4月14日〜20日のドイツのニュース



4月14日(月)

イタリア国会議員選挙ではベルルスコーニが勝利との予想

(ローマ)最終得票予想によれば、報道機関の経営者シルヴィオ ベルルスコーニ
が、イタリアの国会議員選挙で勝利した。「イタリア ラジオ・テレヴィ放局」
RAIの発表によれば、中道右派連合「自由の国民」を率いるベルルスコーニは、ワ
ルター ベルトロニを筆頭候補とする民主党に6%の差をつけて、下院選挙で勝利
した。この報道によれば、上院でも完全な勝利を得るものとみられ、ベルルスコー
ニは164議席、ヴェルトロニは139議席を獲得し、これによりベルルスコーニは
3度目の首相就任を果たす可能性がある。投票率は82%で、2006年の選挙を3%下
まわった。
予定を早めて行なわれた選挙は、これまでのプローディ率いる中道左派政権が、
1月に崩壊したため、実施が必要となった。

     その他のニュース

ジンバブウェでは火曜日からスト 野党は選挙結果の公表を求める

(ハラレ)ジンバブウェでは警察が、野党が予告していた全面スト
ライキを弾圧する方針である。野党「民主化運動」MDCは以前に、
最高裁判所の判断に抵抗して、火曜日から抵抗を開始すると予告し
ていた。最高裁判所は大統領選挙の結果をすぐに公表するように、
との野党の申し入れを拒否した。野党は、28年間政権の座にあり、
6期目を目指す大統領ムガベが、投票を後から捜査する可能性があ
る、との懸念をいだいている。日曜日には選挙委員会は、国会議員
選挙と大統領選挙の23の選挙区での結果を、次の土曜日に数えな
おす、と発表していた。選挙結果が発表されないのに、これを行な
うのは不合理である、と野党は述べていた。

支援組織は食料品不足対策の新戦略を練る

(ボン)世界的な食糧不足に直面して、支援組織は開発政策に関す
る方針修正を行なうように求めた。ドイツ世界飢餓支援、「世界に
パンを」さらにオックスファムは、小規模農業の振興を促進し、よ
り公正な貿易政策を取ることに理解を求めた。世界飢餓支援会長の
ショイブレは、世界銀行と国際通貨基金の支援の約束は、熱い石の
上に落ちた一滴の水に過ぎない、と述べた。連邦開発省は食料品支
援のために、「世界食料計画」に対して、1千万オイロの追加資金
を調達した。多くの組織と専門家が、植物由来の燃料は、穀物栽培
にとってしばしば打撃となり、価格の高騰を引き起こす、と訴えて
いた。

グルジアはコソヴォ軍の兵士をコソヴォから撤退させる方針

(トビリシ)グルジアは今週中にも、NATOが指揮する平和部隊コ
ソヴォ軍KFORの兵士150人を引き上げる方針である。グルジア国
防省公報は、この決定は同国がNATOの指揮するアフガニスタンで
の活動に、5百人の兵士を派遣して参加する計画に関連して下され
た、と発表した。4月上旬にブカレストで開かれた前回のNATO首
脳会談では、同機構はグルジアをNATO加盟にむけた活動計画に加
えることを拒否していた。合わせて1万6千人規模のコソヴォ軍に
は、ドイツは兵士約2千7百人を派遣して、最大の兵力を分担して
いるが、国連安保理からコソヴォの治安確保が委託されている。




4月15日(火)

コンゴのゴマで飛行機墜落

(キンシャサ)コンゴ東部の都市ゴマで、飛行機が離陸直後に、商店街に墜落し、
炎上した。今までの犠牲者に関する集計では、死者は70名を越えている。救援隊
の情報によれば、瓦礫の下から7人の生存者が救出された。その中には、操縦士
2人も含まれている。このDC9型機は、首都キンシャサに向かう途中で、民間企業
ヘーワ ボラの所有である。コンゴ民主共和国上空では、昨年1年だけで8機の飛
行機が墜落した。

     その他のニュース

イラクの血の火曜日 死者は60人以上

(バグダード)イラクでは大規模な連続攻撃と交戦が行なわれ、
60人を越える人が死亡、多数が負傷した。この日は過去数カ月
で、最も多くの血が流された日々の一つとなった。警察の発表によ
れば、スンニー派急進勢力の拠点であるバァクーバだけで、自動車
爆弾により、少なくとも40人が死亡した。この地域は過去に、治
安部隊とテロ組織アル カーイダの激しい戦闘の舞台となった場所
であった。このほかに、ラマディでも食堂の前で自動車爆弾が破裂
し、少なくとも14人が死亡した。

