12月24日〜31日のオーストリアのニュース



12月24日(月)

     国外ニュース

近東会議は意見の接近なく終了

アナポリスでの近東会議以来2度めとなるイスラエルとパレスチナ
の平和交渉が、クリスマスイヴに行なわれたが、意見が近寄ること
なく狩猟した。パレスチナ側の主席交渉人サエブ エレカトは月曜
日に、この会談は「極めて困難である」と述べた。その理由として
彼は、国際四極の「行程表」が求めている形での、入植地の建設を
全面的に終了することをイスラエルが拒否していることを挙げた。
この措置が講じられなければ、中心的な対立点に関する会談は行な
えないだろう、とも彼は述べた。一方イスラエル外務大臣ツィピ 
リヴニはパレスチナ人に対し、「行程表」に従って自らの義務を果
たすように求め、武装組織の行きすぎを抑えるように求めた。
12月12日に行なわれた近東交渉は、7年ぶりのものである。

     国内ニュース

フィッシャーは富の配分上の問題を懸念

連邦大統領ハインツ フィッシャーはクリスマスイヴに、富の配分
上の問題が増していることに懸念を表明した。たとえオーストリア
の経済が全体として上向きに推移しても、最高の収入を得る人と、
最低の収入の人の格差は「むしろ拡大している」と、彼は「闇の中
に光を」を中で訴えた。彼は発言の中で、人々と政治に社会福祉政
策には人間性と公平性をもたらすように求めた。




12月25日(火)

     国外ニュース

イスタンブルで爆発 負傷者7名

火曜日にはイスタンブルの警察署の前で爆弾が破裂し、7人が負傷
した。犠牲者となった女性1人は重傷で、その場で手術を受けた、
とイスタンブルの警察署長は午後に発表した。この爆弾は、同市の
ヨーロッパ側の警察署近くのゴミ箱の中で爆発した、とのことであ
る。月曜日にも警察は、イスタンブル中心での爆弾事件を未然に阻
止し、容疑者数名を逮捕していた。今のところ、この犯行を行なっ
たことを認めているものはいない。

     国内ニュース

子女手当は弾力的に より短期間に多くの額の受けとりを可能に

来年は家族に資金面での改善を運んでくる。新型子女手当は、今後
は短期間の支給とはなるが、受給できる人の和は増加する。両親は
3つの選択肢からの選択が可能になる。15カ月に3カ月延長して、
毎月800オイロ受け取るか、20カ月に4カ月延長し、毎月624オイ
ロを受け取るかである。現在既に行なわれている、生後3年まで月
額436オイロを受け取るという制度も存続する。選択の変更は
2008年中頃まで可能である。収入の上限は、16,200オイロに引
き上げられる。これを越える人は、越えた部分の総額を支払わなけ
ればならないが、受け取った子女手当の全額ではない。3人目の子
供からは、家族手当が増額される。




12月26日(木)

     国外ニュース

セルビアは決議でコソヴォに対する権限を主張

セルビアは、1999年以来国連の行政課にあるコソヴォ州に対する
権限がある、と主張した。住民のお置くがアルバニア人である同州
は、セルビアを構成する一部であり、その地位については国連安保
理のみが決定を下すことができる、と水曜午後にベオグラードで採
択されたせるビア議会の決議では述べられている。待たせるビア政
府はコソヴォの独立を決して承認しない、その権限はセルビア側に
あるからだ、と首相ヴォジスラフ コシュトゥニッツァは国会で述
べた。また彼は、コソヴォの独立を承認するすべての国との外交な
らびにその他の関係を再検討する方針である、とも述べた。これは
まず米国と、EU加盟国の多くに関連することになる。この決議に
は、不和になっている大統領タジッチと首相コシュトゥニッツァ
が、前もって合意していた。

