2月4日〜10日のドイツのニュース



2月4日(月)

国連安保理はチャドの反乱勢力を非難

(ニュー ヨーク)国連安全保障理事会は、チャドでの反乱勢力の攻撃を強く非難
した。また拘束力を持たない生命の中で、国連の最高委員会は世界各国に対して、
大統領イドリス デビーの政権を支持するように、と一般的な表現ならが呼びかけ
た。
チャド政府軍と反乱勢力の間では2日間に渡って戦闘が繰り広げられた後、首都ン
ジャメナの情勢は落ち着きを取り戻した。数千人の住民は、この戦闘休止期間を利
用して、隣国カメルーンへと逃げ込んだ。政府は、反乱勢力は撃退された、と発表
した。一方蜂起勢力は、これは戦略的撤退で、新たな攻撃を行なう、と予告した。

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チャドからはドイツ人50人が飛行機で出国

(ベルリン)チャドでは政府軍と反乱勢力が戦闘を繰り広げている
ため、約50人のドイツ人がアフリカの同国を退去した。ベルリン
の外務省の発表によれば、ドイツ大使ラオシュももはや同国にはい
ない。しかし推定によれば、まだ数十人のドイツ市民がチャドには
滞在している。ほとんどのドイツ人は、フランス空軍機で出発し
た。フランス政府の情報では、フランス政府はおよそ840人の外国
人をチャドから安全なところに運んだ。

イタリアでは移行政府が成立せず

(ローマ)イタリア上院議長マリーニは、移行政権を組閣する努力
を行なっていたが、失敗に終わった。マリニーにはローマで、大統
領ナポリターノにこれについて報告した。これにより、政権の危機
から奪取鶴道としては、選挙が有力になっている。ナポリターノは
マリーニに先週、政権に向けて国会で多数の多数派を作るように委
託していた。この移行政府最大の課題は、選挙法を改正して、イタ
リアの政党勢力がばらばらになっている事態に終止符を打つことで
あった。しかし元首相ベルルスコーニ率いる中道右派野党が、早期
に選挙を行なうように主張していた。首相プローディのもとで成立
していた中道左派は、1月に上院でのか半数を失っていた。

EUはセルビア大統領が選挙で勝利したことを歓迎

(ブリュッセル)EUとドイツでは、セルビア大統領タジッチが再
選されたことが、喜びと安堵で受け止められた。EU委員会議長バ
ローゾは、タジッチの勝利はセルビアにおける民主主義と、ヨーロ
ッパに共通する価値観の勝利である、と述べた。ドイツ外相シュタ
インマイアーは、タジッチの再選に喜びを表明し、タジッチは未解
決のコソヴォの未来に関する決定では、理性的に対処するだろうと
考えている、と述べた。親ヨーロッパ的な立場のタジッチは、日曜
日の決選投票では、極端な民族主義者のニコロヴィッチに対して、
かろうじて勝利を収めていた。候補者は2人とも選挙戦の中で、南
セルビアのコソヴォ州の独立を、断固拒否していた。




2月5日(火)

フランスはチャドへ軍派遣の用意がある

(ンジャメナ)フランスは緊急の場合には、反乱勢力との対立では、チャド政府を
軍事的に支援する用意がある、と大統領ニコラ サルコズィは述べた。国連安全保
障理事会が諸国に向けて、大統領イドリス デビー政府を支援するように呼びかけ
た、とサルコズィは指摘した。チャドを以前植民地支配していたフランスは、アフ
リカの同国に1千人以上の兵士を駐留させている。週末の激しい戦闘の後、首都ン
ジャメナから撤退した反乱勢力は、停戦に応ずる用意がある、と発表した。
外務省はまだチャドに滞在している全てのドイツ人に、同国を立ち去るように要請
した。

     その他のニュース

米国の大統領候補の予備選挙はスーパー チューズデイを迎える

(ワシントン)米国ではいわゆるスーパー チューズデイの今日、
50ある州のうち24州で、民主党と共和党の大統領候補をいずれに
するか、有権者が投票する。民主党の予備選挙では、上院議員で元
大統領夫人クリントンと上院議員オバマが、接戦を繰り広げている
もようである。一方共和党では、最新の世論調査ではすべてで、上
院議員マケインの勝利となっている。投票率は記録的な高さになる
ものと見られている。最初の結果発表は中部ヨーロッパ時間の火曜
日の夜になる予定である。

