１２月２２日〜２８日のドイツのニュース
１２月２２日（月）
ロシアはグルジアの欧州安全協力機構の任務延長を阻止
（ウィーン）ロシアの反対を受けたため、ヨーロッパ安全協力機構は、グルジアで
の監視の任務を終了した。ロシア大使が、同機構の他の加盟国の意向に反対し、派
兵の延長を阻止した、と発表がウィーンの同機構本部であった。同機構の任務の一
環として、現在28人の軍の監視団が、ロシアとグルジアの間の停戦を見守ってい
る。彼らの多くは、グルジアから離反した地域南オセチアとアブハジアをめぐり紛
争が起きた後になって、この地域に派遣された。
その他のニュース
ハマースはイスラエルとの1日間の停戦に応ずる用意があると発表
（ガザ）武装パレスチナ人がイスラエル内の目標地点に向けて、激
しいミサイル攻撃を行なった後、急進派イスラーム教徒のハマース
は、24時間の停戦に応ずると発表した。これはエジプトの要請に
応ずるものである、とハマースの広報はガザで発表した。イスラエ
ル社会福祉大臣ヘルツォークもこの紛争に関して、よりひかえめな
口調で、ハマースとの停戦の延長に応ずる用意がある、と述べた。
ただしイスラエルの国連大使シャレフは、同国政府はガザ帯状地帯
からの攻撃に対しては、武力を用いて対抗する、とも予告した。イ
スラエルはパレスチナ人による暴力に対する報復として、ここ数日
の間戦闘機と軍用ヘリコプターを投入していた。国連はジンバブウェ情勢の大幅な悪化に警告を発する
（ジュネーヴ、ハラレ）ジンバブウェでは、コレラが蔓延し、極端
な食料品不足のため、情勢はますます悪化している。国連の専門家
は、アフリカの同国の住民のほぼ半分が、深刻な飢餓に影響を受け
る可能性がある、と警告している。国連はジンバブウェ政府と世界
各国に対して、より積極的に関与するように呼びかけた。児童支援
組織ユニセフの発表によれば、コレラ患者に対する緊急医療物資を
積んだ飛行機の第1便が、ジンバブウェに到着した。今までのとこ
ろジンバブウェでは、この伝染病で1千1百人が死亡した。一方米
国政府は、紛争に揺れるジンバブウェの権力を、大統領ムガベとの
間で分割する計画は失敗に終わったと見ている、と発表した。コンゴの国連軍の派遣要請が1年間延長される
（ニュー ヨーク）国連安保理は、コンゴへの国連軍の派遣要請
を、2009年末まで1年間延長した。全会一致で採択された決議の
中で、国連の最高の委員会である安保理は、アフリカの同国の一般
住民の保護を最高の優先事項と認めるように呼びかけた。コンゴで
暴力が振るわれているため、国連は兵士の数を先月3千人増やし、
2万人へと増強した。現時点では、国連の海外派兵としてはこれが
最大のものである。
１２月２３日（火）
ドイツ海軍は対海賊の出動を開始
（ジブチ）クリスマスを前に、連邦国防大臣フランツ ヨーゼフ ユングは、アデ
ン湾の海賊にし、ドイツ軍の高速艦艇「カールスルーエ」を派遣した。EUの「ア
タランタ」作戦への参加に向けて、ドイツ兵は明確な命令を受けた、とジブチ港に
停泊中の軍艦の出発を前にユングは述べた。派遣の目的は、海賊を威嚇し、これ以
上の襲撃を防ぐことである、とも語った。ドイツの高速艇には、約240人の兵士が
乗り組んでいる。EUの作戦行動の一環として、最大で1千4百人の国防軍の隊員が
この地域に派遣される可能性がある。
その他のニュース
連立両党はグアンタナモ収容者について議論する
（ベルリン）ドイツでは、米国の収容所グアンタナモの収容者の受
け入れに関する議論が再燃した。連邦議会内務委員会と議長で社会
民主党のエダティは、個々の事例について法的な検討を行なうよう
に、と促した。連邦議会のキリスト教民主、社会同盟の会派長代理
ボースバッハは、この問題では国会に発言権がある、と主張した。
