1月1日〜6日のオーストリアのニュース



1月1日(火)

     国外ニュース

ニュー ハンプシャー州が同性同士の配偶関係を承認

米国のニュー ハンプシャー州は、大統領候補者の選定を数日後に
控え、同性同士の生活共同体を法的に承認した。今までは認められ
ていなかった同性愛者に対する、相続および子供の養育に関する権
利を与えるとの法律が、新年に発効した。ただし、この配偶関係
は、結婚とはみなされない。またこの法律は、聖職者がこの結婚式
を執り行うのを拒否することを認めている。

     国内ニュース

介護問題でピューリンガーは緊急時には罰金を自分で支払う方針

オーバーエスターライヒ州首相ヨーセフ ピューリンガー(国民
党)は、介護の規則導入の猶予期間が過ぎた後、罰則が課される場
合には、いかなる罰金も阻止する方針である。「当州では、私に報
告してくれれば、誰も罰せられることはないでしょう。私は当局と
議論することができます。それでも役に立たなければ、私が罰金を
みずから支払います」と「エスターライヒ」紙のインタヴューで述
べた。彼は介護では「全く新しい方式」を取り入れることに賛成
で、そのために猶予期間を延長するように求めた。一方連邦社会福
祉大臣エルウィン ブーヒンガー(社会民主党)は、この発言にあ
まり動揺しておらず、「この試みは緻密でない。24時間体制の介
護および自宅での介護に関する議論の問題点は、すぐにはっきりす
るだろう。焦点を絞りすぎる人は、無知あるいは悪しき目的から、
それを行なうものだ」と述べた。




1月2日(水)

お休みです



1月3日(木)

     国外ニュース

米国の選挙の年が始まる アイオワで有権者集会

米国大統領選挙まで1年を切り、ジョージ W. ブッシュの後継大統
領をめぐる争いが、今夜始まる。アイオワ州では、民主党と共和党
の候補者が誰になるのか、有権者の投票で決められる。最後の世論
調査では、両陣営とも接戦を繰り広げている。アイオワでの有権者
集会は、両党の党員および1千7百を越える市町村の支持者が集ま
り、どの候補者を選ぶかを決定する。小さな農業州であるアイオワ
州での勝利は、間近に迫った予備選挙にとっては、象徴的な意味を
持っている。最初の結果は朝に出る予定である。米国の大統領選挙
は11月4日に行なわれる。

     国内ニュース

介護でグーセンバオアーは近々5千の届け出があると予想

連邦首相アルフレート グーセンバオアーは、24時間在宅介護の
認定を求めて、今年前半で「およそ5千あるいはそれ以上」の届け
出がある、と見ている。社会福祉大臣エルウィン ブーヒンガー
(社会民主党)は、今年中頃までに1千ほどの数字を予定してい
た。グーセンバオアーは木曜日のテレヴィ番組で、異論も出ている
介護法を擁護し、あまりに複雑である、との批判を退け、「事態を
知りつくそうと思わなければ、何もかも知ることはできない」と述
べた。これより前にヒルシュワング アン デア ラックスで行な
われた社会民主党幹部会の冒頭で、世論調査で連立政権が悪い結果
を受けた責任は、国民党にある、と語っていた。




1月4日(金)

     国外ニュース

グルジアでは大統領選挙を前倒しで実施

グルジアのいわゆるバラ革命から4年少したち、土曜日には340万
人の有権者が、大統領選挙を行なう。時期を早めて行なわれる今回
の投票は、元ソ連のカフカス地方の共和国である同国の民主化の試
金石、と目されている。有力なのは、現職のミハイル サーカシヴ
ィリ(40歳)で、彼は政府に対する大規模抗議行動が起き、一時
的に戒厳令を発したため、選挙を前倒しで行なうことを求める要求
に11月に合意していた。サーカシヴィリはEUおよびNATO指向
で、バラ革命の後、前任者エドゥアルト シュワルナゼの後任に選
出されていた。外国の市民権運動家は、最近グルジアが民主化に逆
行している、と非難していた。サーカシヴィリに対立して6人が立
候補している。野党が投票が捜査されていると批判し、その支持者
が再びデモを行なう場合意は、新たな政治危機が生じる危険性があ
る、と専門家は警告している。グルジア国民は2つの国民投票を明
日行ない、NATO加盟と国会議員選挙を前倒しで春に行なうかどう
かも決定する。