ガザ帯状地帯をイスラエルが空爆 死者6人

(ガザ市)ガザ帯状地帯にある急進派イスラーム教徒ハマースの警
察署を、イスラエルは空爆し、少なくとも6人が死亡した。また
5人が負傷した、とガザの厚生省公報が発表した。イスラエル軍公
報は、攻撃を行なったことを認め、これは国境の町スデロットを武
装パレスチナ人が銃撃したことに対する報復である、と述べた。イ
スラエルの都市ディモナが火曜日に攻撃され、女性1人と攻撃側
2人が死亡し、11人が負傷したが、ハマースはこれを行なったこと
を認めた。

ジンバブエ大統領選で対立候補が現れる

(ハラレ)ジンバブエの元蔵相マコニは、突然3月松に行なわれる
大統領選挙に、独裁的な支配を続ける現職のムガベに対立して立候
補する、と発表した。南アフリカラジオの報道によれば、マコニは
このように決定した理由として、ジンバブエの経済状況の惨状を挙
げ、これは政治指導者の無力によるものだ、と述べた。彼は57歳
で、ムガベ同様に政権党ジンバブエ・アフリカ民族同盟・愛国者戦
線ZANU-PFに属しているが、穏健派と目されている。




2月6日(水)

ドイツはアフガニスタンへ初めて戦闘部隊を派遣

(ベルリン)連邦政府はアフガニスタンへ初めて戦闘部隊を派遣する。ドイツ
は、NATOの依頼を受け、夏にいわゆる介入部隊を同国北部に駐留させる、と国防
大臣フランツ ヨーゼフ ユングはベルリンで発表した。ドイツ兵は、250人規模
のノルウェー部隊の後を引き受ける。ノルウェーは2年前から介入部隊を派遣して
いたが、その任務を譲り渡す方針である。米国とNATOは、ドイツ兵をアフガニス
タン南部の戦闘地域にも派遣するように求めているが、ユングはこれは改めて拒否
した。

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クリントンとマケインが優位に

(ワシントン)米国大統領候補の座をめぐる争いで、いわゆる決戦
の火曜日に24の州で予備選挙が行なわれたが、まだはっきりした
勝者は生まれなかった。クリントンは8つの州でしか勝利をしなか
ったが、代議員の票の数では優位を保っている。彼女は現在少なく
とも845票を持っている。彼女の最大の対立候補オバマは、13の
州で優位に立ったものの、今までのところ765票にしか達していな
い。同党の指名獲得には、少なくとも2,025票が必要である。共和
党のほうではかなりはっきりした見通しが立ってきた。共和党では
指名を受けるには、1,191票が必要である。マケインは優位な立場
を占めており、既に少なくとも613票を持っている。彼の対立候補
ロムニーは269しか持っていない。次回の予備選挙は土曜日に、ル
イジアナ、ネブラスカ、ワシントンの各州で行なわれる。

イタリアの国会議員選挙は4月13日と14日

(ローマ)イタリアでは4月13日と14日に、新たな国会議員が選
ばれる。大統領ナポリターノが国会を解散した、プローディを首相
とする内閣がこれに合意した。プローディの中道左派連立政権が崩
壊した後、ナポリターノは、選挙前に選挙法の改革を可決させるべ
く、暫定政権の組閣をさせようとしたが、失敗に終わっていた。プ
ローディは当面、現在の職務の執行を続ける。世論調査によれば、
元首相ベルルスコーニを中心とする中道右派や党が、有権者に気に
入られている。

セルビアとEU間の協定への署名が決裂

(ブリュッセル)EUとセルビアの共同作業強化のための協定への
署名が決裂した。EU拡大委員レーンはブリュッセルで、木曜日に
予定されていた署名式を中止せざるをえなくなる政治的障害が、ベ
オグラードで生じている、と述べた。首相コシュトゥニッツァの政
党が、この協定への署名を阻止した、ともレーンは述べた。コシュ
トゥニッツァは、EUが提案した自由貿易および入国査証の発行の
簡素化を「欺瞞」であり、セルビア政府はこれによりコソヴォの独
立の承認を強いられる、と語った。南セルビアのコソヴォ州の独立
宣言は、間もなく発表される見通しである。




2月7日(木)