次期米国大統領オバマは、世界から批判されたキューバにあるこの
収容所を閉鎖する、と予告している。この収容所には、2001年
9月11日の攻撃以降、訴訟を起こされることがないまま、テロの容
疑者が留め置かれている。景気刺激策で各州は1月までに提案を行なうことに
（ベルリン）ドイツの景気刺激計画の第2弾は、ゆっくり形を取り
つつある。1月初めまでに各州は、国がどの分野に優先して投資を
行なうかを決めることになっている。各州の代表が、首相府長官
デ メズィエールとベルリンで会談して、これに合意した。最大
で400億オイロが、新たな道路、インターネットの高速回線、学校
および大学に支出されることが議題に上がっている。プーチンはガス価格の引き上げを予告
（モスクワ）ガス田の開発の経費が増大し、国際的な金融恐慌が起
きているため、長期的に見ればガス価格は値上がりする、とロシア
政府は見ている。安いエネルギー源、安価なガスの時代は終わっ
た、とモスクワで開かれた主要なガス輸出国12カ国の会合で、首
相プーチンは述べた。今まではゆるい協力関係にあったガス輸出国
がモスクワに集まり、新たな組織を立ち上げ、協力関係を強化する
方針である。目標とするのは、石油輸出国機構の前例に倣った価格
協定である。
１２月２４日（水）
武装パレスチナ人がイスラエルをミサイル攻撃
（エルサレム）ガザ帯状地帯から武装したパレスチナ人が、イスラエル南部に向け
たミサイル攻撃を、大きく強化した。イスラエル広報によれば、1日のうちでカッ
サム・ミサイルと榴弾60発以上を発射した。主な攻撃目標はスデロット、ネティ
ヴォット、アシュケロンの各都市である。いくつかの建物が被害を受けた。負傷者
に関する報告はない。安保内閣の閣議後に首相エフド オルメルトの広報は、イス
ラエルは今まで冷ややかな態度を取って来た、攻撃がこれ以上続くなら、民間人保
護のために行動を起こす、と述べた。
パレスチナ側の発表によれば、イスラエルの空爆で、急進派イスラーム教徒ハマー
スの1人が死亡した。
その他のニュース
ベツレヘムでクリスマスの式典
（エルサレム）全世界から数千人のキリスト教徒が、伝統に則った
クリスマスの式典に参加するために、ベツレヘムに集まった。クリ
スマスの行列の先頭には、エルサレムの新ラテン総大司教であるト
ワルが立ち、西ヨルダンランドにある、キリスト教の信仰によれば
イエス キリストが生まれたとされているベツレヘムに入った。深
夜には総大司教は、生誕教会で深夜ミサを執り行う。このミサには
パレスチナ大統領アッバスも出席する方針である。数年ぶりにベツ
レヘムのホテルの客室は、ほぼ満室となった。以前はベツレヘム
は、この地域の暴力事件と、イスラエルの封鎖のため、観光業が大
きな打撃を受けざるをえなかった。ギニアでクーデタ 大統領を指名
（コナクリ）西アフリカのギニアでクーデタが起きて1日、新軍事
政府は中心人物カマラを新大統領に任命した。数百人の蜂起した兵
士が、首都コナクリの道路を行ったり来たりしている。カマラはテ
レヴィの演説で、2010年12月に選挙を行なう、と予告した。アフ
リカ連合は、ギニアの正当な政府を支援する、と強調し、蜂起勢力
に対して、真剣な措置を取ると威嚇した。米国は、ギニアの軍部が
権力を放棄しなければ、経済支援を中止する、と予告した。ソマリア大統領は辞任を発表
（モガディシオ）アフリカ東部の内戦の国ソマリアでは、政権が危
機に陥っているが、大統領ユスフは辞任すると予告した。ユスフは
土曜日に職を辞する、辞任声明はすでに出来上がっている、と大統
領広報は述べた。先日ユスフが首相に指名したグレドは、わずか
1週間後に辞任していた。グレドはその理由として、ソマリアの紛
