11月5日〜11日のドイツのニュース



11月5日(月)

パキスタンでの抗議活動は鎮圧される

(イスラマバード)パキスタンで戒厳令が科されてから2日目には、大統領で軍の
最高権力者ペルヴェーズ ムシャラフが、抗議活動を大規模に鎮圧させた。目撃者
の話では、いくつかの都市で警官が反対派勢力の代弁者数千人に、警棒と催涙ガス
を使用し、デモ隊からは多数の負傷者が出て、数百人が逮捕された、とのことであ
る。
首相ショーカット アジーズは、非常事態が科されているが、計画通り1月には国
会議員選挙を行なう、日程には今のところ変更はない、とイスラマバードで述べ
た。

     その他のニュース

パキスタン首相に世界各国から批判

(ニュー ヨーク)パキスタンで戒厳令が科されていることに対し
て、世界各国から批判が続いている。国連事務総長潘は、パキスタ
ン大統領ムシャラフに、逮捕者すべてを即刻釈放し、民主主義へ立
ち戻る措置を講じるように、と求めた。米国は、軍事協力に関する
話し合いを、一時中止した。ドイツ連邦政府は、パキスタンへの財
政支援の一部の再検討を開始した。

ビルマでは再び僧侶がデモを行なう

(ラングーン)ビルマでは仏教の僧侶が、民主化を求めて再び平和
的にデモを行なった。彼らはモゴック市に集まった。国連特使ガム
バリは、土曜日から東南アジアのビルマに滞在しているが、外相ニ
ャン ウィンおよび軍事政権のその他の高官と、2度目の会談を行
なった。国連代表部がラングーンで発表したところでは、ガムバリ
は、こうした最初の措置が、国内の対立を和解させ、民主化を再開
させ、人権を完全に尊重するための話し合いにつながることを期待
している、とのことである。

ライスは近東での会談後に楽観的な見解を表明

(ラマラ)米国外相ライスは、イスラエル政府とパレスチナ政府に
は、近東和平交渉を再開する用意がある、と明言した。エルサレム
とラマラでの会談後ライスは、両者が新たな出発点を模索する真剣
な態度から、強い印象を受けた、と述べた。パレスチナ大統領アッ
バスは、米国大統領ブッシュの任期であるこの1年間少しの間で、
和平条約を結ぶ努力を行なうべきである、ということでイスラエル
首相オルメルトと意見が一致している、と述べた。




11月6日(火)

アフガニスタン北部で自殺攻撃

(カブール)アフガニスタン北部のバグラン州では、国会議員団を狙った爆弾攻撃
が起き、公式発表によれば、少なくとも50人が死亡、十数名が負傷した。病院の
院長は、死者は少なくとも90人であり、おそらく多くの死者と負傷者が、瓦礫の
中にまだいると見られる、と述べた。目撃者の話によれば、国会議員団と部族の代
表が砂糖工場を視察しようとしたところ、自殺攻撃犯が爆薬に点火した。当局の発
表によれば、犠牲者の中には国会議員6人が死亡した。大統領ハミド カルザイは
この攻撃を非難した。

     その他のニュース

パキスタンでは一般市民に立ち上がるようにとの呼びかけ

(イスラマバード)パキスタンでは、解任された司法長官チョード
リーは、一般市民に向けて、大統領ムシャラフに抵抗するように呼
びかけた。彼は同国の野党側の弁護士に電話で、憲法は独裁者より
優位に立つものでなければならない、と述べた。イスラマバードの
南西にあるムルタン市では、約1千人の司法関係者が、戒厳令が出
されていることに対して、路上でデモを行ない、警察と激しく衝突
し、数人が負傷した。同様のデモはいくつかの都市で月曜日に行な
われ、警察によって暴力的に解散させられていた。野党の情報によ
れば、今まで3千5百人以上が逮捕された。ムシャラフは閣僚を緊
急会議に招集した。