NATOはアフガニスタンでの行動を強化する方針

(ヴィリニュス)NATO加盟26カ国の国防大臣は、アフガニスタンの連合軍が軍事
的により積極的に活動しなければならない、ということで合意した。ただしリトア
ニアの首都ヴィリニュスでの会談で、彼らはアフガニスタン南部で緊急に必要な戦
闘部隊の派遣に関連しては、何の約束もしなかった。これより前に、米国、英国、
カナダ、オランダ、リトアニアはドイツに対して、現地で戦闘に参加する部隊に支
援を行なうように求めていた。米国国防相ロバート ゲイツはNATOを分裂させる
ことがないように、と警告していたが、ベルリンでは連邦首相アンゲラ メルケル
はこれを退けた。彼女は、派兵する地域を危険な地域へと分割し、さらに部隊をア
フガニスタン各地で行き来させるのには意味がない、と述べ、ドイツはアフガニス
タン北部で、大きな責任を果たしている、とも語った。

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ロムニーは撤退

(ワシントン)共和党のロムニーは、米国大統領候補をめぐる争い
から撤退する。自分はこれからは脇に立つべきだ、との感触を持っ
ている、と元マサチューセッツ州知事であるロムニーは述べた。ロ
ムニーはこれで、予備選挙での今までの失望させる結果に決着をつ
けたことになる。彼の断念で、対立候補上院議員マケインにとって
は、これ以上はもう筆頭候補の座を奪われる可能性はほとんどなく
なった。この予備選挙ではハカビーがまだ戦っているが、きわめて
小さな可能性しかない。

チャド政府は一部に外出禁止を課す

(ンジャメナ)チャド晴雨は、首都ンジャメナおよび同国中央部と
東部の6つの州に、夜間外出禁止を課した。この措置が取られるの
は、今なお潜伏を続ける「敵」を探り当てるまでである、と首相ク
マコワイは述べた。これより前に軍から、東部で反乱勢力が新たな
組織を結成した、との情報が流れた。一方EUは、既に決定された
EU軍保護部隊の駐留の再開を検討している。3千7百人の兵士は、
スーダンの紛争地域ダルフール州との国境地域で難民収容所と外国
からの支援者の安全を守ることになっている。

ケーラーのルアンダ訪問は終了

(キガリ)ドイツ大統領ケーラーは、ルアンダ正式訪問の最後に、
1994年の民衆虐殺の検証に関して、情報を収集した。彼はムハン
ガで、いわゆるガチャチャ法廷の代表と面会した。この法廷では、
専門家ではない裁判官が、それほど重大でない事件で、有罪あるい
は無罪を決している。告白し、自分の行動について許しを求める人
は、大幅な刑罰の免除を得ることができる。ケーラーはこれより前
にムユンツヴェで、ドイツの財政支援で作られた学校の落成式を行
なっていた。彼や水曜日に、ドイツ大統領として初めて、以前のド
イツの植民地にやって来ていた。5日間にわたるアフリカ訪問の最
初の滞在地は、ウガンダであった。




2月8日(金)

メルケルとエルドアンは偏見の克服を呼びかける

(ベルリン)ドイツ首相アンゲラ メルケルとトルコ首相レジェップ タイップ 
エルドアンは、ドイツ人とトルコ人に対し、偏見を乗り越えるように、と呼びかけ
た。両者ともにお互いに歩み寄らなければならない、とエルドアンがベルリンの首
相府を訪れた際に述べた。両首相は若者たちと話し合い、外国人の社会への組み入
れを上手く行なうことの意義を強調した。エルドアンは、ドイツの学校と大学でト
ルコ語による授業を始めようとしているが、ドイツの政治家の間では、これは拒否
されている。また彼はベルリン訪問で、トルコはヨーロッパと近東を仲介する役割
を果たしている、と強調し、さらにEU加盟に向けて理解を求めた。

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テルチック「NATOは無理をしている」

(ミュンヒェン)安全保障政策を話し合う第44回ミュンヒェン会
議開催を前に、この会議の議長テルチックは、NATOは無理をして
いる、と非難した。NATOは多くの派兵を行なって、その数は上限
に達した、加盟国には必要な物資が欠けている、と述べた。以前首
相の顧問を務めていた彼は、NATOがどこに関与して行かなければ
ならないか、そしてどこではそれが必要でないか、議論をするよう
に求めた。安全保障会議は、外交および安全保障政策について定期
的に話し合う、国際的に最高の責任者が集まる会議と目されてい
る。数人の国家元首と外相、国防相約40人も参加を約束している。