争を平和的に解決する道を模索するうえで、自分は障害になること
を望まない、と述べていた。大統領ユスフは、国会の意向に反し
て、グレドを首相に指名していた。危機に揺れる同国の中で、イス
ラーム教徒民兵が制圧している地域がますます増えているため、ソ
マリア政府の権限は制約されている。
１２月２５日（木）
教皇は平和と公正を呼びかける
（ヴァティカン市）教皇ベネディクト16世は、全世界に平和と公正が広がるよう
に求めた。クリスマス初日の演説の中で、ローマ・カトリック教会の長である彼
は、ローマのピエトロ広場に集まった数万人を前に、戦争、テロ、貧困の犠牲者を
追悼した。また教皇は、人々がお互いに連帯しあうように呼びかけ、利己主義が蔓
延すると、世界は没落に向かう、と述べた。
演説の後でベネディクト16世は、ローマと全世界の信徒に祝福を与え、64の言語
でクリスマスのあいさつを述べた。
その他のニュース
オルメルトはハマースに厳しい打撃を与えると威嚇
（エルサレム）イスラエルは、ガザ帯状地帯の武装パレスチナ人に
よるミサイル攻撃がやまないため、厳しい対抗措置を取る、と威嚇
した。首相オルメルトは、ガザ帯状地帯の住民に対する「直前の訴
え」の中で、湾岸地域に陣取っている急進派イスラーム教徒に対し
て、立ち上がるように訴えた。ガザの市民は、ハマースとミサイル
攻撃を停止させることができる、とオルメルトはアラブ系の放送局
で述べた。また彼は、ハマースと急進派組織「イスラーム ジハー
ド」対策として、イスラエルの全ての力を投入するのを躊躇しな
い、と述べた。水曜日だけで武装パレスチナ人は、ミサイルと榴弾
80発以上をイスラエルとの国境地帯に打ち込んだ。イスラエルの
情報によれば、人的損害はない。急進派パレスチナ人指導者がイスラエルで有罪判決
（エルサレム）イスラエルの軍事法廷は、急進派の「パレスチナ解
放人民戦線」の議長サアダードに、30年の拘留刑を言い渡した。
サアダードは、2001年に右派のイスラエル観光相セエヴィ暗殺
を、同戦線の戦闘員に命令した、として訴えられていた。イスラエ
ル兵は2006年に、ジェリコのパレスチナ人収容所を襲撃し、そこ
に収監されていたサアダードを奪い取っていた。パレスチナ大統領
アッバスは、イスラエルにサアダードの釈放を再三求めていた。クンドゥスの国防軍に対して2件の攻撃
（クンドゥス）アフガニスタン北部にいる国防軍は、聖夜のごくわ
ずかの時間で、2回攻撃を受けた。クンドゥスの国防軍広報は、巡
回中のディンゴ型戦車が対戦車砲で攻撃された、兵士5人は軽傷を
負い、攻撃を受けた車両の中にガスが入ってきたため、呼吸器に被
害を受けた、と発表した。その直前には、4発のミサイルがドイツ
軍の陣営に発射されたが、目標を外した。先日12月7日には、3発
のミサイルがドイツ軍の陣営に命中していた。
１２月２６日（金）
中国艦船も海賊対策に出動
（北京、キール）中国の軍艦3隻が、アフリカの角沖での国際的な反海賊の出動に
参加するために、海賊が出没するソマリア沖へ進路を取った。中国政府は、これら
の艦船は10日で出動地点に到着する、と発表した。日本もこの作戦に、駆逐艦を
派遣することを検討している。ドイツ海軍は火曜日から、快速艇「カールスルー
エ」を投入して、EUの「アタランタ」作戦に参加している。
この地域で反テロの「不朽の自由」作戦に参加している軍艦は、今後も海賊との戦
いには参加しない、と次期指揮官は発表した。「不朽の自由」作戦と「アタラン
タ」作戦の境界線は、一般の議論の中でよく混同されている、と海軍大佐ライナー
ブリンクマンは述べた。今年ソマリア沖では、海賊が40以上の艦船を拿捕し、
3千万ドルの身代金をゆすりとった。
その他のニュース
経済界は解雇予告の発動を避ける方針