欧州評議会は中国に人権を尊重するように求める

(ストラスブール)欧州評議会は中国に対して、人権を尊重するよ
うに求めた。8月のオリンピックに向けてよい雰囲気を作るのは、
中国政府の課題である、と同評議会の現議長であるスロヴァキアの
外相クービスがストラスブールで述べた。ドイツ外相シュタインマ
イアーは、中国に対し、チベット野代表との対話を行なうように、
今一度勧告した。彼は中国外相楊と電話で会談し、チベット人の文
化的独立を求める要望は理解できる、と述べた。一方亡命チベット
人は、チベットの首都ラサ近郊の僧院で、新たに抗議行動が起き
た、と発表した。この際には逮捕者もでた、とのことである。

メルケル「経済と人権は対立しない」

(ストラスブール)連邦首相メルケルは、ロシアに対して、欧州人
権裁判所の改革計画を、これ以上阻止しないように求めた。妨害す
る者は、この裁判所の過大な負担に関連して、共通の価値観の土台
の出番がないようにする者だ、と彼女は述べた。その他メルケル
は、少数派の扱いを、ヨーロッパと全世界にとって「巨大な課題」
であり、いかなる場合でも、議論に対する回答として暴力を行使す
ることは許されない、と述べたが、中国とチベットの紛争について
は明確には言及しなかった。解決の鍵は対話の中にある、と彼女は
語った。




4月16日(水)

教皇は米国大統領府を訪問

(ワシントン)教皇ベネディクト16世は、大統領府を訪問し、軍事作戦よりも平
和的な外交を行なうように呼びかけた。米国政府が国際的な外交努力を支援するこ
とに期待している、と米国大統領ジョージ W. ブッシュとの面会の際に彼は述べ
た。ヴァティカンが拒否したイラク戦争に関しては、ベネディクトは明確には言及
しなかった。教皇は、国連が果たしている平和を生みだす役割を、特に賞賛した
が、金曜日には国連を訪問する意向である。大統領府の庭で行なわれたベネディク
トの歓迎式には、1万人近くの賓客がやってきており、歴史上最大の歓迎式典とな
った。彼らは、ベネディクトの81歳の誕生日を祝う歌を歌って、彼を歓迎した。

     その他のニュース

国連安保理はジンバブウェに対する圧力を強める

(ニュー ヨーク)国連とアフリカ連合は、ジンバブウェに対し
て、3週間ほど前の大統領選挙で示された国民の意志を尊重するよ
うに求めた。国連安保理がニュー ヨークで開いたアフリカ会合
で、このきわめてはっきりした言葉を述べたのは、英国首相のブラ
ウンである。個々の選挙区の集計結果から見て、現職のロバート 
ムガベが勝利したと見ているものはいない、と彼は述べた。国連事
務総長潘は、今なお結果が酷評されていないことに懸念を表明し
た。国連安保理のこの会談は、国連とアフリカ連合の協力に関して
協議するため、南アフリカを読んでいた。南ア大統領ムベキは、演
説の中で、ジンバブウェについて言及しなかった。

ガザ帯状地帯での戦闘で少なくとも22人が死亡

(ガザ)イスラエル兵と武装パレスチナ人が、ガザ帯状地帯で、再
び激しい戦闘を行なった。パレスチナ人19人と、イスラエル人3人
が死亡した。最も激しい戦闘が起きたのは、ガザ帯状地帯中部のブ
レイジュ近くで、ここではイスラエルのヘリコプターがミサイル
4発を発射していた。パレスチナ厚生省の発表によれば、この攻撃
で少なくとも9人のパレスチナ人が死亡した。北部で起きた別の戦
闘では、少なくとも5人のパレスチナ人と3人のイスラエル人が死
亡した。最近の情勢が緊迫しているにもかかわらず、イスラエルは
ガザ帯状地帯への燃料の輸送を再開した。パレスチナ人急進派の攻
撃のため、燃料輸送は1週間前から中断されていた。