ロシアとポーランドは対話の姿勢を示す

(モスクワ)ロシアとポーランドは、長年に渡る両国間の氷の時代
を、できるだけ早期に終了させたい、と主張した。大統領プーチン
は、ポーランド首相トゥスクとモスクワで会談し、両国政府間の問
題を激化させてはならない、と述べた。ポーランド首相がロシアを
訪問するのは2001年以来である。トゥスクとロシア首相ズブコフ
は、経済協力のための政府委員会を再び設置することで合意した。
両国関係は、トゥスクが選挙で勝利したことを受けて、明らかに良
好な方向に進んでいた。ポーランドの食肉輸出をめぐる対立が打開
され、これによりEUとの新協力協定に関する交渉を行なう道が切
り開かれていた。さらに両国関係は、ロシアとドイツのバルト海石
油輸送管計画、および米国がポーランドに計画しているミサイル迎
撃態勢で、損なわれていた。

ロシアとウクライナのガスをめぐる対立は激しさを増す

(モスクワ)ロシアとウクライナは最近ガスをめぐって対立してい
たが、それはさらに激しさを増している。ウクライナのガス供給会
社ナフトガスには妥協をする用意がない、とロシアの独占企業ガス
プロムはモスクワで発表した。ウクライナ向けの輸出を来週火曜日
から抑制するために、予防措置を講じている、とも語った。ロシア
側の発表によれば、ウクライナ政府は、ガスプロム社に総額で約
10億オイロの負債を持っている。ロシアの天然ガスの多くは西ヨ
ーロッパにむけて、ウクライナを通って輸送されている。EUは両
者に早急に解決するように求め、供給停止によって影響を受けない
とよいのだが、との期待を述べた。ドイツ外相シュタインマイアー
は、ウクライナ外相オフリスコとベルリンで会談し、EUとの結び
つきを強めることを約束した。




2月9日(土)

シュピーゲル誌「アフガニスタン派兵は政府の無思慮」

(ベルリン)「シュピーゲル」誌はドイツは国防軍のアフガニスタン派兵を拡大し
ようと計画している、と報じたが、これが連邦政府に混乱を引き起こした。連邦国
防大臣フランツ・ヨーゼフ ユング(キリスト教民主同盟)は、ミュンヒェンで開
かれている安全保障会議で、この報道に関して意見を述べることを拒否した。一方
彼の広報は、これを検討していることを確認した。首相府では、これについては何
も関知していない、と政府広報ウルリヒ ヴィルヘルムが述べた。「シュピーゲ
ル」誌は、国防軍から派遣される兵は、現在の3千5百人から、4千5百人に増強さ
れ、今まで北部に限定されていた派遣地域も、西部へと拡大される、と報じてい
る。さらに、連邦議会は派兵は1年ではなく、18カ月とすることで合意することに
なっている、とも伝えている。派兵の延長は10月に行なわれる。

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安全保障会議でポーランドはNATOのミサイル防衛網に賛成

(ミュンヒェン)ミュンヒェンで開かれている安全保障会議で、ポ
ーランドはNATO内部で、共同でミサイル迎撃網を作ることに力を
注いだ。外相シコルスキは、世界規模の脅威があるので、ポーラン
ドに迎撃ミサイルを設置することに米国と原則的な合意を行なっ
た、と述べた。ただし、このミサイル迎撃網は、ロシアが懸念する
ような、ロシアにとって脅威となるものではない、とも語った。シ
コルスキはロシアの専門家を、監視および査察のために招待た。
NATO事務長デ フープ スケッフェルは、クロアチア、アルバニ
ア、マケドニアの加盟に賛成した。彼は、4月にブカレストで行な
われるNATO首脳会談で、それにむけた舵を切りたい、との期待を
述べた。この会議では50カ国のから250人の代表が、世界規模の
安全保証問題について、議論を行なっている。

メルケル「パレスチナ人は自治区をみずから管理すべき」

(ベルリン)イスラエル首相オルメルトのドイツ訪問を前に、連邦
首相メルケルは、、近東和平にむけて特別の関与を行なう、と今一
度発表した。その中には、この地域の多くの交渉相手と話し合いの
機会を提供することだけでなく、パレスチナ人との協力関係を前進
させることも含まれている、と毎週行なう映像による親書の中で彼
女は述べた。ヨーロッパは、パレスチナ治安部隊育成のために貢献
をし、自治区でパレスチナ人が独力で管理を拡大できるようにす
る、とも語った。日曜日に始まるオルメルトの訪問では、3月にエ
ルサレムで行なわれるドイツとイスラエルの第1回政府間協議の準
備が行なわれる。イスラエル建国60周年をきっかけとして、毎年
会議を行なうことで合意がなされることになっている。