（ベルリン）ドイツ経済界は、経済危機にもかかわらず、来年は事
業所に義務づけられている解雇通告の発動を、できれば回避する方
針である。ただし職場確保を全面的に保証することはできない、と
使用者側の議長フントはベルリンで述べた。ドイツ経済界は既にク
リスマス前に、自発的な解雇予告の放棄を議題として取り上げるの
をやめていた。フントは景気を下支えするために、改めて減税と社
会保証分担金の引き下げを求めた。ドイツ工業商業会議議長ブラオ
ンも、国民の信頼を勝ちえるために、早期に減税を行なうのに賛成
した。ドイツ手工業中央連合会長ケンツラーは、購買力を増すため
に、1月にも負担軽減を行なうべきである、と見ている。パレスチナ側のミサイルがガザ帯状地帯の子供たちを殺害
（ガザ市）パレスチナ人急進派がイスラエルに対して発射したミサ
イル1発が、ガザ帯状地帯に着弾し、子供2人を殺害した。衛生兵
の発表によれば、ガザ帯状地帯から発射されたミサイルは、目標を
それて、パレスチナ人の住む町ベイト ラヒヤに落ち、5歳と13歳
の少女を殺害した。パレスチナ人急進派は、1週間前に失効した停
戦終了から、ミサイルと榴弾をイスラエルに大量に打ち込んでい
る。イスラエルは防御のために、軍の攻勢の準備をしている。また
イスラエルは、ガザ帯状地帯の国境を支援物資輸送のために開放し
た。80台ほどのトラックが、食料品、医薬品、ディーゼル燃料な
どを輸送した。アル カーイダ隊員がイラク西部から脱獄 死者発生
（バグダード）イラクのアル カーイダ戦闘員が、木曜日夜にイラ
ク西部の都市ラマディにある収容所から脱走した。この暴力行為の
あと、引き続き銃撃戦があり、被収容者7人と警官少なくとも6人
が死亡した。拘留者のうち3人は、逃亡に成功した。その中には
「殺人者イマッド」として知られるアル カーイダのテロリストも
含まれている。彼は約1百人を殺害した、と告白していた。
１２月２７日（土）
イスラエルはハマースに対する流血の攻勢を開始
（ガザ市）イスラエルは、過去数十年でもっとも多くの血を流す攻撃をパレスチナ
人に対して行ない、ガザ帯状地帯の200人以上を殺害し、数百人を負傷させた。軍
は、軍用機およびヘリコプターを使い、1百トン以上のの爆弾とミサイルを、警察
署およびその他の急進派イスラーム教徒のハマースの施設にに対して使用した、と
発表した。パレスチナ人急進派が、イスラエルの都市と村落を続けて砲撃し、つい
には死者が出ていたが、この攻撃は、数日前から行なうと威嚇していた報復であっ
た。これが成果をあげれば、作戦行動を拡大する、と国防省はテル アヴィヴで発
表した。ガザ帯状地帯のハマースの首領イスマイル ハニーヤは、国民に対して、
報復とさらなる蜂起を行なうと誓った。
その他のニュース
世界は近東での暴力に懸念
（ニュー ヨーク）世界各国は、イスラエルとパレスチナ人のハマ
ースの衝突が激化していることに、大きな懸念を表明した。国連事
務総長潘は、近東での暴力を早期に終結するように要請した。米国
外相ライスは、この暴力の責任はハマースにあると述べ、先週末に
終了した停戦を速やかに再発効するように求めた。ドイツ外相シュ
タインマイアーは、イスラエル外相リヴニと電話で会談した後、情
勢に対する不安を述べ、ハマースはイスラエルに対するミサイル攻
撃をただちにそして長期にわたって停止しなければならない、イス
ラエルは軍事行動の際には、情勢にふさわしい行動を取るように、
と述べた。パキスタンでは十数万人がブットーを追悼
（イスラマバード）パキスタンの野党指導者ブットーが殺害されて
から1年、15万人以上が厳戒体制の中、彼女の墓で彼女の記憶を新
たにした。大統領ザルダリは、テレヴィで中継された演説の中で、