EU委員会はトルコの改革の速度を批判

(ブリュッセル)EU委員会は、加盟を希望しているトルコに、異
例なほどはっきりさらに改革を進めるように呼びかけた。EU拡大
委員レーンは、特に意見発表の自由が強化されなければならない、
執筆家、報道関係者、およびその他の市民が、自分の意見を暴力的
ではない形で表明する場合に、迫害を受けるというのはヨーロッパ
的な民主主義の中では、認めることができない、と述べた。レーン
が提出したトルコの改革の進み方に関する報告書の中では、クルド
人少数派の権利がさらに守ることが求められている。またEUは、
トルコ政府に対して、クルド人急進派に対する軍事攻撃を断念する
ように求め、この紛争は政治的に解決しなければならない、と述べ
た。

EUはテロとの戦いを強化する方針

(ブリュッセル)欧州委員会は、飛行機の乗客の情報を集中的に集
め、インターネット上で暴力の呼びかけを行なった場合の刑罰を強
化することで、テロとの戦いを強化する方針である。EU法務委員
フラティニのこれに関する提案は、航空会社は今後旅客の情報をヨ
ーロッパ内部の到着国に伝えなければならない、という項目を含ん
でいる。伝えなければならない情報の中には、たとえば荷物の数、
クレジットカード番号あるいは、電子メールのアドレスが含まれて
いる。このような措置を講ずることによって、現地当局は旅行者の
危険な経歴表を作成できる。同様の規定は既に米国では設けられて
いる。




11月7日(水)

グルジアの首都に対し戒厳令が科される

(トビリシ)グルジアでは警察とデモ隊が激しい衝突を起こしたため、政府が首都
トビリシに戒厳令を科した。これは48時間適用される、と首相ズラブ ノガイデ
リはカフカス地方の共和国である同国のテレヴィ番組で述べた。警察は既に、6日
前からトビリシで大統領ミヘイル サーカシヴィリに反対してデモを行なっている
野党の支持者を、暴力を用いて対処していた。3百人以上のデモ隊が負傷してい
た。
サーカシヴィリは、この抗議活動を煽っているのは、ロシアのスパイである、と非
難した。また彼は、ロシア大使館の職員数人を国外退去させる、と予告した。ロシ
ア外務省は、これはグルジアの無責任な挑発であり、ロシア政府はロシア外交官の
国外退去には、適切に対処する、と発表した。
グルジアや党は、サーカシヴィリを独裁的な政治手法と、貧困および汚職対策の失
敗を非難している。

     その他のニュース

鉄道機関士は2日間にわたるスト決行の方針

(フランクフルト アム マイン)鉄道の労働条件をめぐる対立は
激化している。機関士労働組合GDLは、この木曜日から42時間に
渡り、貨物輸送を麻痺させる方針である。またドイツ鉄道が新たな
提案を行なわない場合、来週には旅客交通にストを拡大する、と同
労組会長シェルは威嚇した。彼は、住民に対する物資の供給は、貨
物輸送のストライキがあっても確保されている、と約束した。会社
側はこの発表の直後、労働条件に関する交渉に組合を招いたが、労
組側はこれを即時拒否した。連邦首相メルケルは、政府がこの対立
へ介入することを改めて拒否した。労組は独自の労働契約と大幅な
賃上げを要求している。

税収予想官は2008年もわずかながら税収増に期待

(ベルリン)連邦、各州、市町村は、来年の予算に、大量の追加税
収なしで臨まなければならない。税収予想官は2008年には、当初
予想に加えて、3億オイロの追加税収があるだけである、と見てい
る。これは税収予想の作業班が会議を行なった後、連邦大蔵省が発
表したものである。専門家は今年は、5月の時点での予想と比べて
46億オイロの増収があるものと見ている。2008年の税収予想が控
えめなものになった主な理由として、ドイツ経済の成長があまりな
いと予想されることを挙げている。蔵相シュタインブリュック(社
会民主党)は、経済の安定化の方針を継続すると予告し、追加支出
の可能性について、その余地はない、と述べた。

経済賢人会議は経済成長は控え目になるとの予測

(ベルリン)ドイツの経済は来年はおそらく低成長に振れる。経済
5賢人は2008年の年次予想の中で、1.9%以下の成長を予測してい
る。これは連邦が2.0%と予測しているのを若干下まわっている。
今年は経済5賢人会議は、2.6%のかなり大きな成長を予想してい
る。同会議の議長意リュールプは、労働市場と社会福祉の改革の効
果を薄めるようなことをしてはならないと警告し、政府が改革を撤
回するならば、成長と雇用増大の機会を狭めることになる、と述べ
た。連邦首相メルケルは、改革を持続する、と約束した。