ルートヴィヒスハーフェンの火災で宗教の枠を越えた追悼式

(ベルリン)日曜日の午前中には、ドイツ人とトルコ人が、ルート
ヴィヒスハーフェンの大火災の犠牲者と別れを告げる。火災現場前
の式典には、政府の融合問題委員のベーマー、トルコ総領事ヤマン
チャンが出席する、と連邦政府は発表した。火災銀員はまだ不明で
ある。火がついた時見知らぬ男を見たとの2人の目撃者の信頼性は
疑問であるとの報道や、家の電機器材が老朽化していたとの報道に
対して、捜査員は見解を発表しようとしなかった。トルコ人家族が
住んでいた家の火災では、9人が死亡した。




2月10日(日)

米国はアフガニスタンにはNATO兵士が不足していると訴える

(ミュンヒェン)米国はアフガニスタン派兵で、より公平な負担の分担を行なうよ
うに主張している。ミュンヒェンで開かれている安全保障会議で、国防大臣ロバー
ト ゲイツは、NATO加盟国のいくつかは、民間業務しか引き受けず、他の国々に
「戦闘と行なわせ、死なせている」と非難した。ただし彼はその後、戦闘は激しく
ないアフガニスタン北部でのドイツ兵の活動を、「すばらしい仕事」をしている、
と評価した。ドイツ国防大臣フランツ ヨーゼフ ユングは前日に、ドイツ部隊を
戦闘が行なわれている南部に移動させることはない、と今一度主張していた。「シ
ュピーゲル」誌は、ドイツからの派兵を4千5百人に大幅に増員し、活動範囲を西
アフガニスタンまで拡大する計画がある、と報じたが、連邦政府はこれを否定し
た。
ミュンヒェンでは数千人の人が、この会議に反対して、おおむね平和的にデモを行
なった。

     その他のニュース

イワノフ「ロシアは対立せずに利益を確保する方針」

(ミュンヒェン)ロシアは、国際政治と経済に関する方針につい
て、西側各国の不安を解消しようと努力している。副首相イワノフ
はミュンヒェンでの安全保障会議で、ロシア政府は敵対的な道を取
らずに、自国の利益を守るつもりである、と強調した。また、ロシ
アはエネルギー源とそこからの利益を、政治的な道具にすることは
ない、と述べた。同時に彼は、国際政治のなかでロシアの主張を意
識的に打ち出して行き、米国に対しては共同で軍縮の提案に答える
ように求める、とも語った。彼はNATOに対して、グルジアとウク
ライナに、これ以上接近しないように、と警告した。前日ドイツ外
相シュタインマイアーは、ロシアと米国が軍縮に関して妥協するよ
うに迫り、核武装の増強の連鎖に陥らないように、と警告してい
た。

ルートヴィヒスハーフェンの火災の犠牲者との別れ

(ルートヴィヒスハーフェン)ルートヴィヒスハーフェンの家屋の
火災から1週間、数千人のトルコ人とドイツ人が追悼式を行ない、
犠牲者と最後の別れを告げた。先週日曜日の大火災で死亡したトル
コ人9人の遺体を収めた棺が、火災現場の廃墟の前に置かれた。ド
イツ、トルコ双方の代表が、葬儀の出席者にお悔やみの言葉を述
べ、この火災の原因を早期に解明するためにあらゆることを行う、
と約束した。連邦政府を代表して、統合問題の委員ベーマーが、ド
イツ人とトルコ人の平和的共存に理解を求めた。この火災の犠牲者
はその後、トルコに送られた。

エルドアンはEUへの完全加盟を要求

(ケルン)トルコ首相エルドアンは、EUに完全な形で加入した
い、との要求を強調した。トルコ人を中心とする聴衆1万6千人を
前にして彼はケルンで、トルコにはこれ以外の選択肢はない、と述
べた。連邦首相メルケルが言うような、完全な加盟ではなくて、特
権的な協力関係をエルドアンは拒否した。ドイツにいるトルコ人に
対して彼は、社会への統合に向け、さらに努力をするように呼びか
け、特にドイツ語を習得することが、その最初の段階である、と述
べた。またエルドアンはトルコ人に対して、文化的な一体性を放棄
しないように、と警告した。




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