内閣は遺伝子検査に関する法律を採択

(ベルリン)遺伝子検査は今後は、より厳密な法律の適用を受ける
ことになる。連邦内閣は、遺伝子の診断に関する法律の骨子を決議
した。この法律は、医療目的で遺伝的な性質の調査を、妊娠中、会
社、あるいは保険加入の際に行なうことが許されるか、およびいつ
許されるか、を定めている。この法律の目的は、得られた情報の乱
用を阻止し、関係者の個人の権利を擁護し、不利益が生じることを
避けることである。いくつかの例外を除いて、父親であるかどうか
を確認する検査を秘密裡に行なうことが禁止される。使用者側と保
険会社は、いくつかの例外を除いて、遺伝子検査を行なうよう求め
ることが認められる。緑の党と労働者連合は、この法律は中途半端
で、より精確な情報の公表を求めている。




4月17日(木)

ハンブルク市ではCDUと緑の党の連立が成立

(ハンブルク)ドイツ国内で初めてとなるキリスト教民主同盟と緑の党GALの州単
位での連立政権が、ほぼ確実な情勢である。ハンブルクの両党は、5週間にわたっ
て話し合いを行なってきた連立協定に署名をした。ただし64頁からなるこの協定
が政治的な拘束力を持つのは、両党の党委員会の賛同を得た後のことになる。新た
な連立で最も重要な決断の一つは、緑の党が拒否していたエルベ川をより深くする
問題である。この代わりに、エルベ川の生態面の状況改善のために、財団が設立さ
れることになっている。さらに4年制の基礎学校の代わりに、6年生までの初等学
校が導入される。モールブルク石炭発電所の問題では、両党は具体的に拘束力を持
つ発言を行なわなかった。ただし、温水送水制度の認可が、新たに協定に書き込ま
れることになっている。これにより、問題となっている石炭発電所は廃止の危機に
置かれることになる。

     その他のニュース

ドイツはイラク難民の受け入れにむけEUに提案

(ポツダム)ドイツはEUに対し、イラクからのキリスト教徒難民
の受け入れの提案を開始する。連邦内相ショイブレは、ブランデン
ブルク州のバート ザーロフで、これに向けて、全ての州内相から
了承を取りつけた。金曜日にはショイブレは、ルクセンブルクで開
かれるEU内務相会議で、この提案と説明を行なう方針である。キ
リスト教民主同盟の政治家である彼は、難民受け入れに関する自分
の計画の詳細をまだ明らかにしていない。したがって、ドイツに何
人を受け入れることになるのかは、まだ不明である。バイエルン州
内相ヘルマン(キリスト教社会同盟)は、EU内部で合意が得られ
た後にようやく、受け入れの人数について合意が可能となるだろ
う、と述べた。

メルケルはケーラー大統領の再選に賛成

(ベルリン)連邦首相メルケルは、初めて公式の場で、連邦大統領
ケーラーの再選に賛成した。彼が2期目も務める決定を下すのであ
れば、自分はうれしく思う、と大統領選挙まで1年ちょっととなっ
たのをにらんで、メルケルは放送局に述べた。ケーラーは、未来を
視野に収めた大統領であり、自分は彼がときどき、政治について
「記名簿」に何か書き込みをしてくれるのが助けになると感じてい
る、と述べた。ただしメルケルは、ケーラーの決定に先んじて発言
をするつもりはない、と強調した。ケーラーは今までのところ、来
年5月に再選を目指して立候補するかどうか、態度を明らかにして
いない。

メルケルは植物由来の燃料の使用拡大に理解を求める

(フライベルク)連邦首相メルケルは、植物から作った燃料の使用
を増やすことに賛成した。植物由来の合成燃料は、環境改善するエ
ネルギー供給に、重要な足場を築く可能性がある、とメルケルはザ
クセン州のフライベルクで述べた。同地では世界で初めての、植物
由来燃料の第2世代の製造場が稼動した。従来の植物由来燃料とは
異なり、第2世代の工場では、原料として木屑と古い木材が利用さ
れる。メルケルは、新たな技術により、未来の市場が開拓される可
能性がある、とも強調した。




4月18日(金)