11月8日(木)

グルジアでは抗議活動を受け大統領選挙を早期に実施

(トビリシ、ブリュッセル)野党の大規模な抗議活動が数日前から続いているた
め、グルジア大統領ミヘイル サーカシヴィリは譲歩を行ない、大統領選挙を予定
を早めて1月5日に実施することにした。前日彼は戒厳令を全土に課していた。サ
ーカシヴィリはその理由として、今回の抗議活動はロシアの秘密情報部に支援を受
け、クーデタにつながりかねない、ということを挙げていた。ロシア政府は、これ
は「妄想」で「挑発」である、と述べた。NATOとEUは、今回の非常事態宣言に批
判的で、対話の席に戻るように呼びかけた。
NATO事務長ヤープ デ ホープ スケッフェルは、異例の強い調子で、野党およ
び自由な報道機関に対する今回の措置は、欧州と大西洋諸国の価値観に合致しな
い、と述べた。大統領サーカシヴィリに反対する勢力は、警察との暴力的な衝突を
回避するために、当面これ以上の抗議行動を取りやめた。

     その他のニュース

ムシャラフは2月中旬前に選挙を行なうと予告

(イスラマバード)米国および近々行なわれる大規模な抗議活動か
らの圧力を受け、パキスタン大統領ムシャラフは、国会議員選挙を
2月15日より前に行なう、と予告した。国営テレヴィによれば、ム
シャラフは2期目の就任宣誓を行なった場合には、約束通り軍の最
高指揮官を辞任する、と述べた。この辞任は、特に米国大統領ブッ
シュも強く迫っていたものであった。金曜日にラワルピンディで予
定されていた、軍事権力者ムシャラフに対する大規模抗議行動を前
に、野党の指導者ブットー率いる国民党の支持者数百人が逮捕され
た。野党は、ムシャラフの今回の発表は「不明確」で「不十分」で
ある、としている。米国政府は「よい進展」である、と述べた。

シュタインマイアーはパキスタンは「誤った道」にいると発言

(ベルリン)ドイツ外相シュタインマイアーは、パキスタンに出さ
れた非常事態宣言は「危険な誤った道」であると述べた。イスラー
ム教徒急進派の脅威に直面しながら、野党の政治家を逮捕すること
は、国内の秩序を確保するためには、まさに誤った手段である、民
主的かつ法治主義に基づく秩序を打ちたてるために、パキスタンが
必要としている勢力を逮捕しているのだ、と述べた。また社会民主
党の政治家である彼は、現在の情勢は「故意に歪められている」と
警告し、パキスタン大統領ムシャラフは「冷酷な独裁者ではない」
と述べ、困難な情勢にあるので「自衛」と「団結」が必要だ、とも
語った。シュタインマイアーは、核保有国パキスタンが非常事態を
とり続けるのであれば、同国に対する「いままでも限定的であった
武器輸出政策」をドイツは再検討する方針である、と説明した。

野党党首スー チーは軍政府の仲介役と面会することに

(ラングーン)ビルマでは自宅拘留中の野党の指導者スー チー
は、仲介役を務める軍事政権の高官と2度目の面会を金曜日に行な
う。国営テレヴィによれば、スー チーはその他に3年ぶりに、自
分の政党NLDの幹部とも会談することが許されている。国内の和解
を進めるために、軍事政府との対話を行なう用意が自分にはある、
と国連特使ガムバリを通じて、ノーベル平和賞受賞者の彼女は発表
した。今回の声明は、数日間にわたるガムバリのラングーンでの交
渉の結果、得られたものである。国連特使が訪問するきっかけとな
ったのは、僧侶が主導した軍事政府に対する抗議活動が暴力的に弾
圧されたことであった。




11月9日(金)

メルケルはブッシュ大統領をテキサスに訪問

(ワシントン)イランとの核対立に関する会談を行なうために、ドイツ首相アンゲ
ラ メルケルは米国入りした。テキサス州クローフォードにある大統領ジョージ
W. ブッシュの牧場で、メルケルはブッシュとは近東紛争、セルビアのコソヴォ州
の未来、および気候安定についても話し合う方針である。連帯関係の強さを示すも
のと受け止められるブッシュ牧場への招待は、2006年夏にメルケルの選挙区であ
るハンザ都市シュトラールズントへブッシュを招待したことに対する返礼である。

