5月12日〜18日のオーストリアのニュース



5月12日(月)

     国外ニュース

ビルマ独裁政権は外国からの支援物資を許可

ビルマを巨大な嵐が襲ってから1週間、現地軍事政権は今までの抵
抗の姿勢を撤回し、外国の支援組織の入国を許可した。昨日支援物
資を積んだ米国機の第一陣が、完全に断絶していた東南アジアの同
国に到着した。その他ビルマ政府は首都ラングーンの港を開き、外
国の艦船が入港できるようになった。しかし支援組織は、活動しよ
うとすると、非常に高い制約に直面しなければならない、と苦情を
申し立てた。昨日飲み水、蚊帳、毛布を積んだ米軍機がラングーン
に着陸した。米国は、今後も飛行機の着陸が許可されることに期待
を持っている。タイ政府公報によれば、ビルマ軍事独裁政府は、諸
外国に対して、建築資材を中心に、支援物資を積んだ船をラングー
ンに派遣するように要請した。一方ビルマ軍事政権は国連との対話
を拒否した。また米国大統領ブッシュは、軍事政権を非難した。

     国内ニュース

健康保険改革は最終局面に

健康保険改革は最終段階にある。火曜日には話し合いが終了し、審
査案の仕上げが行なわれる。これを担当する大臣アンドレア クド
ルスキー(国民党)とエルウィン ブーヒンガー(社会民主党)
は、労使双方および、副首相ウィルヘルム モルテラー(国民党)
とともに、この案を完成させる方針である。週末をはさんで、これ
らの専門家たちは、最後の詳細と法的実施上の問題の解決を行って
きた。まだいくつかの点がつめられていない。




5月13日(火)

     国外ニュース

オルメルト「和平交渉では本物の前進」

イスラエル人とパレスチナ人は、和平交渉で「真の前進」をした、
とイスラエル首相エフド オルメルトは判断している。パレスチナ
自治当局との話し合いは、「真剣かつ意義の大きな」ものであっ
た、とオルメルトは昨夜エルサレムで述べた。近東紛争の中心課題
について、両者は「一致点に達し」た、と彼はイスラエル建国60
年記念日の会議で彼は述べた。また水曜日には米国大統領ジョージ
W. ブッシュは、2日間の予定でイスラエルを訪問するが、彼は今
年既に一度近東を訪問している。米国の支援を受けて、イスラエル
人とパレスチナ人は昨年11月にアナポリスでの首脳会談を行な
い、ブッシュの任期末である2009年1月までに、和平交渉を結ぶ
用意がある、と述べていた。

     国内ニュース

家族法問題でベルガーの提案に前向きの反応

昨日法務大臣マリーア ベルガー(社会民主党)は家族法改革の案
を公表したが、これは各方面に肯定的に受け止められた。国民党と
未来同盟は、特に離婚にあたって協議が義務づけられていることに
満足している。緑の党は、養育費の前払いの計画を歓迎した。ただ
し3党はみなさらにいくつかの要求を残している。国民党は、子供
のために離婚の法的影響に関して、さらに協議を行なうことを求め
ている。法務省はこれに対して、弁護士による協議の計画で、この
問題は解決可能である、と指摘している。国民党はさらに、この案
はさらに調整が必要である、とも主張している。法務省は、これは
家族大臣アンドレア クドルスキー(国民党)からすべての点で賛
成を得ている、と述べている。また未来同盟は協議の義務づけに関
して、公証人、弁護士、あるいは家族協議所による無料の協議を行
なうように求めた。




5月14日(水)

     国外ニュース

エドワーズはオバマを支援する方針

元民主党の大統領候補ジョン エドワーズは、バラク オバマの立
候補を支援する方針である、と米国の放送局CNNが昨日イリノイ州
選出のオバマの選挙陣営の発表として報じた。エドワーズは今後数
日で、これに関連する生命を発表する方針である、とのことであ
る。彼は1月末に民主党の予備選挙戦から撤退し、それ以来オバマ
かヒラリー クリントンのいずれを支持するか、態度を決定してい
なかった。エドワーズは、オバマに対して懐疑的な態度を取ってい
る白人労働者のなかでは、人気があると見られている。

     国内ニュース

クドルスキーは患者の領収書案はまだ決定ではないと見ている

昨日審査に回された健康保険制度改革の法案には、患者に対する領
収書が含まれていたが、厚生大臣アンドレア クドルスキー(国民
党)は、これはまだ確定したものではない、と見ている。この領収
書には何を入れなければならないか、はっきりした規定が作られる
までは、「実施できない」と彼女は水曜日のテレヴィ番組で述べ
た。患者に対する情報が有意味である、ということが「不可欠」で
ある、とも彼女は考えている。誰かをわずらわせるためだけに、こ
の制度が作られるのではない、と彼女は述べた。彼女は週末に患者
の領収書は成立しないのではないか、との意見を述べていた。




5月15日(木)

     国外ニュース

中国にある巨大なミサイル基地が映った人工衛星の映像

「グーグル アース」の人工衛星の映像が、中国に巨大なミサイル
基地が存在していることを示している、と米国の研究者は発表し
た。中国中央部の青海省にある特令哈市の映像には、DF21型の中
距離ミサイルが約60台の発射台に乗っているところと、司令部お
よび管理部の建物いくつかと、迷彩塗装を施した飛行機が映ってい
る、とハンス クリステンセンが昨日米国の科学者連合のウェッブ
サイト上に書いた。その証拠として、人工衛星からの映像もサイト
上に掲載した。このミサイルはロシアとインド北部には届くもの
の、日本、台湾、グアムは射程距離外である。