     国内ニュース

オーストリアとセルビア間にはあいかわらず意見の相違

連邦首相アルフレート グーセンバオアー(社会民主党)は、先日
行なったコソヴォの独立に関する発言で、再びたしなめられた。こ
の発言から結論されるのは、オーストリアは国外問題に干渉し、バ
ルカン半島の国境の再編を行なおうとしている、ということであ
る、とセルビア政府は述べた。そのような時代はとうに過ぎ去り、
繰り返すことはできない、とセルビアの通信社タンユグは閣僚の発
言としてこれを伝えたが、ただし発言者の名前は明確にしなかっ
た。この発言は、ハプスブルク家のバルカン半島に対する植民地政
策に、当てこすったものである。現在セルビア内閣は首相ヴォジス
ラフ コシュトゥニッツァが率いている。




1月5日(土)

     国外ニュース

ハマースはブッシュの近東訪問を拒否

イスラーム教急進派のハマースは、間近に迫った米国大統領ジョー
ジ W. ブッシュの近東訪問に反対した。ブッシュは、政治的および
内面的にイスラエルだけを支持しようとしているため、歓迎できな
い、とハマースの広報サミ アブ ズフリは昨日述べた。「今回の
訪問は、ブッシュが大統領府を去る前に、吸うまい写真を撮るため
に行なう、お別れの訪問以外のなにものでもない」とも述べた。イ
スラエル大統領シモン ペレスは、米国大統領が、行き詰まりを見
せている近東和平交渉を活性化することが可能である、と自信をの
ぞかせた。ブッシュは2001年に就任した大統領職から2009年に
身をひくことになっている。彼は大統領就任以来初めてのイスラエ
ルおよびパレスチナ人居住地区訪問で、両勢力ともども対話をす
る、と予告した。両者は、11月末のアナポリスでの国際会議以降
も、中心的な問題に取り組んでいない。ブッシュは、イスラエルが
西ヨルダンランドに入植地を建設する問題での対立で、圧力をかけ
るつもりである。

     国内ニュース

世論調査ではナーグルの国民党が社会民主党より優勢

グラーツの地方議会選挙まで2週間となったが、世論調査研究所
OGMが、「クライン新聞」の委託を受けて行なった、現状に関する
世論調査によれば、ズィークフリート ナーグルを擁する国民党
が、現在のところでは、社会民主党よりもはっきり有権者の支持を
受けている。ワルター フェルクを筆頭候補とする社会民主党が
28%の支持であるのに対し、国民党は32%の支持である。この世論
調査はグラーツの有権者500人を対象としたもので、この日曜日に
選挙が行なわれたとした場合の結果予想である。




1月6日(日)

     国外ニュース

サーカシヴィリはグルジア大統領選の第1回投票で勝利

グルジア大統領ミハイル サーカシヴィリは、大統領選挙で、暫定
結果によれば、第1回投票で52.8%の票を集めて勝利した、と選挙
委員会は日曜日夜に発表した。中間発表では彼は当選に必要な50%
の票を下まわっていた。国外のいくつかの投票所の票が集まってい
ないため、この結果は最終的なものではないが、この結果に大きな
修正が起こる可能性はない。40歳のサーカシヴィリは、この日の
うちに勝利を宣言した。「投票者の調査およびその他の調査によれ
ば、勝利をしたのは我々である」とサーカシヴィリは歓喜の叫びを
あげた。彼の支持者たちは自動車に乗って、雪の降るトビリシを行
進し、勝利を祝った。一方トビリシでは約1万人のデモ隊が、国の
幹部による選挙の不正があった、と非難した。ヨーロッパ安全協力
機構は、今回の選挙は全体として、国際的な基準に合致するもので
あった、と発表した。

     国内ニュース

チェコ首相トポラーネクがオーストリアを訪問

チェコ首相ミレク トポラーネクは、月曜日から公式訪問でオース
トリアに滞在する。連邦首相アルフレート グーセンバオアー(社
会民主党)による軍隊式の栄誉を示す歓迎式が行なわれ、その後両
国首相は午前中に会談を行なった後、午後には連邦大統領ハインツ
 フィッシャーおよび副首相ヴィルヘルム モルテラー(国民
党)、さらには国民評議会議長バルバラ プラマーとの会談が予定
されている。議題は、リスボン条約、2009年前半のチェコのEU評
議会議長、シェンゲン条約の拡大の影響、コソヴォの未来など、多
岐にわたる予定である。グーセンバオアーとの会談では、南ボヘミ
アのテメリン原子力発電諸問題も取り上げられる可能性がある。




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