     その他のニュース

ブットーの自宅拘留措置は解除

(イスラマバード)パキスタンの権力者ムシャラフは、野党の指導
者ブットーを一時自宅拘留状態に置き、非常事態宣言に対する抗議
を芽のうちに摘んだ。ブットーは2度にわたり、イスラマバードの
別荘の垣根を突破し、隣接するラワルピンディでのデモに参加しよ
うとしたが、失敗に終わった。ラワルピンディでは、警官隊がデモ
隊に対し警棒と催涙ガスを使用した。通信員の報告によれば、百人
ほどのが逮捕された。金曜日よ類は、ブットーの自宅拘留は解除さ
れた。ドイツ、米国およびその他の国々は、ブットーの行動の自由
の制限に対して、抗議を行なっていた。

スー チーは和解が進む可能性があると見る

(ラングーン)ビルマの野党の指導者スー チーは、国内の和解が
進む可能性について、楽観的な意見を述べた。ノーベル平和賞受賞
者である彼女は、現在政権を持つ軍部にもその意志があると確信し
ている、と彼女の政党「民主主義を目指す国民連合NLD」の代表者
たちはラングーンで語った。彼らはそこでスー チーと3年ぶりに
話し合いを行なっていた。軍事政権は、数年前から自宅逮捕状態の
彼女と、会談を行なっていた。同党の代表によれば、9月に起きた
抗議運動を弾圧し、流血の事態になったことに関連して、ビルマは
治癒の道を歩んで行かなければならない、とスー チーは述べた。
彼女は軍事政権の代表とも会談を行なった。

グルジア議会は戒厳令発令を確認

(トビリシ)グルジア国会は、国内政治の危機が緊迫を増している
にもかかわらず、大統領サーカシヴィリが課した11月22日までの
戒厳令を承認した。これによりサーカシヴィリが1月上旬へと時期
を前倒しした大統領選挙の前に、デモを行なう権利や報道の自由が
制限されることになる。ドイツ外相シュタインマイアーは、電話で
グルジア外相ベスアシヴィリと電話で話し合い、選挙はEUの基準
にあわせた形で実施し、カフカス地方の共和国である同国に早期に
報道の自由を取り戻すように求めた。一方グルジア検察は、実業家
パタルカチシヴィリの捜査を開始した。彼は多党の最も有力な資金
提供者で、政府に批判的なテレヴィ局の所有者でもある。彼に対し
ては、反逆の謀議の容疑がかけられている、とのことである。




11月10日(土)

ブットーはパキスタンの軍事権力者ムシャラフへの圧力を強める

(イスラマバード)パキスタンの野党の指導者ベーナズィール ブットーは、自宅
拘留終了後に、軍事政権の権力者ペルヴェズ ムシャラフへの圧力を強めた。イス
ラマバードでは約2百人の報道関係者が、報道の自由に対する介入に反対して抗議
集会を開いたが、ブットーはこれに急遽出席した。引き続き彼女は、ムシャラフに
解任された最高裁判所の裁判官で、現在も自宅拘留中のムハマド ショードリーの
住まいを訪れた。治安部隊はブットーがショードリーと会談することをなんとか阻
止した。さらに彼女は日曜日には、ラホールからイスラマバードまでの抗議行進の
先頭に立つ、と予告していた。検事総長マリク モハマド カイユムは、パキスタ
ンの戒厳令は、1カ月以内に終了することになる、と発表した。

     その他のニュース

アフガニスタンではタリバーンの攻撃で兵士が死亡

(カブール)アフガニスタン東部では、叛乱勢力タリバーンと見ら
れるものの攻撃を受け、米兵6人とアフガニスタン人兵士3人が死
亡した。その他に20人ほどが負傷した、と米軍広報は発表した。
それによれば、今年アフガニスタンに駐留する米軍が受けた攻撃の
中で、最も重大な影響を与える攻撃であった。同国北部では自殺攻
撃が試みられたが、失敗に終わった。治安部隊はクンドゥス州で、
疑わしい自動車を追跡したところ、運転手は自爆した。