     国内ニュース

2008年には自動車運転手に何が起こるか

新車購入から交通の罰則にいたるまで、来年自動車の運転手にとっ
ては、多くのものが高くつくことになる。夏からは、二酸化炭素の
排出量の多い自動車に対して、罰金が科されることになる。ディー
ゼルトラックにも、微細粒子の除去装置がついていなければ、同様
の措置が課される。さらに交通規則の罰則にも大金が支払われるこ
とになる。これは来年から、今までの上限を越える罰金が導入され
る可能性がある。




12月27日(木)

     国外ニュース

チャドで有罪判決を受けたフランス人の引き渡しを申し入れ

フランスは木曜日に、チャドで103人の子供を誘拐しようとした容
疑で、それぞれ8年間の懲役の有罪判決を受けたフランス人を引き
渡すように申し入れた。有罪判決を受けた人々が故国で刑に服する
ことができるように、フランスは引き渡しを正式に申し入れた、と
法務省は発表した。同省は、フランスと元植民地のチャドの間では
司法協定が、1976年に結ばれたことを指摘した。この要請にどの
ように対処するのかは、チャドが決めることになる、とフランス法
務省は発表した。チャドの法廷は水曜日に、支援組織「ゾエの方
舟」の職員は、アフリカ陣の子供を違法にヨーロッパへ運ぼうとし
た、との容疑で有罪判決を受けた。被告は、スーダンの紛争地域ダ
ルフールから人道的な理由で、病気で貧しい孤児たちを運び出すつ
もりである、と述べていた。

     国内ニュース

オーストリア人は教会よりも警察を信頼

最近の調査によれば、オーストリア人が公的機関に対して持つ信頼
感は、下がっている。裁判所、警察、労働組合はその中では、それ
でも高い新雷管を得ているが、教会に対する信頼は下がっている。
教皇ベネディクト16世の訪問も、信頼感を強めるには至らなかっ
た。




12月28日(金)

     国外ニュース

オーストラリアのタリバーンは6年の拘留から釈放

アフガニスタンの米国軍により逮捕され、5年以上に渡ってグアン
タナモ基地に拘留されていたオーストラリア人は、オーストラリア
の刑務所からきょう釈放された。この32歳のデイヴィッド ヒック
スが、警備員に伴われて、アデレードの厳重な警備が取られている
刑務所を立ち去る姿を、国営テレヴィは放送した。集まった報道関
係者を前に、弁護士はヒックスの名前で発表された声明を読み上げ
た。「私は自分で報道関係者にはなせることを望んでいたが、現時
点では体力が十分ではない。記者会見をしないのはそれだけの理由
である」と弁護士は読み上げた。ヒックスはイスラーム教に改宗
し、2001年にアフガニスタンで逮捕され、テロ組織を幇助した容
疑を持たれていた。彼は5月に米軍との間で、罪を認める代わり
に、残りの刑期をオーストリアで果すことを許すことで、合意して
いた。

     国内ニュース

ウィーン緑の党はウィーン市の通行の有料化に賛成

ウィーン緑の党の会派長マリーア ヴァシラコウは、サッカーのオ
イロ2008のギリシアとオーストリアの試合に期待を寄せている。
「今日のウィーン」のインタヴューで彼女は、気候安定化のために
市の通行を有料化することに賛成した。ウィーン外部から入ってく
る車に対して通行料を課すことで、二酸化炭素の排出を2割減らす
ことが可能である、と彼女は述べた。




12月29日(土)

     国外ニュース

テロリストのビン ラーディンから新たな親書

テロ組織網アル カーイダの指導者ウサマ ビン ラーディンは、
自らの支持者に向けて、新たな親書を送った。彼はイラクのスンニ
ー派に、アル カーイダと戦ったり、現政権に加わることがないよ
うに、と警告した。ビン ラーディンは昨日インターネット上で公
開した録音の中で、「自分の宗教をいずれは死んでしまう命の代わ
りに売り払う者は、最低の裏切り者である」と述べた。彼はスンニ
ー派の族長アブドゥル サッタル アブ リシャを非難して、彼は
急進派との戦いを進める米国に協力した、と述べた。リシャは9月
の爆弾攻撃で死亡した。その他にビン ラーディンは、スンニー
派、シーア派、クルド人が参加する政権の樹立を阻止することが目
標であり、パレスチナ人を守るために、イスラエルを攻撃する、等
とも述べた。