教皇は国連で演説

(ニュー ヨーク)教皇は国連に対し、積極的に紛争解決を行なう政策を取るよう
に求めた。そのためにはあらゆる外交的手段を使用しなければならない、と教皇ベ
ネディクト16世は国連総会での演説で述べた。どんなに些細なものであっても、
対話の姿勢を見せた場合には、それを使うべきである、とも語った。また彼は環境
および気候保護を緊急に話題に取りあげ、人権を強化するように求めた。さらにカ
トリック教会の長であるかれは、社会的な格差をなくすことが、国際的な安全にと
って欠かせない、とも述べた。国連での演説は、今回の教皇の米国訪問で最重要な
行事と目されていた。木曜日にはベネディクトは、米国の司祭による性的虐待の犠
牲者と、全く突然に面会を行なったが、これは宥和の姿勢を示したものであった。

     その他のニュース

調査によれば最低賃金層がますます拡大

(デュッセルドルフ)ドイツでごくわずかの収入しかない人の数
は、ますます増加している。被雇用者の5人に1人以上が、最低賃
金以下の給与を得るために働いていることが、デュースブルク・エ
ッセン大学の労働および職能研究所IAQの調査で明らかとなった。
社会保険の加入が義務づけられている正社員の最低賃金しか受け取
っていない最低賃金の労働者の割合は、この10年で、15%から
22%に増加した。これは最低賃金しか受け取っていない人が全体の
4分の1である米国と、ほぼ同じ割合である。同様の調査を行なっ
たヨーロッパの国々、デンマーク、フランス、オランダと比べた場
合、ドイツは最低賃金しか受け取っていない人の割合は最高であっ
た。

映像による監視をめぐり対立

(ベルリン)ネット上の調査に関しては合意が成立したが、ドイツ
のテロ対策をめぐる議論は続いている。各州内相は、バート ザー
ロフでの会合を終えるにあたって、個人のコンピューターを捜査目
的で監視することに賛成した。しかし映像による容疑者の住居の監
視については、対立が生じた。社会民主党は、これに関する規則
を、集中的に検討すると予告したが、緑の党はこれは「監視妄想」
である、と述べた。住居の映像による監視は、連邦刑事警察庁の権
限を拡大する新たな法律の一部である。同法によれば、連邦刑事警
察庁の捜査官は今後、テロ容疑者が定期的に滞在している場合に
は、その関係者の住居も監視することができる。

ムガベは演説の中で戦う姿勢を示す

(ハラレ)3週間前の疑惑の選挙以降初めて、ジンバブウェ大統領
ムガベは、戦闘意欲を示す演説を国民に向けて行ない、自分の政権
の功績を強調した。全てのことが必ずしもうまく行っているわけで
はないが、ジンバブウェに民主主義を持ち込んだのは、自分の政権
である、と数千人の支持者を前に、ハラレで行なわれた独立記念日
の中央式典で述べた。彼は野党を、以前の白人の植民地時代の支配
者を「後押ししている」と評した。人権状況を中心的な理由とし
た、国外からの批判に対して彼は、批判する権利はない、と受け流
した。その岡ムガベは、自分は経済問題解決のために努力するつも
りだ、と発表した。ジンバブウェの国民は、食料品不足と驚異的な
物価上昇に苦しんでいる。正式発表によれば、この間に物価は
1、650倍に値上りした。




4月19日(土)

ゼーホーファーは農業の方針転換を要請

(ベルリン)食料品価格が急速に高騰していることを受け、連邦農業大臣ホルスト
 ゼーホーファーは、農業分野での方針転換を行なうように求めた。ドイツだけで
なく、EU全体、さらに発展途上国を中心に、農業生産を増加させねばならない、
とゼーホーファーは「ビルト紙 日曜版」に述べた。世界食料機関は、今後数年で
食料品の需要は6割増加する、と見ている。その根拠として、世界の人口が増えて
おり、中国やインドなどの購買力を持つ発展途上国の食料品の需要が高まっている
ことを挙げている。そのためEU内の休耕地を早期に再び利用するべきである、と
キリスト教社会同盟の政治家であるゼーホーファーは述べた。食料品の価格暴騰の
ため、流血の騒乱が起きている発展途上国もある。国際通貨基金と世界銀行も、値
上りが影響を及ぼす、と警告している。

