されてい
る。




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