モガディシオでの戦闘で少なくとも80人が死亡

(モガディシオ)ソマリアの首都は、混乱と暴力の中にますます深
く沈んでいる。イスラーム教徒叛乱勢力と、エティオピア兵の戦闘
で、木曜日以降だけで少なくとも80人が死亡した、と目撃者と医
師が発表した。病院は患者であふれ、多数の負傷者に必要な医薬品
も不足している、とのことである。通信員の報告によれば、土曜日
だけで数千人が、モガディシオから周辺のやや安全な地域に逃げだ
した。エティオピア部隊はソマリア移行政府と同盟関係にある。

グルジアでは政府と野党の代表が会談

(トビリシ)グルジアではデモ隊が暴力を用いて弾圧されてから初
めて、野党と政府それぞれの代表が会談を行なった。グルジア正教
の総主教イリア2世の居城で行なわれた会談には、国会議長ブルジ
ャナゼも出席した。詳細は発表されなかった。一方報道機関の所有
者であるパタルカズィシヴィリは、1月に行なわれる大統領選挙に
野党側から立候補する、と予告した。パタルカズィシヴィリは、グ
ルジア最高の富豪と目されており、野党各党の資金を提供し、政府
に批判的なテレヴィ局イメディを経営している。このテレヴィ局は
大統領サーカシヴィリが科した非常事態のために、当局に閉鎖され
ていた。




11月11日(日)

ムシャラフ「パキスタン国会議員選挙を1月上旬に行なう」

(イスラマバード)パキスタンの軍事権力者ペルヴェズ ムシャラフは、突然国会
議員選挙の最初の予定どおりに実施することにした。投票は1月9日以前に行な
う、とムシャラフはイスラマバードで述べた。木曜日にも国会は解散される、とも
発表した。これによりパキスタン大統領は、野党側と国際社会の主な要求に応えた
ことになる。今まで彼は国会議員選挙を2月に延期する方針であった。またムシャ
ラフは、戒厳令は当面解除しない、とも強調した。この間野党の指導者ベーナズィ
ール ブットーは、ラホール市入りし、火曜日には戒厳令に抗議する行進の先頭に
立つ意向である。

     その他のニュース

ケーラーはアルジェリア入り

(アルジェ)連邦大統領ケーラーは、4日間にわたるアフリカ訪問
の冒頭で、アルジェリア大統領ブーテフリカと会談を行なった。ア
ルジェで開かれた会談では、両国関係の他、(北西アフリカの)マ
グレブ諸国の政治情勢と、北アフリカからヨーロッパへの難民の大
量流入について、話し合いが行なわれる。両大統領はさらに月曜日
には、工業国G8および経済協力開発機構OECDからの参加者を迎え
て、アフリカ協力公開会議を開会する。アルジェリア滞在後、ケー
ラーはモーリタニアとマルタを訪問する予定である。

アッバスはパレスチナ人に平和を呼びかける

(ラマラ)パレスチナ解放機構PLO元議長アラファトが死亡してか
ら3年のこの日、パレスチナ大統領アッバスは、住民に対してイス
ラエルとの和平を呼びかけた。ラマラの自治当局の本部での追悼集
会に集まった数千人を前に彼は、近々米国で実施される予定の平和
会議で、近東の歴史に新たな章を開かれる可能性がある、と述べ
た。米国大統領ブッシュが提案したこの会議は、1967年に占領さ
れたアラブ人の居住地域と、安全および平和を回復する可能性があ
る、とも語った。

スロヴェニア大統領選挙ではトゥルクが明確に優勢

(リュブリャナ)スロヴェニア大統領選挙の勝者は、初期の時点で
の集計予想では、左派的な候補者トゥルクである。投票後の調査に
よれば、55歳の元外交官であるトゥルクが、投票の69%ほどを集
めている。中道右派政府が勝利を期待していた保守派の元首相ペー
テルレは、30%ほどに留まった。スロヴェニアでは大統領が、圧倒
的に大きな代表としての任務をもつ。スロヴェニアは2008年の初
めに、EU評議会議長の職をポルトガルから引き継ぐため、この選
挙は緊迫感をもって見守られていた。




今日のニュースへ

過去のニュース(目次)へ inserted by FC2 system