     国内ニュース

ティロール州自由党選挙集会で妨害行動

6月8日に行なわれるティロール州議会選挙にむけ、インスブルッ
クで行なわれた自由党の選挙戦の集会で、昨日「青年社会主義者」
JUSOSと「社会主義学生連合」VSStOeの妨害行動が起きた。自由
党党首ハインツ クリスティアン シュトラーヒェとティロール州
同党党首ゲラルト ハオサーの演説は、大きな口笛の音や、「ナチ
スは出て行け」といった言葉で包まれた。散発的に舞台上に物が投
げ込まれた。その場にいた警官に対して、シュトラーヒェからこれ
には強い批判が投げかけられた。一方シュトラーヒェはこの演説
で、連邦政府の閣僚を厳しく批判した。国民党は、そのキリスト教
に基づく社会的な価値観を長期に渡って裏切り続けていると述べ、
同性同士の結婚を批判した。その他オーストリアのEU加盟とEU条
約批准を取りあげ、操作を加えた、と述べた。




5月16日(木)

     国外ニュース

オバマはマケインとの対決を探る

共和党の米国大統領候補ジョン マケインを激しく非難しながら、
民主党の上院議員バラク オバマは、選挙戦の新たな段階に踏み込
んだ。オバマは南ダコタに昨日入り、「不安をあおり、欺瞞に満ち
た」現大統領ジョージ W. ブッシュの外交政策の方針を、マケイン
は引き継ぐ、と非難した。オバマは支持者に向け、「彼らはあなた
方をからかい、不安をあおるが、真実は教えない」と述べた。その
際オバマが念頭に置いていたのは、オバマは急進主義者やテロリス
ト勢力と共に行動していた、との共和党からの非難である。過去数
カ月オバマは、民主党の対立候補ヒラリー クリントンとの戦いに
力を集中していた。まだ両候補の対決は正式には決着していない
が、マケインとの対決の道を探ることで、自分が大統領候補である
ことを示している。

     国内ニュース

憲法裁判所の裁判官エーリンガーはプラマーと協議

憲法裁判所の裁判官テオ エーリンガーは国民評議会議長バルバラ
 プラマー(社会民主党)と、憲法問題についてただちに協議を行
なう予定である。名誉あるこの協力作業の模範となるのは、連邦大
統領ハインツ フィッシャーと憲法裁判所の裁判官ルートヴィヒ 
アダモヴィッチの協力である、と「プレッセ」紙は報じた。プラマ
ーは、自分が社会学者であって、法学者ではないとの事実を伝えた
だけではなかった。憲法改革およびEUによって増えた問題を議論
した。「憲法は4、5年前と比べると、公に議論されていない」と
エーリンガーも述べた。




5月17日(土)

     国外ニュース

エドワード ケネディはてんかんの発作で入院

暗殺された大統領ジョン F. ケネディの弟である米国の上院議員エ
ドワード ケネディは、てんかんの発作で、病院に運ばれた。
76歳の彼は昨日、ボストンにあるマサチューセッツ総合病院に運
ばれた。彼の事務所は、てんかんの発作の原因を調査する、ケネデ
ィは休養している、と述べた。ケネディの家族はこの病院に集まっ
た。第一報では、卒中の発作であるとされていた。10月にケネデ
ィは、頚動脈瘤の手術を受けたが、一部はそのままにされていた。

     国内ニュース

健康保険制度改革で医師はストを行なうと威嚇

国民党所属の副首相ウィルヘルム モルテラーが、異論も出ている
健康保険改革を擁護しているが、これに対する反対はますます強く
なっている。昨日はこの計画に影響を受ける医師たちが、もう一度
反対を唱えた。彼らは今回は、自分たちの異論が考慮されないので
あれば、実際にストライキを、それもサッカーの欧州選手権の期間
中に行なう、と威嚇した。




5月18日(日)

     国外ニュース

ビン ラーディンはガザ封鎖に対抗する戦いを呼びかける

アル カーイダの首領ウサマ ビン ラーディンは、世界のイスラ
ーム教徒に対して、ガザ帯状地帯の封鎖を「廃棄」するのに参加す
るように呼びかけた。この呼びかけは、昨日イスラーム教徒のイン
ターネットサイト上で公表された「イスラーム教の国民」に対する
新たな親書の中に含まれている。このサイトはアル カーイダによ
っても利用されているが、この親書が本物かどうか判断するのは容
易ではない。ビン ラーディンは金曜日に既に、インターネット上
で音声を公表しており、その中で彼はイスラーム教徒社会に対し
て、イスラエルの建国60年をきっかけに、パレスチナ人解放の戦い
を行なうように呼びかけていた。

     国内ニュース

パルニョーニはシュトラサーのスパイ活動を非難

社会民主党の治安問題の専門家ルードルフ パルニョーニは、エル
ンスト シュトラサー(国民党)が内務大臣に在任していた期間中
に、自分は行動を監視されていたと信じている。このように疑うき
っかけになったのは、当時の内務省人事部長ミヒャエル クロイプ
ミュラーが、シュトラサーにあてて出した電子メールである。この
中では、パルニョーニと元地方駐在連邦警察隊隊長オスカー シュ
トローマイアーがグミュントの役所数ヶ所を訪問することが描写さ
れている。昨日のテレヴィの国会番組では、「介入の必要があるよ
うには思えない」との手紙が公開された。




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