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介護問題では社民党のニースルも猶予期間の延長に賛成

新たな介護をめぐる規則関する議論は続いている。今度はブルゲン
ラント州州首相ハンス ニースル(社会民主党)も、この規則を実
施するまでの猶予期間の延長に賛成した。またティロール州労働者
会議議長フリッツ ディンクハオサーは土曜日、介護の規則の猶予
期間を延長するように要請した。




12月30日(日)

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国連はダルフール平和作戦の指揮権を引き継ぐ

国連の活動であるダルフール国連・AU合同作戦は、月曜日に正式
に、ダルフールでアフリカ連合の和平部隊が果たしてきた任務を引
き継ぐ。引き継ぎ式は、スーダンの紛争地帯ダルフール北部のアル
 ファシャーで行なわれる予定である、と声明の中で両者は述べて
いる。兵士2万人と警官6千人、および同作戦に参加する民間人
は、今までダルフールに駐留していたAUスーダン作戦AMISの軍の
貧弱な装備しか持たない兵士7千人の任務を引き継ぐことになって
いる。国連安保理は、7月末までの権限を委託した。スーダン西部
のダルフールでは、2003年2月から蜂起勢力が、政府に忠実な民
兵と戦いを繰り広げている。国連の推定によれば、この戦闘で今ま
でに少なくとも20万人の無関係な人が死亡し、2百万人以上が難民
となった。

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ブルクシュタラーは健康保険により多くの資金を支出する方針

ザルツブルク州首相で厚生大臣も務めるガービ ブルクシュタラー
(社会民主党)は、2008年から、赤字の健康保険組合に対して、
財政的な注射を行なう方針である。「シュタンダルト」紙で彼女
は、特に医療に対して、付加価値税を用いて財源の再保証をするよ
うに求めた。




12月31日(月)

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スロヴェニアがEU評議会議長を引き継ぐ

スロヴェニアは1日に、半年間のEU評議会議長を、ポルトガルから
引き継ぐ。スロヴェニア首相ヤネス ヤンサは、この任務を「歴史
的な挑戦である」と評した。以前ユーゴスラヴィアの一部であった
共和国は、17年前は独立国ではなかった。スロヴェニアは議長の
期間中の課題として、西バルカンと、燃料政策、気候安定政策を、
中心問題とする方針である。EUの西バルカン政策が、コソヴォお
よびコソヴォの独立宣言に大部分を裂かれるとしても、同国はこの
地域での一連の対立をも解決しなければならない。クロアチアとの
EU加盟交渉が隘路に陥らないように、まずアドリア海での漁業海
域に関するクロアチアとの対立が解決されねばならない。またセル
ビアおよびボスニア・ヘルツェゴヴィナとのEU加盟交渉には、今
後署名がなされるものと期待されている。セルビア問題では、EU
が同国政府が国連戦争犯罪裁判所との協力をどのように評価するか
が、重要である。スロヴェニアは、いくつかの制約も抱えている。
複雑なEUの課題を解決するためには、リスボンEU条約の批准が間
近に迫っているため、困難な時期であると見られている。

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国民党は介護の混乱に警告 自由党はEUの拘束に警告

オーストリア国民が大晦日の打ち上げ花火を準備している間に、各
政党は今一度争うようにして、主張を述べた。国民党は年末最後
に、社会福祉大臣エルウィン ブーヒンガー(社会民主党)に対
し、介護の規則を順守するのを猶予する帰還の延長に賛成するよう
に迫り、1月1日からの「介護の大混乱」が起こらないように、と
警告した。自由党党首ハインツ クリスティアン シュトラーヒェ
は、EU改革条約に関して、国民投票を行なうように求めた。さら
に未来同盟党首ペーター ウェステンターラーは、政治的な包囲網
を作り出すべきだ、と述べた。




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