インドとの対話を呼びかけた。パキスタン政府は、ブットーの命日
を祝日にする、と発表していた。パキスタンは数ヶ月前から、多数
の襲撃に揺れており、その多くはイスラーム教徒蜂起勢力が引き起
こしたものである。54歳のブットーを殺害した犯人は、今のとこ
ろまだはっきり解明されていはいない。国連事務総長潘は、この犯
行の国際的な調査を行なう、と約束した。バグダードではシーア派の住む街区が攻撃を受け死者多数
（バグダード）爆弾攻撃により、イラクの首都バグダードでは少な
くとも22人が死亡、50人以上が負傷した。当局の発表によれば、
同市西部のカスミヤにあるバス停の近くで、爆弾を積んだ自動車が
爆発した、とのことである。この一角は主としてシーア派が住んで
いる。犯行は、11月初めに隣のスンニー派が多く住むアサミヤ地
区で、28人が死亡する爆発3件があった後としては、もっとも多く
の血が流された事件と見られている。
１２月２８日（日）
ガザ攻撃は続く 死者300人
（ガザ市）イスラエルは、ガザ帯状地帯にある急進派イスラーム教ハマースの施設
を爆撃し、諸外国から異議を唱えられたが、さらに二日目もこれを継続した。最重
要攻撃地点は、治安部隊本部、訓練施設、テレヴィ局、エジプトとの国境に張り巡
らされた地下通路であった。パレスチナ側の死者の数は3百人に上り、負傷者は
1千人ほどである。同時にイスラエル軍は、地上部隊の出撃準備を進めている。数
千人の予備役兵が動員された。戦車が境界地帯に近づいている。パレスチナ人によ
るミサイル攻撃を止めようという努力は、まだ成果を得ていない。再びイスラエル
南部には、十数発が着弾した。国外からの圧力を受けたため、軍はガザ帯状地帯へ
の支援物資輸送を認めている。
その他のニュース
ガザ攻撃後アラブ人の怒りの抗議
（ダマスカス）アラブ諸国では、ガザ帯状地帯をイスラエルが大規
模に空爆したことを受け、大きな抗議活動を行なった。エジプト、
ヨルダン、シリア、レバノン、イラク、ドバイ、トルコで、デモ隊
は一部暴徒化した。ロンドンとパリでも、路上のでの抗議活動が行
われた。国連安全保障理事会はイスラエルとパレスチナに対して、
即時暴力の行使を中止するように求めた。パレス治安大統領アッバ
スは、急進派イスラーム教徒ハマースにも、ガザ帯状地帯での流血
の事態の責任があり、ハマースはイスラエルとの6カ月にわたる停
戦を軽率にも終了させた、と述べた。パキスタンとアフガニスタン国境で流血の攻撃
（イスラマバード）パキスタンとアフガニスタンの国境地帯では、
2件の自殺攻撃により、40人以上が死亡した。戦闘が行われている
パキスタンのスワット渓谷近くで、国会議員選挙の補欠投票のため
に使われていたブーナー地区の学校を、自動車爆弾が破壊した。瓦
礫の下敷きとなって、少なくとも30人が死亡した。一方アフガニ
スタン東部のコースト州では、自殺攻撃犯が、子供14人を含む少
なくとも16人を殺害した。この攻撃は、小学校近くにあるこの地
区の行政府の建物を狙ったものであった。パキスタンとアフガニス
タンの国境地帯は、イスラーム教徒急進派の拠点の一つと目されて
いるが、さらにタリバーンの戦闘員とアル カーイダのテロリスト
が逃げ込む場所とも見られている。フラマン人ファン ロンパイがベルギーの政治危機に決着
（ブリュッセル）フラマン キリスト教民主党ファン ロンパイ
が、ベルギーを政治危機から救い出すことになる。国王アルベール
2世は、今まで国会議長だったファン ロンパイに、新政府の組閣
を委託した。61歳の彼は、数日間躊躇したものの、最終的にはこ
れを受け入れた、とブリュッセルから報じられている。最後の首相
レテルメは、就任後わずか9ヶ月で辞任していた。レテルメに司法
に介入したが、これは許されないとの非難を受けた。