     その他のニュース

労組は5月に郵便でストを行なう方針

(デュッセルドルフ)ドイツ郵便の労働契約をめぐる対立は激しさ
を増した。金曜日夜の労働契約交渉が決裂したことを受け、労働組
合Verdiは5月2日から無期限ストライキを開始する方針である。
これより前に、警告ストライキも行なわれる可能性がある、と同労
組はデュッセルドルフで労働契約委員会を飛来ああとに発表した。
長時間にわたる交渉では、労使双方は賃金と労働時間に関して、新
たな合意に達するように努力をしたが、失敗に終わっていた。郵便
は先に、2年間かけて5.5%の賃上げを行なう意向を示していた。労
働組合の代表は、全体として見ると、これは被雇用者に損失を与え
る取り引きである、と述べた。

社民党首ベックはハンブルク新連立を批判

(カッセル)社会民主党党首ベックは、キリスト教民主同盟と緑の
党によるハンブルク市の新政権を厳しく批判した。この連立はやっ
つけ仕事の結果で、問題を引き起こす、とカッセルで開かれた社会
民主党の被雇用者部門の会議で述べた。この連立は産業界と敵対
し、被雇用者の利益に反している、と述べた。緑の党の要人はこの
批判を退けた。

米軍はカブールでドイツ人を拘束

(ベルリン)アフガニスタン人の血を引くドイツ人が、3カ月以上
前から、アフガニスタンの米軍に逮捕されている。この男には、無
許可で米軍基地に滞在した、との容疑が持たれている、とベルリン
の外務省は発表した。連邦政府は、釈放を求めている。「シュピー
ゲル」誌によれば、この男はヴッパータール生まれの41歳の男
で、親戚を訪問しにカブールに旅行しており、米軍のスーパーで買
い物をしようとした時に、テロの容疑で逮捕された、とのことであ
る。




4月20日(日)

首相がハノーファー見本市を開会

(ハノーファー)連邦首相アンゲラ メルケルは、2008年ハノーファー見本市を
開会した。世界的に見ても最大の技術見本市で、今年中心になっているのは、自動
化およびエネルギー分野の製品である。今年は62カ国から5千1百の企業が、5日
間の見本市に出店している。メルケルは演説の中で、社会的市場経済への信頼が失
われることがないように、と警告した。ドイツ産業連邦連合の会長ユルゲン トゥ
ーマンは、政治に対してさらなる改革を行なうように求めた。日本の元首相安倍晋
三も、今年のハノーファー見本市の協力国日本を代表して、構造改革の必要性に言
及した。

     その他のニュース

ズィーメンス社疑惑の容疑者はますます増える

(ミュンヒェン)ズィーメンス社の汚職事件は、その規模をますま
す拡大している。「南ドイツ新聞」の情報によれば、ミュンヒェン
検察は容疑者270人の捜査を行なっている。刑事検察官は、電信電
話部門に続いて、運輸技術、発電所、送電の各部門でも捜査を行な
っている。容疑者の中には、スイス、ドゥバイおよびその他の国々
で隠し口座を開設するのを手伝った国外の実業家も含まれている、
と同紙は書いている。容疑者の多数は、現在あるいは過去に同社の
被雇用者であった人物である。一方ズィーメンス社元社長ピーラー
は、賄賂事件での自分に対する非難を、初めてみずから否定した。

郵便は再び警告ストライキ

(デュッセルドルフ)郵便の労働条件をめぐる対立は、激しさを増
している。労働組合フェアディの労働条件委員会はデュッセルドル
フで国章を行なっていたが、それが決裂した後、遅くとも5月2日
から、全国で無期限ストライキを行なう、との決定を行なった。こ
の月曜日にはバイエルン州で新たに警告ストを行なう、と予告され
ている。今回の対立の主要な点は、会社側が求めている労働時間の
延長である。その他労組側は、2年間で5.5%の賃上げは不十分であ
る、としている。

教皇はグラウンド ゼロで祈る

(ニュー ヨーク)教皇ベネディクト16世は、マンハッタンのい
わゆるグラウンド ゼロで祈祷を行なった。カトリック教会の長で
ある彼は、厳戒体制の中「教皇専用車」にのり、2001年9月11日
に攻撃犯が世界貿易センターが破壊した場所に向かった。ここで彼
はひざまずき、無言で祈祷を行なった。その後かれは攻撃の死者約
3千人を追悼してろうそくに火をともし、聖水でこの場所を祝福し
た。招待客の中には、犠牲者の家族、生存者、支援者が含まれてい
た。ベネディクトの6日間にわたる米国訪問は、信徒数万人が待つ
ヤンキース・スタジアムでの大規模集会で終了した。




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